東宝ミュージカル「エリザベート」(マチネ・内野トート)2004年05月15日 13:08

@帝国劇場

CAST:
トート 内野聖陽
フランツ 石川禅
ルドルフ 浦井健治
エルマー 今拓哉

初演ぶりのエリザベートです。
今年は見たい舞台が重なりまくってたのでエリザは諦めてチケット取らなかったのですが、先週うちの上司が「いや~、なんかご招待で帝劇行ってきたんだけどね、退屈で寝ちゃって1幕で出てきちゃったんだよははは~」とか言いやがりまして、調べたら内野トートの日で、あまりのことに上司に八つ当たりしまくり、悔しくてチケット探しまくって、結局ダメモトで当日券抽選に行ってみました。
60枚のチケットに130人だったかな?こりゃダメかと思ったんですが、クジ引いたら1桁前半。補助席ど真ん中で見ることができました。怨念健在です、私(苦笑)

パンフの分厚さに驚きつつ、ロビーのサイゴンの二次制作発表のビデオ見つつ、1幕開演。
しょっぱな1曲目で浮かびそうになった某紅天狗を頭から追い出し、ゴンドラで登場のトート様に「こ、こんなんだったっけか?」と動揺し、シシィの棺桶に動揺。初演もあんな演出でしたっけ?
そんで後ろの電飾見て「ああ、これがあの悪評高きアレか」と苦笑。シシィが木から落ちるシーンは本気で笑うシーンなのかどうか悩む。あれは…ないよなぁ。電飾使うのはまあ演出としてどうかはともかく、玉切れ(?)してるとこはきっちり補修しろよ、みたいな。それとも玉切れっぽいの含めて演出なのか?素直にスクリーン入れたほうが良かったんじゃないか?
しかし少女時代のシシィは本当に激可愛い。一路真輝恐るべし。
「愛と死の輪舞」は初演の時に頭の♪エ~リ~ザベ~♪でずっこけた記憶があってドキドキしてたんですが、内野さん!すげーよ!ちゃんとしたミュージカル俳優みたいだよ!(失礼)人間て進歩する生き物なんですよね。なんか本気で感動しました。
これで安心して舞台に入り込めるようになり、じっくりどっぷり浸る。
しかし後ろの席のねーちゃんたちがトート閣下が出るたびにざわざわ。そして笑う。本気で殺意を覚えながら「最後のダンス」。
ここでまた感動ですよ。♪お~れ~~~さ~ハァ~~~~(オクターブ上&シャウト)♪………アレンジしてるよ(感涙)←もういいってば
なんか演出がものすごかったような気がするんですが、歌に感動のあまり、その辺はずっぽり記憶から抜け落ちております(笑)
そんで約4年ぶりに生で聞く「私だけに」。やっぱこの曲いいなぁ。エリザ様からオーラがぶわぁぁぁっと出てる感じで素晴らしい。
この舞台、私は高島ルキーニがかなり好きなんですが、なんか初演よりインパクト薄かった気がするなぁ。なんでだろう…と思いつつ「ミルク」。
一幕ラストはエリザ様があのドレスで階段を下りてきてエンド。いや~、なんかもう一幕だけでもお腹いっぱい状態です。(実際は空腹で腹鳴らさないよう必死でした)
幕間に整理番号が前だったお姉さんとちょっと話したのですが、彼女も内野トートは初演以来だったそうで、感動したと二人でしみじみしてしまいました。あの進歩はすごい。レミゼ見とけばよかったと少々後悔しましたよ。
そんで二幕はですねー、もうあの、ルドルフと閣下の「闇が広がる」の振りがですね、出てきた瞬間にすっかり脳内から消えてたはずの某紅天狗が頭にぼんって浮かんで、一人笑い堪えるのに必死で…。おーのれーなーるーしー!実際あの振り付けはインパクト強かったもんなぁ。
全体的な印象ですごく駆け足で、幕切れがもんのすごくあっけなかったような気がするんですが、あんな感じだったかなぁ、二幕。さすがに4年前に一度見たきりだとどうも記憶もあやふやな部分が多くて。
内野トートの印象はともかくエロエロで踊りまくりでした。踊りまくりというと、前回に比べてなんかウロウロとひたすら踊りまくってるトートダンサーがなんかおかしかったなぁ。でもちょいウザ。も少し影というか脇に徹してくれて良かった。
しかし、初演の時にも思いましたが、わかりやすく言うとロリコンでオバコンではた迷惑な片思いのストーカーなんですよね、トート様;(ひでぇ)あんまり一途なので最後は「結ばれて良かったね」と思ってしまう辺り、微妙な女心なんでしょうか。(そうか?)
カーテンコールはですね、初演でやってたトートとエリザベート二人のがなくなっててちと残念。あの男らしくトート閣下をエスコートして出てくるエリザ様は期待してなかったけどさ(笑)
とりあえずライブ版CDを買おうと心に誓いました。「皇帝の義務」と「エーヤン」が妙に好きなのでもう一回聞きたい。

てゆーか、既にダメモトパート2で来週の内野楽日の当券抽選に参加する気満々です。浪人街もいきなり行くことにして金ないのに。恐るべし「エリザベート」。
つーか感想ほとんど内野さんに関してな辺り、わかりやすいです自分(笑)

東宝ミュージカル「エリザベート」(内野トート・マチネ)2004年05月22日 13:13

@帝国劇場

CAST:
トート 内野聖陽
フランツ 鈴木綜馬
ルドルフ パク・トンハ
エルマー 今拓哉

JCBの貸切公演でした。なんと6列目です!かなり真ん中です!
一応オペラグラスを持っていってたのですが、使うのが勿体無いくらいの至近距離で感動ですよ~。
シシィに一目惚れした瞬間とか、結婚式のシーンとか細かい演技してるのがよくわかります。馬車に乗って楽しそうに鞭を振り回してる爽やかな笑顔とか(笑)

この日はルドルフがパクさん。フランツは鈴木綜馬さん。どちらも初見です。
前回見た石川ー浦井親子はいかにもお育ちの良さそうな、おっとりとした親子に感じたんですが、鈴木ーパクの親子はいかにも「皇室」って感じの厳格な親子だったように思います。
パクさんで印象深かったのはやっぱり「マイヤーリンク」かなぁ。初演の井上ルドとも、浦井ルドとも違う解釈をしてたように感じます。
なんというか、死に誘われた・誘ったというよりは「自ら死を選ぶ以外は考えられないところまで追い込まれた」とでも言うのでしょうか。己の意思で死を選んだというのがはっきりと見せられたような気がします。
銃を撃つ前に手がガクガク震えて、すごい緊張感でした。このシーンはパクルドに釘付けでトートがどんな顔してたのか覚えてなかったりします…(うかつ)
残念だったのは日本語の発音がびみょ~だったことと、声質的にうっちートートとは合わない感じなせいか、「闇が広がる」が今ひとつ迫ってこなかったことでしょうか。でもこの先楽しみな役者さんです。もう一回くらい見たかったなぁ。梅コマのキャストはどうなんだろう。上手くパクルドに当たるといいけど。

2幕頭の「キッチュ」では「ボンジョ~ルノJCB!」と高嶋ルキーニ。この人がこういう役もこなせる人だとは、エリザ見るまでわからなかったなぁ。実は大好きだったりします。でもこの役、ちょっと筧さんで見てみたい…いや、単なる妄想ですが。

うっちートートの歌は前週よりもさらに安定していたように思えます。ほんと、前回の衝撃(苦笑)からここまで来るのにどれほどの努力があったのでしょう。すごいなぁ。

カーテンコールでは最後に念願の「トート&シシィ」の二人カテコをしてくれました!シシィがエスコートする姿は見られなかったけど(しつこい)
貸しきり公演とは思えないくらいの熱気で、非常に楽しめた3時間でした。

余談ですが幕間に2001年版のCDを買って、家で聞いてひっくり返りました;いや、ほんとすごいよウッチー。

東宝ミュージカル「エリザベート」(内野トート千秋楽)2004年05月23日 13:20

@帝国劇場(ソワレ)

CAST:
トート 内野聖陽
フランツ 鈴木綜馬
ルドルフ 浦井健治
エルマー 今拓哉

運良くチケットを入手したうっちー千秋楽。端っこだけど参加できただけでも嬉しい。

この日のキャストは鈴木フランツに浦井ルドルフ。個人的にうっちーとの声の相性は浦井ルドの方がいい気がするのでこの組み合わせはいい感じ。
やはり楽日ということで気合が入りすぎたのか、うっちーの声は何ヶ所か不安定になってました。(♪王座に座るんだ~♪の所とか)
でもこういう日は客席の一体感もすごいし、ステージの気迫もすごいし、出来の良し悪しというのを超越した迫力があるんですよね。(だからこそ楽日を見るというのはその芝居が初見だと辛いこともある)
「最後のダンス」の拍手はものすごくてショーストップ状態だったし、シシィの「私だけに」も素晴らしかった。個人的にこの日のチビルド塩野くんの♪ママ~ど~こに~♪は最高に良かった。悲痛な叫びが耳に突き刺さる感じでね。
なんだか3時間があっという間に終わってしまって、気づくとカーテンコール。内野さんは前に押し出され、挨拶しろと促され、しゃべってるのにマイクが入らないフリをして下がろうとし、一路さんに押し止められてました(笑)
「こういう格好で話したくないんですけど…話さなきゃダメですか?プロデューサー」という言葉で始まった挨拶は演目に対する愛情と熱意が伝わってくるものでとてもよかったです。でも突然「地球の裏側の…」と始まって、「はぁ?」と思っていたら「地球の丁度裏側でまだ寝ているであろうクンツェとリーヴァイも喜んでると思います」とかなんとか良くわからないことを言い出して、一瞬の空白の後に場内爆笑。トート閣下と本人の間のギャップがたまりません。

数回のカーテンコールの後、とうとう私のエリザベート終了(東京は)。
たった1週間くらいの間でしたがこゆ~い一週間でした。そして大阪のチケ押さえのために「梅コマ友の会」に入るバカな私…。
もういちどうっちートートと、未だにお会いしたことのない山口トートに大阪で会えることを祈りつつ、「エリザウィーク」は終了するのでした。

浪人街(ソワレ)2004年05月25日 15:01

@青山劇場

2階席の後ろの方だったのですが、「青山ってこんな狭かったっけ?」と、前週帝劇詣でしてた私には全然問題なし(笑)
実際最後の殺陣だとか、大きなステージ全景を見るという意味では非常にいい席だったのではないかと思います。

ストーリーそのものはものすご~く単純で、豪華なキャストと豪華なセットと豪華な殺陣を見るための芝居って感じでした。
主役二人はさすがだったなぁ。あんな後ろの席でマイク通してなのに、セリフがすごく明瞭に聞こえてくるんですよ。べらんめぇ調のセリフって語尾の発音が不明確になりがちだと思うんですが、はっきりくっきり。素晴らしい。
「伊右衛門」見たときにも思ったんですが、唐沢さんはほんっと顔が小さいですね。もうびっくりですよ。舞台では不利だと思うんですが、演技で見えない表情をカバーしてました。いや~、すごい役者さんだ。座長の貫禄十分でした。
松さんはこういうちょっと擦れた感じの役がはまりますね。可愛かったなぁ。実はあまり好きな女優さんではなかったんですが、結構好きになりました。オケピ!見てみたいなぁ。DVD出してくれないかなぁ…。

キャスティング的には後は升さんと田山さんくらいしか印象に残ってないんですよね;全体的に先の2名以外はセリフが聞き取りにくかったり。(特に伊原さんと獅童氏)。後は伊原さんはいつも通りカッコよかった~とか、獅童氏はもうああいう役しか来ないのかな、あんだけ斬られて死なないのは興醒めだろ、あざとすぎだよ演出が…とかその程度で。
セットも豪華なんですが暗転が多いのと、大音量でBGM流してるのにそれよりもセットチェンジのモーター音がでかくてちょっとなぁ…という感じでした。
花道作ったり階段作って客席つぶす意味もあんましなかったような。

とにかくこの舞台の圧巻はラスト20分ほどの殺陣!
<font color="red" size="4"><b>斬られ役の皆様に心から拍手</b></font>です。唐沢・伊原・獅童の3人にそれぞれ見せ場を作って、血飛沫水飛沫が上がりまくりの大迫力。(前列のお客さんはビニールシート配られてました。ウォーターワールドのようです)でも何よりやっぱり斬られまくるアンサンブルの皆様の素晴らしさだと思います。彼らの頑張りなくしてこの舞台はなかった!
あんだけ派手にちゃんばら見せてもらったから、些細な不満に関してはまあいいやって感じです。
千秋楽まで身体を壊さず、頑張って下さい。
あ、あと物販のTシャツがすっごく可愛かった!買っておけばよかったなぁ。

映画「キューティーハニー」プレミア試写会2004年05月26日 15:47

@渋谷公会堂

うっかり当選したので行ってまいりました。渋公行くの何年ぶりだ?吉川行って以来…?と、懐かしさに浸る間もなく久々に公園通りをダッシュ!サトエリファンの兄ちゃんばっかりかなーと思ってたらそうでもなく、客層は意外と広かったです。
ロビーで色々ハニーグッズを売ってたのですが、ここにはマニアなお兄さんがぎゅうぎゅうと(笑)流石に近づけませんでした。

2Fの真ん中へんに座って待っていると、暗転していきなり「ハニーフラーッシュ!」の声。何事かと思いきや、倖田來未のミニライブでした。そうか、テーマソング歌ってるんですね;
で、やりにくそうに2曲歌って退場後に舞台挨拶。篠井さん・手塚さん・ムラジュン・新谷さん・サトエリ・庵野監督・永井先生。篠井さんと新谷さん来るとは思わなかったので大喜び。てゆーか篠井さん足長すぎ。すげー!

舞台挨拶で印象的だったのは、永井先生がとてもダンディな方だったことと、篠井さんの溢れる気品と上品さと、手塚さんの「キャシャーンの宮迫くんには負けたくないと思ってがんばりました」かな(笑)後日キャシャーンを見てなんとなく意味がわかったようなわからないような。
あとサトエリが可愛かったです~。途中でボロボロ泣いちゃって、その前後の話とか聞いてても天然な子なんだろうなと。ちょっと彼女が好きになりました。

で、本編。
冒頭15分でアクアラインを全壊させた潔さに拍手です。なにしに出てきたんだかさっぱりわからない京本政樹(ラストで巨大化)もたまりません。サトエリのギリギリな露出もすごかった。ただ前半は見てて辛くなる部分も多々。アニメしゃべりはあんまり続くとなんかこう…ムカムカするんですね。
でも悪役が出張ってくるようになる中盤以降はいい感じでした。

つーかシスタージル+執事と悪役四天王がすんばらしいんですよ!芸達者な人ばかりだから安心して見てられるし。特に新谷さんとミッチーの壊れっぷりはもう最高です。
で、ラストはちょっと泣かされてしまいました。あのメイクの手塚さんに泣かされるとは…!宮迫に勝ってたと思うよ、手塚さん!(笑)

後はハニーとなっちゃんの女の友情ストーリーがすごく可愛らしく微笑ましく、全体的に見ると「好感度」が高い映画でした。笑って泣いて、非常に楽しく、見た後が清清しい感じ。

ちなみにこの日一番の拍手は上映中、ブラック・クローことミッチーの登場シーンで、<b>一曲歌い終わった後</b>の「二番はやめておこう」というセリフ直後でした。舞台挨拶のサトエリ登場時よりも、みんなでハニーフラッシュした後よりも、終映後よりも大きい満場の拍手だった。それは…どーなのよ…。