ゲキ×シネ「髑髏城の七人(アカドクロ)」 ― 2004年10月02日 00:00
午前中はレミコン名古屋のチケ取り。中日劇場に電話しつつ、劇場ネット予約にも挑戦。
10時とほぼ同時に繋がった@ぴあとCNは瞬殺でした。
5分後くらいにネットが繋がるも、希望日は既に2階。それでもさっさと即決しないと
ますます後ろになってまう…ということでGETしました。
結局12/18のマチソワ行ってきます。岡アンジョと村井ジャベ、あと山口バルです~。
しかし大阪翌週名古屋か。血迷ってるとしか思えないよ…。
昼過ぎに妹がそらさんを洗ったので、タオルでガシガシやって、窓際へ。
日当たりがいい時間だったので見る見る毛がふわふわに。
そらさんはお風呂は好きだけどドライヤーが嫌いなので夏場は楽でいい。
夕方、妹と共に有楽町へ。F嬢との待ち合わせ場所に行ったら
彼女は既にグラスワインで一杯やっていた(笑)
ビールとワインとウニクリームパスタで幸せになりつつ、会場へ。
2度目の「アカドクロ」鑑賞でしたが、舞台挨拶日に収録したらしい
場内アナウンス@ふるちんにかなり笑わせていただいた。
映画の感想としてはまあ、前回とそんなに変わらないかな。
客層が前回ほど濃い新感線オタ層じゃなかったので、笑いのタイミングとかが新鮮だった。
二度目だというのに結局メインキャストにしか目が行かず、細かい発見はできず。
でもこの編集はかなり好きだな。DVD化の時にはもうちょっと変えてくる気もするけど。
特典映像に100人斬りのワンカットバージョンと、
厚生年金会館の「蘭の花」演出と、副音声入ってたら満足かな。
とりあえず面白かった。
10時とほぼ同時に繋がった@ぴあとCNは瞬殺でした。
5分後くらいにネットが繋がるも、希望日は既に2階。それでもさっさと即決しないと
ますます後ろになってまう…ということでGETしました。
結局12/18のマチソワ行ってきます。岡アンジョと村井ジャベ、あと山口バルです~。
しかし大阪翌週名古屋か。血迷ってるとしか思えないよ…。
昼過ぎに妹がそらさんを洗ったので、タオルでガシガシやって、窓際へ。
日当たりがいい時間だったので見る見る毛がふわふわに。
そらさんはお風呂は好きだけどドライヤーが嫌いなので夏場は楽でいい。
夕方、妹と共に有楽町へ。F嬢との待ち合わせ場所に行ったら
彼女は既にグラスワインで一杯やっていた(笑)
ビールとワインとウニクリームパスタで幸せになりつつ、会場へ。
2度目の「アカドクロ」鑑賞でしたが、舞台挨拶日に収録したらしい
場内アナウンス@ふるちんにかなり笑わせていただいた。
映画の感想としてはまあ、前回とそんなに変わらないかな。
客層が前回ほど濃い新感線オタ層じゃなかったので、笑いのタイミングとかが新鮮だった。
二度目だというのに結局メインキャストにしか目が行かず、細かい発見はできず。
でもこの編集はかなり好きだな。DVD化の時にはもうちょっと変えてくる気もするけど。
特典映像に100人斬りのワンカットバージョンと、
厚生年金会館の「蘭の花」演出と、副音声入ってたら満足かな。
とりあえず面白かった。
歌舞伎座芸術祭十月大歌舞伎(昼の部) ― 2004年10月03日 15:30
@歌舞伎座
雨ざぁざぁの歌舞伎座。朝9:30まで忘れてて、開演直前に着いて焦ったせいか、傘の金具で指を切ってしまい、チケットが血まみれに。もぎりのお姉さん驚いたろうなぁ。
・寿猩々
普通に普通で見てました。華やかでいいなぁと思いつつ、特に感慨もなく。猩々の飲みっぷり見てたら酒飲みたくなりました。ダメダメです。
・熊谷陣屋
幸四郎さんを生で見るのは初めてだったんですが、見得は決まるし見た目もいいし、動きはすっごく良かったんですが、話し始めると何言ってるのかさっぱりわかりません…。見得切った時の拍手はかなり大きかったし、「かっこいー!」って感じだったんですけどね。でも極端に一人だけ声が小さいし、篭った話し方でほんっとわかりませんでした。むむむ。
あと、段四郎さんの長台詞、プロンプターの声が丸聞こえじゃありませんでした…?途切れ途切れだったしあれは酷過ぎ。
芝翫さんの相模は良かったな~。先月と全然顔が違う(笑)相模&藤の方の演技には泣けました。
・都鳥廓白浪
とにもかくにも菊五郎さん。大詰めの男と女を行き来する演技、おまんまの立ち廻り、楽しませてもらいました。てゆーか終わり方はあれでいいんですかね。いや、楽しかったし、いいんですよね。
ニ幕目でかなりうとうとしてしまったんですが、目を覚ましても話が全然進んでなくて苦笑い。ちょっと長かったです…。
仁左衛門さんは相変わらず素敵でしたが、忍ぶの惣太よりも木の葉の峰蔵のがインパクト強かったと言ったらぶっ飛ばされるだろうか…。
お昼に食べた柿の葉寿司が美味しかった。今度はカツサンドを食べたいです。
雨ざぁざぁの歌舞伎座。朝9:30まで忘れてて、開演直前に着いて焦ったせいか、傘の金具で指を切ってしまい、チケットが血まみれに。もぎりのお姉さん驚いたろうなぁ。
・寿猩々
普通に普通で見てました。華やかでいいなぁと思いつつ、特に感慨もなく。猩々の飲みっぷり見てたら酒飲みたくなりました。ダメダメです。
・熊谷陣屋
幸四郎さんを生で見るのは初めてだったんですが、見得は決まるし見た目もいいし、動きはすっごく良かったんですが、話し始めると何言ってるのかさっぱりわかりません…。見得切った時の拍手はかなり大きかったし、「かっこいー!」って感じだったんですけどね。でも極端に一人だけ声が小さいし、篭った話し方でほんっとわかりませんでした。むむむ。
あと、段四郎さんの長台詞、プロンプターの声が丸聞こえじゃありませんでした…?途切れ途切れだったしあれは酷過ぎ。
芝翫さんの相模は良かったな~。先月と全然顔が違う(笑)相模&藤の方の演技には泣けました。
・都鳥廓白浪
とにもかくにも菊五郎さん。大詰めの男と女を行き来する演技、おまんまの立ち廻り、楽しませてもらいました。てゆーか終わり方はあれでいいんですかね。いや、楽しかったし、いいんですよね。
ニ幕目でかなりうとうとしてしまったんですが、目を覚ましても話が全然進んでなくて苦笑い。ちょっと長かったです…。
仁左衛門さんは相変わらず素敵でしたが、忍ぶの惣太よりも木の葉の峰蔵のがインパクト強かったと言ったらぶっ飛ばされるだろうか…。
お昼に食べた柿の葉寿司が美味しかった。今度はカツサンドを食べたいです。
ゲキ×シネ「髑髏城の七人~アカドクロ」千秋楽 ― 2004年10月03日 15:31
夕方、昨日のパスタ屋で再び待ち合わせて、今度はK嬢・Y嬢と3人でボトル1本空けました(笑)あまり飲めないW嬢はウーロン茶で乾杯。今日はトマトと小エビのとろけるチーズパスタ。美味。
映画はですね、「本日千秋楽」のステッカーが貼ってあって笑いました。映画で千秋楽表示ってあんまり見ないよな。
程よく酔ってたせいか、OPではちょっとうるうる来ましたね。しかし1幕後半はちょこっと寝てしまった; 起きたらあにさ登場シーンでした。
「また見れるとは思わなかった」ってのが最終的な感想ですね、やっぱり。あのサイズのスクリーンで見ると本当に舞台を見てる感覚になれたし。いい企画だったと思う。
アオドクロも松竹系で上映したりするのかな。
映画はですね、「本日千秋楽」のステッカーが貼ってあって笑いました。映画で千秋楽表示ってあんまり見ないよな。
程よく酔ってたせいか、OPではちょっとうるうる来ましたね。しかし1幕後半はちょこっと寝てしまった; 起きたらあにさ登場シーンでした。
「また見れるとは思わなかった」ってのが最終的な感想ですね、やっぱり。あのサイズのスクリーンで見ると本当に舞台を見てる感覚になれたし。いい企画だったと思う。
アオドクロも松竹系で上映したりするのかな。
劇団☆新感線「髑髏城の七人(アオドクロ)」(プレビュー公演) ― 2004年10月06日 15:09
@日生劇場
いや~、なんかこう、芝居って楽しいなとつくづく思いました。演者と演出で変わるんですね、やっぱり。
とりあえず取り急ぎの箇条書き感想。
・OPを97年版に戻して髑髏党ダンスから始まったのはドキドキでした。
・でも本能寺映像化しちゃうのはどうなのかと。染ちゃん、月代似合わない…
・ラサールさんが佐藤さんと比べてダンディすぎて薄かった。自分の名前を噛んじゃいけません。それと、狸穴の時と家康の時でもっとメリハリつけてもいんじゃないかな。
・杏ちゃんが可愛い。泣いてる時とか刺した後に本当に指先がガクガク震えててすごいなぁと。
・無界の里のセットが出てきた瞬間「♪ウェルカムトゥ~ドリ~ムランド!」って感じでした。で、聖子さん出てきて「ここはマダムヴォルフの館ですか?」と(笑)
・忠馬と愉快な仲間たちがバカで派手で良かった。アツヒロがもう一段ふっ切れるとかなり化けるでしょう。車輪付スニーカーを使ってくるとは思わなかった!「♪夢はフリーダム フリーダム」
・白バンコランこと捨之介さん、私は結構好きだ。出門とどこが違うのかと言われると疑問だが。
・天魔王の極悪非道さが増していた。ふるちんとは違うベクトルでの非道。残虐系?でも敦盛舞わせるのは反則だよ…染ちゃんがやったら上手いに決まってるじゃないかー!見とれてしまった…
・ついでに天魔王の鎧なしシーンの衣裳がかなり好きだ。
・池内蘭、ミキたんよりも色っぽい気がする(笑)でも殺陣はがんばろうね…。過去3人の蘭の誰とも比べられない蘭だった。私は好きだがきっと意見は割れるだろう。
・高杉さん、もっと上手く使ってほしかった。
・三宅さん可愛すぎる…。
・髑髏党にアクションクラブが勢ぞろいだったので、染も含めて異常に強かった。
・まだ「セブンソウル」になってないなーって感じ。個々が個々の段取り追ってるだけ。でもこれが化けたらすごいことになると思う。
・粟根さんにそろばんで殺陣させるのは反則じゃないだろうか。
・逆木さんと川原さんは全面的においしすぎです。
・個人的に音楽はアカ圧勝(笑)慣れたら変わるかもだけど。
・村木(仁)さんはノーコメント(笑)
総合するとこれはこれでかなり好きです。まだ全面的に薄いんだけどね。あとアカの座組みがバランス良かったせいか、全体的なバランスがまだ取れてない気がする。キャストの手探り感がなんとなく伝わってくるというか。出し切ってないなぁと。特に染。
まあ、プレビューですし。きっと通し稽古もそんなにできてない状態だろうしこんなもんかなと。1週間経ったらかなり変わると思います。
蘭の花の演出はいいんですけど、使いすぎで食傷気味。やたらめったらみんなが蘭の花を持ってるわりに印象に残らない。整合性が通ってない気がする、あの花に。髑髏城へ蘭が行くシーンに到っては上から遺影降りてきそうだったよ。葬儀用祭壇状態。
あと追加された座敷牢のシーンがイマイチ解せない。あそこであれ入れるなら蘭丸のラストは変えるべきだと思うんだが。
100人斬りはすごかったよー!三宅さんもすごい!若くなきゃできんわ、あれは(笑)テンポアップした楽近くの100人斬りを是非見たい。
・・・・・・・・・・・
さて、一晩経って落ち着いたので、シーン別に思い出してみたいと思います。
ジューダスでステージが青く染まり、OP。
いきなりスクリーンに INOUE KABUKI SHOCHIKU MIXの文字。始まる本能寺の変の<b>実写映像</b>。池内くんは前髪あるし、染@天の殿様は月代剃ってるし、正直「なんだかなぁ」でした。いっそ歌舞伎メイクにして歌舞伎口調で画面にソフトフォーカスかけちまえば良かったのに。また染ちゃんが月代似合わないんだ(笑)
続いて髑髏党軍団の元に秀吉の刺客が。ここで村木姉さん&カナコさんの無明&無音コンビ復活!天魔王軍団が一斉に踊る97年版のOPに近い感じですね。天魔王の鎧は完全に西洋甲冑な雰囲気。南蛮ものという設定なのでこれが正しい姿なのかもしれません。ふわふわマントがカッコいいけど邪魔そうです(笑)
白髪には驚きました。捨之介も白髪なので、本能寺の後で何かあったのか?これはもしかして後でエピソードが?と期待してたのですが、なんもありませんでした;ビジュアル用みたいです。ちぇっ。そんでここでタイトルが出ます。
沙霧&捨のエピソードはお地蔵様大活躍(笑)この辺のラサールさんは良かったんだけどなぁ。助けた沙霧を運ぶ手段が木箪笥&カートで爆笑しました。
無界はほんっと「♪えんりょせ~ず 気取らず~に 遊んでいってよ~」って感じの衣裳でした。お遊び系な姉さんがいなくて、今回は全員綺麗系です。
セットは「♪火がついたサイゴン」て感じ?いや、雰囲気としてはバンコクのセットなんですが。左右からガーっと出てくるんですけど、あのセットでプレビューでふと「開始5分でセットが出ずに30分休憩」を思い出し、一人でドキドキでしてました(笑)アオドクロで30分休憩入ったら帰れない人出てくるぞ。
でも実際何度目かの出し入れの時に上部のプラスティックの飾りがぶつかり合ってしまって「パシッ!」っと派手な音がしてました。気をつけて~;
中馬と愉快な仲間たちは派手派手しく。アツヒロのはじけ方がまだ甘い。そしてジャニーズ的にダッチ○イフと絡むのはOKだったんでしょうか…
高杉さんはですね、ガンダムか特撮ロボットか。腕の仕込み刀と仕込み銃が武器なんですが、正直いまいち。ビジュアル的にはキン肉マン2世の「チェック・メイト」みたいな感じ?(わっかるかな~;)捨の琵琶の仕込刀&仕込み銃といい勝負だったな。
池内蘭はですね、なんかナチュラルな感じ。捨と当時は仲良しだったんだろうな~って空気。「お前はいつも子ども扱いする」って台詞があったり、「あの死に方見たら生きてるなんて思えないよ」って台詞も「男の子」が言ってる感じでした。でも表情や雰囲気は色っぽいので、蘭という人の危うさが良く出てるなと。ただね、好き好きは分かれると思います。ちなみに獲物は「黄泉の笛」でした。幽遊白書でそんな武器持ってる人いなかったっけ?
「知らぬ顔の蘭兵衛を決め込むんだぜ」で捨が退場した後の台詞が「ところがそうは行かないんだ」みたいなのに変わってて、ここで一幕が終了するのかと思いきや、蘭退場後に刀を打つ音が。
で、贋鉄斎のアトリエまで行っちゃいます。贋鉄斎=逆木さんとその弟子のカンテツくんがいます。カンテツくんはかなりの天然で素敵です。
贋鉄斎はお約束の死に方で死亡。彼の技を全て受け継いだカンテツくんが後を継ぐわけですが、贋鉄斎が「お前にこれをやろう」と何かを頭に被せ、立ち上がると顔の横に「゛」が…。そう、カンテツに「゛」が付いて「ガンテツ」!…アホだ。ガンテツくんは最強のタナカ(=刀)を打つと捨に約束してシーン転換。
いきなり「葬式用祭壇ですか?」ってくらい大量の蘭畑。そこに降りてくる蘭兵衛。「いい月夜ですな~」の台詞はカット(だったと思う)。そんでひとしきり戦った後に「安くはないぞ!天魔王!」の台詞が入って一幕終了…だったかな?
ニ幕は和服で寛ぎ鼓を打つ天魔王とその仲間から。そこにまたまた秀吉の刺客が。バッタバッタと倒した後に、扇子を開いて天魔王が「敦盛」を舞います。
これは反則だと思うよ~(苦笑)確かに染めちゃんにしかできない演出だけどさ。<b>カッコよすぎ</b>ですよ。正直捨よりも天魔王の方が魅力的なんだもの…。
そんでそこに「蘭兵衛がやってきました」で、天魔王の部屋へ移動。
天魔の媚薬のシーンは、正直やっぱり歌なしのが好きなんだよね…。脚本がほぼアカドクロと一緒で、天魔に魅入られてるのは男。やってる動きとポーズはほとんどミキたんと一緒なのに、あからさまに池内君の方が色っぽいです…。でも口移しするところ、迷うくらいならカットしちまえと思いました。吹っ切れよ。
そういや幕間に「水野蘭より色っぽく、水野蘭より弱い蘭でした…」と友人3人にメールを送ったら「だってミキちゃん漢だから(要約)」と言う内容の返事が速攻で来ました(笑)
やってきた沙霧をしばき倒す天魔王。ほんと、ものすごい勢いで殴るわ踏むわ。DVな感じですよ天魔王。ものすごく「悪」ですって感じ。ふるちんの天魔王が「完璧超人」系の悪だとすると、染ちゃんの天魔王は「悪魔将軍」ですね。血とか見るのが好きそう。
粟根さんの「最大の見せ場」は、ほぼサンボちゃんのと一緒。でもあの鬘本気でやめようよ…。私は「何かのきっかけで髪を切り、チラシの状態になる渡京」をかなり終演近くまで期待してたよ…。
無界で惨殺しまくる蘭丸さん。髪型、黒のオールバックにブルーメッシュ。……バンコラン?この辺で川原アニキは首を刎ねられてしまい出番終了。勿体無いけど最後はおいしいところを持っていった。
で、あにさ登場なわけですが…ああそうですか。やっぱりあなたが7人目ですか。嫌いなわけじゃないけどものすごく拒否反応が出たのはなんでだろう。鍬の使い方は凄かったんだけどね。でもアツヒロと兄弟って、どんなDNAなんだよー!(笑)
髑髏城攻めの前に、捨@座敷牢のシーンが挿入されました。でも正直何のための追加かわからん。会いに来て格子の間から蘭の花を投げ入れる蘭丸。一瞬蘭丸が助けに来たのかしら?と思ってもみたけどどうなんだろう。
どっちにしろ「七人」側に気持ちを残してるのは確かだと思ったので、だったらラスト変えればいいのになと思った。
それともあのシーンで重要だったのは「捨が自力で牢を脱出した」ってことの方なのかしら。
七人@髑髏城。まあ、過去の髑髏城とパターンは一緒です。忠馬の「限界まで研がれた刀」は新体操のリボン状態に。アツヒロが華麗に踊ってました。その後武器を鎌に持ち変えるのはアカと一緒。あにさの鍬と忠馬の鎌。あんまバランスはよくありません。殺陣大変そうでした(笑) あと、川ちゃんの禿ネタ健在。
天魔の部屋での蘭丸への一言は「今度こそ殿と一緒に行くんだぜ」だったかな?男の子同士の台詞になってましたね。
で、100人斬り。これは圧巻だった。初日であれはすげー!大交換なんて何回やってたんだろう。染ちゃんだけじゃなくて三宅さんも身体能力のある人なので、側転しながら研いだり色々な技を使ってました。大拍手。楽日近くはもっと速くなって、音と合ってくるだろうから楽しみだ。
天魔王との戦いの手順も大体アカと一緒。ただ「工夫の二枚刃」が「真ん中から刀が折れて、そこから薄刃が飛び出す」という仕掛けに変わってました。
「何故天魔王として死ななきゃいけないか」の辺りもアカと同じ。やっぱりあの刀を逆に持ち変える辺りはぐっときますね。
でもこのシーンのラサールさんに重みが全然ない。狸穴から家康に戻った変化が全くなくてかなり不満。ここはアカの映画の編集のが感動したぞ~。ここで家康が軽いと場面の緊張感が全然感じられなくなっちゃうんだよー!もっと気合入れてくれ~と思った。
ラストのすり替え芸も同じ。退場も大体同じ。最後にかかるBGMが「七芒星」っぽくてちょっと「…」だった。音楽は全体的にアカのが好みだな。聞きなれるとまた変わってくるんだろうか。
夕べから色々考えたんだけど、大枠の演出に凝りすぎて、人物像がものすごくあやふやになってる気がする。役者さんが段取り追うので一杯だったせいもあるかもしれないけど、やっぱり演出かなぁ。
忠馬は本当に極楽を好きなのかわからんし、極楽が忠馬をどう思ってるのかも伝わってこない。捨と沙霧はあんなもんだろうと思うけど、蘭の位置づけもはっきりしない。
厚生年金であれだけ感動した「蘭の花」の演出も、極楽や沙霧や捨と、色んな人に持たせすぎてなんだかわからなくなってる。
捨を中心とした七人、その七人を中心とした人間模様がこの戯曲の核だと思うので、もっと伝わるようにしてほしいなぁと思いました。
とはいえ、見てる間はほんっと楽しかった。もう一回くらい増やしてもいいかな~と思う程度には。
なので楽に向けてどんどん進化してくことを期待しております。
いや~、なんかこう、芝居って楽しいなとつくづく思いました。演者と演出で変わるんですね、やっぱり。
とりあえず取り急ぎの箇条書き感想。
・OPを97年版に戻して髑髏党ダンスから始まったのはドキドキでした。
・でも本能寺映像化しちゃうのはどうなのかと。染ちゃん、月代似合わない…
・ラサールさんが佐藤さんと比べてダンディすぎて薄かった。自分の名前を噛んじゃいけません。それと、狸穴の時と家康の時でもっとメリハリつけてもいんじゃないかな。
・杏ちゃんが可愛い。泣いてる時とか刺した後に本当に指先がガクガク震えててすごいなぁと。
・無界の里のセットが出てきた瞬間「♪ウェルカムトゥ~ドリ~ムランド!」って感じでした。で、聖子さん出てきて「ここはマダムヴォルフの館ですか?」と(笑)
・忠馬と愉快な仲間たちがバカで派手で良かった。アツヒロがもう一段ふっ切れるとかなり化けるでしょう。車輪付スニーカーを使ってくるとは思わなかった!「♪夢はフリーダム フリーダム」
・白バンコランこと捨之介さん、私は結構好きだ。出門とどこが違うのかと言われると疑問だが。
・天魔王の極悪非道さが増していた。ふるちんとは違うベクトルでの非道。残虐系?でも敦盛舞わせるのは反則だよ…染ちゃんがやったら上手いに決まってるじゃないかー!見とれてしまった…
・ついでに天魔王の鎧なしシーンの衣裳がかなり好きだ。
・池内蘭、ミキたんよりも色っぽい気がする(笑)でも殺陣はがんばろうね…。過去3人の蘭の誰とも比べられない蘭だった。私は好きだがきっと意見は割れるだろう。
・高杉さん、もっと上手く使ってほしかった。
・三宅さん可愛すぎる…。
・髑髏党にアクションクラブが勢ぞろいだったので、染も含めて異常に強かった。
・まだ「セブンソウル」になってないなーって感じ。個々が個々の段取り追ってるだけ。でもこれが化けたらすごいことになると思う。
・粟根さんにそろばんで殺陣させるのは反則じゃないだろうか。
・逆木さんと川原さんは全面的においしすぎです。
・個人的に音楽はアカ圧勝(笑)慣れたら変わるかもだけど。
・村木(仁)さんはノーコメント(笑)
総合するとこれはこれでかなり好きです。まだ全面的に薄いんだけどね。あとアカの座組みがバランス良かったせいか、全体的なバランスがまだ取れてない気がする。キャストの手探り感がなんとなく伝わってくるというか。出し切ってないなぁと。特に染。
まあ、プレビューですし。きっと通し稽古もそんなにできてない状態だろうしこんなもんかなと。1週間経ったらかなり変わると思います。
蘭の花の演出はいいんですけど、使いすぎで食傷気味。やたらめったらみんなが蘭の花を持ってるわりに印象に残らない。整合性が通ってない気がする、あの花に。髑髏城へ蘭が行くシーンに到っては上から遺影降りてきそうだったよ。葬儀用祭壇状態。
あと追加された座敷牢のシーンがイマイチ解せない。あそこであれ入れるなら蘭丸のラストは変えるべきだと思うんだが。
100人斬りはすごかったよー!三宅さんもすごい!若くなきゃできんわ、あれは(笑)テンポアップした楽近くの100人斬りを是非見たい。
・・・・・・・・・・・
さて、一晩経って落ち着いたので、シーン別に思い出してみたいと思います。
ジューダスでステージが青く染まり、OP。
いきなりスクリーンに INOUE KABUKI SHOCHIKU MIXの文字。始まる本能寺の変の<b>実写映像</b>。池内くんは前髪あるし、染@天の殿様は月代剃ってるし、正直「なんだかなぁ」でした。いっそ歌舞伎メイクにして歌舞伎口調で画面にソフトフォーカスかけちまえば良かったのに。また染ちゃんが月代似合わないんだ(笑)
続いて髑髏党軍団の元に秀吉の刺客が。ここで村木姉さん&カナコさんの無明&無音コンビ復活!天魔王軍団が一斉に踊る97年版のOPに近い感じですね。天魔王の鎧は完全に西洋甲冑な雰囲気。南蛮ものという設定なのでこれが正しい姿なのかもしれません。ふわふわマントがカッコいいけど邪魔そうです(笑)
白髪には驚きました。捨之介も白髪なので、本能寺の後で何かあったのか?これはもしかして後でエピソードが?と期待してたのですが、なんもありませんでした;ビジュアル用みたいです。ちぇっ。そんでここでタイトルが出ます。
沙霧&捨のエピソードはお地蔵様大活躍(笑)この辺のラサールさんは良かったんだけどなぁ。助けた沙霧を運ぶ手段が木箪笥&カートで爆笑しました。
無界はほんっと「♪えんりょせ~ず 気取らず~に 遊んでいってよ~」って感じの衣裳でした。お遊び系な姉さんがいなくて、今回は全員綺麗系です。
セットは「♪火がついたサイゴン」て感じ?いや、雰囲気としてはバンコクのセットなんですが。左右からガーっと出てくるんですけど、あのセットでプレビューでふと「開始5分でセットが出ずに30分休憩」を思い出し、一人でドキドキでしてました(笑)アオドクロで30分休憩入ったら帰れない人出てくるぞ。
でも実際何度目かの出し入れの時に上部のプラスティックの飾りがぶつかり合ってしまって「パシッ!」っと派手な音がしてました。気をつけて~;
中馬と愉快な仲間たちは派手派手しく。アツヒロのはじけ方がまだ甘い。そしてジャニーズ的にダッチ○イフと絡むのはOKだったんでしょうか…
高杉さんはですね、ガンダムか特撮ロボットか。腕の仕込み刀と仕込み銃が武器なんですが、正直いまいち。ビジュアル的にはキン肉マン2世の「チェック・メイト」みたいな感じ?(わっかるかな~;)捨の琵琶の仕込刀&仕込み銃といい勝負だったな。
池内蘭はですね、なんかナチュラルな感じ。捨と当時は仲良しだったんだろうな~って空気。「お前はいつも子ども扱いする」って台詞があったり、「あの死に方見たら生きてるなんて思えないよ」って台詞も「男の子」が言ってる感じでした。でも表情や雰囲気は色っぽいので、蘭という人の危うさが良く出てるなと。ただね、好き好きは分かれると思います。ちなみに獲物は「黄泉の笛」でした。幽遊白書でそんな武器持ってる人いなかったっけ?
「知らぬ顔の蘭兵衛を決め込むんだぜ」で捨が退場した後の台詞が「ところがそうは行かないんだ」みたいなのに変わってて、ここで一幕が終了するのかと思いきや、蘭退場後に刀を打つ音が。
で、贋鉄斎のアトリエまで行っちゃいます。贋鉄斎=逆木さんとその弟子のカンテツくんがいます。カンテツくんはかなりの天然で素敵です。
贋鉄斎はお約束の死に方で死亡。彼の技を全て受け継いだカンテツくんが後を継ぐわけですが、贋鉄斎が「お前にこれをやろう」と何かを頭に被せ、立ち上がると顔の横に「゛」が…。そう、カンテツに「゛」が付いて「ガンテツ」!…アホだ。ガンテツくんは最強のタナカ(=刀)を打つと捨に約束してシーン転換。
いきなり「葬式用祭壇ですか?」ってくらい大量の蘭畑。そこに降りてくる蘭兵衛。「いい月夜ですな~」の台詞はカット(だったと思う)。そんでひとしきり戦った後に「安くはないぞ!天魔王!」の台詞が入って一幕終了…だったかな?
ニ幕は和服で寛ぎ鼓を打つ天魔王とその仲間から。そこにまたまた秀吉の刺客が。バッタバッタと倒した後に、扇子を開いて天魔王が「敦盛」を舞います。
これは反則だと思うよ~(苦笑)確かに染めちゃんにしかできない演出だけどさ。<b>カッコよすぎ</b>ですよ。正直捨よりも天魔王の方が魅力的なんだもの…。
そんでそこに「蘭兵衛がやってきました」で、天魔王の部屋へ移動。
天魔の媚薬のシーンは、正直やっぱり歌なしのが好きなんだよね…。脚本がほぼアカドクロと一緒で、天魔に魅入られてるのは男。やってる動きとポーズはほとんどミキたんと一緒なのに、あからさまに池内君の方が色っぽいです…。でも口移しするところ、迷うくらいならカットしちまえと思いました。吹っ切れよ。
そういや幕間に「水野蘭より色っぽく、水野蘭より弱い蘭でした…」と友人3人にメールを送ったら「だってミキちゃん漢だから(要約)」と言う内容の返事が速攻で来ました(笑)
やってきた沙霧をしばき倒す天魔王。ほんと、ものすごい勢いで殴るわ踏むわ。DVな感じですよ天魔王。ものすごく「悪」ですって感じ。ふるちんの天魔王が「完璧超人」系の悪だとすると、染ちゃんの天魔王は「悪魔将軍」ですね。血とか見るのが好きそう。
粟根さんの「最大の見せ場」は、ほぼサンボちゃんのと一緒。でもあの鬘本気でやめようよ…。私は「何かのきっかけで髪を切り、チラシの状態になる渡京」をかなり終演近くまで期待してたよ…。
無界で惨殺しまくる蘭丸さん。髪型、黒のオールバックにブルーメッシュ。……バンコラン?この辺で川原アニキは首を刎ねられてしまい出番終了。勿体無いけど最後はおいしいところを持っていった。
で、あにさ登場なわけですが…ああそうですか。やっぱりあなたが7人目ですか。嫌いなわけじゃないけどものすごく拒否反応が出たのはなんでだろう。鍬の使い方は凄かったんだけどね。でもアツヒロと兄弟って、どんなDNAなんだよー!(笑)
髑髏城攻めの前に、捨@座敷牢のシーンが挿入されました。でも正直何のための追加かわからん。会いに来て格子の間から蘭の花を投げ入れる蘭丸。一瞬蘭丸が助けに来たのかしら?と思ってもみたけどどうなんだろう。
どっちにしろ「七人」側に気持ちを残してるのは確かだと思ったので、だったらラスト変えればいいのになと思った。
それともあのシーンで重要だったのは「捨が自力で牢を脱出した」ってことの方なのかしら。
七人@髑髏城。まあ、過去の髑髏城とパターンは一緒です。忠馬の「限界まで研がれた刀」は新体操のリボン状態に。アツヒロが華麗に踊ってました。その後武器を鎌に持ち変えるのはアカと一緒。あにさの鍬と忠馬の鎌。あんまバランスはよくありません。殺陣大変そうでした(笑) あと、川ちゃんの禿ネタ健在。
天魔の部屋での蘭丸への一言は「今度こそ殿と一緒に行くんだぜ」だったかな?男の子同士の台詞になってましたね。
で、100人斬り。これは圧巻だった。初日であれはすげー!大交換なんて何回やってたんだろう。染ちゃんだけじゃなくて三宅さんも身体能力のある人なので、側転しながら研いだり色々な技を使ってました。大拍手。楽日近くはもっと速くなって、音と合ってくるだろうから楽しみだ。
天魔王との戦いの手順も大体アカと一緒。ただ「工夫の二枚刃」が「真ん中から刀が折れて、そこから薄刃が飛び出す」という仕掛けに変わってました。
「何故天魔王として死ななきゃいけないか」の辺りもアカと同じ。やっぱりあの刀を逆に持ち変える辺りはぐっときますね。
でもこのシーンのラサールさんに重みが全然ない。狸穴から家康に戻った変化が全くなくてかなり不満。ここはアカの映画の編集のが感動したぞ~。ここで家康が軽いと場面の緊張感が全然感じられなくなっちゃうんだよー!もっと気合入れてくれ~と思った。
ラストのすり替え芸も同じ。退場も大体同じ。最後にかかるBGMが「七芒星」っぽくてちょっと「…」だった。音楽は全体的にアカのが好みだな。聞きなれるとまた変わってくるんだろうか。
夕べから色々考えたんだけど、大枠の演出に凝りすぎて、人物像がものすごくあやふやになってる気がする。役者さんが段取り追うので一杯だったせいもあるかもしれないけど、やっぱり演出かなぁ。
忠馬は本当に極楽を好きなのかわからんし、極楽が忠馬をどう思ってるのかも伝わってこない。捨と沙霧はあんなもんだろうと思うけど、蘭の位置づけもはっきりしない。
厚生年金であれだけ感動した「蘭の花」の演出も、極楽や沙霧や捨と、色んな人に持たせすぎてなんだかわからなくなってる。
捨を中心とした七人、その七人を中心とした人間模様がこの戯曲の核だと思うので、もっと伝わるようにしてほしいなぁと思いました。
とはいえ、見てる間はほんっと楽しかった。もう一回くらい増やしてもいいかな~と思う程度には。
なので楽に向けてどんどん進化してくことを期待しております。
東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」 ― 2004年10月10日 13:38
@帝国劇場(ソワレ)
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 笹本玲奈
クリス 井上芳雄
ジョン 石井一孝
エレン 高橋由美子
トゥイ 泉見洋平
ジジ 平澤由美
5回目のサイゴン。5回目にして、今まで見た中でベストの出来だったと思います。キャストバランスが非常にいい感じがしました。
今回初見のキャストが結構いたせいか、今まで泣けなかったシーンでぼろぼろ泣いてしまったのが印象的。
「世界が終わる夜のように」や2幕の「SUN&MOON」とか、幸せな曲が切なかったのは、やっぱり笹本キムの幼さと井上クリスの熱さが、まるで燃え尽きる前の蝋燭のように、散り際の桜のように儚かったからだと思う。
シーンで印象に残ってる部分。
出だし「ドリームランド」で「♪17歳で初めて~」と歌い出した笹本キムの可憐なこと!さすが実年齢がキムに一番近いだけのことはあります。カウベルに合わせてポーズを取るシーン、笹本キムの後ろでエンジニアが同じ振り付けで踊って、ちゃんと踊れたキムに向かって○印を出してるのがおかしかった。
ドリームランドの帝王と化していたのが石井ジョン(笑)ジジのクジが外れて心の底から悔しがってるわ、お姉さん押し倒してるわ、サックス吹く時に「熱いのいけよ!熱いやつ!」とか叫んでるし、熱いのはおまえじゃと(笑)
「Sun&Moon」の二人のはしゃぎっぷりはすごかった。若さ爆発って感じ。その後の電話シーンも井上クリスはぴょんぴょん飛び跳ねてはしゃぐはしゃぐ。石井ジョンの「目を覚ませ…」という沈痛なため息もおかしさを誘います。
とりあえずきりがないのでキャスト別に。
筧エンジニア:4回目。喉やっちゃいました?張る所は出てますが中間の音程がきつそうでした。でも今まで声を張りっぱなしだった部分にメリハリがついて、逆に好きかも。喉を気にしてかとても丁寧に歌ってる印象があったし。声帯が開いてきたのかなぁ。いい感じです。いい声だ。
2幕のバンコクのシーンで「台風の翌日にようこそ。実家は浸水、田畑は冠水、それでも頑張って生きております」ってアドリブってましたが、これはマジネタなのでは…。実家、静岡でしたよね?
1幕キムの部屋で兵士たちが入ってきたシーン、キムを庇うようにして伏せるのは筧さんだけなのかな。あのシーンがなんとなくいつも気になる。
笹本キム:初見。思ったよりも太い声で、迫力があって驚いた。いいですよ、すごく好きだ!松キムの根性座ってる感じとはまた違って、か細いながらも一本芯の通った女の子といった雰囲気がとてもいいです。もっと早くに見てれば彼女の回数を増やしたのになぁ。
彼女が歌う幸せな曲は本当に幸せそうで、うれしそうで、その後の悲劇を知っているが故になんだか泣けて仕方ありませんでした。
井上クリスとは見た目も声も合っているコンビだと思います。「世界が終わる夜のように」の前「置いて行くのね」っていう台詞がすでに涙声で、今まではあんまり感じなかったけど、トゥイという元婚約者の存在が知れてしまったことで、クリスを怒らせてしまったんじゃないか…みたいな怯えが伝わってきて「なるほどな」と思いました。なので「君を連れてゆく」でパッと明るくなる表情がとても活きてた気がします。
若い二人なだけに「悪夢」のシーンも泣けたなぁ。
井上クリス:初見。6月のDIVAで「Why god Why」を聞いたときはいつもの「王子様声」だったので、出だしの「♪ありがたいけど ちょっとのれない~」を聴いた瞬間びっくりしました。あたりまえのことですが「ちゃんと"男"の声だー」って。あんなに男っぽい声で歌えるとは思ってなかったのですよ。私は今回の歌い方のが好きだー!この声ならマリウスとかアンジョが見たいぞー!
印象的だったのは「Why god Why」「電話」「悪夢」「告白」かな。電話のシーンは「♪まるでクリスマスイ~ブ」が本当にほわ~んとしててですね、「はいはい、わかりましたよ」と(笑)
サイゴン陥落はジョンのぶっ飛ばしっぷりと、クリスの吹っ飛びっぷりに感動しました。クリスは全員制覇したけど、一番「無理やり連れ帰られた」ってのに説得力があった。「告白」はあそこまで叫んでくるとは思わなかった。今までの彼のイメージだと、もっと音符に忠実に歌うのかな~と思ってたので意外でしたね。歌詞が「♪アメリカ人ならできると思ってた」ってのは井上クリス限定なのかな。他の2クリスは「♪俺アメリカン できると思ってた」だったと思うんだけど。とにかくこのクリスもよかった!
石井ジョン:初見(笑) とにかく熱い!井上クリスと二人がステージに集まると、一気に気温が80度くらい上がる感じ。ドリームランドのはじけっぷり、サイゴン陥落の熱血っぷり、演説台をバシバシ叩いて歌う「ブイ・ドイ」。いやー、すごかった。
個人的には「エレンとクリス」のシーンでの三重奏が、この組み合わせでやっと何言ってるのか・どんなハーモニーなんだかわかりました(笑)うん、あのシーンは圧倒的にジョンが正しいよな。
高橋エレン:3回目。エレンの心の動きがすごくわかりやすくなってました。やっぱりこの人のエレンに一番共感してしまう。
不信と同様を押し殺して笑顔を作って「お座りなさいよ」。彼女の本気を知って「憎めない。でも奪われるなら戦う」、その本気を見てクリスに対しての怒りと、彼の苦悩への悲しみ。そして「子供だけならせめて…」という言葉。
ラストのキムの部屋のシーンはいつも彼女に注目してしまうのですが、銃声がした瞬間に驚いてその場にへたり込み、ジョンに支えられて室内へ。倒れているキムを見た瞬間に口元を押さえ、背中を向け、大きく息をするエレン。2階から見てもわかるくらいに動揺していて、自分の言ってしまった一言は現実になるとどういうことなのかを理解して、キムを抱きかかえるクリスの姿に複雑な思いを馳せつつも、後悔する姿が見て取れます。そしてふと自分を見つめるタムに目をやり、その手を取って抱き寄せる。この一連の動きがとても自然なんです。彼女が10月で終わってしまうのは惜しいなぁ。
泉見トゥイ:初見。うわさで聞いていたほどにはおどろおどろしく感じなかった。基本的に声がきらきら系で可愛いんですよ。RENTのベニーでもそれで損してたなぁなどと思い出しました。「♪裏切りものー のーろーうーぞー」の辺りはtekkanのが呪われそうだったな(笑)
でも泉見さんはとても言葉をはっきり歌うので、歌詞がはっきりとわかって良かった。あと動きがきれいでした。
平澤ジジ:相変わらずダイナマイト。婚礼のシーンの微妙な表情と優しい表情は平澤ジジが一番好き、かな。
後、全体的にアンサンブルさんのコーラスがすんごくパワーアップしてる気がします。ドラゴンダンスのコーラス、トゥイの死の「♪時がきーたー」とか、悪夢のシーン。厚みを増しただけじゃなくて、一人ひとりの演技にも力が入ってる感じ。なので舞台の深みが増した気がします。
あと1ヶ月半。どこまで進化するのか楽しみです。
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 笹本玲奈
クリス 井上芳雄
ジョン 石井一孝
エレン 高橋由美子
トゥイ 泉見洋平
ジジ 平澤由美
5回目のサイゴン。5回目にして、今まで見た中でベストの出来だったと思います。キャストバランスが非常にいい感じがしました。
今回初見のキャストが結構いたせいか、今まで泣けなかったシーンでぼろぼろ泣いてしまったのが印象的。
「世界が終わる夜のように」や2幕の「SUN&MOON」とか、幸せな曲が切なかったのは、やっぱり笹本キムの幼さと井上クリスの熱さが、まるで燃え尽きる前の蝋燭のように、散り際の桜のように儚かったからだと思う。
シーンで印象に残ってる部分。
出だし「ドリームランド」で「♪17歳で初めて~」と歌い出した笹本キムの可憐なこと!さすが実年齢がキムに一番近いだけのことはあります。カウベルに合わせてポーズを取るシーン、笹本キムの後ろでエンジニアが同じ振り付けで踊って、ちゃんと踊れたキムに向かって○印を出してるのがおかしかった。
ドリームランドの帝王と化していたのが石井ジョン(笑)ジジのクジが外れて心の底から悔しがってるわ、お姉さん押し倒してるわ、サックス吹く時に「熱いのいけよ!熱いやつ!」とか叫んでるし、熱いのはおまえじゃと(笑)
「Sun&Moon」の二人のはしゃぎっぷりはすごかった。若さ爆発って感じ。その後の電話シーンも井上クリスはぴょんぴょん飛び跳ねてはしゃぐはしゃぐ。石井ジョンの「目を覚ませ…」という沈痛なため息もおかしさを誘います。
とりあえずきりがないのでキャスト別に。
筧エンジニア:4回目。喉やっちゃいました?張る所は出てますが中間の音程がきつそうでした。でも今まで声を張りっぱなしだった部分にメリハリがついて、逆に好きかも。喉を気にしてかとても丁寧に歌ってる印象があったし。声帯が開いてきたのかなぁ。いい感じです。いい声だ。
2幕のバンコクのシーンで「台風の翌日にようこそ。実家は浸水、田畑は冠水、それでも頑張って生きております」ってアドリブってましたが、これはマジネタなのでは…。実家、静岡でしたよね?
1幕キムの部屋で兵士たちが入ってきたシーン、キムを庇うようにして伏せるのは筧さんだけなのかな。あのシーンがなんとなくいつも気になる。
笹本キム:初見。思ったよりも太い声で、迫力があって驚いた。いいですよ、すごく好きだ!松キムの根性座ってる感じとはまた違って、か細いながらも一本芯の通った女の子といった雰囲気がとてもいいです。もっと早くに見てれば彼女の回数を増やしたのになぁ。
彼女が歌う幸せな曲は本当に幸せそうで、うれしそうで、その後の悲劇を知っているが故になんだか泣けて仕方ありませんでした。
井上クリスとは見た目も声も合っているコンビだと思います。「世界が終わる夜のように」の前「置いて行くのね」っていう台詞がすでに涙声で、今まではあんまり感じなかったけど、トゥイという元婚約者の存在が知れてしまったことで、クリスを怒らせてしまったんじゃないか…みたいな怯えが伝わってきて「なるほどな」と思いました。なので「君を連れてゆく」でパッと明るくなる表情がとても活きてた気がします。
若い二人なだけに「悪夢」のシーンも泣けたなぁ。
井上クリス:初見。6月のDIVAで「Why god Why」を聞いたときはいつもの「王子様声」だったので、出だしの「♪ありがたいけど ちょっとのれない~」を聴いた瞬間びっくりしました。あたりまえのことですが「ちゃんと"男"の声だー」って。あんなに男っぽい声で歌えるとは思ってなかったのですよ。私は今回の歌い方のが好きだー!この声ならマリウスとかアンジョが見たいぞー!
印象的だったのは「Why god Why」「電話」「悪夢」「告白」かな。電話のシーンは「♪まるでクリスマスイ~ブ」が本当にほわ~んとしててですね、「はいはい、わかりましたよ」と(笑)
サイゴン陥落はジョンのぶっ飛ばしっぷりと、クリスの吹っ飛びっぷりに感動しました。クリスは全員制覇したけど、一番「無理やり連れ帰られた」ってのに説得力があった。「告白」はあそこまで叫んでくるとは思わなかった。今までの彼のイメージだと、もっと音符に忠実に歌うのかな~と思ってたので意外でしたね。歌詞が「♪アメリカ人ならできると思ってた」ってのは井上クリス限定なのかな。他の2クリスは「♪俺アメリカン できると思ってた」だったと思うんだけど。とにかくこのクリスもよかった!
石井ジョン:初見(笑) とにかく熱い!井上クリスと二人がステージに集まると、一気に気温が80度くらい上がる感じ。ドリームランドのはじけっぷり、サイゴン陥落の熱血っぷり、演説台をバシバシ叩いて歌う「ブイ・ドイ」。いやー、すごかった。
個人的には「エレンとクリス」のシーンでの三重奏が、この組み合わせでやっと何言ってるのか・どんなハーモニーなんだかわかりました(笑)うん、あのシーンは圧倒的にジョンが正しいよな。
高橋エレン:3回目。エレンの心の動きがすごくわかりやすくなってました。やっぱりこの人のエレンに一番共感してしまう。
不信と同様を押し殺して笑顔を作って「お座りなさいよ」。彼女の本気を知って「憎めない。でも奪われるなら戦う」、その本気を見てクリスに対しての怒りと、彼の苦悩への悲しみ。そして「子供だけならせめて…」という言葉。
ラストのキムの部屋のシーンはいつも彼女に注目してしまうのですが、銃声がした瞬間に驚いてその場にへたり込み、ジョンに支えられて室内へ。倒れているキムを見た瞬間に口元を押さえ、背中を向け、大きく息をするエレン。2階から見てもわかるくらいに動揺していて、自分の言ってしまった一言は現実になるとどういうことなのかを理解して、キムを抱きかかえるクリスの姿に複雑な思いを馳せつつも、後悔する姿が見て取れます。そしてふと自分を見つめるタムに目をやり、その手を取って抱き寄せる。この一連の動きがとても自然なんです。彼女が10月で終わってしまうのは惜しいなぁ。
泉見トゥイ:初見。うわさで聞いていたほどにはおどろおどろしく感じなかった。基本的に声がきらきら系で可愛いんですよ。RENTのベニーでもそれで損してたなぁなどと思い出しました。「♪裏切りものー のーろーうーぞー」の辺りはtekkanのが呪われそうだったな(笑)
でも泉見さんはとても言葉をはっきり歌うので、歌詞がはっきりとわかって良かった。あと動きがきれいでした。
平澤ジジ:相変わらずダイナマイト。婚礼のシーンの微妙な表情と優しい表情は平澤ジジが一番好き、かな。
後、全体的にアンサンブルさんのコーラスがすんごくパワーアップしてる気がします。ドラゴンダンスのコーラス、トゥイの死の「♪時がきーたー」とか、悪夢のシーン。厚みを増しただけじゃなくて、一人ひとりの演技にも力が入ってる感じ。なので舞台の深みが増した気がします。
あと1ヶ月半。どこまで進化するのか楽しみです。
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