東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ) ― 2005年05月07日 14:34
CAST:
バルジャン:石井一孝
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:知念里奈
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:佐藤正宏
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:坂元健児
さあ、5月組登板です!シルビアファンテは来週になってしまうのですが、まずは石井バルジャンを見てきました。
まずは第一印象。「若い!」です。確か鹿賀さんや滝田さん辺りも初めてバルジャンを演じたのは石井さんくらいの年齢だったと思うのですが、石井さんは見た目も声も若々しいタイプの方なので特に後半はびっくりするくらい若かった。
歌は安定していて素晴らしかったです。逆に「独白」や「彼を帰して」の高音なんか安定しすぎて必死感薄く感じてしまったくらい(^_^; 聞いていてとても気持ちのいい声で、なんだか爽やかなバルジャン(笑)
囚人のシーンは若さ爆発で非常に荒々しかったと思います。「オレは!ジャンバルジャ~ン」と名乗る所を強く歌っていて、「24653」という囚人番号で呼ばれることへの憤りを感じました。後の「独白」の「♪囚人番号つけられ オレの名前は消されて!」という歌詞に繋がっていくわけですね。
「対決」は迫力あったなー。「♪考えろジャベール!」の辺りでファンテーヌのベッドをバシッと叩く白熱の演技だったのですが、ファンテーヌにしてみれば「人が死んでる枕元で騒ぐなー!」だった気がします。今ジャベも熱いからボルテージはぐんぐん上がってました。でも最後の殴り倒す所は意外にとろかったような…。
宿屋の取引シーンでも椅子をひっくりかえす勢いがすごい!上手側テーブルの椅子の上に半分くらい乗っかってました。でもリトコゼちゃんの着替えに手間取って、「さあコゼット!おいで!」って台詞が飛んでましたね;クルクル回すのも慣れてないのか回数少なめだった気がします。
パリ以降はな~。知念コゼ・泉見マリ・笹本エポと、キム&トゥイ(あと坂元クリス)が揃ってしまったせいか、余計にその群れに入ってるバルジャンに違和感を感じなくて、感じないことが微妙に違和感だったかも;だって石井バルジャン「達観したじいさん」でもないし全然枯れてない感じで…(失礼)「うん、そのままコゼット連れ去っちゃえよバルジャン!大丈夫だよ!」(何がだよ)みたいな。
そんなせいか「彼を帰して」が非常に生々しい感じ。他のバルジャンの「祈り」であり「願い」である歌と違って、「マリウスを家に私がなんとしても帰そう」みたいな「決意」が見えた気がします。その辺が「第二の攻撃」の「♪任せろオレが行く!」でしっかりとマリウスの肩を抱く演技とも共通していた気がします。あ、このとき強く抱き寄せられすぎて「むぎゅっ」って感じでなんだかきつそうな顔してた泉見マリウスが妙におかしかった(笑)
下水道ではあんまり何度も担ぎ変えはしてませんでしたね。石井さんも腰悪い組なのかな?山口さんは腰に持病があるから担ぎ変えをしないという話しを聞いたことがあるのですが。
ジャベールとの最後の対峙の後、随分長く舞台に残って、最後まで自分を「24653」と呼んだジャベールに向かい「どうしてわかってもらえないんだろう」と言う感じに淋しげに首を振って立ち去る姿が印象的でした。
そんなこんなで生命力に溢れたバルジャンのせいか、エピローグは正直バルジャンの演技では泣けなかった。知念コゼットで泣きましたが。マリウス見る目がとても優しい気がするのは見てる側の印象のせいかな…?
後は囚人シーンで妙に衣裳がダブダブで肩がモロ出しになってて驚いたとか、痩せ型バルジャンだから「いや、馬車持ち上がらないだろう」と素で心配してしまったとか、その馬車持ち上げの最中に「石井さん足きれい~!長いよー!」と感動したとか、細身にスーツが似合って「フランス人というよりは英国紳士?」と思ったとか、まあ感想は多々。あと10年は余裕でバルジャンやれるわけだから、役と共に年齢を重ねた、役と年齢がつり合うようになった石井さんのますます素敵なバルジャンが何年後かに見られることを楽しみに今後もレミを見続けたいな~なんて思いました。こういうのがレ・ミゼの素晴らしいところなのかな。
綜馬さんの休演で連投お疲れさまですの今さん。所々声がきつそうな感じがしたのは押さえていたのか気のせいか。石井さんとの対決は、なんだか嬉しそうだったような気がします。見てる側の印象かもしれませんが今日の今ジャベールは何だか生き生き。そして自殺最後の高速回転が妙に斜めに転がっていて、後ろで「ジャベールキャッチ」するスタッフさんが移動する影がちらっと見えたりしました(笑)
カーテンコールでも今さん石井さんはずっと仲良しで、肩組んだり腰抱いたり二人で万歳したり、なんか楽しそうでいいなあと。トップとトップさんを支える二番手風というか。カンパニー全体の仲良し感が伝わってきて良かった。
知念ちゃんのコゼットが前回見たときよりもさらに良くなってました。高音がしっかりと出るようになってきたし、演技はますます可憐に。彼女のエピローグがとても好きなので、SPは否が応でも期待。楽しみです。
坂元アンジョ、ABCの「♪群れとなりて~」の所で頑張りすぎて、口が縦になったまま決めポーズしてました(わかるかな~;)。それがまた可愛くてですね。ふと横を見たら隣のW嬢もほんわか笑顔になってました(笑)
上條工場長の小市民的な感じが好きです。他の二人の工場長はエロエロな感じなんですが、上條工場長はちらっとセクハラしつつも周囲が気になってすっと身を引いちゃうというか。「こういう人いるよな~」的なリアル感がいいです。
そしてコンブフェールは熱い!アンジョの指示や言葉にきっちり反応返すところがいいですよね。あと砦で戦う時、アンジョの「撃てー!」に合わせて下手側はコンブが手でGOサインを出すんですが、その出し方も好き。角川さんはすっと手を横に出して、上條さんは前に振りだすんですよね。小鈴さんはここは号令出してない。
あとは最後の戦い前に上着脱いだり。いや、なんか今日は上條さんが気になって気になって結構じっくり見てしまいました。旅人の演技も細かくて好きです。
しかし、やっぱり主役が代わるとがらっと別の舞台になるんだな~ってことを改めて思いました。そして新しい人(今回なら石井さん)を見ると他の人も見たくなる。東宝さんのアリ地獄に引き込まれてるよな~…と思いながら劇場を後にしました。
終演後はご飯して久々にカラオケ行って、夜は某カード会社のエリザ先行参戦。ええ、見事に玉砕しましたよ(T_T) 今回のエリザ、見られるのかしら…
※追記
石井さんも銀のグラスは2個しか盗んでませんでした。全部盗むのは今井さんだけなのか…。
バルジャン:石井一孝
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:知念里奈
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:佐藤正宏
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:坂元健児
さあ、5月組登板です!シルビアファンテは来週になってしまうのですが、まずは石井バルジャンを見てきました。
まずは第一印象。「若い!」です。確か鹿賀さんや滝田さん辺りも初めてバルジャンを演じたのは石井さんくらいの年齢だったと思うのですが、石井さんは見た目も声も若々しいタイプの方なので特に後半はびっくりするくらい若かった。
歌は安定していて素晴らしかったです。逆に「独白」や「彼を帰して」の高音なんか安定しすぎて必死感薄く感じてしまったくらい(^_^; 聞いていてとても気持ちのいい声で、なんだか爽やかなバルジャン(笑)
囚人のシーンは若さ爆発で非常に荒々しかったと思います。「オレは!ジャンバルジャ~ン」と名乗る所を強く歌っていて、「24653」という囚人番号で呼ばれることへの憤りを感じました。後の「独白」の「♪囚人番号つけられ オレの名前は消されて!」という歌詞に繋がっていくわけですね。
「対決」は迫力あったなー。「♪考えろジャベール!」の辺りでファンテーヌのベッドをバシッと叩く白熱の演技だったのですが、ファンテーヌにしてみれば「人が死んでる枕元で騒ぐなー!」だった気がします。今ジャベも熱いからボルテージはぐんぐん上がってました。でも最後の殴り倒す所は意外にとろかったような…。
宿屋の取引シーンでも椅子をひっくりかえす勢いがすごい!上手側テーブルの椅子の上に半分くらい乗っかってました。でもリトコゼちゃんの着替えに手間取って、「さあコゼット!おいで!」って台詞が飛んでましたね;クルクル回すのも慣れてないのか回数少なめだった気がします。
パリ以降はな~。知念コゼ・泉見マリ・笹本エポと、キム&トゥイ(あと坂元クリス)が揃ってしまったせいか、余計にその群れに入ってるバルジャンに違和感を感じなくて、感じないことが微妙に違和感だったかも;だって石井バルジャン「達観したじいさん」でもないし全然枯れてない感じで…(失礼)「うん、そのままコゼット連れ去っちゃえよバルジャン!大丈夫だよ!」(何がだよ)みたいな。
そんなせいか「彼を帰して」が非常に生々しい感じ。他のバルジャンの「祈り」であり「願い」である歌と違って、「マリウスを家に私がなんとしても帰そう」みたいな「決意」が見えた気がします。その辺が「第二の攻撃」の「♪任せろオレが行く!」でしっかりとマリウスの肩を抱く演技とも共通していた気がします。あ、このとき強く抱き寄せられすぎて「むぎゅっ」って感じでなんだかきつそうな顔してた泉見マリウスが妙におかしかった(笑)
下水道ではあんまり何度も担ぎ変えはしてませんでしたね。石井さんも腰悪い組なのかな?山口さんは腰に持病があるから担ぎ変えをしないという話しを聞いたことがあるのですが。
ジャベールとの最後の対峙の後、随分長く舞台に残って、最後まで自分を「24653」と呼んだジャベールに向かい「どうしてわかってもらえないんだろう」と言う感じに淋しげに首を振って立ち去る姿が印象的でした。
そんなこんなで生命力に溢れたバルジャンのせいか、エピローグは正直バルジャンの演技では泣けなかった。知念コゼットで泣きましたが。マリウス見る目がとても優しい気がするのは見てる側の印象のせいかな…?
後は囚人シーンで妙に衣裳がダブダブで肩がモロ出しになってて驚いたとか、痩せ型バルジャンだから「いや、馬車持ち上がらないだろう」と素で心配してしまったとか、その馬車持ち上げの最中に「石井さん足きれい~!長いよー!」と感動したとか、細身にスーツが似合って「フランス人というよりは英国紳士?」と思ったとか、まあ感想は多々。あと10年は余裕でバルジャンやれるわけだから、役と共に年齢を重ねた、役と年齢がつり合うようになった石井さんのますます素敵なバルジャンが何年後かに見られることを楽しみに今後もレミを見続けたいな~なんて思いました。こういうのがレ・ミゼの素晴らしいところなのかな。
綜馬さんの休演で連投お疲れさまですの今さん。所々声がきつそうな感じがしたのは押さえていたのか気のせいか。石井さんとの対決は、なんだか嬉しそうだったような気がします。見てる側の印象かもしれませんが今日の今ジャベールは何だか生き生き。そして自殺最後の高速回転が妙に斜めに転がっていて、後ろで「ジャベールキャッチ」するスタッフさんが移動する影がちらっと見えたりしました(笑)
カーテンコールでも今さん石井さんはずっと仲良しで、肩組んだり腰抱いたり二人で万歳したり、なんか楽しそうでいいなあと。トップとトップさんを支える二番手風というか。カンパニー全体の仲良し感が伝わってきて良かった。
知念ちゃんのコゼットが前回見たときよりもさらに良くなってました。高音がしっかりと出るようになってきたし、演技はますます可憐に。彼女のエピローグがとても好きなので、SPは否が応でも期待。楽しみです。
坂元アンジョ、ABCの「♪群れとなりて~」の所で頑張りすぎて、口が縦になったまま決めポーズしてました(わかるかな~;)。それがまた可愛くてですね。ふと横を見たら隣のW嬢もほんわか笑顔になってました(笑)
上條工場長の小市民的な感じが好きです。他の二人の工場長はエロエロな感じなんですが、上條工場長はちらっとセクハラしつつも周囲が気になってすっと身を引いちゃうというか。「こういう人いるよな~」的なリアル感がいいです。
そしてコンブフェールは熱い!アンジョの指示や言葉にきっちり反応返すところがいいですよね。あと砦で戦う時、アンジョの「撃てー!」に合わせて下手側はコンブが手でGOサインを出すんですが、その出し方も好き。角川さんはすっと手を横に出して、上條さんは前に振りだすんですよね。小鈴さんはここは号令出してない。
あとは最後の戦い前に上着脱いだり。いや、なんか今日は上條さんが気になって気になって結構じっくり見てしまいました。旅人の演技も細かくて好きです。
しかし、やっぱり主役が代わるとがらっと別の舞台になるんだな~ってことを改めて思いました。そして新しい人(今回なら石井さん)を見ると他の人も見たくなる。東宝さんのアリ地獄に引き込まれてるよな~…と思いながら劇場を後にしました。
終演後はご飯して久々にカラオケ行って、夜は某カード会社のエリザ先行参戦。ええ、見事に玉砕しましたよ(T_T) 今回のエリザ、見られるのかしら…
※追記
石井さんも銀のグラスは2個しか盗んでませんでした。全部盗むのは今井さんだけなのか…。
東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ) ― 2005年05月02日 14:34
CAST:
バルジャン:今井清隆
ジャベール:鈴木綜馬
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:河野由佳
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:佐藤正宏
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:坂元健児
4月組が抜けてしまって最初の公演。
心機一転のつもりで新鮮に見てきました.
久々(といっても10日ぶりなことに気づきました。何かがおかしいよ…)の今井バルジャンの歌声が胸に染みてきます(T_T)
前回見た22日マチネで司教様の手にキスをしていたのですが、高野司教様限定かな?というか、宮越司教様は撤収が早すぎて今井さんが手を伸ばしてる間に去ってしまわれました…。そういえば銀の食器を盗むシーン、今井さんは3個ともグラスを盗みますが、山口さんは2個だった。数が違うことに何か意味はあるのかしら。
今井さん、久々に見たら全体的にちょっと荒々しく生々しくなった印象。原作のバルジャンの雰囲気はそのままに、すご~く人間くさくなった気がします、いい意味で。
今日の今井バルジャンは「対決」前からジャベールに「何か」を感じていた印象。ジャベールの敵意を敏感に感じていたというか。そのせいかファンティーヌの死後、「対決」が始まった時の気迫がすごい!綜馬ジャベールがわりと熱血系なせいか、「考えろジャベール!俺の力を」の辺りからボルテージがぐんぐん上がっていて、「俺はやるぞ」の辺りでは本当に刺すか刺されるかの迫力でした。
「彼を帰して」はバルジャンの神への祈り、願いがす~っと入ってきて泣けました。バルジャンの歌声に乗せて静かに経過してゆく「その時」への流れがまた切ない。砦の一人ひとりの人生が浮き彫りになるような「彼を帰して」だった。
由佳コゼと今井パパは相変わらずラブラブ。見ていて幸せな気持ちになれる二人です。プリュメ街で「♪何も知らず聞いていない 昔どんな子供なのか~」の辺り、たまきコゼットは教えてくれないことに怒っている印象でしたが、由佳コゼットの場合は拗ねている印象。あくまでパパラブ。
由佳コゼは声の調子がよくなって来た感じですね。細いだけじゃなくてしっかりと高音が聞こえてくるようになったと思います。
綜馬ジャベール、この日初めて気づいたんですが二幕頭のバリケード作るシーンで一緒になって拳振り上げてるんですね!(笑)すごい!ちゃんと信用されるためにそこまで演技するか!「♪おれにはわかぁるぅ~」って出てきた時もグランの肩を叩いてたり。
ジャベールに関しては三者三様のよさがあってみんな好きなんですが、最近綜馬ジャベールはかなりお気に入り。噛み合ってきたら今井さんとの相性も結構いい気がする。三人の中で一番柄が悪そうなジャベールで(褒めてます)好きだわー。
泉見マリウスは熱血度がまた上がってきたような。「ここにいても同じだ!」とか凄かったよ。そしてあのシーンの熱血度に比例する「カフェソング」。熱く切ない感じで後ろの学生が浮き上がった瞬間涙が…。今日はなんだかマリウスで泣く度が高かったです。
笹本エポ。声量が凄い!「One day more」のコーラス聴いてると本気で三角形の頂点を狙っている気がしないでもない(笑) でも「何くれる?」でほっぺを「ちゅーして?」と出すところや「On my own」の寂しさ、「恵みの雨」の笑顔、全部可愛かった。
佐藤テナは下水道で座って演技するようになったんですね。あれ結構好きです。なんかいかにもふてぶてしい感じ。そして瀬戸内マダムはどんどん男らしくカッコよくなっている気がする…。バランス良くて大好きです。
こちらも久々な坂元アンジョは相変わらず癒し系でした。「♪市民は立つ!声を聞いて~ 群れとなりて~」の辺りの可愛さといったらもう…。テーブルの上に立ち上がった瞬間ほわんと笑みがこぼれてしまいました。なんかもう、あれだけ可愛かったらその反応が間違っててもそれでいいです…。
マルシアファンテはどんどん透明になっていく感じがしますね。亡くなる前のシーンが本当にいい。あと「♪からかわないでよ あの時工場で~」のシーンも好き。
マリウスとバルジャンの別れのシーン。「♪会えば別れが辛い このまま行こう」で一気に崩れて涙声になったバルジャンと、その気持ちを汲んで「誓います」と頷くマリウスに涙。エピローグで「私は父じゃない」と告白した後にコゼットに抱きつかれ、本当に幸せそうに召されたバルジャンに涙。そしていつもどおり暗転の間にズボンの間からハンカチを取り出して涙を拭く今井さんにちょっと笑顔(笑)
カーテンコールでは小鈴さんと岸さんが坂元アンジョの両腕をつかんで強制万歳させてました。いや、なんか二人とも楽しげでした。坂元さんは「捕まった宇宙人」状態…;
最後は今井さんがスポットの中で照れくさそうに投げキスして終了でした。
あ!岸ブリジョン小鈴コンブフェールのレポしてない!時間切れなので後で書き足します~。
バルジャン:今井清隆
ジャベール:鈴木綜馬
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:河野由佳
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:佐藤正宏
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:坂元健児
4月組が抜けてしまって最初の公演。
心機一転のつもりで新鮮に見てきました.
久々(といっても10日ぶりなことに気づきました。何かがおかしいよ…)の今井バルジャンの歌声が胸に染みてきます(T_T)
前回見た22日マチネで司教様の手にキスをしていたのですが、高野司教様限定かな?というか、宮越司教様は撤収が早すぎて今井さんが手を伸ばしてる間に去ってしまわれました…。そういえば銀の食器を盗むシーン、今井さんは3個ともグラスを盗みますが、山口さんは2個だった。数が違うことに何か意味はあるのかしら。
今井さん、久々に見たら全体的にちょっと荒々しく生々しくなった印象。原作のバルジャンの雰囲気はそのままに、すご~く人間くさくなった気がします、いい意味で。
今日の今井バルジャンは「対決」前からジャベールに「何か」を感じていた印象。ジャベールの敵意を敏感に感じていたというか。そのせいかファンティーヌの死後、「対決」が始まった時の気迫がすごい!綜馬ジャベールがわりと熱血系なせいか、「考えろジャベール!俺の力を」の辺りからボルテージがぐんぐん上がっていて、「俺はやるぞ」の辺りでは本当に刺すか刺されるかの迫力でした。
「彼を帰して」はバルジャンの神への祈り、願いがす~っと入ってきて泣けました。バルジャンの歌声に乗せて静かに経過してゆく「その時」への流れがまた切ない。砦の一人ひとりの人生が浮き彫りになるような「彼を帰して」だった。
由佳コゼと今井パパは相変わらずラブラブ。見ていて幸せな気持ちになれる二人です。プリュメ街で「♪何も知らず聞いていない 昔どんな子供なのか~」の辺り、たまきコゼットは教えてくれないことに怒っている印象でしたが、由佳コゼットの場合は拗ねている印象。あくまでパパラブ。
由佳コゼは声の調子がよくなって来た感じですね。細いだけじゃなくてしっかりと高音が聞こえてくるようになったと思います。
綜馬ジャベール、この日初めて気づいたんですが二幕頭のバリケード作るシーンで一緒になって拳振り上げてるんですね!(笑)すごい!ちゃんと信用されるためにそこまで演技するか!「♪おれにはわかぁるぅ~」って出てきた時もグランの肩を叩いてたり。
ジャベールに関しては三者三様のよさがあってみんな好きなんですが、最近綜馬ジャベールはかなりお気に入り。噛み合ってきたら今井さんとの相性も結構いい気がする。三人の中で一番柄が悪そうなジャベールで(褒めてます)好きだわー。
泉見マリウスは熱血度がまた上がってきたような。「ここにいても同じだ!」とか凄かったよ。そしてあのシーンの熱血度に比例する「カフェソング」。熱く切ない感じで後ろの学生が浮き上がった瞬間涙が…。今日はなんだかマリウスで泣く度が高かったです。
笹本エポ。声量が凄い!「One day more」のコーラス聴いてると本気で三角形の頂点を狙っている気がしないでもない(笑) でも「何くれる?」でほっぺを「ちゅーして?」と出すところや「On my own」の寂しさ、「恵みの雨」の笑顔、全部可愛かった。
佐藤テナは下水道で座って演技するようになったんですね。あれ結構好きです。なんかいかにもふてぶてしい感じ。そして瀬戸内マダムはどんどん男らしくカッコよくなっている気がする…。バランス良くて大好きです。
こちらも久々な坂元アンジョは相変わらず癒し系でした。「♪市民は立つ!声を聞いて~ 群れとなりて~」の辺りの可愛さといったらもう…。テーブルの上に立ち上がった瞬間ほわんと笑みがこぼれてしまいました。なんかもう、あれだけ可愛かったらその反応が間違っててもそれでいいです…。
マルシアファンテはどんどん透明になっていく感じがしますね。亡くなる前のシーンが本当にいい。あと「♪からかわないでよ あの時工場で~」のシーンも好き。
マリウスとバルジャンの別れのシーン。「♪会えば別れが辛い このまま行こう」で一気に崩れて涙声になったバルジャンと、その気持ちを汲んで「誓います」と頷くマリウスに涙。エピローグで「私は父じゃない」と告白した後にコゼットに抱きつかれ、本当に幸せそうに召されたバルジャンに涙。そしていつもどおり暗転の間にズボンの間からハンカチを取り出して涙を拭く今井さんにちょっと笑顔(笑)
カーテンコールでは小鈴さんと岸さんが坂元アンジョの両腕をつかんで強制万歳させてました。いや、なんか二人とも楽しげでした。坂元さんは「捕まった宇宙人」状態…;
最後は今井さんがスポットの中で照れくさそうに投げキスして終了でした。
あ!岸ブリジョン小鈴コンブフェールのレポしてない!時間切れなので後で書き足します~。
東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ) ― 2005年04月30日 14:33
CAST:
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:岡幸二郎
エポニーヌ:坂本真綾
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:河野由佳
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:岸祐二
というわけで岸アンジョと真綾エポの楽です。
席は1階I列の下手側。きっと岸アンジョの最後の笑顔は見れない…と思いつつ、でもとりあえず最後の勇姿は目に焼き付けるぞ!と気合いを入れて見てきました。
というわけで果てしなくアンジョ寄りレポですがご容赦を…。
まず山岡対決は見応えがありました。岡さん、結構声が掠れたりして心配な感じではありましたが、気迫が凄い。(後に喉の故障だったこと判明。お大事にしてください)睨み合ったままの「♪これだけは~誓う~」「♪もう逃げられない~」は素晴らしかった。
関係ないんですが岡ジャベが砦でバルジャンに「でーるーのーだ!」と机に突き飛ばされた時の後ろ姿が妙に色っぽくて好きです(笑)
自殺も声は枯れていましたが、「壊れた」感が良く出ていてあれはあれでありかなと。ただかなり無理に絞り出している印象だったので喉に良くないんじゃないかな…なんて。心配です。
坂本エポは正直好きなエポじゃなかったんですが、今日は良かったなー。すごく「等身大」な感じがして自然だった。「恵みの雨」がとても静かで、マリウスとエポニーヌの間にある空気がとても透明に感じた。カテコの挨拶も可愛くて、苦手意識が結構払拭されたかもしれない。お疲れ様でした。
で、岸アンジョ。ベガーズで「♪それは将軍ラマルク」と出てきた瞬間、なんかこう胸に何とも言えない想いが。「あー、最後だよ~」って思うとそれだけで寂しくなってしまってちょっと目頭が…。そんなに好きだったのか自分。
この日は見ていて全体的に初日を思い出しました。気合い一発の初日から、きっと色々な想いを経て千秋楽はパワーアップした気合い一発に戻る、みたいな(笑)アンジョルラスの力強い歌声一つ一つがガンガン伝わってくる。ふと客席側を見ると上手半分のオペラグラス上げるタイミングシンクロ率がものすごい高確率だった。すげえ。
ABCカフェでは一人一人の学生に語りかけるようにして歌っていて、また学生がアンジョルラスを見る目が期待と信頼に満ちて見える。アンジョルラスを中心に徐々に一つにまとまって行く課程がわかりやすく感じられた。恋ボケ(笑)している泉見マリウスに対しても真摯に、真っ直ぐに語りかける。
「♪グランテール!酒を置け」で阿部グランが「ぶはっ」と酒を吹き出すのもいつものこと。ラマルク将軍の死で落ち込む学生たちの中、静かにアンジョルラスが歌い出す。「♪ラマルクの死 その死を無駄にしてはならない~」徐々に学生達に生気が戻る。ボルテージが上がっていくアンジョルラスは革命の象徴である赤い旗を掴んで高々と掲げる。沸き上がる歓声、そして静寂。そこに静かに入ってくる「♪闘う者の歌が聞こえるか~」という歌声。何度見ても岸アンジョで好きな場面ベスト3に入るシーンはここだったりします。あの低い声が静まりかえった場内に響くのがいいんですよ。学生たちの「この人は何を言おうとしているんだろう」という緊張感も。楽曲の力が遺憾なく発揮された素晴らしい場面だと思う。
そしてこの日の「One Day More」で、岸アンジョは笑っていました。「明日」という日が希望に満ちあふれていることを心から信じているような笑顔。今までの岸アンジョは、わりと厳しい表情でこの曲を歌っていることが多かったように思うのであの笑顔にはびっくり。カンパニー全体の勢いも凄くて、涙涙で1幕終了でした。
2幕に入って学生側の状況は悪化していく。志願兵としてバルジャンが砦に入ってくるシーンでは、エポニーヌの死でボロボロになったマリウスを背中に庇うようにして銃を構える姿が印象的だった。「Drink with me」で酒を飲んでグランテールを静かに見つめる目、「Bring him home」の祈るような歌声に乗せて経過して行く砦の中の時間。静かに星を見上げて何かを決意するアンジョルラス、ガブローシュの寝顔を悲しい顔で見つめるグランテール、そんなグランテールを見る少年ピエール。別れを惜しむ恋人・家族。
「二度目の攻撃」で、小さな命を散らしてしまったガブローシュ。盆が回りながら、睨み合うようにして目を合わせるアンジョルラスとグランテールにスポットが当たる。ここも好きなシーン。そして目を逸らし、がくりと肩を落とすアンジョルラス。もしかしたら岸さん、マジ泣きしてたんじゃないかな…と思う肩の動きだった。
「砦の者よ良く聞け!」とアーミーオフィサーの声に、瞬時にリーダーの顔に戻って外を向くアンジョルラス。徐々にその背中が怒りに、悲しみに震え始める。今日のここのテンションは凄かった。背中を見ているだけで感情がどんどん伝わってきて目が離せない。そして振り返った瞬間の表情をなんと形容したらいいのかな。「♪死のう!僕らは敵など恐れはしない!」って血を吐くような叫びでね。でも絶望してるんじゃないところが悲しくて。
マリウスが撃たれ、グランテールを振り切る瞬間の笑顔がね、見えちゃったんですよ。見えないと思ってたんですがギリギリで見えまして。見てしまったらもう涙止まりませんよ、あんな笑顔。しかしここでアクシデント。落ちる時に足を引っかけてしまったようで、1階I列から砦の向こうに一瞬2本の足が…体勢的には「犬神家の一族」@静馬状態に見えたんですが、どうなんだろう。(つまり足が「V」状態というか)だとしたら砦の裏側で逆立ち状態だったわけで…大丈夫だろうかとドキドキしている間に砦陥落。角川コンブフェールが壮絶な死に方してましたね。あまりはっきりは見えなかったんですが、トリコロールのサッシュを腕に巻いて、口で引っ張るような状態で弾薬庫に全身をかぶせるようにして死んでました。
砦陥落でもうぼろ泣きしながら見ていたら、岡ジャベールがバリケードの上からアンジョの遺体を見つけた時、敬意を表すように腕を胸に持って行って、それがまた涙を誘うんですよ。
一人生き残ったマリウスが歌う「カフェ・ソング」ここは泉見さんが魂の熱唱。後ろに立つ学生たちの笑顔も悲しい。そこに走り込んでくる由佳コゼの澄んだ歌声に癒されます。
エピローグは山口バルジャンの「完全死」バージョン。
でもやっぱりこれやられちゃうとすっきりしない。タイミングなんだと思うんですが、「私は父じゃない…(がくっ)」だと二人ともそう思ってないことは間違いないのに、コゼットは「パパはパパなのよ」と言う間がなく、バルジャンもコゼットの気持ちを聞かないままに死んで行くのでなんだか悲しい。言葉にしなくてもわかるんだろうけど、私は大切なことほど言葉にしないと伝わらない部分があると思っているので…。これはこれでアリだとは思うんですけどね。
そして仲間たちの大合唱で本編終了。終わってカーテンコールに入ったら逆に泣けてきました。「終わっちゃったよ~」って。
カテコではDCカードのキャラクター「かっぱとタヌキ」の大きなビニール人形を岡さんと山口さんが持って登場。
岡かっぱ「ミュージカルといえば?」
山たぬき「かっぱとたぬき!」
岡かっぱ「違うでしょ!レ・ミゼラブルでしょ!」
みたいな小芝居が繰り広げられた後、真綾ちゃんの挨拶。そして岸さんの挨拶だったのですが、「皆さんに支えられて」と言おうとして「皆さんを支えて」と言い間違ってしまい、カッパとタヌキにぼこぼこに…(笑)特に山口さんは多分狙って頭のピンマイクの上をバシバシ叩くので、「ボスッ!ボスッ!」と凄い音がしてました。そして挨拶の続きが長引き(岸さん、上手く言葉にならなかった様子)始めると、後ろで二人で指をぐるぐるまわして「巻け」の合図。
最後は「DCカードでチケットを買っていただいてまた劇場でお会いしましょう!」と締めて、終了でした。
岸アンジョの登板回数は16回。私はそのうち、なんと<b>12回</b>を見ました。3/4クリアです。アホですね~。岸さんという役者さんがアンジョルラスを演じて生まれた「岸アンジョ」が果てしなく私のツボにはまった結果です。色々無茶もしましたが本当に楽しい1ヶ月でした。
これが最後なんて言わず、大阪名古屋の公演でまた岸アンジョと出会えることを楽しみにしてます。でもプリンシパルの初日楽日の貸切は金輪際やめてください…。岸アンジョ贔屓の私と、コングテナ贔屓のW嬢はキャストスケジュール見て崩れ落ちましたよ…。(結果的に私がJCB・W嬢がDCカード持ってて事なきを得たんですけどね)
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:岡幸二郎
エポニーヌ:坂本真綾
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:河野由佳
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:岸祐二
というわけで岸アンジョと真綾エポの楽です。
席は1階I列の下手側。きっと岸アンジョの最後の笑顔は見れない…と思いつつ、でもとりあえず最後の勇姿は目に焼き付けるぞ!と気合いを入れて見てきました。
というわけで果てしなくアンジョ寄りレポですがご容赦を…。
まず山岡対決は見応えがありました。岡さん、結構声が掠れたりして心配な感じではありましたが、気迫が凄い。(後に喉の故障だったこと判明。お大事にしてください)睨み合ったままの「♪これだけは~誓う~」「♪もう逃げられない~」は素晴らしかった。
関係ないんですが岡ジャベが砦でバルジャンに「でーるーのーだ!」と机に突き飛ばされた時の後ろ姿が妙に色っぽくて好きです(笑)
自殺も声は枯れていましたが、「壊れた」感が良く出ていてあれはあれでありかなと。ただかなり無理に絞り出している印象だったので喉に良くないんじゃないかな…なんて。心配です。
坂本エポは正直好きなエポじゃなかったんですが、今日は良かったなー。すごく「等身大」な感じがして自然だった。「恵みの雨」がとても静かで、マリウスとエポニーヌの間にある空気がとても透明に感じた。カテコの挨拶も可愛くて、苦手意識が結構払拭されたかもしれない。お疲れ様でした。
で、岸アンジョ。ベガーズで「♪それは将軍ラマルク」と出てきた瞬間、なんかこう胸に何とも言えない想いが。「あー、最後だよ~」って思うとそれだけで寂しくなってしまってちょっと目頭が…。そんなに好きだったのか自分。
この日は見ていて全体的に初日を思い出しました。気合い一発の初日から、きっと色々な想いを経て千秋楽はパワーアップした気合い一発に戻る、みたいな(笑)アンジョルラスの力強い歌声一つ一つがガンガン伝わってくる。ふと客席側を見ると上手半分のオペラグラス上げるタイミングシンクロ率がものすごい高確率だった。すげえ。
ABCカフェでは一人一人の学生に語りかけるようにして歌っていて、また学生がアンジョルラスを見る目が期待と信頼に満ちて見える。アンジョルラスを中心に徐々に一つにまとまって行く課程がわかりやすく感じられた。恋ボケ(笑)している泉見マリウスに対しても真摯に、真っ直ぐに語りかける。
「♪グランテール!酒を置け」で阿部グランが「ぶはっ」と酒を吹き出すのもいつものこと。ラマルク将軍の死で落ち込む学生たちの中、静かにアンジョルラスが歌い出す。「♪ラマルクの死 その死を無駄にしてはならない~」徐々に学生達に生気が戻る。ボルテージが上がっていくアンジョルラスは革命の象徴である赤い旗を掴んで高々と掲げる。沸き上がる歓声、そして静寂。そこに静かに入ってくる「♪闘う者の歌が聞こえるか~」という歌声。何度見ても岸アンジョで好きな場面ベスト3に入るシーンはここだったりします。あの低い声が静まりかえった場内に響くのがいいんですよ。学生たちの「この人は何を言おうとしているんだろう」という緊張感も。楽曲の力が遺憾なく発揮された素晴らしい場面だと思う。
そしてこの日の「One Day More」で、岸アンジョは笑っていました。「明日」という日が希望に満ちあふれていることを心から信じているような笑顔。今までの岸アンジョは、わりと厳しい表情でこの曲を歌っていることが多かったように思うのであの笑顔にはびっくり。カンパニー全体の勢いも凄くて、涙涙で1幕終了でした。
2幕に入って学生側の状況は悪化していく。志願兵としてバルジャンが砦に入ってくるシーンでは、エポニーヌの死でボロボロになったマリウスを背中に庇うようにして銃を構える姿が印象的だった。「Drink with me」で酒を飲んでグランテールを静かに見つめる目、「Bring him home」の祈るような歌声に乗せて経過して行く砦の中の時間。静かに星を見上げて何かを決意するアンジョルラス、ガブローシュの寝顔を悲しい顔で見つめるグランテール、そんなグランテールを見る少年ピエール。別れを惜しむ恋人・家族。
「二度目の攻撃」で、小さな命を散らしてしまったガブローシュ。盆が回りながら、睨み合うようにして目を合わせるアンジョルラスとグランテールにスポットが当たる。ここも好きなシーン。そして目を逸らし、がくりと肩を落とすアンジョルラス。もしかしたら岸さん、マジ泣きしてたんじゃないかな…と思う肩の動きだった。
「砦の者よ良く聞け!」とアーミーオフィサーの声に、瞬時にリーダーの顔に戻って外を向くアンジョルラス。徐々にその背中が怒りに、悲しみに震え始める。今日のここのテンションは凄かった。背中を見ているだけで感情がどんどん伝わってきて目が離せない。そして振り返った瞬間の表情をなんと形容したらいいのかな。「♪死のう!僕らは敵など恐れはしない!」って血を吐くような叫びでね。でも絶望してるんじゃないところが悲しくて。
マリウスが撃たれ、グランテールを振り切る瞬間の笑顔がね、見えちゃったんですよ。見えないと思ってたんですがギリギリで見えまして。見てしまったらもう涙止まりませんよ、あんな笑顔。しかしここでアクシデント。落ちる時に足を引っかけてしまったようで、1階I列から砦の向こうに一瞬2本の足が…体勢的には「犬神家の一族」@静馬状態に見えたんですが、どうなんだろう。(つまり足が「V」状態というか)だとしたら砦の裏側で逆立ち状態だったわけで…大丈夫だろうかとドキドキしている間に砦陥落。角川コンブフェールが壮絶な死に方してましたね。あまりはっきりは見えなかったんですが、トリコロールのサッシュを腕に巻いて、口で引っ張るような状態で弾薬庫に全身をかぶせるようにして死んでました。
砦陥落でもうぼろ泣きしながら見ていたら、岡ジャベールがバリケードの上からアンジョの遺体を見つけた時、敬意を表すように腕を胸に持って行って、それがまた涙を誘うんですよ。
一人生き残ったマリウスが歌う「カフェ・ソング」ここは泉見さんが魂の熱唱。後ろに立つ学生たちの笑顔も悲しい。そこに走り込んでくる由佳コゼの澄んだ歌声に癒されます。
エピローグは山口バルジャンの「完全死」バージョン。
でもやっぱりこれやられちゃうとすっきりしない。タイミングなんだと思うんですが、「私は父じゃない…(がくっ)」だと二人ともそう思ってないことは間違いないのに、コゼットは「パパはパパなのよ」と言う間がなく、バルジャンもコゼットの気持ちを聞かないままに死んで行くのでなんだか悲しい。言葉にしなくてもわかるんだろうけど、私は大切なことほど言葉にしないと伝わらない部分があると思っているので…。これはこれでアリだとは思うんですけどね。
そして仲間たちの大合唱で本編終了。終わってカーテンコールに入ったら逆に泣けてきました。「終わっちゃったよ~」って。
カテコではDCカードのキャラクター「かっぱとタヌキ」の大きなビニール人形を岡さんと山口さんが持って登場。
岡かっぱ「ミュージカルといえば?」
山たぬき「かっぱとたぬき!」
岡かっぱ「違うでしょ!レ・ミゼラブルでしょ!」
みたいな小芝居が繰り広げられた後、真綾ちゃんの挨拶。そして岸さんの挨拶だったのですが、「皆さんに支えられて」と言おうとして「皆さんを支えて」と言い間違ってしまい、カッパとタヌキにぼこぼこに…(笑)特に山口さんは多分狙って頭のピンマイクの上をバシバシ叩くので、「ボスッ!ボスッ!」と凄い音がしてました。そして挨拶の続きが長引き(岸さん、上手く言葉にならなかった様子)始めると、後ろで二人で指をぐるぐるまわして「巻け」の合図。
最後は「DCカードでチケットを買っていただいてまた劇場でお会いしましょう!」と締めて、終了でした。
岸アンジョの登板回数は16回。私はそのうち、なんと<b>12回</b>を見ました。3/4クリアです。アホですね~。岸さんという役者さんがアンジョルラスを演じて生まれた「岸アンジョ」が果てしなく私のツボにはまった結果です。色々無茶もしましたが本当に楽しい1ヶ月でした。
これが最後なんて言わず、大阪名古屋の公演でまた岸アンジョと出会えることを楽しみにしてます。でもプリンシパルの初日楽日の貸切は金輪際やめてください…。岸アンジョ贔屓の私と、コングテナ贔屓のW嬢はキャストスケジュール見て崩れ落ちましたよ…。(結果的に私がJCB・W嬢がDCカード持ってて事なきを得たんですけどね)
東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ) ― 2005年04月29日 14:33
※4/30追記
CAST:
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:鈴木綜馬
エポニーヌ:新妻聖子
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:剱持たまき
マリウス:藤岡正宏
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:岸祐二
通い詰めた岸アンジョもとうとうあと2回。藤岡マリ・小鈴コンブとはこれがラストです。
しっかり目に焼き付けようと思ったのですが…座席環境が悪すぎ(T_T)
開演してすぐに後方から「カツンカツン」と金属を爪で叩くような音が聞え始め、何事?と思ったらどうも後ろの人がリズムを取り初めまして…。しかも舞台が盛り上がると「バシン!バシン!」と音が大きくなるんですよ。勘弁して~;
流石に注意しようと思って幕間に振り返ったのですが、ちょっと言えない雰囲気の方で…。だから周囲の方も注意しなかったんだと思うんですけど。舌鼓されたりゲップされたり、かなり辛かったです。これも運ですね。
でもでも!舞台自体はすごく良かったです!学生に偏ったレポになりますがご容赦。
まずは小鈴工場長。いつもの手紙を口に銜えて「取ってみろよ」から1ランクアップしたHさで、太股の下に手紙を挟んで「ほら、取れよ」とやってました(笑)取れるかー!マルシアファンテを触る手付きも「いやらしいわ!」って感じでグーです。
旅人のシーンでは今日はお酒が不味かったらしく(いつもだけど、特に)、一回こっそりと中身を捨てて、もう一回入れ直して呑んでました。握手された手は臭くなってしまったらしく、最後までずっと匂いをくんくん(笑)阿部旅人が来てからは優雅に会話しつつ、いつもよりもちょっと控えめに歯に詰まった「何か」を取ってました。酔っぱらった後はお客のお嬢さんのスカートをめくってみたり、「♪自惚れ野郎の イ・○・ポ!」で突然複雑な表情をしてみたり。でも酔っぱらって気持ちよさそうな表情が印象的でした。
新妻エポちゃんは娼婦の時髪を三つ編みにしてるんですね。彼女はエポの時に鬘を使ってないっぽいので、ウェーブ作ってるのかしら?と思ってみたり。(そんなことないか)
彼女のエポちゃんは手の動きが切ないな~と思いました。プリュメ街で「♪待つわ~」と、肩に置かれたマリウスの手が外された瞬間、それから「One day more」でやっぱりマリウスが手をすり抜けて行った瞬間。指先に切なさがあって泣けてしまいました。「On my own」は素晴らしい歌声で聞き惚れたし、「恵みの雨」の悲しい笑顔も良かった。素敵なエポニーヌでした。
その「恵みの雨」では今日も大久保ガブちゃんが岸アンジョの袖口をくいくい引っ張ってました。泣けるんです、あれ(T_T)
藤岡マリウスは楽日を前に私的には今期一番の出来。第一声から力強くて素晴らしかった。エポニーヌが召されてしまった後の呆然とした表情、そしてバルジャンがやってきてもすぐに銃を構えない演技。構える直前に一瞬「これでエポニーヌは死んだのに…」みたいな感じで銃をじっと見つめるのがすごく自然で、そんなマリウスの肩にアンジョルラスが銃を構えつつもずっと手を置いて庇うようにしていて、二人の友情と心の温かさにまた感動。
岸アンジョはラストが近づいて一段と輝いてますね。一つ一つのシーンを大切に演じているのが伝わってくる感じ。ABCカフェでマリウスを諭すシーンの厳しくも優しい目線がいいですね。それから「恵みの雨」からの流れがいい。ガブローシュの死で身を乗り出して援護射撃しようとする姿も印象的だった。「Bring him home」は今日も背中で語ってたし。ガブローシュが撃たれた後の悲しみは日に日に増してる感じがします。
マリウスが撃たれた後にグランに向かって微笑む時、今日はそっとグランの胸元を押して、そのまま2~3歩進んで押しのけてからバリケードを駆け登ってました。なんかその数歩でいつもと違う印象になってた気がします。より「後は頼んだ」的な感じがした…かな?
ただ、撃たれて落ちる時に足首が手すり?に引っ掛かってしまって、慌てて体勢立て直したのか立ち上って移動する姿が丸見えでした(^_^;
その後、砦が落ちてスポットが当たった時になんだか妙に下に吊られてる感じで驚きました。いつもだとひざ上は客席から見えないんだけど、今日は足先まで見えた。どんな体勢だったんだろう…。
そうそう、今日はプリュメ街と「マリウスとコゼット」「エピローグ」の三重奏がどれもきれいに決まっていて、プリュメ街では久々に拍手を聞いた。エピローグはエポの低音が大切なんだなぁ。あれがしっかり効くとバルファンテの声がすごく活きる。
それにしても4月組、ほんとに明日で終わっちゃうんだなぁ…。
なんかバルジャベのレポを全然してませんが、今日明日は許して下さい…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・追記(4/30)
そういえば「結婚式」の給仕のアプローチが普段と違ってました。
テナ妻に「あっ!」ってやられた後は何も発見できず。投げられたブーケはドモがキャッチ。そして「宴会乞食」でつられて踊り始める招待客にを「あの…あの!なんで?行かないでくださ~い!」って感じで一生懸命止める岸給仕。結局みんなが行ってしまってしょんぼりしてるところにドモから「俺たちも行くぜ!」と腕を差し出され、最後は元気よくジャンプしてました。到達点高け~(笑)
このシーンは美八さんの「オホホホ」って笑うときの仕草を「?」と真似するのも好きだったりします。
CAST:
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:鈴木綜馬
エポニーヌ:新妻聖子
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:剱持たまき
マリウス:藤岡正宏
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:岸祐二
通い詰めた岸アンジョもとうとうあと2回。藤岡マリ・小鈴コンブとはこれがラストです。
しっかり目に焼き付けようと思ったのですが…座席環境が悪すぎ(T_T)
開演してすぐに後方から「カツンカツン」と金属を爪で叩くような音が聞え始め、何事?と思ったらどうも後ろの人がリズムを取り初めまして…。しかも舞台が盛り上がると「バシン!バシン!」と音が大きくなるんですよ。勘弁して~;
流石に注意しようと思って幕間に振り返ったのですが、ちょっと言えない雰囲気の方で…。だから周囲の方も注意しなかったんだと思うんですけど。舌鼓されたりゲップされたり、かなり辛かったです。これも運ですね。
でもでも!舞台自体はすごく良かったです!学生に偏ったレポになりますがご容赦。
まずは小鈴工場長。いつもの手紙を口に銜えて「取ってみろよ」から1ランクアップしたHさで、太股の下に手紙を挟んで「ほら、取れよ」とやってました(笑)取れるかー!マルシアファンテを触る手付きも「いやらしいわ!」って感じでグーです。
旅人のシーンでは今日はお酒が不味かったらしく(いつもだけど、特に)、一回こっそりと中身を捨てて、もう一回入れ直して呑んでました。握手された手は臭くなってしまったらしく、最後までずっと匂いをくんくん(笑)阿部旅人が来てからは優雅に会話しつつ、いつもよりもちょっと控えめに歯に詰まった「何か」を取ってました。酔っぱらった後はお客のお嬢さんのスカートをめくってみたり、「♪自惚れ野郎の イ・○・ポ!」で突然複雑な表情をしてみたり。でも酔っぱらって気持ちよさそうな表情が印象的でした。
新妻エポちゃんは娼婦の時髪を三つ編みにしてるんですね。彼女はエポの時に鬘を使ってないっぽいので、ウェーブ作ってるのかしら?と思ってみたり。(そんなことないか)
彼女のエポちゃんは手の動きが切ないな~と思いました。プリュメ街で「♪待つわ~」と、肩に置かれたマリウスの手が外された瞬間、それから「One day more」でやっぱりマリウスが手をすり抜けて行った瞬間。指先に切なさがあって泣けてしまいました。「On my own」は素晴らしい歌声で聞き惚れたし、「恵みの雨」の悲しい笑顔も良かった。素敵なエポニーヌでした。
その「恵みの雨」では今日も大久保ガブちゃんが岸アンジョの袖口をくいくい引っ張ってました。泣けるんです、あれ(T_T)
藤岡マリウスは楽日を前に私的には今期一番の出来。第一声から力強くて素晴らしかった。エポニーヌが召されてしまった後の呆然とした表情、そしてバルジャンがやってきてもすぐに銃を構えない演技。構える直前に一瞬「これでエポニーヌは死んだのに…」みたいな感じで銃をじっと見つめるのがすごく自然で、そんなマリウスの肩にアンジョルラスが銃を構えつつもずっと手を置いて庇うようにしていて、二人の友情と心の温かさにまた感動。
岸アンジョはラストが近づいて一段と輝いてますね。一つ一つのシーンを大切に演じているのが伝わってくる感じ。ABCカフェでマリウスを諭すシーンの厳しくも優しい目線がいいですね。それから「恵みの雨」からの流れがいい。ガブローシュの死で身を乗り出して援護射撃しようとする姿も印象的だった。「Bring him home」は今日も背中で語ってたし。ガブローシュが撃たれた後の悲しみは日に日に増してる感じがします。
マリウスが撃たれた後にグランに向かって微笑む時、今日はそっとグランの胸元を押して、そのまま2~3歩進んで押しのけてからバリケードを駆け登ってました。なんかその数歩でいつもと違う印象になってた気がします。より「後は頼んだ」的な感じがした…かな?
ただ、撃たれて落ちる時に足首が手すり?に引っ掛かってしまって、慌てて体勢立て直したのか立ち上って移動する姿が丸見えでした(^_^;
その後、砦が落ちてスポットが当たった時になんだか妙に下に吊られてる感じで驚きました。いつもだとひざ上は客席から見えないんだけど、今日は足先まで見えた。どんな体勢だったんだろう…。
そうそう、今日はプリュメ街と「マリウスとコゼット」「エピローグ」の三重奏がどれもきれいに決まっていて、プリュメ街では久々に拍手を聞いた。エピローグはエポの低音が大切なんだなぁ。あれがしっかり効くとバルファンテの声がすごく活きる。
それにしても4月組、ほんとに明日で終わっちゃうんだなぁ…。
なんかバルジャベのレポを全然してませんが、今日明日は許して下さい…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・追記(4/30)
そういえば「結婚式」の給仕のアプローチが普段と違ってました。
テナ妻に「あっ!」ってやられた後は何も発見できず。投げられたブーケはドモがキャッチ。そして「宴会乞食」でつられて踊り始める招待客にを「あの…あの!なんで?行かないでくださ~い!」って感じで一生懸命止める岸給仕。結局みんなが行ってしまってしょんぼりしてるところにドモから「俺たちも行くぜ!」と腕を差し出され、最後は元気よくジャンプしてました。到達点高け~(笑)
このシーンは美八さんの「オホホホ」って笑うときの仕草を「?」と真似するのも好きだったりします。
東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(ソワレ) ― 2005年04月23日 14:32
CAST:
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:岡幸二郎
エポニーヌ:ANZA
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:剱持たまき
マリウス:藤岡正宏
テナルディエ:コング桑田
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:岸祐二
アンジョが岸さんだったからと、「ワンデイモアで下水道で狭そうにしてるコング&森夫妻が見たい!」というアホな理由で取った回でした。バカだな、私。
山口バルジャン5回目です。やっと慣れてきました…(私が)。3月に初めて見たときとはコンディション的に大違いな気がします。出すところはきっちり出てるし、上がるところはきっちり上がってる。でもやっぱり「♪ココカラコゼトツレサラネバ」だけはどうしても笑いそうになってしまうのです…あそこの動きも何とも言えない動きで、相乗効果で…。エピローグ、山口バルジャンは「♪私は父じゃない~」でガクっと「死ぬ」演技をなさるんですね。新鮮でした。でも最後の言葉が「私は父じゃない」ってちょっと悲しいな…。カーテンコールで岡さんとふざけて遊んでるのが可愛かったです。
岡ジャベ。調子悪いのではないんでしょうが、「自殺」がいまいち決まりませんね。あれも演技プランのうちなんだろうか。「正義」の一言でいろいろな物を切り捨てて来た自分が崩れ去るその迫力はすごく出ていたのでそんなには気にならなかったけど。最初の「麗しのお蝶様」って印象は最近だんだんなくなってきたな。多分いいことなんだと思う。それにしても欄干またぐときいつも股下に注目してしまうよ…長すぎる。カテコで山口さんと股下比べしてたけど、どっちが長かったんだろう(笑)
久々のたまコゼは美々しかったです。「ラブリィレイディ」の娼婦の演技は前見たときの方が色っぽくて好きだった…。(そこかい)
歌声は相変わらず安心して聞いていられます。綺麗な声でいいなぁ。でも落ち着いた感じがするので、藤マリ相手だと「お姉さんにお任せ♪」って感じですね。
その藤マリ。いやほんっと良くなりました。良く笑うようになって、良く怒るようになって、良く泣くようになった。演技初めての若いマリウスに求めてたのって結局そういう物なんですよね、私的には。演技のテクニックとかそういうんじゃなくて、とにかく等身大の青春を思いっきり感情のままに演じてくれればそれでいい。
今日は「恵みの雨」の後のシーンがとても印象的でした。自分からアンジョルラスに縋り付くパターンてのは初めて見た気がする。受け止める岸アンジョの包容力も良かったし、泣けました。
あと、撃たれて落ちた後に足が下水道の蓋に乗ってしまって、ずらそうと頑張ってたんだけどずらしきれずに、結局山バルが蓋開けたときに足が「どて」って落っこちてました。
岸アンジョは今日は「彼を帰して」ですっと空を見上げてぐっと拳を握り、赤いフラッグをそっと撫でる仕草に涙。そこからの「♪市民は来ない~」がまたもう…。
前後しますが、「恵みの雨」で大久保ガブちゃんが目をごしごしこすりながら、アンジョの袖をくいくい引っ張るんですよ。「なんとかしてよ!死んじゃうよ!」な感じで。そのガブちゃんを見つめる視線にも泣けてしまいました。桝井ガブちゃんの時はこれやってなかったので、大久保くんのオリジナルなんですね。すげぇ。
久々のコングさんは相変わらずお上手で、いい感じでした。基本的にあんま悪者顔じゃないのであくどさに欠けるのが欠点ですが、やっぱり好きです。楽しみにしていたワンデイモアは案の定下水道内みちみちで、見てて非常に楽しかったです(笑)
来週は久々に平日ソワレなし。次回は週末の4月組千秋楽+前楽になります。
なんだか寂しいなぁ…。
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:岡幸二郎
エポニーヌ:ANZA
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:剱持たまき
マリウス:藤岡正宏
テナルディエ:コング桑田
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:岸祐二
アンジョが岸さんだったからと、「ワンデイモアで下水道で狭そうにしてるコング&森夫妻が見たい!」というアホな理由で取った回でした。バカだな、私。
山口バルジャン5回目です。やっと慣れてきました…(私が)。3月に初めて見たときとはコンディション的に大違いな気がします。出すところはきっちり出てるし、上がるところはきっちり上がってる。でもやっぱり「♪ココカラコゼトツレサラネバ」だけはどうしても笑いそうになってしまうのです…あそこの動きも何とも言えない動きで、相乗効果で…。エピローグ、山口バルジャンは「♪私は父じゃない~」でガクっと「死ぬ」演技をなさるんですね。新鮮でした。でも最後の言葉が「私は父じゃない」ってちょっと悲しいな…。カーテンコールで岡さんとふざけて遊んでるのが可愛かったです。
岡ジャベ。調子悪いのではないんでしょうが、「自殺」がいまいち決まりませんね。あれも演技プランのうちなんだろうか。「正義」の一言でいろいろな物を切り捨てて来た自分が崩れ去るその迫力はすごく出ていたのでそんなには気にならなかったけど。最初の「麗しのお蝶様」って印象は最近だんだんなくなってきたな。多分いいことなんだと思う。それにしても欄干またぐときいつも股下に注目してしまうよ…長すぎる。カテコで山口さんと股下比べしてたけど、どっちが長かったんだろう(笑)
久々のたまコゼは美々しかったです。「ラブリィレイディ」の娼婦の演技は前見たときの方が色っぽくて好きだった…。(そこかい)
歌声は相変わらず安心して聞いていられます。綺麗な声でいいなぁ。でも落ち着いた感じがするので、藤マリ相手だと「お姉さんにお任せ♪」って感じですね。
その藤マリ。いやほんっと良くなりました。良く笑うようになって、良く怒るようになって、良く泣くようになった。演技初めての若いマリウスに求めてたのって結局そういう物なんですよね、私的には。演技のテクニックとかそういうんじゃなくて、とにかく等身大の青春を思いっきり感情のままに演じてくれればそれでいい。
今日は「恵みの雨」の後のシーンがとても印象的でした。自分からアンジョルラスに縋り付くパターンてのは初めて見た気がする。受け止める岸アンジョの包容力も良かったし、泣けました。
あと、撃たれて落ちた後に足が下水道の蓋に乗ってしまって、ずらそうと頑張ってたんだけどずらしきれずに、結局山バルが蓋開けたときに足が「どて」って落っこちてました。
岸アンジョは今日は「彼を帰して」ですっと空を見上げてぐっと拳を握り、赤いフラッグをそっと撫でる仕草に涙。そこからの「♪市民は来ない~」がまたもう…。
前後しますが、「恵みの雨」で大久保ガブちゃんが目をごしごしこすりながら、アンジョの袖をくいくい引っ張るんですよ。「なんとかしてよ!死んじゃうよ!」な感じで。そのガブちゃんを見つめる視線にも泣けてしまいました。桝井ガブちゃんの時はこれやってなかったので、大久保くんのオリジナルなんですね。すげぇ。
久々のコングさんは相変わらずお上手で、いい感じでした。基本的にあんま悪者顔じゃないのであくどさに欠けるのが欠点ですが、やっぱり好きです。楽しみにしていたワンデイモアは案の定下水道内みちみちで、見てて非常に楽しかったです(笑)
来週は久々に平日ソワレなし。次回は週末の4月組千秋楽+前楽になります。
なんだか寂しいなぁ…。
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