劇団☆新感線「髑髏城の七人(アオドクロ)」(千秋楽) ― 2004年10月28日 15:09
@日生劇場
プレビュー以来、約1ヶ月ぶりのアオドクロ。
ぐっと良くなってたし、台詞やシーンの順番の細かいところが入れ替わったりしてました。
一番はっきりと変わったのが捨之介が捕まった座敷牢の後のシーン。プレビューでは確か、捨之介が自力で脱出して終了だったと記憶してるのですが、無名との決戦がこっちに移動してきたので、100人斬り→天魔王戦の流れがすっきりテンポ良くなってました。(プレでは100人斬り→無名戦→天魔王戦)
蘭兵衛のスタイル・捨之介のスタイルもはっきりと出てきたようで「若さあふれるアオドクロ」というのが全面に出てきたなと。
象徴的だなーと思ったのが「もう目の前で無駄な人死にを見るのは御免被りたい気分なんだよ」という台詞を泣きそうになりながら言った染捨。若い!若いぞ~。でもその若さにぐっと来ましたよ。
今回(二度目の鑑賞)はぶっちゃけ染ちゃん鑑賞に行くつもりだったので、オペラグラスもしっかり持参してOP~最後まで、気になってた部分の表情は全部チェックして見てました(笑)
天魔の間で偽捨→天魔王に戻る時の表情、扇の殺陣シーンの表情、やっぱり個人的に今回は天魔王万歳です。かっこよかった~。鬘も天魔王の髪の毛を編み込んでるバージョンが好きなんですよね。あれはやっぱり無明と無音が毎日結ってるのだろうか。
しかし24日に幸四郎さん見てきたばっかりのせいかなぁ、染ちゃんの立ち姿や舞台顔がどんどんお父さんに似てきた気がする。
というわけでキャスト別。
捨之介/天魔王:
個人的には今日の出来なら文句ないです。二役のメリハリがしっかりしてたし、染ちゃんが演じる捨之介がしっかり確立してた。和服の動きはもちろん、甲冑姿の動きの美しさにも惚れ惚れ。OPの微妙に洋風テイストなダンスも板に付いた気がします。やっぱり華のある人だよなぁ、出てきただけでもパッと目を引く。
個人的に好きなシーンはセンターで誰かがしゃべってる隅っこで、沙霧に琵琶の仕込み銃を見せてたり、からかってたりするとこ。優しい雰囲気とお茶目な雰囲気があふれてて良かったです。
来月からは歌舞伎に専念されるということで、そちらの精進をとてもとても期待しております。
沙霧:
元気いっぱい、はじける若さの象徴な(笑)可愛らしい沙霧でした。捨に卍固めを決めるシーンが好きです。後、捨之介を刺した後の動きと表情が凄いなと。舞台上での反射神経がいいんだろうなぁというシーンが多々。アドリブにも動じないし、的確に応えてる。カーテンコールも一生懸命手を振って、お辞儀をしてくれて、可愛かったなぁ。
捨じゃないですが、三年後にもう一度ヒロインをやってほしい。
蘭兵衛:
最後まで迷ってる蘭兵衛…だったのかな。捨の「今度こそ殿の後を追いかけろよ」って台詞が胸に染みてしまった。
裏切った後は水野蘭の散り際の桜のような鮮烈な美しさとは対照的に、月光の下でひっそりと朽ちてゆく花のような、そんな退廃的な美しさの蘭兵衛でした。個人的には好きです。捨之介との兄弟のような関係が新鮮だったので、裏切りが寂しい蘭だったなぁ。(水野蘭は裏切りが悲しかった)今度こそ殿を追いかけてください。
極楽太夫:
うーん…。実は今回の極楽、個人的にはなにもかもが納得いかなくて物凄くへこんでたりします。聖子さんなのにー!プレでも書きましたが、忠馬のどこに惚れて「真夫が命かけるときに~」の台詞が出てくるのかわかんない。「りんどうや。本当の名前はりんどう」って台詞にも意味を感じない。極端な話、無界が壊滅してもあんまり辛そうに見えない。楽日でもそれはあまり変わらなかった。
聖子さんのせいじゃない部分の要因がでかいんだろうなぁ。衣装・鬘・演出。それだけに悔しいです。「捕まえてごらんなさ~い」のシーンは大好きだけど、そんなとこだけ気に入っても…。
カンテツ:
あれはずるいだろう(笑)贋鉄斎からのスイッチの仕方が上手かったなぁと思います。二人の掛け合いも良かったし、後半の忠馬との掛け合いも良かった。台詞まわしが何気に難しいんだろうなぁと感心してみたり。百人斬りは物凄くスピードアップしてて素晴らしかった。満点。
狸穴二郎衛門:
初日よりはふっきれた感じだったかなぁ。喉のせいか、所々裏返る声が逆にアクセントになってて良かった。しかしこの役はアカドクロの佐藤さんがインパクト強すぎたよ…ごめん。
こぶしの忠馬:
熱かった!初日見たときは「がんばれアックン!君の役目は舞台の温度を沸点まで上げることだ!」と思っていたので、あれだけ熱血してくれたら言うことありません。才蔵との関係もいい感じだった。惜しむらくは殺陣。アツヒロ氏は長物の方が得意なのかな?素手部分は良かったけど、鎌はイマイチだった。でも難しいよね、あれ。
鋼の鬼龍丸:
もったいないなーと。もうちょい使い方はなかったんだろうか。印象に残るシーンが嫁ネタだけってのはどうなんだろう。
水無月才蔵:
出番少なかったですが、美味しいところを持って行ったなという感じです。友人K嬢は「才蔵さん…v」になってました(笑)
小田切渡京:
才蔵さんが小説キャラなんだから、こっちも小説版キャラにすればよかったのになと。面白かったからいいけど。あの鬘はいただけない。生理的にキモくて嫌でした。
というわけで、ドクロイヤーも終了ですね。
あまり舞台の中の歌や派手さは気にしないせいか、好みとしてはアカドクロが好きでした。アオは一つのショーとして確立していて楽しかった。
赤→青→白と2004年の新感線は続くわけですが、最後の一色も楽しみにしてます。
プレビュー以来、約1ヶ月ぶりのアオドクロ。
ぐっと良くなってたし、台詞やシーンの順番の細かいところが入れ替わったりしてました。
一番はっきりと変わったのが捨之介が捕まった座敷牢の後のシーン。プレビューでは確か、捨之介が自力で脱出して終了だったと記憶してるのですが、無名との決戦がこっちに移動してきたので、100人斬り→天魔王戦の流れがすっきりテンポ良くなってました。(プレでは100人斬り→無名戦→天魔王戦)
蘭兵衛のスタイル・捨之介のスタイルもはっきりと出てきたようで「若さあふれるアオドクロ」というのが全面に出てきたなと。
象徴的だなーと思ったのが「もう目の前で無駄な人死にを見るのは御免被りたい気分なんだよ」という台詞を泣きそうになりながら言った染捨。若い!若いぞ~。でもその若さにぐっと来ましたよ。
今回(二度目の鑑賞)はぶっちゃけ染ちゃん鑑賞に行くつもりだったので、オペラグラスもしっかり持参してOP~最後まで、気になってた部分の表情は全部チェックして見てました(笑)
天魔の間で偽捨→天魔王に戻る時の表情、扇の殺陣シーンの表情、やっぱり個人的に今回は天魔王万歳です。かっこよかった~。鬘も天魔王の髪の毛を編み込んでるバージョンが好きなんですよね。あれはやっぱり無明と無音が毎日結ってるのだろうか。
しかし24日に幸四郎さん見てきたばっかりのせいかなぁ、染ちゃんの立ち姿や舞台顔がどんどんお父さんに似てきた気がする。
というわけでキャスト別。
捨之介/天魔王:
個人的には今日の出来なら文句ないです。二役のメリハリがしっかりしてたし、染ちゃんが演じる捨之介がしっかり確立してた。和服の動きはもちろん、甲冑姿の動きの美しさにも惚れ惚れ。OPの微妙に洋風テイストなダンスも板に付いた気がします。やっぱり華のある人だよなぁ、出てきただけでもパッと目を引く。
個人的に好きなシーンはセンターで誰かがしゃべってる隅っこで、沙霧に琵琶の仕込み銃を見せてたり、からかってたりするとこ。優しい雰囲気とお茶目な雰囲気があふれてて良かったです。
来月からは歌舞伎に専念されるということで、そちらの精進をとてもとても期待しております。
沙霧:
元気いっぱい、はじける若さの象徴な(笑)可愛らしい沙霧でした。捨に卍固めを決めるシーンが好きです。後、捨之介を刺した後の動きと表情が凄いなと。舞台上での反射神経がいいんだろうなぁというシーンが多々。アドリブにも動じないし、的確に応えてる。カーテンコールも一生懸命手を振って、お辞儀をしてくれて、可愛かったなぁ。
捨じゃないですが、三年後にもう一度ヒロインをやってほしい。
蘭兵衛:
最後まで迷ってる蘭兵衛…だったのかな。捨の「今度こそ殿の後を追いかけろよ」って台詞が胸に染みてしまった。
裏切った後は水野蘭の散り際の桜のような鮮烈な美しさとは対照的に、月光の下でひっそりと朽ちてゆく花のような、そんな退廃的な美しさの蘭兵衛でした。個人的には好きです。捨之介との兄弟のような関係が新鮮だったので、裏切りが寂しい蘭だったなぁ。(水野蘭は裏切りが悲しかった)今度こそ殿を追いかけてください。
極楽太夫:
うーん…。実は今回の極楽、個人的にはなにもかもが納得いかなくて物凄くへこんでたりします。聖子さんなのにー!プレでも書きましたが、忠馬のどこに惚れて「真夫が命かけるときに~」の台詞が出てくるのかわかんない。「りんどうや。本当の名前はりんどう」って台詞にも意味を感じない。極端な話、無界が壊滅してもあんまり辛そうに見えない。楽日でもそれはあまり変わらなかった。
聖子さんのせいじゃない部分の要因がでかいんだろうなぁ。衣装・鬘・演出。それだけに悔しいです。「捕まえてごらんなさ~い」のシーンは大好きだけど、そんなとこだけ気に入っても…。
カンテツ:
あれはずるいだろう(笑)贋鉄斎からのスイッチの仕方が上手かったなぁと思います。二人の掛け合いも良かったし、後半の忠馬との掛け合いも良かった。台詞まわしが何気に難しいんだろうなぁと感心してみたり。百人斬りは物凄くスピードアップしてて素晴らしかった。満点。
狸穴二郎衛門:
初日よりはふっきれた感じだったかなぁ。喉のせいか、所々裏返る声が逆にアクセントになってて良かった。しかしこの役はアカドクロの佐藤さんがインパクト強すぎたよ…ごめん。
こぶしの忠馬:
熱かった!初日見たときは「がんばれアックン!君の役目は舞台の温度を沸点まで上げることだ!」と思っていたので、あれだけ熱血してくれたら言うことありません。才蔵との関係もいい感じだった。惜しむらくは殺陣。アツヒロ氏は長物の方が得意なのかな?素手部分は良かったけど、鎌はイマイチだった。でも難しいよね、あれ。
鋼の鬼龍丸:
もったいないなーと。もうちょい使い方はなかったんだろうか。印象に残るシーンが嫁ネタだけってのはどうなんだろう。
水無月才蔵:
出番少なかったですが、美味しいところを持って行ったなという感じです。友人K嬢は「才蔵さん…v」になってました(笑)
小田切渡京:
才蔵さんが小説キャラなんだから、こっちも小説版キャラにすればよかったのになと。面白かったからいいけど。あの鬘はいただけない。生理的にキモくて嫌でした。
というわけで、ドクロイヤーも終了ですね。
あまり舞台の中の歌や派手さは気にしないせいか、好みとしてはアカドクロが好きでした。アオは一つのショーとして確立していて楽しかった。
赤→青→白と2004年の新感線は続くわけですが、最後の一色も楽しみにしてます。
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