宝塚歌劇団雪組全国ツアー「ベルサイユのばら/ソウル・オブ・シバ!」2005年10月01日 18:30

@市川市文化会館

終わった瞬間頭をよぎった「聞きしに勝るとはこのこと」という言葉。
何もかもが凄かったよベルばら…
ということで、真っ当な感想書くと長い挙げ句に線香臭くなりそうなので箇条書きで。

☆ベルサイユのばら(フェルゼンとマリー・アントワネット編)
・プロローグでいきなりワタルにピンクの衣裳着せた人は誰だ。
・小公子とバラの少年少女が歌う歌が既に今後の愛の迷走を予感させました。
・アントワネットのとなみちゃん(白羽ゆり)、ウェディングケーキに頭が乗ってるようでしたが可愛いからいいです。うはうは。
・人形の説明が何もなく、突然それ持って出てきたフェルゼン(湖月わたる)に、事情を知らない観客(自分含む)は軽く引いたと思う。
・仮面舞踏会。脳内で「♪マスカレ〜ド」と「♪ここは ウィ〜ン」がクロスフェードしてました。わっかドレスは豪華でいいねぇ。目の保養。
・せっかくお忍びなのに身分を大声で叫ぶオスカル(涼紫央)。
・そのシーンの説明をするのに「無礼者!このお方をどなたと心得る!恐れ多くも先の副将軍水戸光圀公であらせられるぞ!」と素で言ってしまい「それ絶対違うから」とW嬢に笑顔で言われた。
・引き離されたはずなのに次のシーンでラブラブな二人。どうやら20年くらい経ってるっぽいのだがその間の説明が一切ないのはどうだろう。
・出会った仮面舞踏会を回想して「あなたはお忍びで来ていて…」…まて。思いっきり「恐れ多くも先の副将軍(以下略)」と身分明かしてたやんか!
・ルイ16世(大真みらん)のわかりやすいバカ殿っぷりが好きだ。が、この夫にしてあの妻だと思った。
・メルシー伯爵(未沙のえる)に諭されるも逆切れするフェルゼン。
・至極真っ当なことをわざわざ腰低く「お願い」しているのに「あなたは卑怯だ!自分のことしか考えていない!」と返すフェルゼン。客席の7割位は「お前が言うな!」と突っ込み返した事だろう。
・アン・ドゥ・トロア 愛の三叉路〜という歌詞に目が点になったが、それが新曲と聞いて白目になりました。
・アンドレと会話するオスカルがいわゆる「僕女」風になっていて、背中がかゆくなりつつ、「すずみんも大変やな…」と思った。
・オスカルに向かって「お前まさかオレのことが!」と無神経に言い放つフェルゼン。本人否定してるんだから気づかなかったことにしてやれよと心底オスカルに同情した。挙げ句、「大切な友人」「心からの親友」でご丁寧に2回もばっさり袈裟斬りです。合掌。
・オスカルへの気持ちに苦悩するアンドレに笑顔で「身分がなんだ!」と言い放つフェルゼン。そうだね、君のとこは究極の身分違いだよな。王妃を間男することに比べたら全然無問題!……すごい説得力だと思った。一気に元気になるアンドレ。そりゃそうだろう。
・貴族のご婦人たちの「♪ざます ざます〜」という歌を聴いて脳内で右近健一氏が華麗に舞い踊った。
・「オスカルとアンドレは民衆の先頭に立って戦死しました!」…ええ〜!?アントワネット守ると言ってたオスカルが何故民衆に着いたかの説明がないまま、一言で終わりですかそうですか…。すずみんとしぃちゃんも大変やな…
・至極真っ当な理由でフェルゼンの国外逃亡を近衛兵は止めようとしてるのに、「行ってやれ!」とフェルゼンを促す国王(英真なおき)。えっと、それは外交問題飛び越えて一気に国交断絶ぐらいまで行きかねない一言なのでは。助ける相手はA級戦犯で死刑囚の王家のしかも女王っすよ?王様。
・助けに行ったらいきなり悟りを開いてるマリー。ものすごく気高い女王様で母性の人に。
・展開に呆然としつつ、となみちゃんの熱演に緩む涙腺を必死で締める私。「これで泣いたら負けだ!」と本気で思った。そこここで聞える鼻を啜る音が悔しい。
・でもラストシーンの紗幕に浮かび上がるマリーとセンターのフェルゼンの構図は綺麗だと思った。
・結論としては、星組生よく頑張った!感動した!熱演するしかないよなぁ、あれ。
・麻尋しゅんと綺華れいが良かったです。


☆ソウル・オブ・シバ!
・初っぱないきなり「宝塚なのに男の人がいる…」と真剣に思った。(褒めてます)
・シバ神はシバの女神になったんですね。
・眼鏡っこの妃咲せあらちゃんが可愛かった。あれは反則(笑)
・色っぽく階段を降りてくるホワイトを見て、青い鳥ナウオンの「となみ。「うっふん」っていうのが色気じゃないのよ」と言われていたとなみちゃんを思い出した。大きくなって…
・タキシードの群舞を見て、星男たちは野郎共って感じでいいなぁと思いました。(褒めてます)
・ロケットは「夜の女王」@ドリキンが沢山でドキドキしました。
・トップ羽根背負って降りてくるとなみちゃんにちょっと目頭が熱くなった。
・全体的に熱い!その熱さが良かったです。

というわけで、ベルばら初体験でした。実は原作未読・アニメ版をうっすら覚えてる程度なんですが、オスカルは絶対ああいうキャラじゃなかったと思う…(いや、フェルゼンもアンドレも)
でもなんというか、色んな意味でパワーはある作品だと思いました。だって後でやったシバよりベルばらのがインパクト強くてくっきり記憶に残ってるもの。
オスカル編はどんななんだろーとか、フルバージョンのフェルゼンとマリー・アントワネット編はどんなんだろーとか思ったり。

いやー、しかし凄かった。

SUNTORY SINGLE MALT&MYSTERY トークショー2005年10月04日 19:00

@サントリーホール(小ホール)

今年も行ってきました。
しかし、今年は何よりも仕切り悪くてうんざりです。受付開始が遅くて開演間に合わないし、休憩時間のドリンクサーブ場所はちゃんと告知されないし。せっかくの楽しみをそういうつまらないところで削がれるのは勘弁してほしいです。

とはいえ、本編は今年も楽しゅうございました。
今年の出席者は逢坂剛氏、北方謙三氏、大沢在昌氏、福井晴敏氏、桐野夏生氏、東野圭吾氏(順不同)。で、チーフブレンダーは福井氏。その名も「謎2005 ~AEGIS~」。
今年で福井さんで名前がイージスってできすぎだろうとか思いつつ、ラベル格好良すぎとか思いつつ、中央で先輩諸氏にチクチクいびられている福井氏を見るのは楽しかったです(酷)

今年の「謎」は、口に含むと最初はゴツゴツしてるんですが、後味がそんなに残らないのでわりとクイクイ飲めてしまいました。ジンジャーエールで割るとぐっと飲みやすくなり、炭酸水で割ると何故か逆にもっとゴツゴツ感が増す感じ。
私的には飲みやすくていい感じだったので、F嬢共々グラス空くのが早い早い。どセンターの目立つ位置、しかも女子二人ということで、グラス換えに来るサーブのお兄さんも壇上の先生方も「こいつら…」と絶対思っていたでしょう…。

通常のイベント前にプレス向けになんかやったらしく、入場段階で北方先生は既に酔いどれてらっしゃいました。まあ例年のことですが。
トークの内容、実はあんまり覚えてなかったりするのですが、印象的だった部分はこんな感じかなぁ。

大沢氏:
9種類のモルトをブレンド。今年は例年と違ってシングルモルトを使ってのブレンドだったので、やっと慣れてきたのにまた趣が違って大変だった。(サントリー小清水さんに「大沢さんのコメントには注目している」の言葉に)「そろそろ作家辞めてブレンダーになろうかと思ってます」。

逢坂氏:
「燃えるような恋をしたことがありますか?」の質問に、横でマイクを奪う北方氏。「スペインにカルメンて女がいて、燃えるような恋をしたんだよ。で、音信不通になって俺が彼女を捜し当てて連絡するように言ったんだ」……どこまで本当の話なんだろうか。
後は家が長寿の家系でお父さんが90代でまだ現役挿絵師だとか、そんな話?

北方氏:
入ってきた時から目がもう…(笑) 前に座ってる東野氏や福井氏の頭をはたいたりして楽しそうでした。「今年も負け犬」の言葉に「なんと言われても、我が道を貫くのが男だ」と。今年も63度くらいあるごっついブレンドをされたようです。

桐野氏:
「北方さんが男らしいブレンドをされるので、私はフェミニンに行こうと思いながら作ったのですが…」
出来上がったウィスキーは非常にごっつい味で、サントリーの小清水氏は試飲の時に「これが今年の北方さんだな」と思ったそうです(笑)桐野氏自身も自分のを試飲して「北方さんだ」と思ったということで、場内笑いの渦。格好いいお姉様でした。

東野氏:
「イージスよりも強く、ローレライよりも深く」(だったかな?)をコンセプトにブレンドしたのですが、勝てる気がしませんでした。試飲する頃にはみんな疲れているので、その時に飲んで一番美味しく感じるようにさっぱりとした物を作ったそうです(笑)

福井氏:
みなさんにいじられて困ってる様子は覚えてるのですが、本人が何をおっしゃってたかをあまり覚えていなかったり…。初めて乱歩賞に応募して、逃したけれども選考で話題になったという話から「あの方向性でうまいことやれば次は獲れる」みたいなことを言い、後ろの大沢氏が「お前…俺があの選考会でどれだけ泣いて『川の深さは』を推したか…それを「うまいこと」だとぉ!?」と怒ってました(笑)

そんな感じでしょうかね?サントリーホールなだけあって、待ち時間にピアノ&ベースのジャズ演奏が流れてたり、まったりした雰囲気の会でした。酔っぱらいトークは例年よりも少なかった気がしますが、サーブのお兄さんがまめにグラスを取り替えていたので客席のほろ酔い率は高かった気がします。

終了後は地元オムライス屋さんで「キノコのペッパークリームオムライス」とサングリア。あれだけウィスキー飲んだ後にサングリアかよ!と自分たちで突っ込みいれつつ、結局デキャンタ空けましたね。酒で舌が麻痺してたせいか、クリームソースが妙に酸味効いて感じたのが切なかったです…。

東京BLOODY FOOL第7回公演「バーバー敷島 金魚とピンポン」2005年10月10日 17:00

@中目黒ウッディシアター

面白かったです。
ただ世話物というか、日常を描いた作品なので、いわゆる小劇場的(例えば野田芝居のような畳みかけるような)発声だと浮いてしまうんですね。普通にしゃべって普通に演じるって難しいんだなと思いました。

「みんな何か抱えながら生きている。」という言葉が公式サイトの作品紹介にありましたが、「みんなが何かを抱えている」ことを作品に盛り込むあまり、ちょっと散漫になってしまった部分があるように感じました。
妹さんの物語が主軸なんだとは思いますが、ちょっと枝が多すぎて。正直なところ、岸さんなんか役自体いてもいなくても変わらない(笑)弟さんの元カノ話もなくてもいんじゃないかしら。家族それぞれに何かストーリーを…ということであればお隣の夫婦ネタが必要ないし(ラストに長女のご懐妊を持ってくる為に必要だったんだろうけど)。その辺すっきりさせて2時間に収めてほしかったなぁ…なんてちょっと思いました。(いやー、あの椅子にずっと座ってるの辛くて;) あと、卓球を実際にするなら「両親が選手だった」「中学三年間は卓球やってた」の台詞はなかった方が良かったのでは…。スパルタで教えられたわりに、あれは本当に「ピンポン」だったし(笑)
そのほか、時計合わせの暗転は仕方ないんでしょうけど、多くて長かった。玄関に見送りに行って声だけ…とか、ちょっと間が長いなぁと感じるシーンも多々。前半は何度か時計を見てしまいました。

とはいえ、こういう物語は大好きです。
子どもの頃に育った地域のお祭りを思い出して懐かしくなりました。下町育ちなのでモロにああいう世界だったし。ついでに舟和の芋羊羹が久々に食べたくなりました。
役者陣ではやっぱり納谷さんが素敵でもう、それだけでチケット代分楽しめたなと。岸さんは飛び道具。モエテンジャーのビデオと、「コンサート3日間通った」ネタでだいたい読めてしまいましたがそれでも楽しかった。
個人的に長女の旦那さん役の方と、お隣の奥さん、それから「けいこさん」役の方が良かったです。皆さん芸達者だったので安心して楽しめました。

十月大歌舞伎(夜の部)2005年10月15日 16:30

@歌舞伎座

夕べのパーティーでタクシー帰宅の上出勤という、歌舞伎見るのは最悪のコンディション。おかげで引窓前半の記憶がありません…くそう。

・双蝶々曲輪日記 引窓
ふと気づくと頭っから30分記憶がありませんでした。悔しい。でもその30分のおかげで残りはすっきり。
とにかく田之助さんの母お幸が素晴らしかった。息子を思う気持ちがビシビシ伝わってきて切ないことこの上ない。そして密かに左團次さん好きな私は濡髪長五郎の豪快な演技も嬉しかったです。菊五郎さんの兵衛・魁春さんのお早といい、色々な形で相手を思いやる、気持ちのこもったお芝居で良かった。

・日高川入相花王
人形浄瑠璃を人間が演じるという形で、「道成寺」の日高川を渡るシーンをやってくれました。解説に「人形振りをすることでおどろおどろしさが増す」とあって、見る前は「どんな感じなんだろう?」と思ってたんですが、見てびっくり。あの制限された動きで、無表情で演じるからこそ本当に怖い!怨念籠もってる感じで凄かったです。最初に口上なんかもあって面白かった。
そして玉三郎さんの動きがTVとかでたまに見かける浄瑠璃人形のあの動きそのまま。うはー、と思ってたらちゃんと口がカパーっと開いて化ける所も口だけマスクする形で表現したり、髪を振り乱すのもあのままやってくれました。凄い。般若面に龍の手の形(?)なんかされた日には本当に怖い。圧巻だったのは大蛇の化して川を渡り、最後に岸にたどり着くシーン。ここで初めて人形遣い(菊之助さん)から解放されて、人形が人間の動きになるんですが、桜の背景と、その木に巻き付く大蛇の動きのおぞましさ・美しさに感動してしまいました。場内大拍手・喝采。
船頭役だった薪車さんのいかにも「操り人形」な動きも素晴らしかったです。

・心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄
上方和事独特の間と掛け合いが楽しかったです。雀右衛門が休演ということでものすご~く残念だったのですが、代役の翫雀さんが「情の深い女」を熱演されてて良かったと思います。でもちょっと恰幅が良すぎたような…。
鴈治郎さんの治兵衛の「ダメ男」っぷりが素晴らしかった。ほんっとダメな男なのにどこか憎めない。そういう男だからこそ惚れてしまった小春の気持ちがわかるようなわからないような。苦労性のお兄さん孫右衛門@我當さんも、良かったなぁ。この兄弟の掛け合いはほんっと楽しかった。
そうそう、最初に出てきた丁稚三五郎@壱太郎くんが場内の笑いを浚ってました。いい味出してます。
上方和事はあまり見たことないのですが、どれもいい意味での俗っぽさがあって好きです。もっと色々見たいと思いました。日々勉強。

クラシカルミュージカル「眠らない音」(千秋楽)2005年10月16日 12:00

@青山劇場

うーん、なんと言ったらいいか。「ミュージカル」と称されてはいますが、個人的には「宝塚のショーのストーリー仕立て部分をクローズアップ」って感じに受け止めました。トップスター姿月あさと・専科から降臨岡幸二郎でWトップ状態、みたいな(笑)
ストーリーは大まかには「感受性が鋭くなりすぎて、「音」から「思い」までを感じるようになった詩人が、人の心の醜さや重さに耐えられなくなり、詞を書くこと・感じることを放棄。しかし、月の光に様々な国に住む様々な人々の物語を見せられるうちに再び心を開いていく。最後は身近に居た小さな人の「願い」に気づき、それを叶えようと再び詞に自らと人々の「想い」を書き連ねるのであった」みたいな感じでしょうか。

その様々な物語の一つ一つが歌と踊りで表現され、合間に詩人と月の語りが入るという構成。死刑を待つ囚人の最後の夢、砂漠を彷徨う旅人と盗賊の夢と現実、煙突掃除の少年の話、村の娘と修行の旅を続ける僧侶の禁断の恋等々。例に挙げた4つの物語は中でも特に印象的だったもの。姿月さんが唯一「女性」として出てきて、唯一岡さんが「月」から離れた僧侶と恋に落ちる話は一番インパクトが強かった。祈りの言葉のようなフレーズで始まる村娘たちのダンスと、非常にストイックな表情の僧侶が出会った瞬間恋に落ちて表情が変わる辺りが良かったなぁ。岡さんのお顔がああいうお顔なだけに、メイクと衣裳を押さえめにすると「ストイック」とか「苦悩」が似合うんだ。また、赤いスカートでふわふわロングヘアーの姿月さんがかわゆいかわゆい(笑)

月と詩人のパートでは、月に向かって「あなたは恵まれている。人々は皆あなたに祈りを捧げるんだ」と言い放った詩人に「私が祈る相手は誰もいない」と、月が姿を消す辺りがインパクトあった。舞台セットも結構好みです。衣裳も凝ってて良かったと思う。

ただ、肝心な「詞」が曲に乗ってない印象。なんていうんだろう、聞いていて耳にスムーズに入ってこなくて、ゴツゴツした感じに聞こえる。濁音がやたらに多いからなのかなぁ。「絶対音感がー」とか。あと文字数を詰め込みすぎて、メロディが響かない感じ。曲がクラシックを使っていてとてもメロディが美しい分、詞とのバランスが悪かったように思います。(詞の内容がどうとかじゃなく、あくまで「聞こえ方」の印象ね)
それからオケがいるんだーと思って「流石クラシカルミュージカル!」と思って期待していたら、肝心のクラシック曲部分が全て録音でがっかり。もっとオケの人数いると思ってたらオケではなく「バンド」でした。予算的なこととか色々あるとは思うんですが、こういう試みをして「クラシック音楽」を全面に出すならやっぱり生オケ使ってほしかったです。

出演者。
姿月さん。生ずんこさんは初めてでした。音域が広い方だなーという印象。個人的には低音部分の方が聞きやすく、抜ける感じで好きです。高音は逆に歌詞が聞き取りにくくなってしまう所がありました。それから表現の仕方が面白い方だなぁと。「コメディアン」なんかの歌、こういう歌い方も出来る方なんだーと感心してしまいました。出ずっぱり、歌いっぱなしでお疲れ様でした。

岡さん。久々に絶好調全開でぶっ放してる歌声の岡さんを見た気がします。2幕のソロなんかどれも最高。裏声に切り替えるときにミスってた曲があったような気がしましたが気にしない。月の衣裳がただでさえ長身の上にオブジェみたいなのが付いて推定2m越えしてたような…。僧侶の衣裳とシーンが大好きです。

アンサンブルは皆様芸達者で素晴らしかったのですが、中でも藤林美沙さんが印象に残りました。初っぱなの「死刑囚」のシーンでのデュエットダンスの美しさ、アンソニーに恋する身分違いの女のソロ、煙突掃除のタップと魅せてくださいました!
それからダンサーの森山開次さん。いやー、凄い動きで何かを連想する…と思って考えてみたら「ジョジョ」シリーズの戦闘シーンなんかの動きでした。(ご、ごめんなさい) 身体表現だけであれだけ色々なものを見せられるって凄いですね。筋肉一つ一つが別な生き物みたいでした。

纏めての感想というと、たまにはこういうのも面白いなーとは思いつつ、得チケで良かったかな…と。(すいませんすいません) 生オケだったら1万出しても良かったんですが、これで1万はちょっと悩みます。また「クラシカルミュージカル」企画があるなら、ぜひ今度は生オケで。