デモクラシー(千住楽日)2005年02月19日 15:12

@THEATER1010

自宅からこんなに近い場所に劇場ができるなんて!鹿賀さんや市村さんが来るなんて!と喜んだ情報公開日から数ヶ月。初1010に行ってまいりました。
流石新しい劇場なだけあって何もかもがぴかぴか。16列だったのですが、前の座席ときれいに交互になっていて見やすかったです。

さて、舞台。セットはシンプルでしたね。1つのセットで舞台がずっと進行する形。BGMもない台詞だけで状況が進行していく舞台。こういうのは久々だわーと、ちょっと気合い入れて見ました。一度舞台に乗ると、キャストもかなり出ずっぱり率高いです。(芝居に絡んでなくても舞台後方でテーブル囲んで仕事してる設定になってたりとか)

舞台はブラント(鹿賀さん)が首相に選ばれるところから始まります。ストーリー自体はギョーム(市村さん)の回想という形で進行してるのですが、老いたギョームがクレッチマンに対して過去を語る…割には衣裳もメイクも若かりし頃のままなので、その辺がわかりにくいと言われる所以なのかもしれません。

東側のスパイとして送り込まれたギョームがブラントの人柄と抱える孤独に触れ、徐々に惹かれていく様子が市村さんの演技から良く伝わってきました。そして彼にそう思わせるだけの存在感が鹿賀さんにはあって、二人の関係に理屈でなく納得できました。「ヤツを首にする」と何度もいいながらそうしないブラントの心境も伝わってきたし。

パンフレットの対談でも語られていましたが「太陽と月」という関係が非常にしっくりくる、ベストなキャスティングだったんだと思います。やりようによっちゃ他のキャストがいなくても市村ギョームと鹿賀ブラントさえいれば成立する戯曲なんじゃないかなと。
とにかく役者の力量にかかってる「台詞芝居」なので、にそういう意味で劇場的には1010やル・テアトルが限界サイズだと思う。決して青山劇場にかかる演目ではないような気がします。(私的にはこれを青山で見たいと思わない。行く人ごめんなさい。どうせ青山なら円形劇場の方で見たかった)

そんなこんなで実は他キャストさんの印象があまりなかったりします…。近藤さん、今井さん、小林さん、藤木さんまでかな。禅さん楽しみにして行ったんですが、正直あの濃ゆいメンツの中ではまだまだな感じでした。

ラストの方で10人が舞台前方に来るシーンは圧巻。スーツ姿のおっさん10人の芝居!私的にとてもツボです(笑)
最後の最後、ブラントの後ろにそっと立って言う「私はいつまでもブラントの斜め後ろを歩く。彼の影のように」みたいなギョームの台詞が印象的だった。その台詞で幕切れっていうのもインパクトが強かったのかもしれない。
台詞量が膨大すぎて、一度見ただけでは記憶しきれません;ストーリー的にはある意味単純なので理解できるんですけどね。戯曲の力がとてもある作品という印象で、中盤以降はとくにぐいぐい引き込まれました。

印象的だったキャスト別。
市村さん。ちょっと滑舌が…で、語尾が聞き取りづらい台詞が多々。
ただ、その辺は置いておいてもブラントを見つめる視線の変化とか、二人でいるときの距離感の移り変わりとか、一瞬で過去の現実→語り部に変わる演技なんかは流石だなーと思いました。最後に唯一の理解者がいなくなり、孤立してゆくブラントに「私じゃない!私が(情報を)売ったんじゃない!」と叫ぶ姿が悲しかったなぁ。いつの間にか祖国よりもブラントを愛してしまったギョームの切なさが伝わってきました。当たり役だと思います。

鹿賀さん。やっぱり存在感ありますねー。演説をするシーンの説得力があることあること。ブラントで一番好きだったシーンはギョームをスパイと疑い(ほぼ確信で)ながら、休暇を一緒に過ごすシーン。「自分は幾つもの名前を持っていた。君の名前は?」とギョームに問うブラントがなんとも言えず印象的。ブラント的には、あそこでギョームが告白していたらどうしたんだろうか。色々余白を持たせてこちらに想像させてくれる演技だったと思いました。

藤木さん&三浦さん。影の黒幕っぷりが素敵~。政界に潜む魑魅魍魎って感じで悪の華的空気がぷんぷん出てました。見た目がまたダンディなおじさまなのですよ。三浦さんの操られっぷりもツボ。最後に「首相なんか務まりません!いーやーだー!(要約)」と言いつつ、結局首相に祭り上げられてる辺りがまたツボ。

今井さん。ともすれば「アンタなんでそこに立ってんの?」になりかねない役なのに、違和感なく舞台上に存在していて、それだけでも凄いなと。結局ミーシャの正体は明かされなかったのですが、予備知識なかった私は始まってしばらく「実はこいつの正体がミーシャなのでは」と思ってました(笑)

近藤さん。謀略にはまってブラントに首を切られたと寂しげに言っていたホルストさん。それは事実無根だったことを後でも彼は知ることができたんでしょうか。なんとなく気になりました。相変わらずの癒し系。

脳内CPUをフル回転させてしまって、終演後は結構疲れました。この後はフォーラムでガラコンだったので、そっちで癒してもらおうと移動。
自分としてはとても面白かったし、気に入ったのですが、何せどう感想書いたらいいかわからないんですよ。大したこと書けなくて申し訳ない。でもとてもいい舞台でした。

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