つかこうへいダブルス2003「幕末純情伝」(初日) ― 2003年11月14日 14:53
幕末純情伝@青山劇場
「幕末」見に行ってきました。
広末嬢が思ったよりも全然良かったので、舞台に集中できましたね。席もかなり前の方で役者さんの表情がはっきりとわかって、非常に楽しく見ることができました。
演出は前回の「新・幕末~」とほぼいっしょです。ええ、龍馬の登場シーンも、エンディングも(笑)
つまり演出家が全く仕事をしていないと。北の国からの演出家なんて、大風呂敷広げておいてこれかよ!…と、正直杉田成道氏には机ぶん投げたい気持ちで一杯でした。保守的演出と、他人の演出をそのまんま持ってくるってのは全然意味が違うと思うんですけどね。99年当時のヒット曲までそのまんまですかそーですか。
まあ、きっと金輪際この人が演出する舞台を見に行くことはないでしょう。
出演者に関しては、初日のせいか台詞噛みまくってたのと、初日なのに声がガラガラだったのがアレですが、進化を期待できる仕上がりだったと思います。次に行く楽日はもっと完成してるんじゃないでしょうか。
しかし、総司と龍馬のラストのシーンはやっぱりグッと来ますね。総司役の広末嬢が若いせいか、龍馬の胸に飛び込んでいくシーンなんかは前回よりも「早く!早く」みたいな感じで必死さが伝わってきました。
やっぱり演技は稚拙な部分もあるんですが、気持ちで持っていってる辺りがすごく好感持てましたね。
つかさんの台詞は本当に胸にしみるなあ。
楽日が楽しみです。その前にもう一回くらい当券で見れないかしら。
「幕末」見に行ってきました。
広末嬢が思ったよりも全然良かったので、舞台に集中できましたね。席もかなり前の方で役者さんの表情がはっきりとわかって、非常に楽しく見ることができました。
演出は前回の「新・幕末~」とほぼいっしょです。ええ、龍馬の登場シーンも、エンディングも(笑)
つまり演出家が全く仕事をしていないと。北の国からの演出家なんて、大風呂敷広げておいてこれかよ!…と、正直杉田成道氏には机ぶん投げたい気持ちで一杯でした。保守的演出と、他人の演出をそのまんま持ってくるってのは全然意味が違うと思うんですけどね。99年当時のヒット曲までそのまんまですかそーですか。
まあ、きっと金輪際この人が演出する舞台を見に行くことはないでしょう。
出演者に関しては、初日のせいか台詞噛みまくってたのと、初日なのに声がガラガラだったのがアレですが、進化を期待できる仕上がりだったと思います。次に行く楽日はもっと完成してるんじゃないでしょうか。
しかし、総司と龍馬のラストのシーンはやっぱりグッと来ますね。総司役の広末嬢が若いせいか、龍馬の胸に飛び込んでいくシーンなんかは前回よりも「早く!早く」みたいな感じで必死さが伝わってきました。
やっぱり演技は稚拙な部分もあるんですが、気持ちで持っていってる辺りがすごく好感持てましたね。
つかさんの台詞は本当に胸にしみるなあ。
楽日が楽しみです。その前にもう一回くらい当券で見れないかしら。
つかこうへいダブルス2003「飛龍伝」(初日) ― 2003年11月26日 14:55
飛龍伝@青山劇場
というわけで、見てきました初日。以下愚痴です。
そもそもこの飛龍伝、「伝説の舞台」なんて言われてたし、つかの有名所の中では唯一ビデオでも劇場でも観たことがない演目だったんで非常に期待して行ったわけです。
幕末の広末嬢が思いの外良かったし、正真正銘つかさんの演出ってことはこいつぁすげーんじゃないかと。
うん、広末は良かった。全共闘40万を率いる委員長には見えなかったかもしれないけど、成り行きで率いることになってしまい、それを懸命に背負おうと必死になっているいじらしさは感じた。
何より筧さん演じる山崎一平への気持ちはすごくすごくものすごく伝わってきて、D列で表情も良く見えただけに切なかった。
台詞は噛んだり、(多分)飛んだりした部分もあったけど心意気は伝わってきた。
でもね、筧さんから何も感じ取れなかったですよ…(泣)
そもそもつかさんの戯曲って、三角関係が成立しないと伝わってこない物が多いと思うんですよ。蒲田なら銀ちゃん・小夏・ヤス、幕末なら龍馬・総司・土方とか。今回の飛龍伝もそうで、神林・山崎・桂木という三人のそれぞれの気持ちとそれぞれへの思いが交錯しないと、どこか一ヶ所でも欠けると単なる悲劇・悲恋物語になっちゃう気がするんですね。
で、今日見ただけだと山崎→神林という一番メインの気持ちが全然伝わってこないわけです。つまり、山崎⇔桂木⇔神林。…ホモか?ホモなのか?オマエオレのこと好きなんか?早く告白せい!(by 橋本じゅんさん)な雰囲気なわけですよ…。
広末嬢はやっぱり今女優としての転換期を迎えてると思うんですね。だからその思いというか、パワーをありったけの勢いでぶつけてる。でも筧さんがそれを受け止めてない。なんつーか、温度差がすごいんです。
幕末ではそんな若さ溢れる総司の勢いを受け止めて余りある包容力があって、すごくかっこ良かったのに、なんか今回はただの頭の悪い酷い男に見えてしまって…。
私が前作を知らないからなのかなぁ?単にストーリーの主題を勘違いしてただけなんでしょうか。でもどうしても「愛する女を手にかけたショックで狂う」ほどの激情は感じられませんでした。
そのせいか神林もむしろ、桂木に抱きついてる時の方が安心感ある表情に見えてしまって…。
つかさんの芝居は時に重く、胸にのしかかるような台詞や、暗いシーンが沢山あるけど、でもラストに全員がタキシードで踊りに出てくれば全てふっとんで、すっきりとし気持ちで劇場を出られる…そういうもんだと思ってました。
でも今回はもやもやした気持ちのままでした。カーテンコールで拍手する気にもならなかった。(筧さんの立ち位置が目の前だったので、「筧ウォッチング」の為に拍手しちゃいましたが)
伝説の舞台「飛龍伝」、こんなもんか? 山崎一平はあの程度の男か?
楽日、もう一度見たときにこの日記を一から百まで否定できることを、
つかさんのHPにあったあの美しい台詞が心に大反響してくれることを切に祈ります。
というわけで、見てきました初日。以下愚痴です。
そもそもこの飛龍伝、「伝説の舞台」なんて言われてたし、つかの有名所の中では唯一ビデオでも劇場でも観たことがない演目だったんで非常に期待して行ったわけです。
幕末の広末嬢が思いの外良かったし、正真正銘つかさんの演出ってことはこいつぁすげーんじゃないかと。
うん、広末は良かった。全共闘40万を率いる委員長には見えなかったかもしれないけど、成り行きで率いることになってしまい、それを懸命に背負おうと必死になっているいじらしさは感じた。
何より筧さん演じる山崎一平への気持ちはすごくすごくものすごく伝わってきて、D列で表情も良く見えただけに切なかった。
台詞は噛んだり、(多分)飛んだりした部分もあったけど心意気は伝わってきた。
でもね、筧さんから何も感じ取れなかったですよ…(泣)
そもそもつかさんの戯曲って、三角関係が成立しないと伝わってこない物が多いと思うんですよ。蒲田なら銀ちゃん・小夏・ヤス、幕末なら龍馬・総司・土方とか。今回の飛龍伝もそうで、神林・山崎・桂木という三人のそれぞれの気持ちとそれぞれへの思いが交錯しないと、どこか一ヶ所でも欠けると単なる悲劇・悲恋物語になっちゃう気がするんですね。
で、今日見ただけだと山崎→神林という一番メインの気持ちが全然伝わってこないわけです。つまり、山崎⇔桂木⇔神林。…ホモか?ホモなのか?オマエオレのこと好きなんか?早く告白せい!(by 橋本じゅんさん)な雰囲気なわけですよ…。
広末嬢はやっぱり今女優としての転換期を迎えてると思うんですね。だからその思いというか、パワーをありったけの勢いでぶつけてる。でも筧さんがそれを受け止めてない。なんつーか、温度差がすごいんです。
幕末ではそんな若さ溢れる総司の勢いを受け止めて余りある包容力があって、すごくかっこ良かったのに、なんか今回はただの頭の悪い酷い男に見えてしまって…。
私が前作を知らないからなのかなぁ?単にストーリーの主題を勘違いしてただけなんでしょうか。でもどうしても「愛する女を手にかけたショックで狂う」ほどの激情は感じられませんでした。
そのせいか神林もむしろ、桂木に抱きついてる時の方が安心感ある表情に見えてしまって…。
つかさんの芝居は時に重く、胸にのしかかるような台詞や、暗いシーンが沢山あるけど、でもラストに全員がタキシードで踊りに出てくれば全てふっとんで、すっきりとし気持ちで劇場を出られる…そういうもんだと思ってました。
でも今回はもやもやした気持ちのままでした。カーテンコールで拍手する気にもならなかった。(筧さんの立ち位置が目の前だったので、「筧ウォッチング」の為に拍手しちゃいましたが)
伝説の舞台「飛龍伝」、こんなもんか? 山崎一平はあの程度の男か?
楽日、もう一度見たときにこの日記を一から百まで否定できることを、
つかさんのHPにあったあの美しい台詞が心に大反響してくれることを切に祈ります。
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