あずみ 〜AZUMI RETURNS〜2006年04月10日 19:00

@明治座

一年ぶりのあずみ。去年のひた向きな、ただ突っ走ってた熱さは薄くなりましたが、その分演者としての成長度が見えて楽しかったです。演出上大きな改定はなかったと思います。曲が短くなったり、増えたり、変わったりくらい?

・とりあえず客電落ちると同時に花道を見る。やはり銀様@飛猿がすっぽんから登場
・でもメイクがあまりにひどい…ふわふわパーマに白メッシュ+濃いドーラン+ホワイトシルバー系シャドウ+ホワイト系口紅…ギャルメイクかよ…本気で崩れ落ちそうになった。まさにこう→_| ̄|○
・それでも素敵な銀様。いいよもう、銀様だから。
・幕開けはやっぱり「幕末純情伝」を思い出す。
・いつもの岡村演出のお約束とわかっていても「メイサクロキ スターリーン アズミリターンズ!」(ドドーン)はドキドキする(笑)
・涼風お淀のエキセントリックさがアップしてて怖かった…
・涼風美女丸もパワーアップして、殺陣も上手くなってた!でも「あずみちゃ〜〜〜ん」は去年のがおどろおどろしかった気がする。
・長谷川くんの登場シーンの歌、短くなった?
・うきは@生田くんの殺陣やフライングもパワーアップ。すげー、とにかく思わず見とれてしまう殺陣だった。
・こぐれさんも相変わらずいい役。1幕ラストはやっぱ泣ける。
・秀頼@長谷川君も地味に殺陣が上手くなってた。上手くなってたから、ラストで敵2人ぶった切った時に「やれるなら最初から戦わんかい!」と思ってしまった。難しいものね…。
・うきはとあずみで歌うシーンがあって、そこに入ってきたおじい@山本さんが「ミュージカルやりたいなら帝劇へ行け!ここは明治座なんじゃー!」と叫んだのに過剰に笑ってしまった。
・メイサの足がきれいで、動くたびにドキドキしてしまった(変態じゃないですよ)
・つーかメイサ良くなったなぁ。台詞も演技も。見かけの大人っぽさと、内面の子供っぽさのギャップがストーリーと合ってて良かった。
・映画あずみの上戸の「いかにも子供が刺客」って切なさとはまた別の悲しさがあるよね。
・去年よりもあずみ-美女丸の対比ラインがしっかり見えたような気がする。
・銀様の「痛いー痛いー(ごろんごろん)」なシーンも健在。ありがとう岡村さん。
・で、ラストはやっぱり銀様の長台詞に涙。やっぱり悲しみを背負える役者だと思う。人の悲しみを背負って、代弁したときに「わかったようなこと言うなよ…」にならない希有な人。もっと舞台に立ってほしいなぁ。

で、新参加の勘兵衛@赤坂くん。
良かったと思います。去年の的場浩司がほんっとにど真ん中ストレートにツボだったのでどうなることかと思いましたが、まだ若くて熱血漢の勘兵衛といった感じでそれはそれでアリかと。ただ、もうちょっと赤坂君仕様の演出に切り替えてほしかったかなーと。
去年の桜のシーンが素晴らしすぎてね…。的場氏にあまりにも舞い散る桜が似合いすぎて、どうしても赤坂君がそこにハマってくれなかった。いや、見る側というか、私のわがままだとは思うんだけど。
台詞とかも所々ね。もうちょっと「若い勘兵衛」仕様に変えてあげても良かったんじゃないかなぁ。的場浩司と赤坂君じゃキャラが全然違うし、その辺は当ててあげてもいいんじゃないかと思う。

帰り際に妹が何度も「赤坂君があんな役やる年齢になったんだね…」と言ってたのと、カテコの「ガラスの三十代〜赤坂晃〜!」というアナウンスが印象的だった。
関係ないですが、幕間にロビーでおばちゃんに入れ立てコーヒーをぶっかけられまして。左手首から先をアイスパッド(受付のお姉さんがくれた)で冷やしながら2幕を見るという事態に。2幕の間中冷やしたせいか、赤くなった程度で済んだんでよかったんですけど。
私も含めて皆さん、ロビーで飲み物を飲む時には気をつけましょう…。