映画「CASSHERN」2004年06月03日 15:48

@丸の内ピカデリー2

さて、以下いきなりネタバレしますよ。

メインの登場人物全滅して「完」てなんやねん!

なんかもうなんといっていいか…。役者さんの演技は良かったし(除主人公)、絵的にも一つ一つは美しかったしいいんだけど、いいんだけど…。監督的に色々言いたいことはありそうだったけど、伝わってこなかったなぁ。映像に懲りすぎてスクリーンで見ると目が疲れるし長いし。(2時間でまとめられるだろ、これ)
世界観はですね(FF7+マトレボ)÷(ナウシカ+ハウルの動く城)って感じでしょうかね。
主人公がですね、とにかく納得行かない。戦地に行く理由も、自らキャシャーン=守護神を名乗るきっかけも。何のために闘うのか?って疑問を抱きながら闘うのはいいけど、結局それでどうだったのかの部分がさっぱりわかりません。
むしろ敵役の唐沢の方が理由も行動も筋道通ってて正しく見えました。
公開前にEZ!TVでやった特集見たんですが、そのとき感じた監督の印象そのままの映画だったなぁ。<font size="2" color="white">(=病んでるよ、この人)</font>私はタダ券持ってたからいいですが、そうじゃなかったらレディースデーでも後悔しそうな終了直後の心境でした。キューティーハニーの方が素直に感動できたよ(苦笑)
後ですね、これは誰が悪いわけじゃないんですが劇中のいいシーンでベートーベンの「月光」がすご~く使われるんですよ。私前日にアカドクロ見たばっかりだったんでもう笑い堪えるのに必死で;(アカドクロも劇中で月光がかかるのです)まさかこんなとこで弊害が出るとは思わなんだ。不意打ちは恐いです。

でもキャストは本当に良かったです。唐沢さん筆頭に新造人間4人衆はカッコよすぎだし、寺尾アキラも良かったし、樋口可南子&小日向さんは「阿修羅城コンビ」だし(こっちは改めて期待です(笑))ミッチーも非常に美味しいとこ持って行きましたね。
多分主役&ヒロインがあまりに薄味だったのも、映画の枠線が不明瞭な一つの要因なんじゃないかと。
DVD出てもう一回TVで見直したら見方も多少変わるかもしれないけどね。

最後に、この映画が遺作となってしまった三橋達也氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

ダム・ウェイター(Aバージョン)2004年06月05日 15:02

@シアタートラム(15:00~)

アカドクロのインパクトでちょっと記憶が薄れているダムウェイター(苦笑)1時間の上演時間で5000円て単価高いかもしれない…と思いつつ、かなり前の方で見れて幸せでした。
上演前の影アナがBバージョンのお二方でした。ってことはBを見るとAのお二人がアナウンスしてたのかしら。やっぱりBも取ればよかったなぁ。でもアカドクロとエリザのWパンチで懐氷河期の私には無理な話でございます…。

事前に「不条理劇」というイメージがインプットされてたせいか、逆にあっさりとストーリーが入ってきたのでびっくりです。あんまり不条理に感じなかった。(と思ったら、Aはそれがコンセプト(?)だったんですね)
村上氏がキューティーハニーに出てた人と同一人物とは思えず。役者ってすごい。彼はとてもキュートな人なんですね。ちょこちょこ動き回るのも、叱られてしょぼーんとなるのも、いたずらっ子のように復活するのも全部可愛かった。
つっつんはなんというか、流石の細かい演技と、時々見せてくれる反則物の笑顔でめろんめろんです。中盤、ガスがターゲットだと気づいた(ように見えた)辺りからの表情の変化にドキドキしました。
そんな二人に唐突にやってくるラストシーン。なるほどなぁと思いつつ、トイレから表にはどうやって回ったんだろうと悩みつつ、「ああ、だから不条理なのか」と思い当たり一件落着。(単純)
AB共通パンフも600円とお買い得で、いいもの見せていただきました。
あれだけ狭いとこでつっつん間近で見れたってだけでも幸せだったということで。

劇団☆新感線「髑髏城の七人」(アカドクロ)2004年06月06日 15:03

@新国立劇場中ホール(5/8)&東京厚生年金会館(6/2.5.6)

チケ取りから延々半年続いたアカドクロ。
財政破綻を起こすから2回しか行かない!とか言ってたのに結局4回見たアカドクロもとうとう終わってしまいました。
なんだかとっても脱力状態で、楽日夜から風邪っ引きです(苦笑)

何から書いたらいいんですかねぇ。なんというか、久々にこう、終わった後に見てるだけなのに達成感を感じてしまった舞台というか、とにかくパワーがある舞台でした。
MY初日が新国立の楽で、先に見た方のレビューとか読んであまり出来がよろしくないという意見が多かったのでドキドキしてたんですが、いや泣いた泣いた。
噂に聞いてた奥行きの広さは「多少もてあまし気味?」な部分もあったんですが、ストーリーに一本筋が通った感じで、正直この段階で自分的に97年版よりもアカドクロに軍配が上がってしまいました。
ただ、まだ舞台に馴染んでないような雰囲気だった女性陣3人がちと弱いかなぁというのと、兄さの鎌捌きがちょっと劣化してしまった気がするのが残念だったと思った覚えがあります。

で、6月入って厚生年金公演見てひっくり返ったわけですよ、女性陣のがんばりに!
きっと色々言われて辛かったと思うんですよね。特に劇団の顔でもある高田・粟根両氏の役を引き継いだ二人は。
でも二人ともちゃんと新しいキャラクターを作り上げていて、それが「アカドクロ」という新しい髑髏城を完成形まで持っていった原動力だったと思います。女性陣の頑張りが私をここまで感動させてくれたんだろうなぁ。
厚生年金会館ではストーリーに加え、人物にも一本筋が通って、ものすごく骨太なドラマになってました。

極楽太夫は小さく細く、見た目と能力はとてもか弱い。でも人としての強さをしっかり持っていて、時に兵庫を叱咤し、その背中を叩くこともできる。坂井嬢の持ち味を活かして、よくぞここまでキャラクターを育ててくれたと心から拍手。「りんどうよ…本当の名前はりんどう」。ここの可愛さといったらもう…お姉さんドキドキしちゃうよって感じでした(笑)
で、それによって兵庫という人間の成長がとても良く描かれてたと思うんですよね。前半のバカさかげんから守るもののためにどんどん強くなる兵庫。男前で今回も惚れました。
前回叫んでいた「てめぇがザコだと思ってる連中の力、見せてやるよ」という決めゼリフを叫ばなくなったところにじゅんさんの年輪を感じました(笑)渋いなぁ。

沙霧はいかにも「子ども」になったなぁと思います。一人生き残れと逃がされて、いっぱいいっぱいで必死に生きてる。赤針斎という名前もその才能に与えられたもので、リーダーシップは多分じっちゃんが取ってたんだろうなぁってのがすんごく伝わってくる。飛んだり跳ねたり拗ねたり、とにかく可愛い沙霧ちゃんでした。彼女で好きなシーンは髑髏城攻めの最中にボコボコにされてる三五を助けに「ばばーん!」とばかりに胸張って出てきてズバズバ人斬るシーン。その後初めて1人敵を倒せてガッツポーズの三五とセットで大好きです(笑)てゆーか今回の髑髏城は三五と沙霧がいい雰囲気に見えたんですが気のせいでしょうか。

捨はもう、あんま語ることないっす。人間的に大きくなって魅力的になったけど男の魅力がちょっと減ったかな?(笑)でもオヤジスキーな私は今回の枯れた色気にメロメロなのでした。OPで見え切るシーン、楽日はなんかもう泣けましたよ。あのOPはもう思い出すだけで目がうるうるします…。

で、今回一番はやっぱり蘭兵衛なんですよ!もう、もうミキたん最高だよ!惚れたよ!男の色気を感じまくったよ!
新宿に帰ってきた蘭は、なんかもう開き直ったかのように「男」なんですよ!声の出し方も新国立は細くて不安定だったのがものすごく低く、張った声に変わってたし。
1幕ラストの「女を捨て、意地を捨て、殿を捨ててまで拾ったこの命。安くはないぞ…天魔王!」の決め台詞は鳥肌立つほどカッコよかった。
2幕の煙管での殺陣はスピードリズム感共にレベルアップ、天魔の媚薬のシーンには悲しさを感じ、そんで蘭の最後のシーン。千秋楽は極楽の叫びも含めてあまりにも切なかった。
「くぅおぉぉぃたゆぅぅぅぅ!!!!」…字面にすると間抜けで申し訳ないのですが、こんな感じで絶叫して刀を振り上げて向かってゆく蘭。動かない蘭に向かってまだ銃弾を打ち込もうとする極楽、そして泣き叫ぶように「もういいんだ!」とそれを止める兵庫。なにか一つでもタイミングがずれていればこうはならなかったろうに…と涙ボロボロでした。そこにやってきた捨の「蘭兵衛すまねぇ、俺はいつも遅すぎる」という一言でまた涙ですよ。
蘭兵衛は蘭丸に戻っても女には戻ってなかったのかな、今回。「女を捨てて殿に忠義を~」って言ってたから、武士として本懐を遂げられなかったことが辛かったんだろうなぁ。守るべきものに守られて生き残ったということにプライドをずたずたにされただろうし。
ラストシーンで天の殿様の髑髏と共に炎に包まれた蘭の花。蘭丸が一番戻りたかった本能寺に戻って、今度こそ天の殿様と一緒に駆けて行ったんだなぁと思うと再び涙。(でもこれDVDには入らないのね…悲しい)

捨の首を切らなきゃいけないことに対しての整合性も通ったし、新感線の髑髏城としてはこれが完成形なんだろうなぁと思います。アオドクロはまた別物になるんだろうし。

なんか色々書きたいことはあるんですが、一度には書ききれなさそうなのでまたおいおい追加していきますです。
とにかく。結論から申し上げますとアカドクロは私の新感線No.1芝居となりました(笑)4回見に行くことにしてホント良かった…。

六月大歌舞伎(一幕見・助六由縁江戸桜)2004年06月15日 15:26

@歌舞伎座(十一代目市川海老蔵襲名披露)

同フロアにある別会社の人が歌舞伎好きで、そのうち一緒に見に行こうと言いつつ、中々実現してなかったんですが、「玉三郎の揚巻太夫と海老蔵助六の並びが見たい!」という強い声と、開演時間が19:30くらい~で定時後で間に合う…ということで行って参りました歌舞伎座。…歌舞伎座に歌舞伎見に行くのは何年ぶりだろう;

会場に着いたのは6:30くらいだったんですが、とりあえず立ち見で滑り込めました。演目も「歌舞伎は好きだけど見た数も知ってる演目も少ない」私でも知ってる数少ない話しの一つなので安心です。

とりあえず出演者の豪華さにびっくり。さすが成田屋の襲名披露…なんでしょうか。玉三郎・福助の揚巻・白玉は並んだだけで目も眩むような美しさ。特に衣裳変えてからの揚巻はほんっと、動きの一つ一つが美しくてため息物でした。(4階で顔見えなくても、しぐさだけでも美しさって伝わってくるんですねぇ)
お待ちかねの助六登場…は、2/3くらい見えなかったけど、色男役はほんっとはまるなぁと感心しました。喉が少し辛そうだったのは気のせいでしょうか。ちょっと台詞が聞きづらかったです。
通人が出てきたところで随分お遊びがあってびっくりしました;「襲名披露の海老蔵さんに似てるね」って記念の写メール撮ってるし、ヘェボタン叩いてるし、あのマフラーとサングラスはなんだったんだろう?最後はお~いお茶で締めて退場(笑)
勘九郎さんはお顔が大きくていいですね!(いや、ホントに。遠目からでも表情わかるんだもん)以前知人が歌舞伎座前の横断歩道で勘九郎さんに遭遇して、距離が縮まるにつれて巨大化する顔に恐れおののいた…と話してくれたのですが、大きな顔は役者さんの武器なんだなぁと改めて思いました。

立ち見でも十分楽しめたんですが、やっぱり先日のラストサムライ試写会くらいの席で見れたら嬉しいなぁ(苦笑)勘三郎襲名の時はちょっと気張ってがんばろう。
八月の納涼歌舞伎の演目が出てましたね!四谷怪談か~。配役的にもそれが一番よさげだったし、三部制で開演遅いから平日狙いでこっちもがんばってみようかな。

そうそう、観劇仲間のM嬢は昼の部の「外郎売」が見たいそうで。私は縁起物でやっぱり睨んでほしいのでそれを見るなら口上も見たいんですが、昼の部ってことは土日?…私土曜は今週も来週も観劇よ?……20日ですか?今週の日曜ですか?

……朝から一幕見に並んでたら笑って下さい。

Musical Concert Diva 2004 MAKI ICHIRO&CO.2004年06月19日 13:21

@オーチャードホール(ソワレ)

UWE氏目当てで行ったのですが、いや~予想外(失礼)に良かった!ほんっと良かった!思わず「明日のチケットは今買えますか?」と聞いてしまいそうに良かった!(思い留まりました…)
いい音楽のおかげで美味い酒が飲めて、ほろ酔い幸せ気分で書いてます。

事前にレポートとか読んでたので、エリザから4曲やるという知識はあり、「4曲で元は取れるな…」なんて思いながら会場へ。パンフを買って見て見たらなんと!UWE氏が「Stars」を歌うとあるではないですか!ジャベールやってるんですよね、そういえば!期待度がここでぐ~んと上がります。
場内へ入るとステージの上には生オケが。ここでさらに期待度アップです(笑)だって生オケでやるとは思わなかったんだもの…。

そして開演。人魚のように青く光沢のあるドレス姿で一路さん登場。「キス・ミー,ケイト」から数曲。このミュージカルは未見で全然知らないのですが「またショーが始まる」というのは素敵な曲ですね。開演前のドキドキする気持ちがそのまま詞になったような曲でいいなぁと思いました。

続いて「イーストウィックの魔女たち」から。これも未見です;去年CMは散々見ていて、「見たいなぁ。どーしようかなぁ」と思ってる間に終わってしまっていたという不覚を取った演目なのですが、「生まれ変わる夜」という曲を一路さんが驚くほど(こりゃまた失敬)妖艶に歌って下さり、こちらも再演があるなら是非見たい!と思いました。客席の男性方に迫ってみたり、サービス満点でしたね(笑)でも一路さんのキャラ的にはもう一曲の方が合っていたような…。
ここでMCが入って、「王様と私」から一曲歌った後に井上くん登場。なんかすんごい緊張してた感じで(笑)この曲は声の伸びもイマイチに感じました。プロなんだからステージに慣れろ~…と心でエールを送ってしまいましたよ。
そのまま一曲ソロで歌い、「モーツァルト!」パートへ突入。一路さんも一曲歌った後、お待ちかねのUWE登場!

実は全くの初見なんです。DIVA行くことにした後にCD買って聞こうかと思ったんですが、なんというか「最初の衝撃」は生で聞きたくて結局我慢したんです。で、初めて聞いた彼の歌声は…すごく好みでした。評判通りロック色の強い歌い方で入り込みやすかったし、それにステージに独自の空間を作る能力がすごいんですよ。演出家、やりがいあるだろうなぁと。どんな演出を持ってきても彼自身は揺らがない感じで、演出に負けない力を持ってる。だからきっとやりたい放題できると思うんですよね。

うわ~!…と思っている間に「ミス・サイゴン」から「SUN&MOON」。一路さんとのデュエットでしたが、UWE氏は歌い始めた一路さん=キムの手をそっと取り、口元へ持っていって優しくキス。雰囲気は優しいのにすっごく色っぽくてドキドキ。途中でリフトが入ったりして最後はキスシーンで終了。美しい世界観でした。彼はクリスだったんですね。でも今の印象からだとむしろ「ブイ・ドイ」を聞きたかったも…。(そう言ったら同行のHさんに「クリスだったのは10年前だから!」と言われました(笑)そうか、そうだよね…)
井上くんの「Why God Why?」は良かった。アメリカ陸軍にしては線が細すぎる感はありますが、8月のサイゴン開幕が楽しみです。この辺からは歌になると堂々としてて「おお!」って感じ。

二幕。一曲目は井上くんの「ROSE」。この曲には思い入れがありまして…と言うと知ってる人にはすぐわかってしまうんですが、そうです。「飛龍伝」のあの美しいラブシーンでかかるのがこの「ROSE」なんですよね。ベッド・ミドラーの映画バージョンだったのでそれが印象強くて。実は今日の午前中も「飛龍伝」の劇中パラダイス~ラストまでをたまたま見てて、脳内にインパクトが残ってる状態だったのでこの選曲には驚きました。聴きながらあのシーンが即時再生(笑)「ヤダヤダヤダヤダ!行っちゃヤダ!」「もー!いい加減にしろよ!」「なによー!じゃあキスくらいしてってよー!…愛のないキスはイヤよー!」「……愛があればいいんでしょう?」……あああ、思い出しただけでもう…(号泣・でもセリフだけ羅列してもちっとも泣けないのがまた(苦笑))
でも……英語の方が素敵だな、この曲。日本語の歌詞は乗りにくいメロディなんだと思う。英語バージョンを聞きたかった。アレンジもベッド・ミドラーのバージョンのが好きだったりします。

UWE氏のソロ曲。どっかで聞いたことがあるなぁ…と思ってたら007だったんですね!これがめっちゃカッコ良かったんですよ!ビジュアルも声もすごく合ってました。もっかい聞きたい…と思ったらなんとCD収録!?この段階でかなり買う気マンマンに(笑)

そんでもってレミゼパート!
レミゼは私、映像として舞台を見たのは初演のみで、その後はCDで音のみだったりするんですが(苦笑)UWE氏の「Stars」はホント良かったなあ。言葉もない。途中ですっと片膝を付いて十字を切り、天の主に向かって歌い上げるその姿は、ただただ心に染みた。
「カフェソング」。井上くん、やはり役者としてのライバル心でしょうか?この辺からUWE氏に触発されてか対抗意識か、私の中の彼の印象を上回る歌を聴かせてくれたような気がします。ショーの中でどんどん成長していったような…。

そして最後はエリザパート。
客席からUWE氏登場。白いスーツ姿で観客を妖しく「死」へ誘い込みつつ「最後のダンス」。1番のサビを日本語で歌っていてびっくりしました。そして♪オマエは オレと 踊るさだめ~♪の後に「フフフフフフ…」と、低く押し殺した声で笑うんですよ。これがもう「ああ、トートだ!」って感じ。初めて聴いた彼の「トート」は、私の頭の中にあった理想の「トート」の歌にとても近かった気がします。パワフル&ワイルド&セクシー!…思い出してもため息です。

「闇が広がる」。これはですね正直意外だったんですが、二人の声がすごく合うんですよ。UWE氏のトートに誘われるように、ナイーブで今にも崩れそうなルドルフに誘われるように、二人の声はあの瞬間だけ完全に「エリザベート」の世界だったような気がします。井上くんすごい!4年前から成長したんだね…(涙)フランツの身体のラインや顔を触れるギリギリのラインで辿っていくトートの手付きがすんごく色っぽいんですよ。さっきまで007歌ってた人とは別人です。プロだ。

「私が踊るとき」では一路さんが白いドレスに着替えて登場。勝ち誇るシシィ、何度も手を伸ばし、それを捕らえようとするトート、その度に手を振りきって「自分の意志で踊る」と胸を張るシシィ。なんかこの辺で気持ちが先月末に戻ってましたね(苦笑)ドイツ語と日本語ちゃんぽんでも関係ありません。いい曲はいいんです!

そして「私だけに」で本編が終了。カーテンコールは「OVER THE RAINBOW」。
あー、いいもの見たな~っていうのが正直な感想です。 DVD一万か…でも買っちゃいそうだな…買うだろうなぁ。

終演後にUWE氏がサイン会をやるというので、勢いでCD買っちゃいましたよ(笑)パンフのUWE氏(この写真がまたかっこいいんだ!すご~く好きな顔なんですよ。RENTオリジナルロジャーのAdamに似てません?似てませんか、そーですか;)にデカデカとサインしてもらって、ギュっと握手してもらって、幸せ気分で会場を後にしました。

行くかどうかほんっとギリギリまで迷ってたんですが、行って良かったよ~。早くCD来ないかなぁ。007聴きたいなぁ。ビデオ借りちゃいそうだ。