六月大歌舞伎(夜の部)2005年06月26日 15:36

@歌舞伎座

千秋楽が日曜に当たったのでそっとクリックして取得してみました。
今月夜の部は良かったと周囲で評判なのでとても楽しみ。

・盟三五大切
何はなくとも吉右衛門さんと仁左衛門さん!
吉右衛門さんの五兵衛は最初のちょっとお茶目な所から最後の方の凄惨な表情まで、こちらに違和感を感じさせることなく演じてらして素晴らしかった。小万を殺した後に雨の中「敦盛」を謡いながら花道をはけていくシーンでは「人間てここまでやれちゃうんだな」と思って結構本気でぞっとしました。
仁左衛門さんは「ひでーなこいつ」という三五郎をどこか憎めない風に演じていて、それが最後のどんでん返しと上手く重なっていたと思います。
小万の時蔵さんも良かったなー。なんでこんな男に…と真剣に考えてしまうほど可愛らしい小万だった。
後は染五郎の八右衛門も出番少ない割に印象に残った。最初の芸者に入れ込む主人を窘めるとこも良かったし、五兵衛の身代わりになって捕まるとこなんかちょっと泣けました。「せめて顔だけは」と頭に手ぬぐいを被せてあげる五兵衛の優しさというか、それが切ない。結局八右衛門が犠牲になったおかげで最後まで復讐する決意を固めたってのも皮肉なもんです。

なにせストーリーも「はぁ!?」と思いつつも面白い。ジェットコースターみたいに話しが展開してくのはむしろ現代的だなーと思いました。忠臣蔵や、同じ南北作品の四谷怪談とが絡んでる辺りもにやりとするし、この人の頭の中はどうなってるんだろうと結構真剣に考えてしまいました。百両を巡る因縁劇。もうちょっと早く謎が解ければ大団円で終わったのに…と思いつつ、糸がこんがらがるから物語になるんだよなとも思いつつ。
とにかく終わった瞬間かなり興奮して大拍手してしまいました。歌舞伎座全体の熱気も凄かったと思います。

……で、あまりにも楽しくて満足したので次二つを見ないで歌舞伎座を出てしまいました。すいません。でもあの気持ちの良さをそのままにしておきたかったんだもの。
とにかく楽しかった。一等のいい席でもう一回見たかったなぁと後悔しきり。次回の反省にしよう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://showcase.asablo.jp/blog/2005/08/25/54548/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。