東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ)2005年03月12日 14:10

CAST:
バルジャン:別所哲也
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:知念里奈
マリウス:藤岡正明
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:坂元健児

1987年以来の本公演です(笑)
覚えてるところもあり、覚えてないところもあり。でもよかったなー。
緞帳のコゼットちゃん見てものすごく感慨深かった。

別所バルジャンは川崎レミコンで予習済み。レミコンで印象深かったのと同じく、囚人~独白までが秀逸。床に膝を立ててむさぼるようにパンを食べる姿とか、司教様が銀の燭台を鞄に入れようとするのを「取り返すつもりだ」と勘違いして離さない…とか、細かい部分の演技がよかった。
「♪24653~↑」は頑張って上げてるんだけど、そのせいで声が細くなってしまって残念。あのシーンはバルジャンの決意のシーンだと思うので、別に音上げなくてもいいから思いっきり声張ってほしい。
エピローグでも細かい演技してるんだけど、元の顔立ちのせいかずっと厳しい表情に感じられてしまって、それはそれで筋通ってるけどちょっと好みじゃなかったかな。

今ジャベは素晴らしい~!現役ジャベでは彼が一番好きなんですが、やっぱりいい!自殺の笑い声が抑え気味だったのもよかった。対決の火花の散り方もすごかった。
市原レミコンで聞いた「元気よくバリケードを登る」ところも見られたし。
あんまり勢いよく登るからバリケードが揺れて、一瞬サカケンアンジョが小さく跳ねてたよ(笑)
これから年数重ねて迫力ついてきたらすごくすごくいいジャベールになるだろうなぁ。

笹エポちゃんは元気よくて可愛かったです。強盗団の登場シーンは結構悪そうな顔してるのに、どんどんどんどん可愛くなってく女の子だったな。声量豊かだからあの「One day more」でも声消えてないし、同じく声量のある藤岡マリウスにも負けてなかった。
「恵みの雨」がとても可愛く切なかったです。

井料ファンテ。レミコンではほんっとごめんなさい無理です苦手です…って感じだったのですが、動きがついたらそうでもなかった。むしろ亡くなるシーンなんか綺麗で感心。歌声は相変わらず苦手だったりするんですが、相対的に見ると拒否反応は70%減て感じです。
とにかくお亡くなりになるシーンが美しかったんです。表情の作り方が上手くて、目を開いて亡くなる→バルジャンに目を閉じられるという一連のシーンがリアルで、本当に見てて悲しかった。

知念コゼ。記者発表の時の方が歌えてたかな~。まだ「段取りを追ってる」感が。でも正直キムよりいいと思います。今後に期待。

藤岡マリウス。上手い!とにかく歌が上手い!演技も危惧してたほど棒立ちではなく、そこそこはこなしてた感じ。でもまだ「こなしてる」。マリウスの感情が歌に乗ってなくて、「ここで感情を込めなきゃ!」って感じでした。ただ、初舞台で2ステージ目としてはいいんじゃないかと。彼も今後に期待。

テナルディエ夫妻は見事な「ノミの夫婦」っぷりが素敵でした。ちっちゃいのに下水道でちゃんと死体担いでた徳井さんに拍手。結婚式では美八さんのスカートに隠れちゃったり、徳井さんならではの演出があってよかったです。歌の評価があまり高くないと聞いていたのですが、私的には全然OK。問題なし。

アンジョルラス。相変わらずかわゆい。髪型が変わってプリティ度アップ。ABCカフェで机の上に飛び乗った時にはあまりのミニマムさとプリティさに癒されてしまい、思わずほわんと微笑んでしまいました。
でもそれはアンジョルラスとして(以下略)という昨年に続いて何度目かの自問自答をしてしまったのも事実。どうなんだろう…。
目を開いて死んでいるというのを市原レミコンで聞いたので、そこに注視していたのですが、黒目がちのつぶらな瞳故、判別に時間が…でもちゃんと開いてましたね!今さんの「後輩イジメ」に負けず、最後まで目を開いてがんばってほしいです。

そんなこんなな各キャスト感想。リトコゼちゃんの歌がありえない感じだったり、ガブちゃんが上手すぎてびっくりしたり、伊藤グランが素敵だったりとかありましたが、やっぱり久々のレミゼということでかなり舞い上がっていた感あり。
ここからあと20回近く見るわけで、どんな風に感想が変わるか、自分でも楽しみです。

東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(ソワレ)2005年03月12日 14:10

CAST:
バルジャン:今井清隆
ジャベール:岡幸二郎
エポニーヌ:新妻聖子
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:剱持たまき
マリウス:岡田浩暉
テナルディエ:駒田一
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:東山義久

そのまま続けて2公演目。本来ならこちらがMY初日になる予定でした。
1回目よりは少し冷静に見られたかな。

今井バルジャン。やっぱりこの人のバルジャン好きだ~。7月にレミコンを見ようと思ったきっかけは鹿賀ジャベだったんですが、冬のレミコン以降を見ようと思ったのはきっかけは今井バルジャンなんですよね。温かくて柔らかい声がとても好きです。
独白のシーンから目がきらきらしてて、最後のエピローグでは完全に涙声でしたね。コゼットを見つめる表情や微笑みなんかが本当に温かくて、泣けてしまいました。「バルジャン」て感じ。最後は本当に神に召されてしまいそうだった…。(別所バルジャンは「バルジャン」じゃないんだけど、一人の人間の人生としてもの凄く生々しく感じられた)

岡ジャベ。レミコンよりも迫力が増してました。かっこいー♪ 岡さんだけ結んだしっぽが綺麗に縦ロールなのはどうしてなのだろう…。美に対するこだわりなのだろうか。
だから…というわけじゃないけど、文句なしに迫力あって素敵なのにピンと来ない部分があるのはなんでだ?…と考えてみた。岡さん、ジャベールというには美しすぎ・華ありすぎなんではないかと…。牢獄で生まれて自分を「ウジ虫」なんて言うジャベール像から考えると、持ったオーラが上流貴族というかなんというか(笑)
いや、これって重箱の隅だとわかってはいるんですけどね。でも普通のブーツ履いてても「スターブーツ」に見える勢いの岡さんの華々しさってやっぱりすごいと思う。

新妻エポ。「On my own」がど迫力でした。流石に声量すごい…。でも死に際がなんとなくキムと重なって見えたのはどうしてだろう。笹本エポの時は思わなかったんだけど。
プリュメ街で「♪片思いだわ~」ってやってる辺り、見た目の小ささも加わってえらい可愛らしさだった。エポちゃんは切ないよね…。

コゼット。安定してました。知念ちゃんと比べると、やっぱり役に対しての作り込みがしっかりしてる気がします。「♪何もしらず秘密なのね 昔どんな子供なのか~」の辺りで拗ねてる表情がお気に入り。

岡田マリウス。一番好きなマリウスなのに2回しか見れない岡田マリウス(涙)この人も声が好き。あと、本当に一目惚れして頭の中が舞い上がっちゃってるところが大好き(笑)柵乗り越えた後にこけてるのはデフォなのでしょうか。「Cafe song」の熱演はすごかったです。後ろの学生の笑顔がほんっと悲しい。

テナルディエ夫妻。何を言うことがありましょう。徳井さんも悪くないな~と思ったんですが、駒テナ見ちゃうとやっぱり違うなぁ、と。(すいません…)
駒テナは下水道のソロがとても好きです。テナルディエの人生が見える気がします。盛り上げ上手なモリクミさんは、「One day more」でコミカルな表情しながら実はものすご~く綺麗な声でコーラスしてるのに感動。

東山アンジョ。この方も小さめなアンジョなのですが、ぷりちーではなく格好良く見えるのは意外に和風できつめな顔立ちのせいでしょうか。ダンサーさんなだけあって身のこなしがものすごく美しい!旗振りとか格好良かった~。F嬢は彼の髪型がストレートにツボにクリティカルヒットだったらしく、いい意味で頭抱えてました(笑)
歌は期待してなかったわりによかった。阿部グランとの関係性が見えたせいかなぁ。学生たちのシーンは昨日泣けなかったのに今日はうるうるきてしまった…。

この回はコンブフェールが小鈴さんだったので、アンサンブルにも注視。結構見つけられたかな。東山アンジョの後ろで冷静な表情で立ってる小鈴コンブが素敵でした。明日のアンジョルラスも楽しみです。

しかし、こんだけキャストが違うと印象がガラっと変わりますね。
東宝の戦略に乗せられてるなぁ…とほほ。

東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ)2005年03月13日 14:11

CAST:
バルジャン:別所哲也
ジャベール:鈴木綜馬
エポニーヌ:坂本真綾
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:剱持たまき
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:駒田一
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:小鈴まさ記

というわけで連続3回のレミゼもラスト1回。
怒濤のような週末でした。

綜馬ジャベ。思ったよりも激しいジャベで驚いた。声はやっぱりノーブルなんだけど(笑)想像してたのとずいぶん違って、これは結構好きかもしれない。バルジャン・ジャベールは主役なだけあってどの人見ても外れがない。
「対決」とかバリケードで捕虜になってる辺りの緊迫感はすごかった。でも対決の後の倒れっぷりがあまりにも見事で、しかもべっしーとの身長差がすごいから、ジャベ死んじゃったんじゃないかとちょっと心配になった。
あ、「自殺」に入るとこ(イントロの部分)の演技が、私の頭にあるジャベール像そのものでびっくりした。

真綾エポ。去年2回レミコンで見てるんですが、ごめんなさい。本公演でもダメでした。マイクトラブルがあったのかもしれないけど、それにしても声が聞こえない。「One day more」で「♪今日も一人よ~」と「♪みじめなあたし~」が聞こえないってどういうことなんだろう。コート翻して走るとこなんかは好きだったけど、基本的にあまり印象に残らないエポでした。

泉見マリウス。えーと、どちらのアイドルさんですか?(笑) なんだ?あの可愛さ。黒に戻してふわっとさせた髪型がまたもう…。ゼンザでいずみんに落ちたWさんなんかは見たら益々深みにはまることでしょう。ご愁傷様です(笑)
たまちゃんとの声の相性がすごくいい感じでした。エポちゃんの声がかき消されてたのにはその辺にも一因があるかもしれない。
印象的なのはバリケードでの熱さと、バルジャンの告白聞く演技かな。どっちかっていうと激しい、情熱的なマリウス…かな。

小鈴アンジョ。う~ん…。演技の方向性的にはとても好き。立ち姿もきれいだし、ここまで見た3人では一番リーダーらしいアンジョだと思う。でも歌が……どうしちゃったの?という感じです。全く心配してなかっただけにちょっと驚いた。
シュルツ大尉とか昨日のコンブフェールの方が上手く聞こえたんだけど、緊張しやすい人なのかな。キーが出ない、とかではなくて全く音程が取れてないところが何カ所か。
それをさっ引いてもすごく好きなアンジョなので、調子を上げてほしいです。
マリウスが撃たれた後、バリケードのてっぺんからもの凄い勢いで駆け下り(半分は飛び降り)てきたのにびっくりしつつ、そのまま戻って撃たれて落ちるとこを双眼鏡で追ってたらさっきまで下にいた伊藤グランテールがえらい勢いで駆け上がってきてて驚いた。早!昨日はこんな早くなかったと思うんだけど…。カフェソングのグランテール&アンジョルラスに泣けてしまったのはそのせいだろうか。
そうだ、小鈴アンジョはコンタクト使用者らしく、市原レミコンで「目を開けて死ぬか、閉じて死ぬか」でかなり迷っていた様子なのですが(詳細は'04 12/5のレポ参照)、結局開けて死ぬことに決めたようですね。昨日の東山アンジョは閉じてたな、そういえば。コンタクト落とさないようにがんばってほしいものです。

で、今日は4月からアンジョ登板の岸さんがブリジョンで出てました。後で香盤表をチェックしたら「囚人1」とかいろんなとこに出演してるんですが、<b>知識なしで8割方発見してた</b>のはやっぱりファンだってことなんですかね?
確かに気になる人ではあったけど…むむ。とりあえず4月の登板待ってます。

というわけで次回は23日の1900回公演。初山口バルジャン&ANZAエポです。
楽しみだなぁ♪

スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」(夜の部)2005年03月19日 15:35

@新橋演舞場

・ヤマトタケル 段治郎
・タケヒコ   右近

初スーパー歌舞伎でした。
もうですね、一言で言うと「あなどっていてごめんなさいm(__)m」です。
大変失礼ながらイメージ的に「衣裳と演出でショーアップされた派手な舞台」という印象しかなかったのですが、みたらとても面白しろく、良く出来ていて、時間と懐に余裕があればもう一回見たい感じです。特にメインテーマの曲がとても気に入りました。
新感線のいのうえ歌舞伎ってこの辺をすごく意識してるんだろうな~と、改めて思いましたね。

印象的だったのは1幕で熊襲に襲撃をかけるシーンと、2幕ラスト。
熊襲のシーンはですね、音楽聞えてきた瞬間にすご~く新感線と近い物を感じてしまい、ドキドキ。そして熊襲を治める兄タケル・弟タケルの衣裳がすごくて、兄は背中に蛸、弟は蟹を背負ってて「うわー!」って。
宴会する熊襲の民たちが大きなセットと一緒に盆で回ってくる演出なのですが、このセットがすごい。仕掛けがいっぱいでタイマツが入ってる篭は落ちてくるわ、2階の壁が抜けて人が吹っ飛ぶわ、戦ってる最中にそこらに置いてある樽が飛び交ってるわ(笑)
ストーリーの部分も熊襲を平定を命じられた小碓命が女装してやってきて、「彼女」を兄弟で取りあったあげくに二人とも小碓に殺されるわけですが、最後に「勇者にふさわしい「タケル」の名と熊襲の魂を引き継いでほしい」と懇願され小碓は「ヤマト(の)タケル」を名乗るようになる…と、すごくわかりやすい展開。
でもこの「わかりやすさ」ってのが大事だと思うんですよ。

二幕では熊襲を平定したヤマトタケルが、今度は蝦夷を平定してこいと言われてしまうわけです。(帝の跡継ぎ問題だったり色んな理由で疎まれてるんですよね…哀しい)
相模で罠に嵌められて、火に取り囲まれるシーンなんかも面白かったな。火のイメージに旗を使ってるんですが、これがちゃんと火が燃えてるように見える。そして歌舞伎系のわりには殺陣もかなり動きがあって、特に雑技団から来てるアクロバット部隊の連続バク転やトンボがすごいすごい!度迫力のアクションに客席から拍手が連発。最後はタケヒコが炎のフラッグ(敵方の付けた火に、タケルが神の火で対抗するわけです)をぶんぶん振って「アンジョルラスが勝った!」状態(違)で場面転換。
今度は一転して蝦夷へ渡る為の海のシーンにチェンジするのですが、このシーンが切ない。海が荒れて、「どうしたら無事に渡れるか」を占ったところ「ヤマトタケルの一番大切なものを海に差しだせ」という神託が降りる。大切なもの=旅に同行していた第二夫人の弟橘姫。タケルは「そんなことせんでも渡れる!」と強行しようとするわけですが、事態を察した弟橘姫が「私は所詮第二夫人。あなたが帝になっても皇后にはなれない。だったら海の神様の元へ嫁いで海の皇后になる」と心にも無い言葉をきっぱりと言い切って、皇后にふさわしい24枚の畳をあなたの手で海に投げてくれと懇願。
ここの弟橘姫(春猿)さんがほんっとうに美しく、可憐で、凛としていて泣ける泣ける。基本的にヘタレキャラのヤマトタケル(てゆーか段ちゃん)はもう鼻水ダラダラの号泣状態なのですが、涙で流れた目元の朱が血の涙のようでそれがまた泣ける。「あなたの手でこれを投げてくれることが私への愛の証だと信じて、私は海の神の元へ旅立つことができるのです」と言われてタケルが畳を投げ込むとこもまた泣けました…。半分はタケルの貰い泣きです。
そのまま海へ消えてゆく弟橘姫の名を絶叫しながら二幕完。

で、三幕は「今度こそ大和の国へ凱旋!」と思った矢先にまた国つ神退治を命じられるヤマトタケル。健気に父を信じて引き受けるヤマトタケル。でもちょっと慢心して神剣「草薙剣」を第三夫人(…)に預けていくヤマトタケル…。
結局慢心が原因で重症を負って、故郷へ辿り着けないままタケルは死んでしまうわけです。「帰りたい…帰りたい…」と泣くタケルの姿がでっかい子どものようで切ない。最後の絶命シーンでは絶対に弟橘姫が「行きましょ~自由な~処へ~」とお迎えに来ると思ってたのですが、来なかったなぁ。
そしてタケルの魂が白鳥となって天に帰るラストシーン。ここで宙乗りが入るんですが、両腕を翼に見立てた衣裳のせいも相まってでかい。とにかくでかい。だって単純に縦横1間の白鳥ですよ?予想はしてたけど本当にでっかくて驚きました。宙乗りの鳥屋口(でいいのかな?)の間口が小さくて翼広げると入らないからウルトラマン状態で突っ込んでゆくタケルがまた間抜けだったり…(笑)

スーパー歌舞伎にカーテンコールがあるのも驚きましたが、全キャストが「役のまま」カーテンコールに出てくることにもっと驚きました。熊襲兄弟は動きシンクロしたままだし、帝が出てくる時には皆頭を垂れる。鳥屋口からダッシュしただろうヤマトタケルは父帝の手を取って、随分長い間そこに額をつけてました。それを見つめる帝の表情を見ていて「やっとタケルの気持ちが父上に伝わったんだなぁ」と、ちょっとウルウル。カーテンコールでこんなに感動するとは。

とにかく仕掛けが多く、派手で、尚且つ単純明快で爽快なストーリー。豪華な衣裳も眼福だったし、とにかく「お客さんを楽しませよう」という気持ちがとても伝わってくるいい舞台でした。
個人的には1月の演舞場に続いて春猿さんの初々しさ・清純さに惚れてしまった感じです。

機会があったら右近さんバージョンも見てみたいなぁ。

東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」(マチネ・1900回公演)2005年03月23日 14:11

CAST:
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:ANZA
ファンテーヌ:井料瑠美
コゼット:知念里奈
マリウス:泉見洋平
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:森久美子
アンジョルラス:坂元健児

というわけで1900回です。ドキドキしながら会社を休んで行ってきました。
全体的な感想としては「ANZAエポ泣かされ・小鈴コンブがかっこよかった」回でした。

山口さんのバルジャン。出てきた瞬間に「でかい…」とびっくり(笑) 歌はやはりお上手なんですが、個人的好みとしてバルジャンのイメージよりもちょっと声質が高いかな~…と。
リトルコゼットちゃんがバケツを置くシーンでうっかりと転がしてしまい、舞台ギリギリのとこまでコロコロと転がってひやりとしたんですが、慌てず騒がずにゆっくりと拾って優しくコゼットの頭を撫でる表情が素敵でした。その後の「♪らんらららららら~」の所もいいですね~。
同じような感じでお使いに来たエポニーヌへの対応もとても優しくてツボ。「俺に渡せぼうや」とか「気をつけて行くのだ」とか。
ただ、全体的にはあまり好みなバルジャンじゃないことは確かかな~。特に1幕。声も見た目も印象がソフトすぎるのかもしれない。まあ、この辺はあくまでも好みなんですけどね。

ANZAエポちゃんを初鑑賞。いや~、可愛い!可愛いとしか言いようがないです。声は相変わらずハスキーで、所々ひっくり返ったりもしてたのですが、そんなん吹っ飛ばす勢いで可愛かった。鼻っぱしの強いところや、強がりな寂しさも良く出てたし。かなり好きなエポちゃんです。
「恵みの雨」の「♪大丈夫 ムッシュマリウス」の表情が可愛くて切なくて、久々に「なんでエポちゃんじゃダメなんだよマリウスのバカー!」と思ってしまいました(笑) このシーンは対する泉見マリウスも迫真の演技。泉見くんがまた泣き顔綺麗なんですよ…(^_^; そのせいか「美しくも悲しい」といった風情で、なんだかとてもきれいなシーンとしてできあがっていたように思います。

目新しいところとしてはサカケンアンジョがヅラ(なのかな?)被って、頭に尻尾がついてました。相変わらずぷりちーなアンジョです。歌声だけ聞いてると力強いんだけどなぁ。

知念コゼットは歌がものすご~く良くなってました。高音がかなり安定していて、愛らしかったです。知念コゼット×泉マリウス×ANZAエポニーヌだと本当にお人形さん3人みたいな感じで見目麗しいことこの上ないですね。(もちろん歌と演技も大好きですよ)

小鈴さんがコンブだったのでずーっと追っていたのですが理知的で冷静な副官て感じではまってましたね。アンジョの時とはまた違ったかっこよさがありました。途中色々なところで出てくるのですが、宿屋のシーンでの小芝居が大爆笑もの。マダムにもらった怪しい食べ物食べて、歯に何か詰まらせて取れない取れない~ってずっとやってるんですよ(笑) あのシーンは毎回アンサンブルさんに注目してしまいます。

そんなこんなで本編終了。花が投げられた後にサイゴンでも使われていた電飾付看板が下りてきて、銀テープが飛んで特別カーテンコールへ。駒田テナが私服で出てきて司会をしてらっしゃいました。
各プリンシパルさんのコメントがあったのですが、その辺は↓で全文が出てますので参照宜しくお願いします。

http://forum.nifty.com/ftheater/news/2005/50324.htm
@niftyシアターフォーラム

そしてこういったイベントでコメントを聞く度に井料さんが好きになる私。素敵ですよね~。普通のカテコでエポちゃんと出てくる瞬間の意外な凛々しさとのギャップがいいな、と。相変わらずかわいいコメントのANZAちゃんと共に、とても印象に残りました。

おまけで全員の写真とサイン入り特別チラシを頂きました。これ配る為に帝劇入り口前がもの凄いことになってましたが、それもまたいい思い出ということで。
終演後はいつもの喫茶店でナポリタンを食して、会社の送別会に向かったW嬢と別れ、ソワレへ。
ということで以下ソワレレポへ続きます。