新・乾いて候 そなたも同じ野の花か(千秋楽) ― 2005年07月30日 15:38
@新橋演舞場(千秋楽)
いやー、究極の「スター芝居」を見たって感じです。
客席の皆さんの視線全てが正和様の一挙一動に集中してるわけですよ。
巨大なスポットライトとレーザービームをバックに登場する正和様。走る正和様。泣き崩れる正和様。振り返る正和様。何かするたびに客席が盛り上がる。あれは本当に凄い。
演出もとにかく正和様をどれだけかっこ良く見せるかに命をかけている感じだし、ご本人も期待を外さずに格好良いのです。特に終盤の殺陣!「見せる為の殺陣だから、不自然でも衣裳も乱さずにやります」とご本人がおっしゃる通り、舞い散る雪とシーンごとに変わる色彩が視覚的に綺麗でねぇ。そして一太刀ごとに決まるポーズとその度に沸き上がる大拍手。マジですごかった。で、正和さんもお年の割に(失礼)かなり動かれていて結構見ごたえがある。この方が何故これだけ客を呼べるのかわかった気がしました。素敵だったー。
お芝居の内容も好き系。徳川家の毒味役の家系に生まれた母と、将軍吉宗の子、腕下主水(かいなげもんど)の不幸生い立ちと、闘いを宿命づけられた悲しい人生。赤子の頃から毒を飲まされて、どんな毒にも耐えられる体質にされたってすごい設定です。お母さんも悲しいですよね。吉宗を将軍にするために吉宗の兄二人を毒殺して自分が科を背負って逝ってしまって。
「父を守るように」という母の言葉に従い、闘う度に、人を斬るたびに乾いていく心。それがタイトルの「乾いて候」なわけですね。
そしてそこに現れた同じ宿命を持つ女、右近。こちらは尾張の殿様の妾腹として生まれた兄の為に生来持って生まれた力(呪術で人を殺せる)を使い、兄の為に生きている。そんな彼女が敵と知らずに主水を救ったことで出会い、惹かれあい、最後は悲しい別れが待っているわけです。「そなたも同じ、普通の野の花のして生きたかったのであろう」という台詞は切なかったなぁ。
阿修羅城とかあずみとか、あの辺のテイストです。大好きですよ。
とりあえずもう再演はないということなので、見ることができてよかった。今こういう役者さんあんまりいないもんなぁ。真ん中に立ってるだけで絵になるってすごい。
見ていて宝塚を思いだしたのは、あちらも究極のスター芝居だからだと思います。
余談ですが、終演後の出待ちの人数が半端じゃなくて怖かった…。大阪エリザの千秋楽以上ですよ、あれは。いやはや、すごい。
いやー、究極の「スター芝居」を見たって感じです。
客席の皆さんの視線全てが正和様の一挙一動に集中してるわけですよ。
巨大なスポットライトとレーザービームをバックに登場する正和様。走る正和様。泣き崩れる正和様。振り返る正和様。何かするたびに客席が盛り上がる。あれは本当に凄い。
演出もとにかく正和様をどれだけかっこ良く見せるかに命をかけている感じだし、ご本人も期待を外さずに格好良いのです。特に終盤の殺陣!「見せる為の殺陣だから、不自然でも衣裳も乱さずにやります」とご本人がおっしゃる通り、舞い散る雪とシーンごとに変わる色彩が視覚的に綺麗でねぇ。そして一太刀ごとに決まるポーズとその度に沸き上がる大拍手。マジですごかった。で、正和さんもお年の割に(失礼)かなり動かれていて結構見ごたえがある。この方が何故これだけ客を呼べるのかわかった気がしました。素敵だったー。
お芝居の内容も好き系。徳川家の毒味役の家系に生まれた母と、将軍吉宗の子、腕下主水(かいなげもんど)の不幸生い立ちと、闘いを宿命づけられた悲しい人生。赤子の頃から毒を飲まされて、どんな毒にも耐えられる体質にされたってすごい設定です。お母さんも悲しいですよね。吉宗を将軍にするために吉宗の兄二人を毒殺して自分が科を背負って逝ってしまって。
「父を守るように」という母の言葉に従い、闘う度に、人を斬るたびに乾いていく心。それがタイトルの「乾いて候」なわけですね。
そしてそこに現れた同じ宿命を持つ女、右近。こちらは尾張の殿様の妾腹として生まれた兄の為に生来持って生まれた力(呪術で人を殺せる)を使い、兄の為に生きている。そんな彼女が敵と知らずに主水を救ったことで出会い、惹かれあい、最後は悲しい別れが待っているわけです。「そなたも同じ、普通の野の花のして生きたかったのであろう」という台詞は切なかったなぁ。
阿修羅城とかあずみとか、あの辺のテイストです。大好きですよ。
とりあえずもう再演はないということなので、見ることができてよかった。今こういう役者さんあんまりいないもんなぁ。真ん中に立ってるだけで絵になるってすごい。
見ていて宝塚を思いだしたのは、あちらも究極のスター芝居だからだと思います。
余談ですが、終演後の出待ちの人数が半端じゃなくて怖かった…。大阪エリザの千秋楽以上ですよ、あれは。いやはや、すごい。
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