東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」(千秋楽) ― 2004年11月23日 13:46
@帝国劇場(大千秋楽)
CAST:
エンジニア 市村正親
キム 松たか子
クリス 石井一孝
ジョン 今井清隆
エレン ANZA
トゥイ 戸井勝海
ジジ 高島みほ
いや~、実は昨日のソワレ見た後テンション上がりきった状態でベトナム料理屋行って、辛いご飯食べてアルコール消毒しまくった結果、<b>風邪が悪化しまくり</b>まして(笑)家帰った段階で推定9度の熱(怖くて測らなかった)。
頭を上下から氷枕で冷やして「頼むから朝までに下ってくれー!」と祈りながら寝て、起きたら熱は下ってたのです。……が、声がまるきり出ませんでした;
流石に無理できないので朝から当券にチャレンジするといってたF嬢にエクスキューズのメールを送り、少しゆっくりさせてもらって、11:30くらいに銀座へ。
F嬢は無事に1F補助列センター付近をゲットしていてほっと一息。笑っちゃうくらい出ない声で無理矢理会話しつつ帝劇へ。
正直ですね、昨日のソワレが「終わったー」って気持ちは大きかったので始まるまでは昨日よりも軽い気持ちでいたのですが、ヘリが飛んで朝日が昇って、市村エンジの「ウェルカムトゥー ドリ~ムランド!」でちょっとジーンとして、GIたちの「♪火のついたサイゴン~」で完全に泣けてしまいました。
だってつ組さんでコーラス厚いし、やっぱり4ヶ月間通いまくったサイゴンが本当に終わるんだー!と思ったら淋しくて淋しくて。
市村エンジも所々感慨深そうに演ってた気がする。そりゃそうだ、「ミスターサイゴン」だもん。バンコクでのアドリブも「客はどうした客は!」「なんだかみなさん淋しそうです」だったし(笑)
松キムも今日は「渾身!」て感じの演技だった。トゥイを撃った後に叫ぶまでの間が長い。でもやっぱりあのシーンは泣けたな…。松キム・石井クリス・戸井トゥイってのはいい組合せだと思った。
後、「♪私を見てね 忘れないでね キスを」の辺りの表情はなんとも言えなかったな。やっぱり2幕は松さんが一番好きだ。
最後のカテコで「あー、終わった」って言ってたのがなんか男らしかった(笑)
石井クリス。噂通り喉がかなり辛そうだった。何ヶ所も声が掠れてハラハラしたのは正直な所。石井さんのあのカーンと抜ける声が好きだから残念。ただ、クリスという役で考えると、逆に彼の不安定さが良く出てて良かったのではないかと。「世界が終わる夜のように」では松キムが声の大きさを合わせてたりして、そんな小さなこと一つ一つに感動してしまった。最後の言葉にならない「キーーーーム!」の絶叫は泣けた。
でもちょっとメイク濃すぎ…と双眼鏡覗いた瞬間に思ったのはナイショですよ。
今井さん。ドリームランドで謎のダンスが増えててびっくりした(笑)なんかね、おねーさんに向かって「ほれほれー! byいっぺーちゃん@飛龍伝」なことをしてて、うへぇって感じです。ブイ・ドイは今日が一番良かったんじゃないかな。
カテコ挨拶でやたら年齢を気にしてて、「気分はもうバルジャン?」と友人と笑ってました。大丈夫よ今井さん!まだまだイケてるって!(何が?)
今井さんもメイク濃かったなぁ。こちらは目張りが凄くて、時代劇の役者さんのようだった(笑)
戸井トゥイ。今日はですね、やっぱり松キムとの相性のせいかすごかったなー。イマイチ迫力足りないかなーと思ってた「のーろーうーぞー」も今日はちゃんと呪われそうだった(笑)
撃たれて死ぬとき、最後微笑んでたんですよ…。昨日の新妻キムに続いて、「ああ、今日はトゥイが召してしまった」って感じでした。彼のトゥイだけはほんっと、クリス待つより一緒になったほうが幸せだったと思う。(他トゥイに比べて粘着度も低いじゃない?)
ANZAエレン。可愛かったなぁ…ほんっと、可愛かった。でもANZAのエレンも意外にきついよね。「♪言ってよその口から 結婚はしていないと」の時なんてクリスの胸ぐら掴まんばかりの勢いでビシっと指さして。個人的にエレンて弱いといかにも同情引いてますって感じで好きじゃないので、あれくらい戦ってくれたほうがいいです。
カテコは泣きっぱなし。それもまた可愛いかった。
高島ジジ。お美しかった…。今日はかなり気持ちが入ってたようで、涙ぐみながらの熱演でした。カテコの挨拶も言葉が出なくなっちゃってましたね。素敵なお姉さまでした。
アンサンブルはつ組さん。音の迫力が素晴らしかった。あと、ドラゴンダンサーの上手の人がいっつも遅れてたんですけど、昨日今日はばっちりでした!完璧!
帰りはパスタ屋で美味しいパスタとアルコール消毒少々(笑)3時間舞台見て会場出たら、ちょっとだけ声が出るようになってました。しんみりしたり、感想を言いあったりしつつ、帰宅。
しかし、本当に終わっちゃったんですね…。そして2週間後には同じ場所でSHIROHが始まってしまうわけです。それがすごく不思議な気がする今だったりします。
4ヶ月間楽しかったなぁ。是非の再演を希望します。お疲れさまでした。
CAST:
エンジニア 市村正親
キム 松たか子
クリス 石井一孝
ジョン 今井清隆
エレン ANZA
トゥイ 戸井勝海
ジジ 高島みほ
いや~、実は昨日のソワレ見た後テンション上がりきった状態でベトナム料理屋行って、辛いご飯食べてアルコール消毒しまくった結果、<b>風邪が悪化しまくり</b>まして(笑)家帰った段階で推定9度の熱(怖くて測らなかった)。
頭を上下から氷枕で冷やして「頼むから朝までに下ってくれー!」と祈りながら寝て、起きたら熱は下ってたのです。……が、声がまるきり出ませんでした;
流石に無理できないので朝から当券にチャレンジするといってたF嬢にエクスキューズのメールを送り、少しゆっくりさせてもらって、11:30くらいに銀座へ。
F嬢は無事に1F補助列センター付近をゲットしていてほっと一息。笑っちゃうくらい出ない声で無理矢理会話しつつ帝劇へ。
正直ですね、昨日のソワレが「終わったー」って気持ちは大きかったので始まるまでは昨日よりも軽い気持ちでいたのですが、ヘリが飛んで朝日が昇って、市村エンジの「ウェルカムトゥー ドリ~ムランド!」でちょっとジーンとして、GIたちの「♪火のついたサイゴン~」で完全に泣けてしまいました。
だってつ組さんでコーラス厚いし、やっぱり4ヶ月間通いまくったサイゴンが本当に終わるんだー!と思ったら淋しくて淋しくて。
市村エンジも所々感慨深そうに演ってた気がする。そりゃそうだ、「ミスターサイゴン」だもん。バンコクでのアドリブも「客はどうした客は!」「なんだかみなさん淋しそうです」だったし(笑)
松キムも今日は「渾身!」て感じの演技だった。トゥイを撃った後に叫ぶまでの間が長い。でもやっぱりあのシーンは泣けたな…。松キム・石井クリス・戸井トゥイってのはいい組合せだと思った。
後、「♪私を見てね 忘れないでね キスを」の辺りの表情はなんとも言えなかったな。やっぱり2幕は松さんが一番好きだ。
最後のカテコで「あー、終わった」って言ってたのがなんか男らしかった(笑)
石井クリス。噂通り喉がかなり辛そうだった。何ヶ所も声が掠れてハラハラしたのは正直な所。石井さんのあのカーンと抜ける声が好きだから残念。ただ、クリスという役で考えると、逆に彼の不安定さが良く出てて良かったのではないかと。「世界が終わる夜のように」では松キムが声の大きさを合わせてたりして、そんな小さなこと一つ一つに感動してしまった。最後の言葉にならない「キーーーーム!」の絶叫は泣けた。
でもちょっとメイク濃すぎ…と双眼鏡覗いた瞬間に思ったのはナイショですよ。
今井さん。ドリームランドで謎のダンスが増えててびっくりした(笑)なんかね、おねーさんに向かって「ほれほれー! byいっぺーちゃん@飛龍伝」なことをしてて、うへぇって感じです。ブイ・ドイは今日が一番良かったんじゃないかな。
カテコ挨拶でやたら年齢を気にしてて、「気分はもうバルジャン?」と友人と笑ってました。大丈夫よ今井さん!まだまだイケてるって!(何が?)
今井さんもメイク濃かったなぁ。こちらは目張りが凄くて、時代劇の役者さんのようだった(笑)
戸井トゥイ。今日はですね、やっぱり松キムとの相性のせいかすごかったなー。イマイチ迫力足りないかなーと思ってた「のーろーうーぞー」も今日はちゃんと呪われそうだった(笑)
撃たれて死ぬとき、最後微笑んでたんですよ…。昨日の新妻キムに続いて、「ああ、今日はトゥイが召してしまった」って感じでした。彼のトゥイだけはほんっと、クリス待つより一緒になったほうが幸せだったと思う。(他トゥイに比べて粘着度も低いじゃない?)
ANZAエレン。可愛かったなぁ…ほんっと、可愛かった。でもANZAのエレンも意外にきついよね。「♪言ってよその口から 結婚はしていないと」の時なんてクリスの胸ぐら掴まんばかりの勢いでビシっと指さして。個人的にエレンて弱いといかにも同情引いてますって感じで好きじゃないので、あれくらい戦ってくれたほうがいいです。
カテコは泣きっぱなし。それもまた可愛いかった。
高島ジジ。お美しかった…。今日はかなり気持ちが入ってたようで、涙ぐみながらの熱演でした。カテコの挨拶も言葉が出なくなっちゃってましたね。素敵なお姉さまでした。
アンサンブルはつ組さん。音の迫力が素晴らしかった。あと、ドラゴンダンサーの上手の人がいっつも遅れてたんですけど、昨日今日はばっちりでした!完璧!
帰りはパスタ屋で美味しいパスタとアルコール消毒少々(笑)3時間舞台見て会場出たら、ちょっとだけ声が出るようになってました。しんみりしたり、感想を言いあったりしつつ、帰宅。
しかし、本当に終わっちゃったんですね…。そして2週間後には同じ場所でSHIROHが始まってしまうわけです。それがすごく不思議な気がする今だったりします。
4ヶ月間楽しかったなぁ。是非の再演を希望します。お疲れさまでした。
東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」(ソワレ) ― 2004年11月22日 13:45
とにかく、あまり書くことが思いつかないわけで…。
でも11回見た中で今日が最高だったと思う。
「Die in bed」「アメリカンドリーム」終わりの拍手の大きさが筧さんの熱演を物語っていたし、
井上クリスの一曲一曲が彼の激しさと脆さを代弁するかのようだった。
そして笑顔で死んでいった新妻キムを見ていたら、本当にキムが天に召されてしまったような気がした。
2回も流れた場内アナウンスを打ち消すカーテンコールの拍手が、観客の気持ちの全てだと思う。
とにかく最高だった。そして、お疲れさまでした。
……と、↑のままじゃあんまりだろうと思ったので、今更追記。(11/25・30完成)
@帝国劇場(ソワレ/千秋楽2回目)
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 新妻聖子
クリス 井上芳雄
ジョン 岡幸二郎
エレン 石川ちひろ
トゥイ tekkan
ジジ 杵鞭麻衣
OP、エンジニアの「ウェルカムトゥー…ドリームランド!」でかなり感慨にふけってしまったわけで。
心なしかめ組のお姉さんたちもダンスに気合いが入っていたような。はしゃぐGIたちを見るのもあと二回…とか思うと非常にしんみりしてしまったり。
「♪だ~まされるな あ~のエンジニアに」で耳を塞いで「聞こえな~い」とこそこそこそっと上手に移動する動きをエンジニアが千秋楽までやってくれて嬉しかったり。
ここでけっこう印象が変わったのは岡ジョン。井上くんのフレッシュさにつられてか、前に見たときよりもはしゃぎ方が激しくなってた気がする。このくらいの方が二幕が活きる気がするな。
ダンスのシーン。クリスの肩にに手を置いた新妻キムは、手も足も完全に硬直した状態でぎこちなく踊る。12日に3列目で見たときに気づいたけど、肩に触れるか触れないかくらいの距離で手を置いて、手先は少し震えているような感じだった。
そして「君はこんなところにいちゃいけない」と言われ、クリスを「いい人」と思ったキムは彼を「初めてのお客」にする覚悟を決める。この辺の表情の微妙な変化なんかを見てると「歌に偏ってる」と言われてた新妻キムの成長っぷりが素晴らしい。
「Why God Why?」。この曲の歌い方もずいぶんと変わったと思う。6月の一路さんの「DIVA」で聞いた時は以前の「いかにも王子様」なお綺麗な歌い方で「GIねぇ…」と思ったけど、今は全然違う。現状に迷う男の苦悩が良く出てた。井上くんというとあの澄んだ柔らかい高音のイメージだったから、これだけ太く、男っぽい歌い方ができるとは思わなかったもんなぁ。彼も素晴らしい成長を遂げたんだと思う。
しかし、今日は曲のラストで声が掠れ、高音を外してしまった。石井さんのこと考えてもクリスって役は入り込めば入り込むほど「がなり」の部分が増えてくるし、喉を痛めやすい役なんじゃないかしら。井上・石井はそっちタイプだったもんな。坂元クリスはメロディライン重視タイプだったので、比較的大丈夫そうだけど。
ただ、音は外しても気持ちは伝わってきたので個人的には全然オッケー。良かった。
「電話」。この曲は井上クリスが一番好き。ぴょんぴょん跳ねたりして浮かれまくってる若さがいい!(笑) でも「♪君にニュースを知らせよう 周りは陥落火の海」の辺りで「え?」とか、ジョンの言葉にちゃんと返事を返して「会話」として成立させてるのが凄いなと。細かい。
「♪蓮のはな~」の突っ込みは「ハァ!?」でした。簡潔で好きです、岡ジョン。
「結婚式」。「♪他に知らないの~ 婚礼に歌う歌~」で「婚礼!?」とばかりに驚いて顔を上げて、一瞬考えた後に顔がほにゃっと崩れるのもいい。「え!俺結婚しちゃうの!?」と一瞬思いつつ、嬉しそうで綺麗なキムを見て「いいか、この子となら」って感じで「♪こんな綺麗な歌 初めて~」。うーん、若い。若いなぁ。
「サイゴン陥落」。ここの筧エンジはかなり好き。彼の個性が良く出てると思う。土下座したときのまとまり方とちっちゃさも好き(笑)
「でもぉ!♪…助け合わなきゃ あんたの為 やりますぜ」の言い方と表情が印象的。筧エンジニアを見てるとたまに周囲の空気が変わって見える瞬間があるんだけど、このシーンもその一つ。
トゥイに「俺がやってやるよ さあ、どうする?」って問いかけて、トゥイの運命を握っているように見える。(言い過ぎか?)
で、この後のアンサンブルさんの迫力の合唱~「I still believe」。ここの流れがこの作品で1・2を争って好き。
キムの部屋に飛び込んで来るエンジニア。拒否するキム。ここの二人の空気と、後のバンコクでの二人の空気を比べると面白いなぁ。時間の流れがはっきりと出てる。
「♪やるのだ 仲間よ」と、目隠しをされて座らせられるシーン、筧エンジニアは必ず右手でキムをかばうようにする。何のかんのいって悪人になりきれないんだろうな、こいつって感じがしていい。
「♪頭がおかしいぞ ネジ巻いてやろうか~」とキムの頭をド付くエンジニアに遠慮がない。ここはこれくらい思い切ってくれた方がいいですね。だって殺されそうになった直後なわけで。いかなエンジニアでも恐怖を感じたんじゃなかろうか。その恐怖がキムへの怒りに転じる一瞬だと思うので。
「トゥイの死」。ここでの新妻キムの叫び声は前回までとは違ってたように感じた。段取りじゃなくて、本当に人を(しかも身内を)殺した罪に怯えている感じ。だからこそタムを見て我に返って逃げてゆくシーンに「母の強さ」を感じられた。
「生き延びたけりゃ」。素晴らしかったです。なんかね、見てて胸がじーんとなってしまってね…。プレからここまでの記憶が走馬燈してしまったり(笑)
なんと感想を述べたらよいかわからないんですが「筧エンジニアの真骨頂」だったと思う。アメリカンドリームよりもこっちのが「筧エンジニア」って気がするのです。
そうそう「でかいホーチミン!」は却下してくれましたね。やったー!「ほーぅほーぅほーぅ…」のが黒くて絶対いいと思う。
終わった後の拍手がすごかった。今まで見た中で一番でかい拍手だったと思う。
そしてその熱気をそのまま受けて新妻キムの「命をあげよう」。もうね、キムが乗り移ってるみたいでね。熱唱でした。
一幕終わった瞬間の脱力感が大きかった。何度も見てる作品なのに「この先どうなっちゃうんだろう」って思ったもんなぁ。
誰か一人の力じゃなくて、カンパニー全部の気持ちが一種異様な熱気になってたように思う。それはカーテンコールで確信になるわけですが。
二幕。岡ジョンの「ブイ・ドイ」は動かないので独特のムードがある。以前見たときはあまり熱を感じない気がしたんだけど、今日は一幕の熱気そのままに静かな熱さを感じた。
「クリスはここに」。「♪ここにいてよ 心配しないで」と歌うキムとエンジニアの間に、長期間一緒にいた故の「馴れ合い」を感じる。「♪口を慎め 生意気だぞ 言うことを聞け」と返すエンジニアにも、ホーチミンでの時ほどの圧力はない。バンコクに着いてからずっと一緒に荒波乗り越えて来た同士の連帯感なのかな。
「キムの悪夢」。キム&クリスの熱さがすんごかった。もう台詞の部分なんか何言ってんだかわかんないとこもあるくらい(笑)
「♪ああクリス ダメよ みつけてほしい」のバックでアンサンブルがスローモーションになるシーンがなんだか今日は印象的に見えた。最後だって気持ちがあるのかな。いつもさらっと見てたシーンの一つ一つがくっきり見える気がする。
「♪連れ出す彼女を 何故俺だけ助かるのか!」叫ぶように歌うクリスにジョンも怒鳴りつける。「ここで裏切るものは彼女だけじゃないのだ」と、殴りつけたクリスを引きずり立たせる。
そしてヘリが離陸する。井上クリスの絶叫が胸に突き刺さるようだった。
キムとエレンのシーンは全般的にキムが強すぎたなぁ。石川エレンは大人の対応してるんだけど、個人的にはもうちょい激しくても良かったんじゃないかと思う。でもそんな石川エレンだからこそ、あの熱い井上クリスを立ち直らせることが出来たのかな、とも思った。岡ジョンの押さえた演技もバランス良かったな。
「アメリカンドリーム」。「♪俺のオヤジはハイファンで~」「奴らは おいらの兄弟」までの部分、激しい動きは入れずに淡々とした雰囲気で歌う筧エンジニアを見てふと思ったこと。
私の好きな筧さんの役の台詞って、「叫ばない決め台詞」が多い。幕末の「国とは~」もそうだし、飛龍伝の「自分は、セーラー服のあなたが上京なされる時に~」も、叫ばず、淡々と語る口調の中に渦巻く感情がとても好きなんです。
で、このアメリカンドリームを聞いてて、「あ、筧エンジニアのアメリカンドリームだな」と思いました。淡々と語るエンジニア。その「語り口調」は筧さんならではで、他の3人とは違う個性がしっかりと見えて、なんだか嬉しかった。
アメリカンドリーム終わりの拍手がまた大きい!曲間に余裕のあるミュージカルだったら絶対ショーストップだったと思う。実際「私の小さな神」のイントロにかなり被った拍手だったし。千秋楽まで通しても、ここの拍手が一番大きかった気がする。(当社比)
そしてラストシーン。笑って召してしまった新妻キムと、「ああああ……」と嗚咽とも違う、涙声の低い小さな叫びの後の「キーーーーム!」という絶叫。今でも忘れられないですね。
本当に、「キム」という女性が逝ってしまった気がしました。
一瞬の余韻を残して割れんばかりの拍手。
カーテンコールの間もそれは続き(あちこちにレポがあるようなので割愛)、追い出しの音楽が終わっても収まらず…。もちろん客席は総立ち。(2階は見えない位置だったので、とりあえず1階は)
正直、追い出し曲が明確になってるサイゴンで影アナ打ち消しがあるとは思わなかったので驚いた。でもその気持ちもわかるし、自分もいくらでも拍手したかった。
終わった後の最初の一言が、F嬢に言った「すごい熱気だった…」でした。
それがこの公演に対するすべてですね。ステージと客席が一体となった、熱気あふれる公演でした。素晴らしかったです。感謝。
でも11回見た中で今日が最高だったと思う。
「Die in bed」「アメリカンドリーム」終わりの拍手の大きさが筧さんの熱演を物語っていたし、
井上クリスの一曲一曲が彼の激しさと脆さを代弁するかのようだった。
そして笑顔で死んでいった新妻キムを見ていたら、本当にキムが天に召されてしまったような気がした。
2回も流れた場内アナウンスを打ち消すカーテンコールの拍手が、観客の気持ちの全てだと思う。
とにかく最高だった。そして、お疲れさまでした。
……と、↑のままじゃあんまりだろうと思ったので、今更追記。(11/25・30完成)
@帝国劇場(ソワレ/千秋楽2回目)
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 新妻聖子
クリス 井上芳雄
ジョン 岡幸二郎
エレン 石川ちひろ
トゥイ tekkan
ジジ 杵鞭麻衣
OP、エンジニアの「ウェルカムトゥー…ドリームランド!」でかなり感慨にふけってしまったわけで。
心なしかめ組のお姉さんたちもダンスに気合いが入っていたような。はしゃぐGIたちを見るのもあと二回…とか思うと非常にしんみりしてしまったり。
「♪だ~まされるな あ~のエンジニアに」で耳を塞いで「聞こえな~い」とこそこそこそっと上手に移動する動きをエンジニアが千秋楽までやってくれて嬉しかったり。
ここでけっこう印象が変わったのは岡ジョン。井上くんのフレッシュさにつられてか、前に見たときよりもはしゃぎ方が激しくなってた気がする。このくらいの方が二幕が活きる気がするな。
ダンスのシーン。クリスの肩にに手を置いた新妻キムは、手も足も完全に硬直した状態でぎこちなく踊る。12日に3列目で見たときに気づいたけど、肩に触れるか触れないかくらいの距離で手を置いて、手先は少し震えているような感じだった。
そして「君はこんなところにいちゃいけない」と言われ、クリスを「いい人」と思ったキムは彼を「初めてのお客」にする覚悟を決める。この辺の表情の微妙な変化なんかを見てると「歌に偏ってる」と言われてた新妻キムの成長っぷりが素晴らしい。
「Why God Why?」。この曲の歌い方もずいぶんと変わったと思う。6月の一路さんの「DIVA」で聞いた時は以前の「いかにも王子様」なお綺麗な歌い方で「GIねぇ…」と思ったけど、今は全然違う。現状に迷う男の苦悩が良く出てた。井上くんというとあの澄んだ柔らかい高音のイメージだったから、これだけ太く、男っぽい歌い方ができるとは思わなかったもんなぁ。彼も素晴らしい成長を遂げたんだと思う。
しかし、今日は曲のラストで声が掠れ、高音を外してしまった。石井さんのこと考えてもクリスって役は入り込めば入り込むほど「がなり」の部分が増えてくるし、喉を痛めやすい役なんじゃないかしら。井上・石井はそっちタイプだったもんな。坂元クリスはメロディライン重視タイプだったので、比較的大丈夫そうだけど。
ただ、音は外しても気持ちは伝わってきたので個人的には全然オッケー。良かった。
「電話」。この曲は井上クリスが一番好き。ぴょんぴょん跳ねたりして浮かれまくってる若さがいい!(笑) でも「♪君にニュースを知らせよう 周りは陥落火の海」の辺りで「え?」とか、ジョンの言葉にちゃんと返事を返して「会話」として成立させてるのが凄いなと。細かい。
「♪蓮のはな~」の突っ込みは「ハァ!?」でした。簡潔で好きです、岡ジョン。
「結婚式」。「♪他に知らないの~ 婚礼に歌う歌~」で「婚礼!?」とばかりに驚いて顔を上げて、一瞬考えた後に顔がほにゃっと崩れるのもいい。「え!俺結婚しちゃうの!?」と一瞬思いつつ、嬉しそうで綺麗なキムを見て「いいか、この子となら」って感じで「♪こんな綺麗な歌 初めて~」。うーん、若い。若いなぁ。
「サイゴン陥落」。ここの筧エンジはかなり好き。彼の個性が良く出てると思う。土下座したときのまとまり方とちっちゃさも好き(笑)
「でもぉ!♪…助け合わなきゃ あんたの為 やりますぜ」の言い方と表情が印象的。筧エンジニアを見てるとたまに周囲の空気が変わって見える瞬間があるんだけど、このシーンもその一つ。
トゥイに「俺がやってやるよ さあ、どうする?」って問いかけて、トゥイの運命を握っているように見える。(言い過ぎか?)
で、この後のアンサンブルさんの迫力の合唱~「I still believe」。ここの流れがこの作品で1・2を争って好き。
キムの部屋に飛び込んで来るエンジニア。拒否するキム。ここの二人の空気と、後のバンコクでの二人の空気を比べると面白いなぁ。時間の流れがはっきりと出てる。
「♪やるのだ 仲間よ」と、目隠しをされて座らせられるシーン、筧エンジニアは必ず右手でキムをかばうようにする。何のかんのいって悪人になりきれないんだろうな、こいつって感じがしていい。
「♪頭がおかしいぞ ネジ巻いてやろうか~」とキムの頭をド付くエンジニアに遠慮がない。ここはこれくらい思い切ってくれた方がいいですね。だって殺されそうになった直後なわけで。いかなエンジニアでも恐怖を感じたんじゃなかろうか。その恐怖がキムへの怒りに転じる一瞬だと思うので。
「トゥイの死」。ここでの新妻キムの叫び声は前回までとは違ってたように感じた。段取りじゃなくて、本当に人を(しかも身内を)殺した罪に怯えている感じ。だからこそタムを見て我に返って逃げてゆくシーンに「母の強さ」を感じられた。
「生き延びたけりゃ」。素晴らしかったです。なんかね、見てて胸がじーんとなってしまってね…。プレからここまでの記憶が走馬燈してしまったり(笑)
なんと感想を述べたらよいかわからないんですが「筧エンジニアの真骨頂」だったと思う。アメリカンドリームよりもこっちのが「筧エンジニア」って気がするのです。
そうそう「でかいホーチミン!」は却下してくれましたね。やったー!「ほーぅほーぅほーぅ…」のが黒くて絶対いいと思う。
終わった後の拍手がすごかった。今まで見た中で一番でかい拍手だったと思う。
そしてその熱気をそのまま受けて新妻キムの「命をあげよう」。もうね、キムが乗り移ってるみたいでね。熱唱でした。
一幕終わった瞬間の脱力感が大きかった。何度も見てる作品なのに「この先どうなっちゃうんだろう」って思ったもんなぁ。
誰か一人の力じゃなくて、カンパニー全部の気持ちが一種異様な熱気になってたように思う。それはカーテンコールで確信になるわけですが。
二幕。岡ジョンの「ブイ・ドイ」は動かないので独特のムードがある。以前見たときはあまり熱を感じない気がしたんだけど、今日は一幕の熱気そのままに静かな熱さを感じた。
「クリスはここに」。「♪ここにいてよ 心配しないで」と歌うキムとエンジニアの間に、長期間一緒にいた故の「馴れ合い」を感じる。「♪口を慎め 生意気だぞ 言うことを聞け」と返すエンジニアにも、ホーチミンでの時ほどの圧力はない。バンコクに着いてからずっと一緒に荒波乗り越えて来た同士の連帯感なのかな。
「キムの悪夢」。キム&クリスの熱さがすんごかった。もう台詞の部分なんか何言ってんだかわかんないとこもあるくらい(笑)
「♪ああクリス ダメよ みつけてほしい」のバックでアンサンブルがスローモーションになるシーンがなんだか今日は印象的に見えた。最後だって気持ちがあるのかな。いつもさらっと見てたシーンの一つ一つがくっきり見える気がする。
「♪連れ出す彼女を 何故俺だけ助かるのか!」叫ぶように歌うクリスにジョンも怒鳴りつける。「ここで裏切るものは彼女だけじゃないのだ」と、殴りつけたクリスを引きずり立たせる。
そしてヘリが離陸する。井上クリスの絶叫が胸に突き刺さるようだった。
キムとエレンのシーンは全般的にキムが強すぎたなぁ。石川エレンは大人の対応してるんだけど、個人的にはもうちょい激しくても良かったんじゃないかと思う。でもそんな石川エレンだからこそ、あの熱い井上クリスを立ち直らせることが出来たのかな、とも思った。岡ジョンの押さえた演技もバランス良かったな。
「アメリカンドリーム」。「♪俺のオヤジはハイファンで~」「奴らは おいらの兄弟」までの部分、激しい動きは入れずに淡々とした雰囲気で歌う筧エンジニアを見てふと思ったこと。
私の好きな筧さんの役の台詞って、「叫ばない決め台詞」が多い。幕末の「国とは~」もそうだし、飛龍伝の「自分は、セーラー服のあなたが上京なされる時に~」も、叫ばず、淡々と語る口調の中に渦巻く感情がとても好きなんです。
で、このアメリカンドリームを聞いてて、「あ、筧エンジニアのアメリカンドリームだな」と思いました。淡々と語るエンジニア。その「語り口調」は筧さんならではで、他の3人とは違う個性がしっかりと見えて、なんだか嬉しかった。
アメリカンドリーム終わりの拍手がまた大きい!曲間に余裕のあるミュージカルだったら絶対ショーストップだったと思う。実際「私の小さな神」のイントロにかなり被った拍手だったし。千秋楽まで通しても、ここの拍手が一番大きかった気がする。(当社比)
そしてラストシーン。笑って召してしまった新妻キムと、「ああああ……」と嗚咽とも違う、涙声の低い小さな叫びの後の「キーーーーム!」という絶叫。今でも忘れられないですね。
本当に、「キム」という女性が逝ってしまった気がしました。
一瞬の余韻を残して割れんばかりの拍手。
カーテンコールの間もそれは続き(あちこちにレポがあるようなので割愛)、追い出しの音楽が終わっても収まらず…。もちろん客席は総立ち。(2階は見えない位置だったので、とりあえず1階は)
正直、追い出し曲が明確になってるサイゴンで影アナ打ち消しがあるとは思わなかったので驚いた。でもその気持ちもわかるし、自分もいくらでも拍手したかった。
終わった後の最初の一言が、F嬢に言った「すごい熱気だった…」でした。
それがこの公演に対するすべてですね。ステージと客席が一体となった、熱気あふれる公演でした。素晴らしかったです。感謝。
東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」(ソワレ・900回公演) ― 2004年11月12日 13:45
@帝国劇場(ソワレ/900回公演)
CAST:
エンジニア 市村正親
キム 松たか子
クリス 井上芳雄
ジョン 岡幸二郎
エレン 石川ちひろ
トゥイ 戸井勝海
ジジ 平澤由美
初!の市村エンジニア。ミスターサイゴンです。伝説のエンジニアです。むっちゃ期待して行きました。
が、私は市村エンジニアはちょっとダメでした…。市村さん自体は大好きな役者さんなんですけど。
行った日も悪かったかな~と思うんですけどね。900回記念のせいかすごく客席の空気が濃くて(笑)自分としては「え?今の笑うとこなの?」みたいなとこで客席みんなが笑ってる。
なんだか取り残されたような気持ちになってしまって、乗りきれなかった部分がありました。
新感線の舞台のレビューを読みに行くと、「常連客の先笑いが気持ち悪かった」という記述をたまに見るのですが、こんな感じなのかな…と。
そうそう、9回目にして初トラブル遭遇!二幕頭の「ブイ・ドイ」で、スクリーンに映像が出ませんでした;でもその程度で済んで良かったのかも…。
というわけでキャスト別。
市村エンジニア:
初見。この日はもしかして調子悪かったのかなぁ。1幕はなんかすごくテンポが走ってて、オケが合わせてるようなところが何ヶ所もありました。トゥイの死で泣いた後の「Die in bed」の前半なんかはちょっとあまりに酷かった。音程も高音部と低音部は流してるし、歌詞ももごもごしてて聞き取れない。「あれー?」と思ってしまいました。
2幕は全然気にならず、「アメリカンドリーム」なんかは「おおお!」と思ったんですけどね。歌詞も聞き取れたし。
印象としては「怖い、ヤクザなエンジニア」かなぁ。あんまり優しさが見えなくて「こえ~」と思いました。ドリームランドで「野垂れ死にしてぇか!」の後、他のエンジニアは「まったりしてますか~」とか凍った空気を和らげる発言をしてるのに「仕事しろ!」と怒鳴りつけてる辺りとか、キムの部屋で女たちを出すときも怒鳴ってたり。
ラストシーンもアメリカ行きの夢が断たれて力いっぱい悔しがってるように感じました。タムとキムは道具だったんだなーと。
でもどうなんだろう。やっぱり調子悪かったのかなぁ。役作りはともかく、歌はね…。
楽日にもう一回見るので、とりあえず期待していこう。
松キム:
3回目。歌が上手くなってて驚きました!前はキツそうだった「我が心の夢」の最高音とか、「世界が終わる夜のように」の高音がちゃんと出てた。
そんで、やっぱりタムが出てきてからは松キムが最強だと思う。母親としての決意や力強さがすごい。殺しても死なないくらい力強く感じる辺りが問題かも知れないけど(笑)
あとトゥイを撃った後の演技が一番泣けるのは松キムだと思う。他のキムは「いやぁぁぁ!」と叫ぶだけなんだけど、松キムはこのままキムが壊れてしまうんじゃないかと思うくらい、何度も魂を吐き出すように叫ぶ。そして呆然としたままタムが目に入り、瞬間に目に光が戻って母の顔になり…って感じ。渾身の演技だと思う。
すごく好きなキムの一人なので、もう一回見るのが楽しみ。
井上クリス:
3回目。ちょっと喉が辛そうかな?笹本キムが相手の時より少し落ち着いて見えたのは相手が松キムだったからだろうか。石川エレンといい、「お姉さんに人気があるクリス」って感じでした(笑)
岡ジョン:
2回目。ブイ・ドイではびっくりされたことでしょう。お疲れさまでした。前回見た時は前の方だったので逆に気にならなかったのですが、今日みたいに後方席で見ると、顔の小ささと足の長さが尋常じゃない!電話シーンのライン入りパンツは余計に足の長さが際立って凄かった。
ジョンとしては一番問題のない、正統派ジョンて感じですね。しかし美しい。
石川エレン:
初見。セリフと歌の切り替えがちょっといまいちな感じでした。でも「親と子は引き離せない」って台詞の言い方が他のエレンとは全然違った感じで良かったと思う。歌→台詞がもうちょっと違和感なくできるようになれば素敵だと思う。
しかしやっぱりV.S.松キムだと弱いなぁ(笑)
戸井トゥイ:
2回目。連続出演お疲れさまです。キムの部屋のシーンで、松キムの演技が細かいせいか、更に情感豊かで愛のあるトゥイになってました。やっぱり切ないトゥイだ。
平澤ジジ:
4回目。いつも通りのダイナマイツ!(笑)
つ組さんはやっぱりコーラスの厚みが素晴らしいですね。つ組さんの日は「サイゴン陥落」の迫力がいつもすごい。でもドラゴンダンサーはいつも合ってない(笑)ま、それも愛嬌でしょう。
900回記念のカーテンコールは各キャストからの挨拶と、つ組・め組さん全員集まっての「命をあげよう~アメリカンドリーム」のメドレー。
松さんが一人、足の振りまでつけて踊ってたのが印象的でした。「♪ミス チャイナタ~ウン」の所ではポーズを取って投げキスまでしてました(笑)愉快な方だ。すごく可愛かったです。
CAST:
エンジニア 市村正親
キム 松たか子
クリス 井上芳雄
ジョン 岡幸二郎
エレン 石川ちひろ
トゥイ 戸井勝海
ジジ 平澤由美
初!の市村エンジニア。ミスターサイゴンです。伝説のエンジニアです。むっちゃ期待して行きました。
が、私は市村エンジニアはちょっとダメでした…。市村さん自体は大好きな役者さんなんですけど。
行った日も悪かったかな~と思うんですけどね。900回記念のせいかすごく客席の空気が濃くて(笑)自分としては「え?今の笑うとこなの?」みたいなとこで客席みんなが笑ってる。
なんだか取り残されたような気持ちになってしまって、乗りきれなかった部分がありました。
新感線の舞台のレビューを読みに行くと、「常連客の先笑いが気持ち悪かった」という記述をたまに見るのですが、こんな感じなのかな…と。
そうそう、9回目にして初トラブル遭遇!二幕頭の「ブイ・ドイ」で、スクリーンに映像が出ませんでした;でもその程度で済んで良かったのかも…。
というわけでキャスト別。
市村エンジニア:
初見。この日はもしかして調子悪かったのかなぁ。1幕はなんかすごくテンポが走ってて、オケが合わせてるようなところが何ヶ所もありました。トゥイの死で泣いた後の「Die in bed」の前半なんかはちょっとあまりに酷かった。音程も高音部と低音部は流してるし、歌詞ももごもごしてて聞き取れない。「あれー?」と思ってしまいました。
2幕は全然気にならず、「アメリカンドリーム」なんかは「おおお!」と思ったんですけどね。歌詞も聞き取れたし。
印象としては「怖い、ヤクザなエンジニア」かなぁ。あんまり優しさが見えなくて「こえ~」と思いました。ドリームランドで「野垂れ死にしてぇか!」の後、他のエンジニアは「まったりしてますか~」とか凍った空気を和らげる発言をしてるのに「仕事しろ!」と怒鳴りつけてる辺りとか、キムの部屋で女たちを出すときも怒鳴ってたり。
ラストシーンもアメリカ行きの夢が断たれて力いっぱい悔しがってるように感じました。タムとキムは道具だったんだなーと。
でもどうなんだろう。やっぱり調子悪かったのかなぁ。役作りはともかく、歌はね…。
楽日にもう一回見るので、とりあえず期待していこう。
松キム:
3回目。歌が上手くなってて驚きました!前はキツそうだった「我が心の夢」の最高音とか、「世界が終わる夜のように」の高音がちゃんと出てた。
そんで、やっぱりタムが出てきてからは松キムが最強だと思う。母親としての決意や力強さがすごい。殺しても死なないくらい力強く感じる辺りが問題かも知れないけど(笑)
あとトゥイを撃った後の演技が一番泣けるのは松キムだと思う。他のキムは「いやぁぁぁ!」と叫ぶだけなんだけど、松キムはこのままキムが壊れてしまうんじゃないかと思うくらい、何度も魂を吐き出すように叫ぶ。そして呆然としたままタムが目に入り、瞬間に目に光が戻って母の顔になり…って感じ。渾身の演技だと思う。
すごく好きなキムの一人なので、もう一回見るのが楽しみ。
井上クリス:
3回目。ちょっと喉が辛そうかな?笹本キムが相手の時より少し落ち着いて見えたのは相手が松キムだったからだろうか。石川エレンといい、「お姉さんに人気があるクリス」って感じでした(笑)
岡ジョン:
2回目。ブイ・ドイではびっくりされたことでしょう。お疲れさまでした。前回見た時は前の方だったので逆に気にならなかったのですが、今日みたいに後方席で見ると、顔の小ささと足の長さが尋常じゃない!電話シーンのライン入りパンツは余計に足の長さが際立って凄かった。
ジョンとしては一番問題のない、正統派ジョンて感じですね。しかし美しい。
石川エレン:
初見。セリフと歌の切り替えがちょっといまいちな感じでした。でも「親と子は引き離せない」って台詞の言い方が他のエレンとは全然違った感じで良かったと思う。歌→台詞がもうちょっと違和感なくできるようになれば素敵だと思う。
しかしやっぱりV.S.松キムだと弱いなぁ(笑)
戸井トゥイ:
2回目。連続出演お疲れさまです。キムの部屋のシーンで、松キムの演技が細かいせいか、更に情感豊かで愛のあるトゥイになってました。やっぱり切ないトゥイだ。
平澤ジジ:
4回目。いつも通りのダイナマイツ!(笑)
つ組さんはやっぱりコーラスの厚みが素晴らしいですね。つ組さんの日は「サイゴン陥落」の迫力がいつもすごい。でもドラゴンダンサーはいつも合ってない(笑)ま、それも愛嬌でしょう。
900回記念のカーテンコールは各キャストからの挨拶と、つ組・め組さん全員集まっての「命をあげよう~アメリカンドリーム」のメドレー。
松さんが一人、足の振りまでつけて踊ってたのが印象的でした。「♪ミス チャイナタ~ウン」の所ではポーズを取って投げキスまでしてました(笑)愉快な方だ。すごく可愛かったです。
東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」(マチネ) ― 2004年11月12日 13:44
@帝国劇場(マチネ)
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 新妻聖子
クリス 坂元健児(石井代役)
ジョン 今井清隆
エレン ANZA
トゥイ 戸井勝海
ジジ 高島みほ
筧エンジニア最後の良席!ってことで、気合い入れて見てきました。席はC列下手サブセンター通路側。いい位置です。指揮者のブレスの音まで聞こえます(笑)
石井クリスが久々に楽しみだったんですが、休演ということで坂元クリスがリリーフ登板。ちょっと残念。何故かというとサカケンクリスはあまり得意でなく…。
でも結論から言いますと、8回見た中では上から2番目に良かった。筧さん個人ならベスト。(ちなみにMYベストは10/10ソワレ)
しかしレポは今回もキャスト別感想でご容赦を。
筧エンジニア:
6回目。6回か…多いなぁ、我ながら(笑)
出だしで気づいたのは「あ、オネェキャラやめた?」。実は結構好きだったのでちょっと残念。
「♪さぁ~ 舞台にケツ並べろ~」の辺りで「おや?」と気づく。ステージを見回すエンジニアの視線の配り方が微妙に今までと違うような気がしまして。何が違うんだろうと考えつつ見ててわかった。「筧さん」の色がないんですよ。「あ、入ったな!」って感じ。そんでエンジニアがちょろちょろする度に耳元に何かがキラキラ。ピアスだ!うわー!ついに来たよー!と一気にドキドキ。
この日の筧エンジニアは素晴らしかったです。ジジに向かって「のたれ死にしてぇか!」の迫力、その後の雰囲気の切り替え、Die in bed(でも「でっかいホーチミン!」て意味が良くわからなかった…「ヘッヘッヘ」に戻したほうが好きなのに)、キムの部屋での「♪頭がおかしいぞ~!」のどつきっぷり、そしてアメリカン・ドリーム。
何かこう、今まで途切れ途切れに「ここはいいのにな~」って思ってた部分が綺麗に繋がった感じがしました。声はまだちょっと辛そうだったけど他は問題なし!千秋楽が楽しみになりました。
どーでもいいけど、座席位置がその「でっかいホーチミン!」やる目の前の場所で眼福でした。
あ、あとアメリカンドリームの車に向かって腕立て伏せ(笑)した後の「(煙草すっぱー)良かったよ」も確認しました!笑った~。
新妻キム:
3回目。歌の感情表現がとても豊かになった気がしました。サカケンと声が合ってるのかな、ハーモニーが綺麗だった~。サカケンの声量に負けてないのもすごい。
どうしても気になるのが前傾姿勢。お腹から声だそうとするとどうしてもそうなりやすいってのは合唱やってる母の談なのですが、それでもがんばって姿勢は伸ばしてほしい。勿体ない。サイゴン陥落の「♪ああ クリス~ ダメよ~ あなたと~ いたい~」の高音が切なく美しく、このシーンがとても良かった。
坂元クリス:
2回目。ジョンは好きだったけど、クリスだとイマイチ苦手だったサカケン。でも石井さんの為にやるぞ!という気合いか、単に新妻キムとの相性か、今日はとても良かった。身長差も気にならないしね(笑)
ただ、やっぱり「告白」や「悪夢」は弱い。あそこまで頑なにメロディーラインを守る必要があるんだろうか?他のクリスが多少崩してでも感情を優先する手法を取っているので、どうしてもそんなに苦悩してるようには見えなく感じてしまう。歌勝負で行くならちゃんとメロディで感情を伝えてくれないと、クリスは単に情が薄くて冷たい男になってしまう。難しいなぁ。
今井ジョン:
3回目。なんだか久しぶり(笑)
今日の「♪蓮の~はな~」は「蓮の花!? なんのこっちゃ!」。
ドリームランドでのはしゃぎっぷりに拍車がかかってました。後は安定していて問題なし。流石です。
ANZAエレン:
3回目。相変わらず可愛いな、と。でも相手が新妻ちゃんや松さんだと完璧にキム圧勝で…。もうちょっと強さを出してもいいんじゃないか、と思ったりする。これからタムの「母」になるんだもんな。その辺の強さはほしいな。個人的好みかもしれないけど。
戸井トゥイ:
初見。そして本日のベストアクター。
すごいよ~!こんな解釈の仕方もあったんだ!って感動した。3ヶ月遅れで入ってきてよくぞあそこまで役を詰めてきた!って感じです。素晴らしい!。
まず「♪居た おまえ 俺と帰れ」の所から表情が他の二人のトゥイとは全然違う。キムと出会えて本当に嬉しそうな笑顔。「♪こんな暮らし 今日限りだ」っていうのも、生活の為に身体を売っていた他の娼婦たちに対しても労るような言い方をしている。本当に、心の底からキムを愛している…そんなトゥイ。ちなみに滑舌がとても良いので「♪俺のもーの」「♪誰だ!」の前にトゥイが「♪おまえは」って歌ってることも初めて気づきました…
他のトゥイはこの辺から狂気に入ってくんですが、戸井さんは違う。ずっと理性で爆発しそうな感情を抑え、「いつかキムは自分の所へ帰ってくる」と信じて戦い、出世し、「今度こそ!」と彼女を迎えに行く(ように見えた)。「♪二人で行こう妻よ 親の誓い果たそう」の辺りは片膝を付いて彼女の手を優しく取る。とにかく信じてて、愛してるんだなってのが伝わってくるんですよ。……なんか、もう一人のキムっぽいかも。
キムの部屋で拒絶され、タムを見て初めて感情が爆発をする。それでもトゥイはキムが自分を本気で殺すはずがないと信じている。拳銃を向けるキムに向かい、自分の左胸を親指で指す。「撃てるのか?おまえが俺を撃つのか?」と問いかけてるようでね…。そして彼女の目の前で今度は銃口を左胸に押しつける。
この変でもう涙ボロボロ。撃たれた後に微かに唇が「キム…?」って動く辺りで号泣。いやもう感動でした。
高島ジジ:
2回目。前回はあんまり印象なかったんですけど、今回「我が心の夢」の前に「ねえ、あんたのことが好きなの」「うん」「なんでもするからさ」「うんっ!」「だからあたしをアメリカへ…」って流れの表情がとても切なくてね。そこから「♪あいつら口ばかり」って歌い出しが妙に印象に残って、心に響きました。
結婚式のシーンでも微妙な表情がとても上手くて、ジジの心情が良く出てたと思います。しかし足が長くて綺麗な方だ。
アンサンブルはめ組さん。め組さんはですね、ドリームランドのお姉様たちが特に美人揃い(つ組さんがアカンてことではなく。)で、前列で見ると非常に眼福なのです(笑)そんでもってガンダンスとドラゴンダンサーが綺麗!
オーナーの小原さんは休演だったようですね。め組なのに阿部オーナーでした。シュルツ大尉の小鈴さんは髪を伸ばし始めたんでしょうか?アンジョルラスが楽しみです。
そんなこんなで、久々に心の底からスタンディングオベーション。観劇会の方が多かったらしく、場内はなんだか不思議な雰囲気でしたが、いい物を見せてもらったと思います。
筧さん見るのも後1回、千秋楽のみ。楽しみにしております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(12日帰宅後に書いた日記↓)
そんでレミCDの今井盤と、何故か山口盤まで購入;
いや、本当は今井盤だけ買って来月SHIROHの時にもう一枚…と思ってたんだけど、
同行のW嬢が別所盤と石井盤買ってたので、ついうっかり勢いで買ってしまいました。私ってダメな人ね…。
Disk1の終わりのぶっち切り方が凄くて呆然とした後に笑ってしまった。
でもまあ、カットされるよりはね…。改めて聴くと赤青盤のカットっぷりは凄かったんだなぁ。
サイゴンの詳細はまた後に。
マチソワではマチネのが良かったかなー。
てゆーか筧さん!やっと来たね!って感じだった。完全に入ってた気がする。もう最初から目が違うもの。
後は楽だけしか観れないのが残念だわ…。
レミのCD2枚でB席2回観れるだろ!って突っ込みはなしの方向で。
CAST:
エンジニア 筧利夫
キム 新妻聖子
クリス 坂元健児(石井代役)
ジョン 今井清隆
エレン ANZA
トゥイ 戸井勝海
ジジ 高島みほ
筧エンジニア最後の良席!ってことで、気合い入れて見てきました。席はC列下手サブセンター通路側。いい位置です。指揮者のブレスの音まで聞こえます(笑)
石井クリスが久々に楽しみだったんですが、休演ということで坂元クリスがリリーフ登板。ちょっと残念。何故かというとサカケンクリスはあまり得意でなく…。
でも結論から言いますと、8回見た中では上から2番目に良かった。筧さん個人ならベスト。(ちなみにMYベストは10/10ソワレ)
しかしレポは今回もキャスト別感想でご容赦を。
筧エンジニア:
6回目。6回か…多いなぁ、我ながら(笑)
出だしで気づいたのは「あ、オネェキャラやめた?」。実は結構好きだったのでちょっと残念。
「♪さぁ~ 舞台にケツ並べろ~」の辺りで「おや?」と気づく。ステージを見回すエンジニアの視線の配り方が微妙に今までと違うような気がしまして。何が違うんだろうと考えつつ見ててわかった。「筧さん」の色がないんですよ。「あ、入ったな!」って感じ。そんでエンジニアがちょろちょろする度に耳元に何かがキラキラ。ピアスだ!うわー!ついに来たよー!と一気にドキドキ。
この日の筧エンジニアは素晴らしかったです。ジジに向かって「のたれ死にしてぇか!」の迫力、その後の雰囲気の切り替え、Die in bed(でも「でっかいホーチミン!」て意味が良くわからなかった…「ヘッヘッヘ」に戻したほうが好きなのに)、キムの部屋での「♪頭がおかしいぞ~!」のどつきっぷり、そしてアメリカン・ドリーム。
何かこう、今まで途切れ途切れに「ここはいいのにな~」って思ってた部分が綺麗に繋がった感じがしました。声はまだちょっと辛そうだったけど他は問題なし!千秋楽が楽しみになりました。
どーでもいいけど、座席位置がその「でっかいホーチミン!」やる目の前の場所で眼福でした。
あ、あとアメリカンドリームの車に向かって腕立て伏せ(笑)した後の「(煙草すっぱー)良かったよ」も確認しました!笑った~。
新妻キム:
3回目。歌の感情表現がとても豊かになった気がしました。サカケンと声が合ってるのかな、ハーモニーが綺麗だった~。サカケンの声量に負けてないのもすごい。
どうしても気になるのが前傾姿勢。お腹から声だそうとするとどうしてもそうなりやすいってのは合唱やってる母の談なのですが、それでもがんばって姿勢は伸ばしてほしい。勿体ない。サイゴン陥落の「♪ああ クリス~ ダメよ~ あなたと~ いたい~」の高音が切なく美しく、このシーンがとても良かった。
坂元クリス:
2回目。ジョンは好きだったけど、クリスだとイマイチ苦手だったサカケン。でも石井さんの為にやるぞ!という気合いか、単に新妻キムとの相性か、今日はとても良かった。身長差も気にならないしね(笑)
ただ、やっぱり「告白」や「悪夢」は弱い。あそこまで頑なにメロディーラインを守る必要があるんだろうか?他のクリスが多少崩してでも感情を優先する手法を取っているので、どうしてもそんなに苦悩してるようには見えなく感じてしまう。歌勝負で行くならちゃんとメロディで感情を伝えてくれないと、クリスは単に情が薄くて冷たい男になってしまう。難しいなぁ。
今井ジョン:
3回目。なんだか久しぶり(笑)
今日の「♪蓮の~はな~」は「蓮の花!? なんのこっちゃ!」。
ドリームランドでのはしゃぎっぷりに拍車がかかってました。後は安定していて問題なし。流石です。
ANZAエレン:
3回目。相変わらず可愛いな、と。でも相手が新妻ちゃんや松さんだと完璧にキム圧勝で…。もうちょっと強さを出してもいいんじゃないか、と思ったりする。これからタムの「母」になるんだもんな。その辺の強さはほしいな。個人的好みかもしれないけど。
戸井トゥイ:
初見。そして本日のベストアクター。
すごいよ~!こんな解釈の仕方もあったんだ!って感動した。3ヶ月遅れで入ってきてよくぞあそこまで役を詰めてきた!って感じです。素晴らしい!。
まず「♪居た おまえ 俺と帰れ」の所から表情が他の二人のトゥイとは全然違う。キムと出会えて本当に嬉しそうな笑顔。「♪こんな暮らし 今日限りだ」っていうのも、生活の為に身体を売っていた他の娼婦たちに対しても労るような言い方をしている。本当に、心の底からキムを愛している…そんなトゥイ。ちなみに滑舌がとても良いので「♪俺のもーの」「♪誰だ!」の前にトゥイが「♪おまえは」って歌ってることも初めて気づきました…
他のトゥイはこの辺から狂気に入ってくんですが、戸井さんは違う。ずっと理性で爆発しそうな感情を抑え、「いつかキムは自分の所へ帰ってくる」と信じて戦い、出世し、「今度こそ!」と彼女を迎えに行く(ように見えた)。「♪二人で行こう妻よ 親の誓い果たそう」の辺りは片膝を付いて彼女の手を優しく取る。とにかく信じてて、愛してるんだなってのが伝わってくるんですよ。……なんか、もう一人のキムっぽいかも。
キムの部屋で拒絶され、タムを見て初めて感情が爆発をする。それでもトゥイはキムが自分を本気で殺すはずがないと信じている。拳銃を向けるキムに向かい、自分の左胸を親指で指す。「撃てるのか?おまえが俺を撃つのか?」と問いかけてるようでね…。そして彼女の目の前で今度は銃口を左胸に押しつける。
この変でもう涙ボロボロ。撃たれた後に微かに唇が「キム…?」って動く辺りで号泣。いやもう感動でした。
高島ジジ:
2回目。前回はあんまり印象なかったんですけど、今回「我が心の夢」の前に「ねえ、あんたのことが好きなの」「うん」「なんでもするからさ」「うんっ!」「だからあたしをアメリカへ…」って流れの表情がとても切なくてね。そこから「♪あいつら口ばかり」って歌い出しが妙に印象に残って、心に響きました。
結婚式のシーンでも微妙な表情がとても上手くて、ジジの心情が良く出てたと思います。しかし足が長くて綺麗な方だ。
アンサンブルはめ組さん。め組さんはですね、ドリームランドのお姉様たちが特に美人揃い(つ組さんがアカンてことではなく。)で、前列で見ると非常に眼福なのです(笑)そんでもってガンダンスとドラゴンダンサーが綺麗!
オーナーの小原さんは休演だったようですね。め組なのに阿部オーナーでした。シュルツ大尉の小鈴さんは髪を伸ばし始めたんでしょうか?アンジョルラスが楽しみです。
そんなこんなで、久々に心の底からスタンディングオベーション。観劇会の方が多かったらしく、場内はなんだか不思議な雰囲気でしたが、いい物を見せてもらったと思います。
筧さん見るのも後1回、千秋楽のみ。楽しみにしております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(12日帰宅後に書いた日記↓)
そんでレミCDの今井盤と、何故か山口盤まで購入;
いや、本当は今井盤だけ買って来月SHIROHの時にもう一枚…と思ってたんだけど、
同行のW嬢が別所盤と石井盤買ってたので、ついうっかり勢いで買ってしまいました。私ってダメな人ね…。
Disk1の終わりのぶっち切り方が凄くて呆然とした後に笑ってしまった。
でもまあ、カットされるよりはね…。改めて聴くと赤青盤のカットっぷりは凄かったんだなぁ。
サイゴンの詳細はまた後に。
マチソワではマチネのが良かったかなー。
てゆーか筧さん!やっと来たね!って感じだった。完全に入ってた気がする。もう最初から目が違うもの。
後は楽だけしか観れないのが残念だわ…。
レミのCD2枚でB席2回観れるだろ!って突っ込みはなしの方向で。
東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」 ― 2004年10月31日 13:43
@帝国劇場(ソワレ)
CAST:
エンジニア 別所哲也
キム 知念里奈
クリス 井上芳雄
ジョン 石井一孝
エレン 高橋由美子
トゥイ 泉見洋平
ジジ 平澤由美
今回は10月抜け組の千秋楽。ですが今日が初見のキャストも結構いました。色々あったので、楽が1日延びた方々も若干おりますが(苦笑)、全体的にはいい舞台だったと思います。
いつも通りキャスト別に。
別所エンジニア:
初見。10月中ずっと、チケット追加するか否かで悩んでいたのですが、結論から言えば増やさなくて良かったかなと。別所さん自体は好きな役者さんなのですが。いかんせん無理しすぎ・作りすぎ感があって、どうしても入り込んで見ることができませんでした。
元の声がとても素敵な方なせいか、「エンジニアの声」というのを作ってらして、でもそれがどうにも気持ち悪くて。楽日ということもあってか無駄なアドリブや、中心で演じてる方の後ろでちょこちょこと動いたりなんだりしてるのがエンジニアらしさを通り越して邪魔でした。
唯一好きだったのは「♪いぇ~い めっちゃ ホ~リデ~」の振り。(わっかるかな~;) Vサインを横にして目のとこにキラーンとやるやつです。ドリームランドとバンコクでそれぞれ使ってて、「エンジニアの決めポーズ」ということがはっきりとわかるので、ジョンとの再会シーンで効果的な演出になってました。あとラストシーンのがっくりと座り込む演技は好きだな。
大柄で手足も長いので、アメリカンドリームは格好良かったなぁ。ここは声も普通の声だったし。いっそ「いい男・落ちこぼれた元優等生」なキャラでエンジニアやってくれたら良かったのになーと思いました。
ともあれ、お疲れ様でした。
知念キム:
初見。同じく追加するか迷ってたのですが、結果も同じ。全体的に声が細くて、個人的には好みのキムじゃないなと。
ただ、裏声を使う部分、特に結婚式シーンの歌はとても綺麗で、「♪守りたまへ 愛を~」の辺りでぽろっっと泣けてしまいました。あそこで涙出たのは初めてだったなぁ。「♪一夜で遠くなる~」も良かった。
印象的だったのはドリームランドのダンスシーン。出だしはへたくそなのに、横一列に並んでの見せ場のダンスはやたらに上手になってるキム。さすが沖縄アクターズスクール(笑)
井上クリス:
3回目。いつの間にか井上・石井コンビは私のベストクリス&ジョンに。(石井&岡コンビと双璧かな) 「火のついたサイゴン」の掛け合いが好きなんですよね~。親友同士ってのがよく出てて。「♪引き上げる前 女おごるぜ」「♪ビールおごれよ」ってところで腕をがしっと合わせるのが好きなんです。
そして井上クリスの熱さが好きだな~。石井クリスの熱帯な熱さも好きだけど、井上クリスの炎メラメラな熱さもいい。
「Why god Why」の「♪大使館のドライバー」の後の自嘲気味な笑い、「Telephone」のはしゃぎっぷりとか、どんどん良くなってますね。声も甘いだけだった印象と違い、太く張った声も出るようになってきてる。この日の「サイゴン陥落」は絶品だったと思う。今後もますます期待。
石井ジョン:
3回目。彼のジョンもこれがラストですね~。勿体ない。ドリームランドでSAXが入るところのアドリブは「アメリカンなやつ頼むよ!アメリカンなやつ!今だけ俺たちをアメリカへ帰してくれ!」だったかな?いやー、毎回毎回お疲れ様でした。
「Telephone」の一言は「キミが心配なんだ」。やっぱりですね、井上クリスとのコンビが一番はまってた気がする。
「ブイ・ドイ」では机をバシバシ叩いて熱く観客を巻き込み、「クリスはここに」では親友と目の前のキムに対する心情を雄弁に歌に乗せ…いやー、ほんっと良かったなぁ。石井クリスを忘れそうですよ(笑)
個人的に一番好きだったシーンはバンコクでのエンジニアとの再会シーン。「おまえか…!(がくー)」ってしゃがみ込むジョン。あの「めっちゃ(キラーン)」なポーズを見て、ドリームランドでぼったくられたり、いたずらされたりと酷い目に遭わされた辛い過去を思い出したんだろうなぁ…なんて勝手に想像してしまいました(笑)
もう見れないのが残念だなぁ。お疲れ様でした!クリスがんばってください。
高橋エレン:
5回目。この日だから…と特筆すべき所はないかな。過去ログでさんざん書いてる通り、今日も大好きなエレンでした。SHIROHも頑張ってください。
泉見トゥイ:
3回目。今日はですね「♪呪うぞ~」というのを囁くように言っていて、それがゾッとする感じで良かったです。あれは呪われそうだった(苦笑)
後、死に際が変わってましたね。撃たれた後に目を見開いて、数歩キムに近づき、キムの腕の中で息絶えるトゥイ。知念キムのその後の演技がまた良くて、抱きしめて叫んだ後に本当に戸惑いながら、トゥイへの思いも抱えたまま、混乱のままにタムを見る。呆然としてた表情に力が戻って、トゥイの腕を組み、瞳を閉じさせ、銃を拾って逃げる…という流れ。
最後まで色々工夫をして、どんどん進化したトゥイだったと思います。今回最多出演、心からお疲れ様でした。
平澤ジジ:
3回目。「我が心の夢」が今日はなんだか胸に染みた。
カーテンコールでは上から「千秋楽お疲れ様でした」の大看板が降りてきて、楽組一人一人のコメントがありました。号泣してしまった泉見くんと、先に泣かれて涙を流すタイミングを失った(のであろう)高橋さんが印象的でした(笑)
いよいよサイゴンも後3週間。演じる方も見る方もラストスパートです。
千秋楽まで頑張って感想を書きたいと思います。
CAST:
エンジニア 別所哲也
キム 知念里奈
クリス 井上芳雄
ジョン 石井一孝
エレン 高橋由美子
トゥイ 泉見洋平
ジジ 平澤由美
今回は10月抜け組の千秋楽。ですが今日が初見のキャストも結構いました。色々あったので、楽が1日延びた方々も若干おりますが(苦笑)、全体的にはいい舞台だったと思います。
いつも通りキャスト別に。
別所エンジニア:
初見。10月中ずっと、チケット追加するか否かで悩んでいたのですが、結論から言えば増やさなくて良かったかなと。別所さん自体は好きな役者さんなのですが。いかんせん無理しすぎ・作りすぎ感があって、どうしても入り込んで見ることができませんでした。
元の声がとても素敵な方なせいか、「エンジニアの声」というのを作ってらして、でもそれがどうにも気持ち悪くて。楽日ということもあってか無駄なアドリブや、中心で演じてる方の後ろでちょこちょこと動いたりなんだりしてるのがエンジニアらしさを通り越して邪魔でした。
唯一好きだったのは「♪いぇ~い めっちゃ ホ~リデ~」の振り。(わっかるかな~;) Vサインを横にして目のとこにキラーンとやるやつです。ドリームランドとバンコクでそれぞれ使ってて、「エンジニアの決めポーズ」ということがはっきりとわかるので、ジョンとの再会シーンで効果的な演出になってました。あとラストシーンのがっくりと座り込む演技は好きだな。
大柄で手足も長いので、アメリカンドリームは格好良かったなぁ。ここは声も普通の声だったし。いっそ「いい男・落ちこぼれた元優等生」なキャラでエンジニアやってくれたら良かったのになーと思いました。
ともあれ、お疲れ様でした。
知念キム:
初見。同じく追加するか迷ってたのですが、結果も同じ。全体的に声が細くて、個人的には好みのキムじゃないなと。
ただ、裏声を使う部分、特に結婚式シーンの歌はとても綺麗で、「♪守りたまへ 愛を~」の辺りでぽろっっと泣けてしまいました。あそこで涙出たのは初めてだったなぁ。「♪一夜で遠くなる~」も良かった。
印象的だったのはドリームランドのダンスシーン。出だしはへたくそなのに、横一列に並んでの見せ場のダンスはやたらに上手になってるキム。さすが沖縄アクターズスクール(笑)
井上クリス:
3回目。いつの間にか井上・石井コンビは私のベストクリス&ジョンに。(石井&岡コンビと双璧かな) 「火のついたサイゴン」の掛け合いが好きなんですよね~。親友同士ってのがよく出てて。「♪引き上げる前 女おごるぜ」「♪ビールおごれよ」ってところで腕をがしっと合わせるのが好きなんです。
そして井上クリスの熱さが好きだな~。石井クリスの熱帯な熱さも好きだけど、井上クリスの炎メラメラな熱さもいい。
「Why god Why」の「♪大使館のドライバー」の後の自嘲気味な笑い、「Telephone」のはしゃぎっぷりとか、どんどん良くなってますね。声も甘いだけだった印象と違い、太く張った声も出るようになってきてる。この日の「サイゴン陥落」は絶品だったと思う。今後もますます期待。
石井ジョン:
3回目。彼のジョンもこれがラストですね~。勿体ない。ドリームランドでSAXが入るところのアドリブは「アメリカンなやつ頼むよ!アメリカンなやつ!今だけ俺たちをアメリカへ帰してくれ!」だったかな?いやー、毎回毎回お疲れ様でした。
「Telephone」の一言は「キミが心配なんだ」。やっぱりですね、井上クリスとのコンビが一番はまってた気がする。
「ブイ・ドイ」では机をバシバシ叩いて熱く観客を巻き込み、「クリスはここに」では親友と目の前のキムに対する心情を雄弁に歌に乗せ…いやー、ほんっと良かったなぁ。石井クリスを忘れそうですよ(笑)
個人的に一番好きだったシーンはバンコクでのエンジニアとの再会シーン。「おまえか…!(がくー)」ってしゃがみ込むジョン。あの「めっちゃ(キラーン)」なポーズを見て、ドリームランドでぼったくられたり、いたずらされたりと酷い目に遭わされた辛い過去を思い出したんだろうなぁ…なんて勝手に想像してしまいました(笑)
もう見れないのが残念だなぁ。お疲れ様でした!クリスがんばってください。
高橋エレン:
5回目。この日だから…と特筆すべき所はないかな。過去ログでさんざん書いてる通り、今日も大好きなエレンでした。SHIROHも頑張ってください。
泉見トゥイ:
3回目。今日はですね「♪呪うぞ~」というのを囁くように言っていて、それがゾッとする感じで良かったです。あれは呪われそうだった(苦笑)
後、死に際が変わってましたね。撃たれた後に目を見開いて、数歩キムに近づき、キムの腕の中で息絶えるトゥイ。知念キムのその後の演技がまた良くて、抱きしめて叫んだ後に本当に戸惑いながら、トゥイへの思いも抱えたまま、混乱のままにタムを見る。呆然としてた表情に力が戻って、トゥイの腕を組み、瞳を閉じさせ、銃を拾って逃げる…という流れ。
最後まで色々工夫をして、どんどん進化したトゥイだったと思います。今回最多出演、心からお疲れ様でした。
平澤ジジ:
3回目。「我が心の夢」が今日はなんだか胸に染みた。
カーテンコールでは上から「千秋楽お疲れ様でした」の大看板が降りてきて、楽組一人一人のコメントがありました。号泣してしまった泉見くんと、先に泣かれて涙を流すタイミングを失った(のであろう)高橋さんが印象的でした(笑)
いよいよサイゴンも後3週間。演じる方も見る方もラストスパートです。
千秋楽まで頑張って感想を書きたいと思います。
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