BSふれあいホール公開収録@マルシア&今井清隆 ― 2005年08月01日 14:43
仕事終わりにダッシュ。
でもへたれな大人なので、渋谷駅からスタジオパーク行きのバスに乗ってしまいました…。だってあの暑さの中渋谷の街を歩きたくなかったんだもの。レコード会社の人らしき兄ちゃん二人が大声で業界な会話をしているだけの車内で涼みつつ、NHKへ。
ふれあいホールってNHKホールで収録やるんだと思っていたら、隣にある小さいスタジオだったんですね。気合い入れてオペラグラスなんか持って行っちゃったよ(笑)
開始15分前くらいに着いたんですが、はじっこながらも前の方に座れました。お客さんは150~200人くらいかなぁ。ご本人の入退場が上手からだったので、結構目の前で嬉しかった~。
マルシアさんは白のゴージャスなドレス。背中が開いていてセクシー♪
今井さんは白のひらひらがついたシャツに、黒でサイドに白いラインが入ったスーツを着ていたような気がするのですが、曲と歌のインパクトが強くてご本人の印象が残ってなかったりします。ははは。
放送は9月ということなので曲のネタバレはしませんが、実際に演じてらっしゃるときに聞くことができなかったあの曲やこの曲、歌謡曲、現役の曲と色々聞けて盛りだくさんな45分間でした。
特にマルシアさんと最初にデュエットしたあの曲。当時会場の近くにあった別の小屋に通っていて、見たいと思いつつも「懐に余裕がないー!」と躊躇している間に終わってしまったあの演目。見とけば良かったと改めて後悔です。
でも聴けてよかった。ほんっとうに良かった。涙出そうだったよう。やっぱり今井さんの声が大好きだ。
というわけで、放送がめっちゃ楽しみです。
でもへたれな大人なので、渋谷駅からスタジオパーク行きのバスに乗ってしまいました…。だってあの暑さの中渋谷の街を歩きたくなかったんだもの。レコード会社の人らしき兄ちゃん二人が大声で業界な会話をしているだけの車内で涼みつつ、NHKへ。
ふれあいホールってNHKホールで収録やるんだと思っていたら、隣にある小さいスタジオだったんですね。気合い入れてオペラグラスなんか持って行っちゃったよ(笑)
開始15分前くらいに着いたんですが、はじっこながらも前の方に座れました。お客さんは150~200人くらいかなぁ。ご本人の入退場が上手からだったので、結構目の前で嬉しかった~。
マルシアさんは白のゴージャスなドレス。背中が開いていてセクシー♪
今井さんは白のひらひらがついたシャツに、黒でサイドに白いラインが入ったスーツを着ていたような気がするのですが、曲と歌のインパクトが強くてご本人の印象が残ってなかったりします。ははは。
放送は9月ということなので曲のネタバレはしませんが、実際に演じてらっしゃるときに聞くことができなかったあの曲やこの曲、歌謡曲、現役の曲と色々聞けて盛りだくさんな45分間でした。
特にマルシアさんと最初にデュエットしたあの曲。当時会場の近くにあった別の小屋に通っていて、見たいと思いつつも「懐に余裕がないー!」と躊躇している間に終わってしまったあの演目。見とけば良かったと改めて後悔です。
でも聴けてよかった。ほんっとうに良かった。涙出そうだったよう。やっぱり今井さんの声が大好きだ。
というわけで、放送がめっちゃ楽しみです。
リーディング・スペクタクル「美貌の青空 チェ・ゲバラ、魂の錬金術」 ― 2005年08月05日 15:15
@zepp tokyo
イープラで得チケが出たので行ってきました。
朗読劇ということで、もっと淡々としたものを想像していたのですが、意外にも結構しっかりと演出されて、セットも照明も結構凝っていて全く退屈しませんでした。で、良く見たら演出が右近さん。なるほどねー。
「世界のどこかで、誰かが、不正な目にあっていたなら、こころに深く痛みを感じることができるようになりなさい。それが、革命家の最も美しい資質です」
という革命家のエルネスト・チェ・ゲバラが子供たちへ最後に残した言葉を軸にストーリーは進みます。
ある日突然姿を消した恋人が映る30年前の写真を見つけ、その背景を手がかりにキューバへ向かう男。そこで出会った自分と同じ夢を見たという1組の恋人たちの話し。
東京で金持ちの家に恋人と忍び込み、亡くした兄と対話する不思議な体験をする女の話し。
荒川の河川敷で花火を見ながら、慎ましい生活ながらも彼との暮らしに幸福を感じる女が、子供ができたことを彼に伝えるまでの心の動きを伝える話し。
そして、最初のストーリーに出てくる主人公の男が実はチェ・ゲバラと共に戦った革命家の生まれ変わりで、恋人同士は自分の娘と戦友の息子であったという最終章。
この4つのストーリーを市川右近さん、市川段治郎さん、市川春猿さんの3人がいくつもの役を演じながら展開していくわけですが、どのストーリーでも要所に「世界のどこかで~」というチェ・ゲバラの言葉がキーワードとして出てきます。あんまり唐突に出てくるので、多少「いや、そこでいきなりそれはかなり電波だろ」って部分もなくはなかったですが、お三方の演技がとても自然で、すーっと物語に入り込めたせいか素直に感動。
特に二本目で春猿さん演じる裕子が亡き兄一茂(右近さん)と語り合うシーンと、三本目で絹江(春猿さん)が徹(右近さん)に「赤ちゃんができたの」と必死に告げるシーンは、ちょっと目がウルウルしてしまいました。
4本目の冒頭で、最後の戦闘の中「生きていたらキューバで会おう!」と約束し合うエル(段治郎さん)とホセ(右近さん)も良かったなぁ。
かなり精神論・哲学論的な部分も多かったし、「殺さないで生きたまま導いてやれよ!勝手に殺すな!酷!」と思わないでもなかったのですが、全体を通して春猿さんの品良く、可憐で、落ち着いた語り口調に「まあいいか」とごまかされてしまった部分もあり、段治郎さんの美声に聞き惚れて「まあいいか」って部分もあり、右近さんの達者な演技に説得されて「まあいいか」と納得した部分もあり…。いやつまりお三方が素晴らしかったということで。
特に春猿さんは、公演通して30人くらいは最後まで「男が演じてる」ってことに気づかずに帰る人いると思う。凄かった。あのしっとり感は女として見習わなきゃいかん。
朗読劇なのに舞台が八百屋でした。そこにしゃがんだまま台詞言ったり、瞬時に座ったり立ち上がったりして大変だなぁと。でも楽々やってるように見える辺りと、脚の筋肉だけですっくと立ち上がってる辺り、歌舞伎俳優の下半身と腹筋て本当に強いんだなと感心。
途中大きな赤い布が頭上を駆け抜けてステージに飛び込んだ辺りはスーパー歌舞伎チックでちょっと嬉しかった(笑)
ナビゲーターの古藤さんがどことなく海老蔵さんぽくてニヤニヤ。溜息のような「チェ…ゲバラー…」という言い方がやたら耳に残ります。上半身のムキムキ加減が凄かった。
ディーヴァの伴美奈子さんは正直いまいち。ディーヴァなんだからそれらしく、歩き方くらい研究してきてくださいと真剣に思ってしまった。あのシーンで、あの衣裳でダラダラ歩いてこられても興ざめです…。せめて背筋くらいシャンと伸ばそうよということで。
全体的にはかなり良かったです。面白かった!帰宅後W嬢が「うっかり明日の公演クリックしそうになった」と言ってたけど気持ちはわかる。私もサイゴン★ホテルがなかったらやってたよ(笑)
やっぱり歌舞伎で見るのが一番好きだけど、こういう企画もまたやってくれないかなーと思いました。楽しかった。
イープラで得チケが出たので行ってきました。
朗読劇ということで、もっと淡々としたものを想像していたのですが、意外にも結構しっかりと演出されて、セットも照明も結構凝っていて全く退屈しませんでした。で、良く見たら演出が右近さん。なるほどねー。
「世界のどこかで、誰かが、不正な目にあっていたなら、こころに深く痛みを感じることができるようになりなさい。それが、革命家の最も美しい資質です」
という革命家のエルネスト・チェ・ゲバラが子供たちへ最後に残した言葉を軸にストーリーは進みます。
ある日突然姿を消した恋人が映る30年前の写真を見つけ、その背景を手がかりにキューバへ向かう男。そこで出会った自分と同じ夢を見たという1組の恋人たちの話し。
東京で金持ちの家に恋人と忍び込み、亡くした兄と対話する不思議な体験をする女の話し。
荒川の河川敷で花火を見ながら、慎ましい生活ながらも彼との暮らしに幸福を感じる女が、子供ができたことを彼に伝えるまでの心の動きを伝える話し。
そして、最初のストーリーに出てくる主人公の男が実はチェ・ゲバラと共に戦った革命家の生まれ変わりで、恋人同士は自分の娘と戦友の息子であったという最終章。
この4つのストーリーを市川右近さん、市川段治郎さん、市川春猿さんの3人がいくつもの役を演じながら展開していくわけですが、どのストーリーでも要所に「世界のどこかで~」というチェ・ゲバラの言葉がキーワードとして出てきます。あんまり唐突に出てくるので、多少「いや、そこでいきなりそれはかなり電波だろ」って部分もなくはなかったですが、お三方の演技がとても自然で、すーっと物語に入り込めたせいか素直に感動。
特に二本目で春猿さん演じる裕子が亡き兄一茂(右近さん)と語り合うシーンと、三本目で絹江(春猿さん)が徹(右近さん)に「赤ちゃんができたの」と必死に告げるシーンは、ちょっと目がウルウルしてしまいました。
4本目の冒頭で、最後の戦闘の中「生きていたらキューバで会おう!」と約束し合うエル(段治郎さん)とホセ(右近さん)も良かったなぁ。
かなり精神論・哲学論的な部分も多かったし、「殺さないで生きたまま導いてやれよ!勝手に殺すな!酷!」と思わないでもなかったのですが、全体を通して春猿さんの品良く、可憐で、落ち着いた語り口調に「まあいいか」とごまかされてしまった部分もあり、段治郎さんの美声に聞き惚れて「まあいいか」って部分もあり、右近さんの達者な演技に説得されて「まあいいか」と納得した部分もあり…。いやつまりお三方が素晴らしかったということで。
特に春猿さんは、公演通して30人くらいは最後まで「男が演じてる」ってことに気づかずに帰る人いると思う。凄かった。あのしっとり感は女として見習わなきゃいかん。
朗読劇なのに舞台が八百屋でした。そこにしゃがんだまま台詞言ったり、瞬時に座ったり立ち上がったりして大変だなぁと。でも楽々やってるように見える辺りと、脚の筋肉だけですっくと立ち上がってる辺り、歌舞伎俳優の下半身と腹筋て本当に強いんだなと感心。
途中大きな赤い布が頭上を駆け抜けてステージに飛び込んだ辺りはスーパー歌舞伎チックでちょっと嬉しかった(笑)
ナビゲーターの古藤さんがどことなく海老蔵さんぽくてニヤニヤ。溜息のような「チェ…ゲバラー…」という言い方がやたら耳に残ります。上半身のムキムキ加減が凄かった。
ディーヴァの伴美奈子さんは正直いまいち。ディーヴァなんだからそれらしく、歩き方くらい研究してきてくださいと真剣に思ってしまった。あのシーンで、あの衣裳でダラダラ歩いてこられても興ざめです…。せめて背筋くらいシャンと伸ばそうよということで。
全体的にはかなり良かったです。面白かった!帰宅後W嬢が「うっかり明日の公演クリックしそうになった」と言ってたけど気持ちはわかる。私もサイゴン★ホテルがなかったらやってたよ(笑)
やっぱり歌舞伎で見るのが一番好きだけど、こういう企画もまたやってくれないかなーと思いました。楽しかった。
赤い夕陽のサイゴン★ホテル ― 2005年08月06日 15:16
@ル・テアトル銀座
招待券を頂いたので行ってきました。ル・テアトルは久々やな~。いつ以来だろう?…と思って調べてみたら「トランス」以来でした。そりゃ久々だわ。
16列の下手はじっこでしたが、ここの劇場は基本的にどの席からも良く見えるので無問題。
今井さんももちろんですが、藤山直美さんを一度生で見たいということで、楽しみにしてました。もう期待通りですよ。凄いパワー!「寝盗られ宗介」のビデオで拝見した時にも思ったんですが、パワフルで、失礼ながら「大阪のおばちゃん」キャラなのに、ちょっとした仕草や表情、言葉なんかがとても可愛いんですよ。「ああ、こういうのに男の人は弱いだろうなぁ」って感じ。
で、そういうのにいかにも弱そうな男性=小野寺を今井さんが演じてるわけですが、流石当て書きなだけあって見事にはまってました。ブラボーですよ。素晴らしい!
シャイで、世間知らずで、いい人なくせに悪ぶってみせたり。最後は目がウルウルと真っ赤な状態で幕。うあー、今井さんのいいとこ全部出てるー。頷くしぐさがとても多かったのですが、首だけで「こくん」と頷くのではなく、肩の辺りまで一緒に「ぶん」と頷くのがツボ。でっかい身体で子供みたいな仕草なんだもの。かわい~♪
亀井役の渡辺哲さんのどーしようもないおっちゃん加減がナイスでした。その奥様の小林美江さん共々ナイスコンビなご夫婦。小林さんの妹のタムちゃん歌う「夢見るシャンソン人形」が良かったなー。可愛かった。
駒田さん演じるバオさんの胡散臭さがまたいい。とにかく全体に漂う胡散臭さとインチキ臭さ。なんだかんだと小物な辺りもグー。最後に全員で歌った歌では駒田さんの美声が飛び抜けて聞こえてきました。
直美さん=幸恵のマネージャー役の尾藤イサオさんは、正直苦手な方だったんですが今回は良かった。軽いノリしていながら実は色々考えてたり、幸恵との間の信頼関係なんかが伝わってきていいシーンが多かったです。「人間愛情があっても情がなかったらアカンねん@幸恵」以降のシーンが印象的。
山田まりあ&佐野瑞樹のヤングカポーもかわいらしかったです。特にまりあちゃん。二幕の衣裳にはドキドキでした。素直になれない女の子を自然に演じてたと思います。
1幕のサイゴンの街のセットが結構好き。二幕に入って生バンド出てきたりして、退屈しませんでした。まあ直美さん見てるだけでも退屈は全くしないんですけどね。二幕は直美さんの歌あり、尾藤さんの歌あり、今井さんも歌っちゃったりとなんでもアリな感じ。
でも人情劇という基本ラインはしっかり押さえてあって、所々にぐっとくる台詞もあり、面白かったなー。やっぱり「人間愛情があっても~」って台詞が一番残ってるかも。深い。
とりあえずチケット入手してもうちょっと見たいです。1回くらいは良席で見たいなー。
帰りは直美さんのフォーの食べっぷりがあまりに美味しそうだったので、銀座のベトナム料理屋さんへ。原因不明の敗北感と「呑まずにやってられっか」ムードの中、もう勘弁してくださいってくらい食べて、美味しく呑んで帰ってきました。また行きましょう。
招待券を頂いたので行ってきました。ル・テアトルは久々やな~。いつ以来だろう?…と思って調べてみたら「トランス」以来でした。そりゃ久々だわ。
16列の下手はじっこでしたが、ここの劇場は基本的にどの席からも良く見えるので無問題。
今井さんももちろんですが、藤山直美さんを一度生で見たいということで、楽しみにしてました。もう期待通りですよ。凄いパワー!「寝盗られ宗介」のビデオで拝見した時にも思ったんですが、パワフルで、失礼ながら「大阪のおばちゃん」キャラなのに、ちょっとした仕草や表情、言葉なんかがとても可愛いんですよ。「ああ、こういうのに男の人は弱いだろうなぁ」って感じ。
で、そういうのにいかにも弱そうな男性=小野寺を今井さんが演じてるわけですが、流石当て書きなだけあって見事にはまってました。ブラボーですよ。素晴らしい!
シャイで、世間知らずで、いい人なくせに悪ぶってみせたり。最後は目がウルウルと真っ赤な状態で幕。うあー、今井さんのいいとこ全部出てるー。頷くしぐさがとても多かったのですが、首だけで「こくん」と頷くのではなく、肩の辺りまで一緒に「ぶん」と頷くのがツボ。でっかい身体で子供みたいな仕草なんだもの。かわい~♪
亀井役の渡辺哲さんのどーしようもないおっちゃん加減がナイスでした。その奥様の小林美江さん共々ナイスコンビなご夫婦。小林さんの妹のタムちゃん歌う「夢見るシャンソン人形」が良かったなー。可愛かった。
駒田さん演じるバオさんの胡散臭さがまたいい。とにかく全体に漂う胡散臭さとインチキ臭さ。なんだかんだと小物な辺りもグー。最後に全員で歌った歌では駒田さんの美声が飛び抜けて聞こえてきました。
直美さん=幸恵のマネージャー役の尾藤イサオさんは、正直苦手な方だったんですが今回は良かった。軽いノリしていながら実は色々考えてたり、幸恵との間の信頼関係なんかが伝わってきていいシーンが多かったです。「人間愛情があっても情がなかったらアカンねん@幸恵」以降のシーンが印象的。
山田まりあ&佐野瑞樹のヤングカポーもかわいらしかったです。特にまりあちゃん。二幕の衣裳にはドキドキでした。素直になれない女の子を自然に演じてたと思います。
1幕のサイゴンの街のセットが結構好き。二幕に入って生バンド出てきたりして、退屈しませんでした。まあ直美さん見てるだけでも退屈は全くしないんですけどね。二幕は直美さんの歌あり、尾藤さんの歌あり、今井さんも歌っちゃったりとなんでもアリな感じ。
でも人情劇という基本ラインはしっかり押さえてあって、所々にぐっとくる台詞もあり、面白かったなー。やっぱり「人間愛情があっても~」って台詞が一番残ってるかも。深い。
とりあえずチケット入手してもうちょっと見たいです。1回くらいは良席で見たいなー。
帰りは直美さんのフォーの食べっぷりがあまりに美味しそうだったので、銀座のベトナム料理屋さんへ。原因不明の敗北感と「呑まずにやってられっか」ムードの中、もう勘弁してくださいってくらい食べて、美味しく呑んで帰ってきました。また行きましょう。
赤い夕陽のサイゴン★ホテル ― 2005年08月10日 15:16
@ル・テアトル銀座
二回目。
藤山直美さんの台詞のほとんどがちゃんと台本通りだったことに、当たり前ながらびっくり。台詞回しが自然すぎて全部普通にしゃべってる言葉に聞こえてアドリブっぽいんだよね。もちろん本当にアドリブも多いんですが。よくあれだけ瞬間的に色んなことを的確な言葉で口に出せる。すごい。
通常の台詞も益々感情が入って、二幕にルミを叱るシーンなんかは涙声での熱演でした。
そして今井さん。その脚本通りの台詞で、初日から時間経って慣れてるはずなのにどうして6日に見た時よりも笑っちゃう率が高いかな(笑)
きっかけ作るのは小野寺ですが、幸恵と出会って以降はずっと幸恵に翻弄される役なので、もういっそ立て板に水な幸恵を微笑ましく見つめる路線に行っちゃえよ…とか思ってしまいました。真面目な顔しようとして笑い堪えてるよりその方がいいと思うんだけどなぁ。客席もウケてたし、ファン心としてはおいしいけど役としてはまずいでしょうと。
関係ないですが今井さんの声って台詞しゃべってても超美声なんだけど、ああいう人情劇の中で浮いてるなぁと思いました。この前の「チェ・ゲバラ」みたいな朗読劇で聞いてみたいかもしれない。
そういえば二幕の駒田さんとの乱闘シーン。意外な素早さにびっくりしました。
しかし、見れば見るほどいいお芝居だなぁと思います。何度でも見たくなる。まだチケットは余裕で買えるっぽいので、来週後半あたりでもう一回見たいです。
二回目。
藤山直美さんの台詞のほとんどがちゃんと台本通りだったことに、当たり前ながらびっくり。台詞回しが自然すぎて全部普通にしゃべってる言葉に聞こえてアドリブっぽいんだよね。もちろん本当にアドリブも多いんですが。よくあれだけ瞬間的に色んなことを的確な言葉で口に出せる。すごい。
通常の台詞も益々感情が入って、二幕にルミを叱るシーンなんかは涙声での熱演でした。
そして今井さん。その脚本通りの台詞で、初日から時間経って慣れてるはずなのにどうして6日に見た時よりも笑っちゃう率が高いかな(笑)
きっかけ作るのは小野寺ですが、幸恵と出会って以降はずっと幸恵に翻弄される役なので、もういっそ立て板に水な幸恵を微笑ましく見つめる路線に行っちゃえよ…とか思ってしまいました。真面目な顔しようとして笑い堪えてるよりその方がいいと思うんだけどなぁ。客席もウケてたし、ファン心としてはおいしいけど役としてはまずいでしょうと。
関係ないですが今井さんの声って台詞しゃべってても超美声なんだけど、ああいう人情劇の中で浮いてるなぁと思いました。この前の「チェ・ゲバラ」みたいな朗読劇で聞いてみたいかもしれない。
そういえば二幕の駒田さんとの乱闘シーン。意外な素早さにびっくりしました。
しかし、見れば見るほどいいお芝居だなぁと思います。何度でも見たくなる。まだチケットは余裕で買えるっぽいので、来週後半あたりでもう一回見たいです。
東宝ミュージカル「モーツァルト!」(7/24M・8/15M) ― 2005年08月15日 14:44
@帝国劇場(7/23M&8/15M)
CAST:
7/23M
ヴォルフガング:井上芳雄
コンスタンツェ:西田ひかる
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:久世星佳
アマデ:高橋愛子
8/15M
ヴォルフガング:中川晃教
コンスタンツェ:木村佳乃
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき
アマデ:黒沢ともよ
というわけで、とりあえず2005年キャストは制覇しました。(除・アマデ)
初演は見てないので今回初見です。
感想としては、「すごくいいけどあんまりリピートはしないだろうな」かな。同じ作者のミュージカルなら「エリザベート」のが何度も見たいかも。
というのはですね、ストーリー自体の出来があんまり良くない気がするんですよ。(すいません。ほんっとすいません)なんていうんだろう。あちこち複線貼りまくって回収しきれてない推理小説みたいな。
プロローグとエピローグが繋がってないから、「墓曝きな人々の意味は何しに出てきたんだろう。オチには関わらないの?」とか、ナンネールとの確執(?)も半端で、最後にヴォルフ発見したときの心の動きも由美子嬢の演技任せだし。ドラマ感が薄いのかなぁ。
あ、でも曲は好きです。特に合唱曲全般大好き。あと始まり方好きですね。最初の墓曝きチーム登場の後…「奇跡の子」ですか?15日に見た時なんか思わず涙腺が緩んでしまうほどに(笑)ああいう曲調で迫力ある歌には弱いんです…同じ理由で「モーツァルト! モーツァルト!」「影を逃れて」「ここはウィーン」辺りも大好きです。
キャスト別の感想だと、やっぱりヴォルフ二人のキャラクターの違いがでかいなーと思いました。で、どっちか選べと言われたら井上ヴォルフ。
こっから先は個人的好みの話しになってしまうんですが、なんで井上ヴォルフかと申しますと、彼のヴォルフが「天才とダメな人」を常に行き来してる脆いヴォルフ(と感じた)からなのかなと。アッキーヴォルフはナチュラルすぎて、天真爛漫すぎて、アマデとの間に差を感じないんですよね。ナチュラルに傲慢。
顕著に差を感じたのがナンネールにお金を送ろうとしている矢先に曲が出来て、そのお金を友人にあげてしまうシーン。
あっきーの場合は感情の流れがとってもナチュラル。無邪気な子供が気まぐれでそういう行動をするように見えるから、決して不可解じゃない。
でも井上ヴォルフ見たときはあのシーンすごく「え?」って思ったんですよ。初回だからってだけではないと思う。全体的に井上ヴォルフは結構普通の人っぽいところがあって、お姉ちゃんとイチャイチャするのも堂に入ってる(笑)し、コンスタンツェに対する態度もごく普通の男っぽい。それがふとした瞬間に「天才」の一面が垣間見えて、そのギャップというか歪みにゾッとしたわけです。大人なのに子供の一面を持つヴォルフと、子供(の姿)でありながら時に大人びた表情のアマデ。書かずにいられない衝動と、自堕落な生活をしていたい普通の男としての願望。実際には一人の人間感情であるそれを、二人が演じ、舞台上で交錯してぶつかり合って生まれる「歪み」。だから一幕ラストの「チャイルド・プレイ」(違)なアマデが怖い怖い。
彼女とイチャイチャしてても、落ち込んでいても、頭のどこかで常に音楽が湧き出るヴォルフの宿命というか、その湧き出る音楽に飲み込まれていく様子というか。ついでに高音きつそうでいっぱいっぱい感もそれを増幅してて良かったです(笑)
対してあっきーヴォルフはアマデとの一体感が強かったな。なので、ラストも「飲み込まれた」というよりは「受け入れた」という印象を受けました。高音も楽々出てて、余裕があって、天真爛漫で天才そのものなあっきーヴォルフ。だからこそ、私的には物語としてのインパクトが感じられませんでした。コンスとのシーンも生々しさがなくて子供のままごとみたいというか、それがまた「らしい」というか。まあ、これは相手が木村嬢だったからかもですが。
でも曲のメロディの美しさはあっきーのが伝わってきたな。ただ、個人的な好き好きでいえば、あっきーはM!よりもSHIROHのが好き。
コンスタンツェは私的には西田さん圧勝です。木村嬢可愛いんだけど、いかんせんソロ曲キツすぎです…。歌もダンスもキツかった。デュエット曲はいい感じだったんだけどなぁ。声量なくてところどころ歌詞が聞き取れなかったのはもうちょっとPAさんの技術力でどうにかならなかったのだろうか。松さん(サイゴンやった後で)が見てみたかったなー。
男爵夫人はどちらも素敵でした~。久世さんは温かい、ヴォルフを見守ってる感が強くて、香寿さんは華やかでいかにも社交界の人って感じ。久世さんはどっかこう、世間を超越しちゃってる雰囲気だったけど、香寿さんは「社交界の華はアタクシしかいませんわよ!」みたいな。(これで伝わるかしら…)
「星から降る金」はいい曲ですね。香寿さんの台詞と歌の声のトーンが不思議な響きで耳に残りました。
アマデはどちらもすごい!子役がやる役としては最高難度に近いんじゃないかしら?高橋アマデは愛くるしい顔なんですが目が冷めてる雰囲気なのが良くて、黒沢アマデは一幕ラストで「書きたい!でもインクない!書けない!」ってなった瞬間の表情の変わり方が怖くて良かった。目が大きいからギョロっと剥かれると怖いんですね。他の2人のアマデも見たかったなー。気づくと私、オペラグラスでアマデばっかり見てましたよ…とほ。
市村さん、高橋嬢は安定感抜群。市村さんは相変わらず滑舌がいまいちで、歌詞聞き取れない部分も大きかったのですが、それもまあ「いいか」と思えるくらい良かった。高橋嬢はオープニングで子役に見えるとこがすげぇ。後、今回も最後にヴォルフ見つけてそのナンネールの表情のまま合唱してましたね。その表情に泣かされてしまった…。だって一人だけ生々しいんだもん。
吉野さんはハマってたなー。これ見ていのうえさんが重ちゃん振ったってのが良くわかる。15日はかなり声がお疲れ気味な感じでしたが、踊りは元気いっぱいでした。素敵。
山口さんは…すいません、初めて山口さんみて「かっけー!」と思いました。バーンと出てきてドーンと歌ってザーッと去っていく役のがインパクトあっていいですね。「神よ、何故許される」は一路さんのコンサートで見たUWEのイメージが強くて、ドイツ語のリズムが頭に入ってたんですが、日本語だとまた随分雰囲気が変わるもんですね。ラストのウィスパーボイスから一気に爆発するあの辺とか、「人の脳より自分の肺の謎を解け!」と思いました。
あとですね、エリザの時からなんですが、砂川直人さんと秋園美緒さんがとても好きです。9月も楽しみです。
そんなこんなで好き勝手言ってますが、結構好きです。
時間とお金があったら逆パターンの組み合わせも見たかったな。
CAST:
7/23M
ヴォルフガング:井上芳雄
コンスタンツェ:西田ひかる
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:久世星佳
アマデ:高橋愛子
8/15M
ヴォルフガング:中川晃教
コンスタンツェ:木村佳乃
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき
アマデ:黒沢ともよ
というわけで、とりあえず2005年キャストは制覇しました。(除・アマデ)
初演は見てないので今回初見です。
感想としては、「すごくいいけどあんまりリピートはしないだろうな」かな。同じ作者のミュージカルなら「エリザベート」のが何度も見たいかも。
というのはですね、ストーリー自体の出来があんまり良くない気がするんですよ。(すいません。ほんっとすいません)なんていうんだろう。あちこち複線貼りまくって回収しきれてない推理小説みたいな。
プロローグとエピローグが繋がってないから、「墓曝きな人々の意味は何しに出てきたんだろう。オチには関わらないの?」とか、ナンネールとの確執(?)も半端で、最後にヴォルフ発見したときの心の動きも由美子嬢の演技任せだし。ドラマ感が薄いのかなぁ。
あ、でも曲は好きです。特に合唱曲全般大好き。あと始まり方好きですね。最初の墓曝きチーム登場の後…「奇跡の子」ですか?15日に見た時なんか思わず涙腺が緩んでしまうほどに(笑)ああいう曲調で迫力ある歌には弱いんです…同じ理由で「モーツァルト! モーツァルト!」「影を逃れて」「ここはウィーン」辺りも大好きです。
キャスト別の感想だと、やっぱりヴォルフ二人のキャラクターの違いがでかいなーと思いました。で、どっちか選べと言われたら井上ヴォルフ。
こっから先は個人的好みの話しになってしまうんですが、なんで井上ヴォルフかと申しますと、彼のヴォルフが「天才とダメな人」を常に行き来してる脆いヴォルフ(と感じた)からなのかなと。アッキーヴォルフはナチュラルすぎて、天真爛漫すぎて、アマデとの間に差を感じないんですよね。ナチュラルに傲慢。
顕著に差を感じたのがナンネールにお金を送ろうとしている矢先に曲が出来て、そのお金を友人にあげてしまうシーン。
あっきーの場合は感情の流れがとってもナチュラル。無邪気な子供が気まぐれでそういう行動をするように見えるから、決して不可解じゃない。
でも井上ヴォルフ見たときはあのシーンすごく「え?」って思ったんですよ。初回だからってだけではないと思う。全体的に井上ヴォルフは結構普通の人っぽいところがあって、お姉ちゃんとイチャイチャするのも堂に入ってる(笑)し、コンスタンツェに対する態度もごく普通の男っぽい。それがふとした瞬間に「天才」の一面が垣間見えて、そのギャップというか歪みにゾッとしたわけです。大人なのに子供の一面を持つヴォルフと、子供(の姿)でありながら時に大人びた表情のアマデ。書かずにいられない衝動と、自堕落な生活をしていたい普通の男としての願望。実際には一人の人間感情であるそれを、二人が演じ、舞台上で交錯してぶつかり合って生まれる「歪み」。だから一幕ラストの「チャイルド・プレイ」(違)なアマデが怖い怖い。
彼女とイチャイチャしてても、落ち込んでいても、頭のどこかで常に音楽が湧き出るヴォルフの宿命というか、その湧き出る音楽に飲み込まれていく様子というか。ついでに高音きつそうでいっぱいっぱい感もそれを増幅してて良かったです(笑)
対してあっきーヴォルフはアマデとの一体感が強かったな。なので、ラストも「飲み込まれた」というよりは「受け入れた」という印象を受けました。高音も楽々出てて、余裕があって、天真爛漫で天才そのものなあっきーヴォルフ。だからこそ、私的には物語としてのインパクトが感じられませんでした。コンスとのシーンも生々しさがなくて子供のままごとみたいというか、それがまた「らしい」というか。まあ、これは相手が木村嬢だったからかもですが。
でも曲のメロディの美しさはあっきーのが伝わってきたな。ただ、個人的な好き好きでいえば、あっきーはM!よりもSHIROHのが好き。
コンスタンツェは私的には西田さん圧勝です。木村嬢可愛いんだけど、いかんせんソロ曲キツすぎです…。歌もダンスもキツかった。デュエット曲はいい感じだったんだけどなぁ。声量なくてところどころ歌詞が聞き取れなかったのはもうちょっとPAさんの技術力でどうにかならなかったのだろうか。松さん(サイゴンやった後で)が見てみたかったなー。
男爵夫人はどちらも素敵でした~。久世さんは温かい、ヴォルフを見守ってる感が強くて、香寿さんは華やかでいかにも社交界の人って感じ。久世さんはどっかこう、世間を超越しちゃってる雰囲気だったけど、香寿さんは「社交界の華はアタクシしかいませんわよ!」みたいな。(これで伝わるかしら…)
「星から降る金」はいい曲ですね。香寿さんの台詞と歌の声のトーンが不思議な響きで耳に残りました。
アマデはどちらもすごい!子役がやる役としては最高難度に近いんじゃないかしら?高橋アマデは愛くるしい顔なんですが目が冷めてる雰囲気なのが良くて、黒沢アマデは一幕ラストで「書きたい!でもインクない!書けない!」ってなった瞬間の表情の変わり方が怖くて良かった。目が大きいからギョロっと剥かれると怖いんですね。他の2人のアマデも見たかったなー。気づくと私、オペラグラスでアマデばっかり見てましたよ…とほ。
市村さん、高橋嬢は安定感抜群。市村さんは相変わらず滑舌がいまいちで、歌詞聞き取れない部分も大きかったのですが、それもまあ「いいか」と思えるくらい良かった。高橋嬢はオープニングで子役に見えるとこがすげぇ。後、今回も最後にヴォルフ見つけてそのナンネールの表情のまま合唱してましたね。その表情に泣かされてしまった…。だって一人だけ生々しいんだもん。
吉野さんはハマってたなー。これ見ていのうえさんが重ちゃん振ったってのが良くわかる。15日はかなり声がお疲れ気味な感じでしたが、踊りは元気いっぱいでした。素敵。
山口さんは…すいません、初めて山口さんみて「かっけー!」と思いました。バーンと出てきてドーンと歌ってザーッと去っていく役のがインパクトあっていいですね。「神よ、何故許される」は一路さんのコンサートで見たUWEのイメージが強くて、ドイツ語のリズムが頭に入ってたんですが、日本語だとまた随分雰囲気が変わるもんですね。ラストのウィスパーボイスから一気に爆発するあの辺とか、「人の脳より自分の肺の謎を解け!」と思いました。
あとですね、エリザの時からなんですが、砂川直人さんと秋園美緒さんがとても好きです。9月も楽しみです。
そんなこんなで好き勝手言ってますが、結構好きです。
時間とお金があったら逆パターンの組み合わせも見たかったな。
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