ココロとカラダに効く-ビタミンMusical-2006年03月28日 19:30

@ホテルグランパシフィックメリディアン

つーことで塩ちゃんと樹里ちゃんのトークショーに行ってきました。楽しかったです。思いがけず歌も3曲歌ってくれたし!
しかしチケ代が高い…。トーク+歌3曲計1時間半+紅茶+マカロン3個で8千円…。いや、楽しかったからいいんですが。
司会がCXの笠井アナだったことは始まるまですっかり失念。そういやそうだったね〜。今回もミューオタ・ヅカオタトーク満載なことでしょう。

会場着いたらえらい広くてびっくりしました。確かあそこは一番最初のお台場冒険王(ドラマ版リングとかOD1の時代)に、料理の鉄人セットを飾ってあったところじゃあるまいか。梟の城セットとか、OD1の青島衣裳とか展示してあった覚えもある。「貞子と一緒にリングプリクラ♪」とかも撮った覚えがある。

樹里ちゃんの登場は「ガイズ&ドールズ」の「LUCK BE A LADY」でした。確か年末のガラコンできりやんが歌ってた曲。「♪女神よ今夜だけは〜」って、かっこいい曲ですよね。
で、ステージで笠井アナと少々トーク。「歌詞の通り女神のようですね!」と褒め殺される樹里ちゃん。照れくさそうでした(笑)

トークの内容としては
・卒業して半年、何か変化はありますか?
 →全然ないです。でも空気がキラキラしてません?(とかなんとか)
・スカートは履いてますか?
 →履いてません。(買ったの?と聞かれ)買ったんですよ〜!でも選ぶときも何が似合うかわからなくて、もじもじしちゃいました。(店員は何でも褒めますからね。スカート履くときは膝を割らないように気をつけてください(笑))
・今まで参加したミュージカルで一番印象的なのは?
 →WSS!あれの「アメリカ」以上にキツいナンバーは未だにありません。(笠井さんが振りマネをしまくり場内爆笑。少年隊版WSSでは、初日段階でほぼ全ての出演者がコルセットしてるくらいキツいシーンの連続なんですよ、という説明あり)
・落ち込む時はありますか?
 →ありますよー!
・どうやって復活しますか?
 →最近はとことんまで落ち込むようにしてます。全部マイナス思考に考えるようにして。とことんまで落ち込むと後は浮上するしかないじゃないですか?その方が復活も早いみたいですよ。
・イメージじゃないですね
 →まあ、落ち込むといっても1年に1回あるかないかです(笑)

後はエリザで樹里ちゃんは3役(ルドルフ・フランツ・ルキーニ)やってるという話の途中でいきなりがしっと手を握り、腰を落として「♪闇が〜ひろが〜る」と、「闇広ごっこ」を笠井さんが始めたり。(しかも「本当は立ち位置逆なんですよね」と、立ち位置変えてまでやってた)ルキーニは絶対に在団中にやってほしかった!と力説する笠井さんに「卒業してたから自由にやれたんだと思います。在団中ならもう少し固かったかも」と苦笑してたり。

この辺で塩田さん登場。相変わらず楽しいトークでしたが、話の内容が結構とりとめない上にとても沢山話してたのでいまいち記憶が…。
・オケピの時は目の前に役者さんがいますが、袖とかで弾いてる時はどうするんですか?
 →譜面台の横にモニターがあって、それを見ながらやってます。
・役者さんは?
 →2階客席のところにモニターがあって、それに指揮振ってるところがずーっと映ってるんです(樹里)
・やっぱり目の前に指揮者(役者)がいるのと違いますか?
 →全然違います!(声を揃えて)呼吸とかタイミングとかが、やっぱりモニター越しだと全然合わないんです。
・オケと役者で恋が芽生えたりはしないんですか?
 →私は芽生えませんでした(樹里)
 →一緒に食事したり、飲んだりは良くありますよ(塩) で、その翌日とかって舞台盛り上がったりするんですよね(笑・樹里) そうそう、やっぱり役者もオケも人間なんで、そのシーンに対する思い入れを直に聞くとそこの演奏に力が入ったりする(塩)
・それじゃ、今度から劇場に「今日は飲み会明けです」と表示してほしいですね
 →(笑)

この辺で「実演コーナー」ということで、パーカッションとピアノのお姉さんが登場。珍しい楽器を一通り披露した後に、「エリザベートではラテン楽器「コンガ」が使われています。どこででしょう?」とクイズ開始。これは簡単。「我ら息絶えし者ども」のイントロ部分ですね。
続いて「グロッケンが使われてるのは?」と、第二問。これも簡単。結婚式後のオルゴール風マイヤーリンクのワルツ。で、実際に音鳴った途端に樹里ちゃんがマント翻して「覚えておいでですか…?」と。樹里トート降臨ですよ(笑)
で、第三問は「与作」。いや、本当の名前は違うんですが、うちのブラバンでは「与作取って〜」で通じてたアレ(元オケとか元ブラバンの人と話してると大抵与作で通じる。というか、世間一般でも通じるだろう)。「♪与作は木を切る〜へいへいほ〜(カァァァァッ)」ってなるアレです(笑)
これは流石にわかんなかったなー。塩ちゃんが「ヅカ版では役者が実際演奏しててびっくりしたシーン」て言ってたから精神病院のどっかだってのはわかったんだけど…。で、実演。シーン頭にバイオリン弾くとこで、音が切れた瞬間に鳴ってました。わからんわい。
ちなみにここでは樹里ちゃんルキーニの台詞を言ってくれました。ついでに笠井さんが下に手を差し伸べて「♪自由〜〜」とやったので場内再び大爆笑。

で、次は客席からお客さんを数名上げて「アメリカ」のリズム(「♪♪♪ ♪♪♪|♪♪ ♪♪ ♪♪」)をみんなで実演。場内二つに分けて上手側が樹里チームで(×♪♪ ×♪♪)×部分を手拍子で、下手側笠井チームは(×♪ ×♪ ×♪)な感じで塩ちゃんの指揮に合わせて合奏。最初ガタガタだったんですが、塩ちゃんが「指揮見てー」と言った後から段々合ってきて、「何回繰り返したら終わります」とか言ってないのに最後は一人のフライングもなくピタッと終わりました。ブラボー。指揮棒投げつけられながら毎日9時間も練習してたブラスバンドの夏休みを思い出して懐かしい気持ちになりました(笑)

ここで再び歌。曲は「Anything Goes」。いい声です。塩ちゃんもノリノリです。

歌の後は再びトーク。「ミュージカルでハプニングなんかはありましたか?」という質問でサイゴンの話題に。そうだよなー、塩ちゃん大変だったんだろうなぁ。ドリームランドのセットははけないわ、キャデラック出ないわ、とうとうヘリ出ないわ、ぜーんぶ合間を繋ぐのはオケだもんなぁ。
ここで話題になったのは「I still believe」で部屋のセットが出ず、キムとエレンが上下に分かれて素舞台の上で歌った時の話。松さんとちっひー(石川)って言ってたけど、多分このときのキャストは松さんと高橋由美子嬢なはず。
セットが出ない段階でインカム電話で舞台監督と話して、裏と相談しながらオケに指示を出し、ピアニスト(本日もピアノ弾いてる方)が適当にメロディ弾いてスタンバイまで繋いだそうです。ナイスタイミングでBGMとして「I still believe」のメロディを弾いてくださったピアニストさん、名前は失念してしまいましたが嬉しかったです。サイゴン再演しないかなー、嗚呼懐かしの4ヶ月。

後は
・気分転換にすることは?
 →お風呂に入ります!電気消してアロマキャンドル付けたり、1時間半くらい半身浴しながら本読んで(本を)しわしわにしちゃったり(樹里)
 →カラオケ!ガッチャマンとか歌います。ミュージカル指揮者になりたいって言ったら師匠に「じゃあ歌習え」と言われて2年ぐらい声楽科に居たので、歌は好きなんですよ(塩田)
 ちなみに樹里ちゃんはド演歌を歌うそうです(笑)

で、最後はミーマイから「ランベスウォーク」を歌いつつ、場内をラウンドする樹里ちゃん。そうそう、6月の東宝ミーマイは塩ちゃんが振るそうで、オケピの位置をいつもよりも細工して、オケピを渡ってキャストが客席に降りる仕掛けだそうです。

というわけで、楽しい2時間でございました。なんだかとてもレミゼやサイゴンやミュージカルが見たくなったよ。

東京シティ・フィルPOPS 2006「ミュージカル・ワンダーランド」2006年02月26日 14:30

@ティアラこうとう

「やっぱり雨なんだ…さすが石井さん」
と、つぶやきながら行って参りました。お席は5列目センターでいい感じ。

【一部】
・サウンド・オブ・ミュージックメドレー
この曲を聴くと、高校の校内合唱祭で練習中にピアニストが怪我をして、代理が間に合わなくてアカペラアレンジに変更したらそっちのが評判良かった…という悲しい思いでが甦ります(笑)
それはともかく、この映画のOPが大好きなんですよ。とても好きなミュージカルの一つなので、OPから気持ちよく入っていけました。

・オペラ座の怪人より
「オペラ座の怪人」
新妻ちゃんは今日はピンクの背中開きドレス。とても可愛らしいです。先日よりもオケとの合わせ方が掴めたのか、堂々としている印象。で、ファントムの石井さんが出てくる…と思ったら声はすれども姿は見えず。振り返ったら客席後方の扉から登場。
この曲のデフォが今井さんの「アダルトおじさま」のイメージなせいかもしれませんが、「わかりやすい怪しいエロオヤジっぷり」に乾杯です(褒めてます)。いやー、ものすご~くエロい(セクシーではない)ファントムでした。ラストの最高音は、聖子ちゃんどうにかリベンジ。場内大拍手でした。

「Musuc of the night」
なんだよー、歌わせろよーと思わないでもなかったのですが、神奈川フィルのコンマスの方よりも、音が硬質なイメージのコンマスさんが美しくも哀しいソロを聴かせてくださって、それが曲と合っていてよかったなと思いました。

ここでMC。石井さんに「天才」を連呼されて本気で「やめてください!」という聖子ちゃんが可愛かったり、「お互いダンスができない」で分かり合う二人がおかしかったり。で、曲紹介で「二人で歌う曲です」と言うも、聖子ちゃんに「違いますよー!…私一人で歌ってもいいですか?」と突っ込まれる石井さん。さらに指揮の藤野さんがレミのスコアを忘れるハプニング。地元ネタやらなんやらのMCで時間を繋いでました(笑)

・レ・ミゼラブルより
「On my own」
久々に聴く序曲に「おおお!」となりました。やっぱりレミはいいですね。直前まで爆笑していた聖子ちゃんでしたが、イントロが始まるとすぅっと役に入る感じで、歌い終わった後には藤野さんも興奮気味。素晴らしかったです。

「彼を帰して」
正直色んなところで聴きすぎて「彼返もう飽きた~」とか思わないでもなかったのですが、聴くとやっぱり感動。そして必ずそこにいないマリウスを見ながら歌うんですね、どのバルジャンも。バリケードの夜を思い出す一曲でした。

・美女と野獣より
「Beauty and beast」
うーん…いまいち声質がビーストに合ってなかった気がする石井さん。でも聖子ちゃんとの声の相性が良かったと思うので、個人的好みは置いておいていいデュエットだったと思います。

・コーラスラインメドレー
藤野さんが「ビールが飲みたくなります」と煽りまくった挙げ句、曲間で本当にビールを飲み始めました(笑)私は最近この曲聴くとどうしても「WAHAHA本舗」の「猿のコーラスライン」を思い出します。

というわけで、以下第二部は後ほど…

【二部】
・ピーターパンより
「Overture」
これも見たことないけど、どこかで聴いたことがあるスタンダードな曲。わかりやすくていいです。

・アイーダより
「星のさだめ」
アイーダはヅカしか見たことがなくて…(笑) パワフルなナンバーで、お二人の声に合っているなと思いました。

・キャッツより
「Memory」
これはインスト。あまりにも有名な曲で聞き飽きた感はあったのですが、改めて聴くとやっぱりいい曲だと思います。

・ミス・サイゴンより
「命をあげよう」
「Why God Why?」
「The last night of the World」
いやー、この3曲を聴くためにチケット代を払ったと言っても過言ではありません!Overtureから泣けるんですよもう。私はほんっとにサイゴン好きなんだなーと改めて自覚。個人的には石井さんで「ブイ・ドイ」聴きたかったんですが、新妻ちゃん一緒だしね。クリスとキムのがいいよね。何度も何度も「夫婦」を強調する石井さんがちょっと嬉しかったです。
デュエットの途中でふっと石井さんの表情が変わって、「クリスの顔だー」と思ったらそこから動きがエスカレート。跪いて手を差し出すとことかやってくれて、一瞬戸惑った聖子ちゃんも手を取ったら「キム」の顔に。二人でダンスを踊ったあともずっと手を繋いでいて、思わずそのままオケ突っ切ってバルコニーで「♪奏でるよラストソ~ング」とやっちゃうのではないかと思うくらい舞台を思い出しました。脳内フィルターで石井さんの衣裳はGI服に変換してたし(笑)
目の前で歌ってる二人と、「サイゴン」の時の動きが重なってボロボロに泣けてしまいました。ほんっと好きだ、このミュージカル。生で見たいよー!
そういえばベストコンディションの石井クリスで記憶を上書きできたので良かったです。最後に見たの、千秋楽だったからね…その前9月だからね…。

【アンコール】
・We will Rock youより
「QUEENメドレー」
いやー、まさかこう来るとは!(笑)
このミュージカルももう一回くらい見たかったなーと思いつつ、盛り上がりまくって終了しました。聖子ちゃん、まんまスカラムーシュやれるんじゃないか?

チケット代考えたらほんっとお得なコンサートでした。是非またやってほしいです。今度は今井さんも入れてジョンパートもやろうよ~。

神奈川フィル・ポップスオーケストラ「映画音楽GREATEST HITS Vol.2」2006年01月24日 19:00

@横浜みなとみらいホール

26日のエリザガラコンでどうしても早退しなきゃならないので、今日は流石に早く出ることはできない。このまま行くとみなとみらい着が19:05予定。
どうなることかと思ってたら部長が「ちょっと早いけど帰るわー」と一言。キラーンと目を光らせて、「同じ方向なのでご一緒しましょう!」とか言いながら、途中で部長を上手く丸め込んで駅までダッシュ。
よし、18:58みなとみらい着だ!ちょっと押してくれれば頭から見られるかも…!と思いながら京浜東北に飛び乗るも、若干遅れが出ていて予定の品川初京急に間に合いそうもない。次の駅で降りて方向転換しようとしたら…「!?」自分の乗ってた電車見て驚愕。
「大宮行き」に乗ったつもりが「大船行き」に乗ってました…。つまり、戻るまでもなく、最初から品川方面じゃなく横浜方面に乗ってたんですよ…。
ここでかなりの時間をロス。しかも次に来たのは蒲田行き。やっぱり19:05着予定になってしまったと泣きそうになりながら電車に飛び乗り、蒲田で乗り換えて横浜へ。駅構内を全力疾走してみなとみらい線に乗ったら、あらら…?なんだか早いわ。って、最初から乗る予定の電車じゃん。すげぇ、どうやって2本早い電車に間に合ったんだろう。

で、会場に着いてチケットを見せると蛍嬢さんに「あら!ちょっと急いでください!」と言われ、小走りでロビーを抜けて無事座席へ着くと、すでにオケが板付きしていてチューニングやってる状態。わー、間に合ってよかったと一安心。

では、曲順に。

一幕
・「2001年宇宙の旅」より「ツァラトゥストラはかく語りき」
わー、これオサダくん(春野寿美礼コンサート「I got Music」参照)が楽しそうにティンパニ叩いてたなぁ、去年。と、初っ端から楽しくなってくる。やっぱりOPに似合う曲ですよね。気持ちが盛り上がる。

で、この曲の終わりにパイプオルガンが被って、「…まさか?」と思っていたら

・「オペラ座の怪人」より「Overture」
ぎゃー!ま、間に合ってよかった~; いや、去年のコンサートではオケが数曲やったあとに石井さんとシルビアが出てきたので、最悪5分くらい遅刻しても間に合うかなーと思ってたんです。間に合わなかったよ…よく頑張った自分!
で、本物のパイプオルガンで演奏されるこの曲は格別。ぐっと場が引き締まる感じです。曲の終わりに怪人の笑い声が響き

・「オペラ座の怪人」より「オペラ座の怪人」
上手より、白のフワフワロングドレス(肩出し)に、パールの髪飾りとふわふわロングのウィッグの新妻聖子ちゃん登場。クリスティーヌのイメージだと思います。可愛い!席位置的に彼女の生声も聞こえたんですが、マイクを通した音声が悪い。完全に音声さんの問題だと思うんですが、私の席だと声がぜんぜん届かなくて、生声のほうが響いてました。ちと残念。
そして下手から素敵なスーツに身を包んだ今井さん登場!場内に響き渡る美声にうっとりです。隣の神奈川フィルのご贔屓さんらしき老夫婦も今井さんが歌いだした瞬間びっくりしてました(笑)
とにかく新妻ちゃんのクリスティーヌが可愛らしかった。最後の高音が惜しかったですが、あれは緊張のせいもあったと思います。その緊張した表情がはじめてファントムと出会ったクリスティーヌの緊張とダブって、いい感じでした。今井さんは完全に「ファントム」になってましたね。とても画面が浮かぶ感じ。そのまま「Music of the Night」まで行ってほしかった(笑)

ここでMC。指揮者の藤野浩一さんが今井さんとの出会いやいかに彼にほれ込んでいるか、新妻ちゃんが今いかに注目されているかを熱弁。照れるお二人が可愛かった。「お正月は何してました?」の質問に「仕事してました!31日も、彼女も一緒に」「何やってたんですか?」「……なんだっけ?」とボケる今井さんに新妻ちゃんが「ええっ!?」と鋭い突っ込み(笑)
トークではもじもじしっぱなしの今井さんを新妻ちゃんが上手くフォローして、次の曲へ。

・「慕情」
低く響く声が場内を包み込んで、なんかこう、うっとりと聞いてしまいました。終わった瞬間となりのおじい様が思い切り拍手しながら「上手いね!」と。ちょっと嬉しい。

・「タイタニック」より「MY HEART WILL GO ON」
おなじみの曲ですね。ここではウィッグを取って、髪を白い大きなお花で飾った新妻ちゃんのバズーカー炸裂。ラストの高音地声で歌い上げる所なんか全く不安なく、安心して曲に浸れました。

・「ローラ殺人事件」より「ローラ」
この曲結構好きでした。すごく気持ちよく音楽に乗れた感じ。

・「美女と野獣」
んー、これは正直CDのシルビアとのバージョンや、この前のふれあいホールでのマルシアとのバージョンのが好きかも。今井さんの声が一瞬調子悪げだったのは気のせいかなぁ。あ、新妻ちゃんはお花を取ってノーマルな髪型に。

・「ミッション」より「滝」
チェロのソロでオケを引っ張る曲でした。

・組曲「ロミオとジュリエット」
曲よりもその前のMCでの布施晶とオリビア・ハッセーと加賀まり子の話のほうが印象強いんですが(笑)素敵だったなぁ。この映画の彼女は本当に可愛い。


二幕
・アルフィ
これもスタンダードですよね。

ここで衣裳変えした今井さん(シルバーっぽい上下じゃなかったかな。何かの記者会見で見たことがある)と新妻ちゃん(真っ赤なフワフワロングドレス。可愛い!)が出てきてトーク。つーか二人に任せちゃダメだよー!藤野さんが背中で笑ってるのがわかった(笑)
今井:「一番好きな映画は?」
新妻:「難しいですけど、リピートして見た回数では「サウンド・オブ・ミュージックですね」
今井:「ミュージカルだね!」(嬉しそう)
新妻:「今井さんは?」
今井:「ええっ!?…自分で振って考えてなかった…(思案中)ローマの休日とか?」
新妻:「意外とロマンティストなんですね」(にっこり)
というこの会話が、どちらも可愛くてとても好きでした(笑)

・いそしぎ
「意味を調べたら「磯にいる「しぎ」のことでした」という今井さんの言葉に「まんまかよ!」と心の中で突っ込みを入れた人は少なくあるまい…。
曲はこれも有名な曲。というか、「いそしぎ」ってタイトルだって初めてしりました。今井さんの歌声が素晴らしく、曲終わりでちょっと興奮気味?の藤野さんに手を差し出され、照れながら握手の今井さん。

・追憶
これも超有名曲。切ない曲ですよね…新妻ちゃんの響き渡る歌声にちょっとうるうる。

・「カサブランカ」より「時の過ぎ行くままに」
時の過ぎ行くままに…というと、ジュリーと神宮寺三郎(違)
それはおいといて、この曲大好きなんですよ。ゲストコンサートマスターの桑野聖さんのソロが素敵だった。わりとこう、絡みつく系の甘い音を出される方だったので、それが曲とマッチしていて素敵。

・組曲「風と共に去ぬ」
19分の組曲でした。タラのテーマを聞くと映画の情景が思い浮かびます。全ツで見たヅカの風共に足りないのはやっぱこの曲なんだなと(笑)「私には何もかもなくなってしまった。でもタラがある。そうよ、私にはタラの大地があるじゃない!」と立ち上がるスカーレットの、考えようによっては「いいんか?それで」という性格に突っ込ませる隙なく力技で感動に持っていくにはやっぱり曲とタラの雄大な風景が必要なんだなと。
オケの熱演は素晴らしく、終わった瞬間ものすごい拍手でした。もちろん私も思いっきり拍手。

これで終わりかと思っていたら、何度目かのカーテンコールに答えた藤野さんが「もう1曲」のサイン。黒スーツに黒シャツ、白ネクタイの今井さんと、青系のカジュアルなドレスの新妻ちゃんが登場。

・EC「愛と青春の旅立ち」
うん、いい曲だ。盛り上がり感が強いし、誰でも知ってる曲なので場内も笑顔。そしていつまでも止まらない拍手とともに、本日のコンサート終了でした。

今日見てて思ったこと。
今井さんて基本的に「真っ白」な人なんだなーと。今井さんが歌うと、曲のメロディの美しさや曲の持つイメージがとても明確に伝わってくるんです。レミゼでもそう。今井さんがバルジャンの日は、バルジャンが主役として輝きながら、その他の登場人物の人生が浮き彫りになって「レ・ミゼラブル」という芝居そのものが明確になる気がする。
帰りにご飯したW嬢(残業のためコンサート見られず(涙))の「自分が役に近づくタイプなんだろうね」という言葉に、なるほどと。
真っ白な状態の自分に役を染み込ませて色を変える役者さんなのかなーと思いました。それって、作曲家や作家、演出家から見たらたまらない素材なんじゃないかしら…と思いつつ帰路。もちろん「役を自分に引き寄せる」「役を自分の色に染める」タイプの役者が悪いという話ではない。どっちも技量がないとできないことだと思うし。なんにせよ、素晴らしい楽器を持った、素晴らしい役者さんだと思います。

とにかく楽しかった!これで4000円はありがたかったです。
「フルオケバックに歌えるのは幸せ」と何度も言っていたお二人。また是非ご出演していただきたいです。

BAT BOY THE MUSICAL(プレビュー公演)2006年01月15日 14:00

@サンシティ越谷

石原さんが出る!ということで、近いしチケ代安いし行くぜ!と、気合いを入れて見てきました。

まずですね。
侮っててごめんなさい森山未來くん(土下座)
いやもう、とにかく飛んだり跳ねたりぶら下がったり、凄い運動量!あの動き見るだけでも行く価値ありますよ。身体のキレは素晴らしいし、歌も演技も上手い。パンフレットのプロフィール見てたら彼は属性ダンサーなんですね。びっくりしました。(だってセカチューとか危険なアネキのイメージしかないもの)で、さらに見たらBOYS TIMEでデビューだったんですね。これまたびっくり。
コメディタッチなんですが、最後はもの凄く悲しい終わり方(しかも納得いかない)で切ない役柄を無理なく、自然体で演じてらしてとても好感度がアップしました。もっとミュージカルで見たいし、ストプレでも見たいです。(今後しばらくダンス公演が多いみたいですね)

そのBAT BOYを見守る獣医の奥様に杜けあきさん。初めて生で拝見したんですが、歌声がとてもきれいで、そしてやはりどこかヅカトップ特有の男らしさ(笑)があって、作品と役柄に合っていたと思います。このお母様も悲劇の人。

で、その獣医師さん(これがひでー人なんだ)に元アンジョルラスの福井貴一さん。パワフルな歌声は素晴らしかったけど、いかんせん役の人格がひでー人だったので…。でもなんというか「どこか危うい人」感が凄くて、上手いなぁと思いました。

お二人の娘役のシューさんは正直キツかったです。音程取れてなくてデュエットが不協和音になってる、高音出てない、演技も…。最初アンサンブルの一人だと思ってしまいました。この役をもうちょい上手い人で見たかったなぁ。

で、石原さんは農夫さんや村の子どものママ(女装)や神父さん(ロックテイスト)と大活躍。久々にあの歌声が聞けて幸せだった~♪2幕頭の神父さんの歌は独壇場でしたね。ブラボー。
アンサンブルは皆さん素晴らしかったです。少人数なのに凄いパワー…と思っていると、聞いたことある歌声が多々。よく見たら林アキラさん、藤本隆宏さん、中川菜緒子さん、染谷妃波さんと、見たことある顔がずらずら。いや、ほんっと石原さんと森山くん以外のキャスト知らなかったんですよ。そりゃ上手いわ、びっくり。

セットの作りと楽曲はとても好き。CD出てるなら欲しいくらいです。でもストーリーがなぁ。ラストはかなり納得できなかった。

(以下ネタバレ)

BAT BOYが獣医師夫妻の子どもってのはまぁ読めたんですが、親子3人無理心中って終わり方はどーなのよと。残された娘はどーすんじゃ。というか、あの終わり方だと1幕ラストから父親がやってた「BAT BOYのせいにするための村人惨殺」というエピソードが全く活きてない。父親が妻の愛を取り戻す為の狂気として見せたかったなら、最後は父が狂気のまま死ぬか、正気と愛取り戻すかどっちかの決着見せてほしかったし、無理心中ならあのエピソードいらないやん、と。
結局BAT BOYは最後まで村人殺しの罪を負ったまま死んだわけで、それじゃ父親が死ぬことの意味ないじゃない。母が庇うのはわかるけどさー。なんだかとても後味悪い終わりで残念。
基本的にハッピーエンドが好きだけど、辻褄合ってたり、ちゃんと意味のある悲劇ならそれも納得できるんだけど「とりあえず最後は悲劇だから!」と、強引に持ってきたような感じがして釈然としなかったなー。

とはいえ、楽しかったし聞きごたえのある作品だったと思います。厚生年金会館じゃなけりゃもう1回くらい見たかった。
終演後、偶然知人にお会いしてびっくり。お元気そうで何よりでした。

ベルリン・トゥ・ブロードウェイ(千秋楽)2005年11月27日 14:00

@ル・テアトル銀座

CAST:
鳳蘭
土居裕子
樹里咲穂
植本潤
藤本隆宏

樹里ちゃん女優デビュー!ということで行って参りました。
ミュージカルというか、ストーリー仕立てのコンサートというか、とにかく不思議な演目。
内容は作曲家クルト・ワイルの生涯を、その時々の代表作に合わせて進行していく…といった所でしょうか。ナビゲーターに鳳蘭さん。そのほかの4名に名前はなく、ソプラノ・アルト・テノール・バリトンという4パートを受け持った4名が様々な役を演じていくという形。途中からじゅねさんがクルト・ワイル役になることが多かったかな。
パンフにあった曲の中では「三文オペラ」くらいしか知らない。しかも曲はわからない。どんな感じなのかドキドキしてましたが、複雑なメロディとハーモニーの楽曲で歌う方は大変だろうなぁと。聞いてる私は結構好きな曲が多くて嬉しかったです。

で、樹里ちゃんです。
いやー、なんというか思ったより「ヅカ歌唱」色が薄くてびっくり(ないわけではないです)。元々男役としては声が高い人だし、音域も高めだったし、何より声潰して歌うタイプじゃなかったからかも。
でも衣裳が土居さんと色違いお揃いとか多かったせいで、フェミニンな雰囲気になるとやっぱりそこはかとない男臭さが…。一番違和感感じなかったのが劇中でブロードウェイスターを演じた曲。超ミニの黒ビニールレザー+フワフワレースのスカートにキャミソール・ショートヘアー・ファーのえりまき・ロングブーツなスタイル。そうだよなー、いっそソプラノ=フェミニン・アルト=マニッシュにしてしまった方が浮かないよなと。
手元にパンフがないので曲名不明ですが、最初のソロ曲のちょっと哀しげな曲はよかった。その後の床掃除の歌は「床掃除の姉ちゃんが云々」という歌詞があったんですが、「樹里ちゃん…それじゃ床掃除の兄ちゃんだよ…」と心の中でそっとつぶやいてしまいました。
もう一カ所印象的だったのは2幕の藤本氏とのダンス。なんと!リフトがあったんです!170cmの樹里ちゃんを183cmの藤本さんがリフト。ぐるぐる回してます。ド迫力です!こればかりは目の前で見たかったなー。大迫力だったに違いない。
ともかく、樹里ちゃんの歌声を思いっきり聞けて嬉しかったです。次は髭つけてルキーニ頑張ってください(笑)

そのほかの出演者さん。
鳳さんはもう、やっぱスターさんだなと。職業・スター。目立つし迫力あるし、ある意味性別を超越したところにいらっしゃると思いました。

土居さん、紅一点(違)な感じで、小さく可愛くコロコロと高い声。綺麗な声で聞いていて気持ちよかったです。ちょっとビブラート気になりましたが。この方がマドモアゼルモーツァルトで「♪どれだけ~泳げば君に会える~」と、てっちゃんの曲を歌ってたのかと感慨深くなりました。来年の「MA」楽しみです。

藤本さん。やっぱり体格がいいので見栄えしますね。とにかく樹里ちゃんとのダンス・リフトにびっくりでした。途中の女装の凄まじさに爆笑。いや、いいもん見せてもらいました(笑)

じゅねさん。カテコでしきりに「素人なんです」と申し訳なさそうでしたが、がんばってらしたと思います。身体のキレが素晴らしくて、動きが本当に綺麗。歌も全然OKでした。どっか一曲くらい樹里ちゃんと男女取り替えたら面白いのにーとか思ってたら、カテコで鳳さんがそんなようなこと言ってて笑いましたよ。

千秋楽ということでキャストからの挨拶も。そして通常カテコが終わった途端、気が抜けたように足開いて立ってる樹里ちゃん(笑)「今あやうく「俺は~」って言いそうになりました」と笑いを取ってましたが、流石にそれはないでしょう。カンパニーの皆様楽しそうでよかったです。でも稽古中は難曲すぎて皆様「クルト・ワイル病」にかかり、精神的に追い込まれてやばかったと…

これから全国まだ公演は続きますが、大千秋楽まで怪我なく、最後まで頑張ってくださいませ。