レ・ミゼラブル in コンサート(ソワレ)2004年12月04日 13:46

@千葉市民会館

CAST:
ジャン・バルジャン 今井清隆
ジャベール     今拓哉
エポニーヌ     笹本玲奈
ファンテーヌ    井料瑠美
コゼット      剱持たまき
マリウス      岡田浩暉
テナルディエ    駒田一
テナルディエの妻  瀬戸内美八
アンジョルラス   坂元健児

夏以来のレミコン。とりあえず「涙腺全開」でした(笑)
不思議なんですよね~、サイゴンの「ああ、涙腺ヤバい」っていう泣き方じゃなくて、気が付くと涙がポロポロこぼれてる感じで。
サイゴンは「人が人の為に作った作品」だけど、レミは「神が人に作らせた作品」なんだと思う、やっぱり。

今井バルジャン。この人のバルジャンはいいですね。記憶の片隅に残っている滝田バルジャンの系統といいますか、慈悲にあふれてて、優しさが全身を包んでいる感じ。
「Bring him home」は本当に天に届きそうな歌声だった。本公演が楽しみだー!

今ジャベ。好きなんだけど、個人的好みでジャベは硬質な声の人のがより好きだなー。警棒捌きと動きの美しさは格別。素晴らしい。
後、今さんは「狂気の自殺」タイプなんですね。これも個人的にジャベールは「自分の明確な意志で自殺」が好きなんで、「うひゃひゃひゃ~!」とやられた瞬間ちょっと笑いのボタンが押されてしまって大変でした。

笹本エポ。幸せそうな顔が本当にかわゆい。ほっぺぷにぷにしたいです。「On my own」で幸せそうに微笑んだ後に現実に返るシーンなんかは切なかったなぁ。あと、キムやったせいか声量が増したんでしょうか。あのカンパニーの中できっちりと声が聞こえててびっくりした。

井料ファンテ。すいません、ダメでした。CDで聞いて「これは…;」と思ってたんだけどやっぱダメ。死にそうなとこと死んだ後はいいんですが、生きてる間の歌の喉が詰まるようなブレス音が耳に付いて辛くて、「I Dreamed a Dream」 なんかは正直1曲聞いてるのがキツかった。本公演ではなるべく避けたいんだけど、希望日にことごとくぶち当たる…

剱持コゼ。かわゆいー!バルジャンが召される前のいやいや首振ってるとことか。歌も高音を楽々クリアしててきれい。コゼットは二人ともいいなぁ。

岡田マリ。「♪君の名前も知らない 教えて~」のところで一瞬「ハッ」として、「そうだよ、名前もしらないのに」って驚いた顔するところが印象的。この人40オーバーなんだよね。……あなたにバケモノの称号を授けましょう…。

あとですね、サカケンアンジョ。個人的にアンジョは出てきた瞬間に「あれは誰?」って思う華を持っててほしいと思うので、「うーむ」と。歌い出すと目立つんだけど、そうじゃないときは完全に埋もれてるもんなぁ。
でも拳突き上げるのがなんか「♪群となり~て~ うりゃっ!」って感じで可愛くて、周りの学生も「うおー!」じゃなくて「うんうん、頑張ろうな」って感じでほのぼのムードだった気が(笑)
カリスマ・リーダーには見えないけど、「こいつをフォローしてやらにゃ」って感じで周りがフォローすることでまとまる団体ってのもあると思うので、そういう意味では成立してる…のかな。うーん。

客席がとにかく熱くて、ものすごい勢いの拍手だった。そして綺麗にオールスタンディング。カーテンコールも何回やったんだろう。あの狭い会場に熱気があふれておりました。もちろん、それはいいステージだったからこそなんですけどね。

終演後、うっかりと石井さんのアルバム購入。(W嬢は今井さんのアルバム購入(笑))
アルバム、聞いてて心地いいんだけど、もっと暑苦しいものを期待してたのでちょっと残念。「We will rock you」くらいはもっとガツガツやっても良かった気がするんだけど。
1枚目とか2枚目はどうなのかなぁ。

夜は上野で韓国ご飯。久々に行ったけど店員の兄ちゃんが顔を覚えててくれてちょっと嬉しかった。酒も何も言わなくても濃く作ってくれるので、いい店だと思う。
今度はチャンジャチーズ食べようね。>F嬢

レ・ミゼラブル in コンサート(ソワレ)2004年12月05日 13:49

@市原市文化会館

CAST:
ジャン・バルジャン 石井一孝
ジャベール     今拓哉
エポニーヌ     ANZA
ファンテーヌ    井料瑠美
コゼット      河野由佳
マリウス      戸井勝海
テナルディエ    三遊亭亜郎
テナルディエの妻  瀬戸内美八
アンジョルラス   坂元健児

イベント付+パンフレット+軽食付きでチケ代+1000円のバスツアー慣行!…ということで、遠足気分で行って参りました。
強風で電車にかなりの遅れが出たらしいので、結果的にはバスにして正解だったなと。いや、バスじゃなかったら行きませんが。
45人乗りバス2台で、移動中は幕張でやったレミコン記者会見のノーカット映像を鑑賞。あのビデオ欲しいなぁ。今井さんがお茶目さんで可愛かった。
「People's Song」が始まった段階でかなり会場付近まで来て「途中で切ったら殺すぞ」的な空気が車内を包む中、駐車場に入ったところでぴったり曲が終わり、心なしかほっとした表情の近ツリのお兄さんの挨拶と共にバスを降りて場内へ。
以前仕事で来たことがあったので、懐かしさと暗い記憶が胸をよぎります…。

さて本編。
石井バルジャンが熱い!噂には聞いてたけどほんっとに熱い!そんで若い(笑)
歌に熱が入ってくるとどうしても声が若くなってしまうのは仕方ないんだろうなと思いつつ、とても情が深い…というよりも情が濃いといった感じのバルジャンでした。
「Bring him home」は「神に必死で訴えかけている」といった雰囲気かな。自分と神が同一化するような、そんなムードはまだ出ていない気がする。昨日の今井さんのが神様に近い所に居た。
でもそれは年齢の問題だと思うので、時が解決するんだろうな。40代半ば位になった石井バルジャンが楽しみ。すげえなぁ、石井さんやろうと思えば後20年位バルジャンやれるぞ(笑)
そういや今日はマリウスよりバルジャンのが年下なのでは……。

今ジャベ。自殺シーンの「うひゃひゃ」が抑え気味だったので、今日の方が好き(笑)目を引く人だなーと思いました。石井バルジャンとは見た目のバランスがとてもいい感じ。

ANZAエポ。可愛い!可愛いぞ~!1幕はかなり声が辛そうだったんですが、関係ない!可愛い~!(しつこい)「♪大丈夫 ムッシュマリウス」って所の笑顔が可愛くて可愛くて、泣けた泣けた。エレンよりエポのが全然いいと思った。大好きになったかもしれない。本公演もANZAの日を狙いたい感じ。

河野コゼット。こちらも可愛い。そして可憐だった~。「♪君を困らせた~」のところで「そんなことないのよ」って感じで頭を振るしぐさがツボ。ラストは涙をぽろぽろこぼしての熱演でした。声の調子は悪そうだったけど、コゼットの気持ちは伝わってきた。

戸井マリ。「♪誰が導くか 誰がこの国を」の辺りでは、「いつ切れて「のーろーうーぞー」ってなるんだろう」とドキドキしましたが(失礼)、そんなことはすぐに払拭されました。
なんていうんだろう。昨日の岡田マリが「天然系」だとすると、戸井マリは「背中に「朴念仁」と書いた柱が入ってる」感じ?なんじゃそりゃ。
真面目一筋に生きてきて、恋がなんだか初めて知りましたって感じで良かった。コゼットに手を差し出す時にごしごしズボンで拭いてたり(笑)
そんで泣き虫のマリウスでしたね。「恵みの雨」「Cafe song」と決め所は全部泣いてる。あー、でも恵みの雨は良かったな~。今日のマリコゼエポは今のところベストだ。返す返すも本公演で見られないのが惜しい。

サカケンアンジョ。私、だんだんサカケンがかわゆく見えてきてしまいました…。なんか小動物系で見てて癒されるんですよ。きっと学生たちも同じ気持ちで見守ってるんだと思う。(違)
不思議だ…。なんで今更サカケン……。

非情にいいステージで感動いたしました。あ、でも一つだけ。「バルジャンの独白」で子供泣かせたあげくになかなか連れ出さなかったバカな親だけはぶん殴ってもいいですよね?耐えられない年齢の子供連れてくるのは、子供にとっても可哀想だ。
素晴らしい舞台だっただけに頭にきたなー。

で、トークショー。
駒テナが司会で出てきて各人からの一言コメント。ぐだぐだになって「助けて…」と泣きそうになりながら駒ちゃんを見つめる河野コゼにときめいてみたり、「今回はしまだかほしゃんが出るんです~!…チケット買って見に行きます!」と拳を握るANZAが激可愛かったり。
今さんは「本番中ずっとしかめっ面なので、笑えるのが嬉しいです」とにこにこ顔。石井さんはまだ半分くらいバルジャンな感じ。自ら年齢に突っ込みを入れる戸井さんとか、楽しい挨拶だったなぁ。
そうそう、サカケンが「けんちゃんはさー、去年の記者会見で「本番までに背を伸ばす」って言ってたけどそれはどうなったの?」と突っ込まれ、「嘘つきました!すいません。ほんっとすいません!」と、何度も頭下げててその姿にまた癒されてしまった。

質問コーナーのラストで「アンジョの逆さ吊りはきつくないのか」ってナイスな質問をした人がいて、新旧現役のアンジョ4人がステージに勢揃い!迫力あるわー。岡さんいないのが残念だわー。で、
今さん「きついんですよ。足首だけで身体支えてますからね。本番前は基本的に食事取らないんですけど、たまたまカレーを食べてしまった日があって…いつもより身体は重いと思ってたんですけど、鉄砲に撃たれて逆さ吊りになっている時にはすごい後悔をしました(笑)以来本番前にカレーは絶対に食べないと心に誓いました」
サカケン「ほんっとにきついんです。ステージの半分くらいまで回るとこの辺(太もも~腹くらい)がピクピクして、残り45度まで来るとこの辺(頬の辺り)がピクピクして、もうちょっとでお客さんから見えなくなるってところでコンタクトが落ちます。だから本番日はコンタクトを2組用意するんです」とのこと。そこで今さんが
今「センター付近を越えた時に厳しくなる原因がわかったんです。何かなーと思ったら、アンジョルラスが逆さ吊りになっているところで、ジャベールが死体検分をしに来るんですよ。あれを駆け上がってるのが衝撃だったんで、今僕は凄く元気に上ってます(笑)」
坂元「弱いものイジメ!」
今「でも、今後も元気に上るから!(笑顔)」
駒田「そういうのを「後輩イジメ」って言うんだよ!」

それを聞いてちょっと…かなり怖々な新アンジョ二人(笑)
小鈴「僕もコンタクトなんですよ…目は閉じてもいいですかね?」(サカケンは目を開けたままだから)
坂元「極力閉じた方が…。僕は初日に目を開けちゃったんでそのまま…」
駒田「最初が肝心なんだね」
坂元「そう、初日が肝心です」

岸「僕は身体が極端に硬くて、上半身が浮いちゃうんじゃないかとか、顔が見えないんじゃないかとか心配なんです」
駒田「初日まで時間があるから毎日酢を飲んで柔軟やりなさい」

といった感じで、この部分が一番楽しかった。
そしてそのままキャストが客席通路を通ってハイタッチしながらロビーへ。握手会突入。
前の方に並んだ人が結構立ち止まって話してたようで、列の進みは止まりがちでしたね。
でもアンサンブルさんとも握手とは思わなかったのでびっくり。みなさんしっかりと目を見つめてぎゅっと握手してくれました。
両シュルツ大尉の時にうっかり「シュルツ大尉も素敵でした。アンジョルラスも見ます」と口走ってしまい、後でちょっと後悔。まだアンジョよりシュルツ大尉のが口に馴染んでるから先に出るんだな…。
後は大人ガブの局田さんの手がちっちゃくてふにふにで可愛かったなぁ。ジジ二人のところで「うわー!ジジだー!」と思って内心大感動だったのはナイショですよ。
河野コゼの手が真っ白で柔らかかったり。今&石井さんのデカさにびっくりだったり。特に今さんはヒール履いてるからでかいでかい。
石井さんは足長かったなー。腰の位置の高さに驚いてる間に握手は終わってしまった…。

帰りのバスはなんかこう、フワフワしてしまいまして。頭の中でトゥイがマリウスになってたり、アンジョがクリスだったり混乱しつつ、東京駅でラーメンを食して帰途についたのでした。
楽しかったー!

SHINKANSEN-RX「SHIROH」(初日)2004年12月07日 13:49

@帝国劇場(初日)

CAST:
(私的判断重要人物のみ)
シロー    :中川晃教
益田四郎時貞 :上川隆也
山田寿庵   :高橋由美子
レシーナお福 :杏子
リオ     :大塚ちひろ
お紅     :高田聖子
柳生十兵衛  :橋本じゅん
益田甚兵衛  :植本潤
板倉重昌   :吉野圭吾
お蜜     :秋山菜津子
松平伊豆守信綱:江守徹
松倉勝家   :右近健一


いや~帝劇にジューダスが、新感線ブザーが鳴り響きましたよ!
チケットがあまり売れてないらしいと聞いてたのですが、わりと埋まってましたね。2FA席のサイドがちょっと空いてたかな。
舞台セットがとても目を引きます。チラシのイラストが全面に壁として張り巡らされてる。緞帳もあの少女のイラスト。そこここに置かれたモニターと、正面の大階段が独特の雰囲気。

内容的には重いです。新感線としてはびっくりするくらい重いし、いのうえさんの演出も思いっきり直球ストレート。ああ来るとは思わなかったから驚いた。
結論としては私は好きだな。すごく好きだ。強烈なカタルシスがある作品だと思うし、今この世情の中で上演する価値のある作品だったと思う。

まず内容から。
1幕はほんっと勘弁してください、です。どうにかしてください…。一幕終了後W嬢に口走ってしまったのが「これ、1幕の3/4までは近年稀に見る新感線の大駄作じゃない?」でした。
とにかく状況説明・人物説明・背景の説明が延々続いてドラマが動かない。台詞で流さないで1シーン1曲づつきっちりやるからどうしようもなく退屈だった。歌だけじゃなくてステージに散りばめられたモニターまでくどくどと状況説明。
そんでまたその歌詞が全然聞き取れない。アンサンブルのバランスが悪すぎ。で、そのバランス壊してる原因がカナコさんの声だったりして凹んでみたり。やっぱりちゃんとレッスン積んだ人とそうじゃない人の差が大きかった。
オープニングのタイトル部分も今ひとつこう、「くるぞ~!」って感じはなかった。
一通りの人物紹介が終わって、寿庵の闇市の辺りから話がぐっと動き出す。でもこの段階で1幕6景中の4景目。つまり45分以上はダラダラなのです。

寿庵の闇市で二人のシローが初めて出会い、天草のシローは役人に連れ去られて投獄され、島原の四郎は寿庵の屋敷で反乱軍の長となるよう説得を受ける。そこに四郎の父と姉が投獄されたという報が入り、反乱を起こす決意を固め、牢獄へ。
牢獄では投獄された人々が「まるちり(殉教)」して「ぱらいそ(天国)」へ行こうとあきらめの境地からトランス状態。シローはその光景を見て「自由を自分たちの拳で掴め!」と歌う。
そんでみんなで牢を出たところで四郎合流。指揮を取る者と、志気を高める者が一つになり、「<s>フランス</s>民衆に自由を~!」と拳を突き上げたところで一幕終了。あらすじ書いててもドキドキします。

二幕はその勢いのまま怒濤。力を失った四郎と、力の使い道を与えられたシローの思いが交錯し、ストーリーはどんどん悲劇へと向かってゆく。その躍動感というか、勢いは凄かった。音楽がストーリーを推し進めてるというか。この勢いが最初からあればなぁと、ちょっと残念に思う。

島原の乱て最終的には37000人皆殺しの大虐殺だから、まあラストシーンはそのままなわけです。切ないのです。
怒りで民衆を死へ導いてしまったシローの純粋さも悲しいし、失った奇跡を取り戻して死んでゆく四郎も、奇跡の力で歴史を見届ける重責を背負ってしまった寿庵も、誰も彼もが切なく悲しい。
一向一揆とか、比叡山の焼き討ちなんかもそうなんですが、宗教ってなんなんだろうな…と、ちょっと真剣に考えてしまいました。またモニターに映ってる映像がね。(あれは…平気なのか?いのうえさん闇討ちにあったりしない?)

二幕はほとんど重いシーンですね。一幕は新感線テイストのギャグもあったんですが、流れに合ってなくて浮いてました。
「かっちゃん&しげちゃん」くらいかな、面白かったの。この辺は日数を重ねれば解決するか。

キャスト別。
シロー@中川くん。いやー、噂には聞いてたけど歌すごいっすね。ポップスの方は聞いたことあったんですが、ミューで見るのは初めてでした。当て書きなだけあって、声質や持ち味とキャラクターが合ってる。二幕ラストの「まるちりだ!皆殺しだ!」は圧巻でした。

四郎@上川隆也。彼は実はあまり好きじゃなかったんですが、格好良かったです。立ち姿がとても美しかった。奇跡を失った苦悩の男を上手く演じてたと思います。
歌はまあ、それなりにアレでしたが思ったほど酷くも…。ラストシーンの「神よ!あなたは何故~」って曲は歌の力を感じました。技術はアレでも感情が乗ってて迫力。歌に慣れる中盤以降に大期待。

寿庵@高橋由美子。悲しかったですね。彼女の役が一番悲しかった気がする。自分を助けた四郎は逝ってしまい、37000の死体の中で一人だけ生き残るなんて…ねえ。四郎も酷なことをするなと思いました。
歌の感情表現が豊かな方だし、音域的にエレンと比べたら余裕の曲なのでもう素晴らしかったです。最後の台詞噛んじゃったのはご愛敬ということで。拍手。

板倉重昌@吉野圭吾。しげちゃんサイコー!アンジョルラスのイメージが強かったので、あんなに愉快な方とは!うこりんとのなかよし加減が良かったです。あの歌はえっちゃん先生の「関節話法」に近いものがありました。流石ダンサー属性。死にっぷりも素敵で、一番拍手が大きかった辺り、やはりアンジョルラスを思い出します。(撃たれて死んでたから余計にね)

お蜜@秋山菜津子。MVPです!もう泣かされまくりました。素敵です、格好良すぎです、惚れます!最初から最後まで歌も演技も格好良かったな~。影の主役だと思います。

伊豆守@江守徹。存在感が凄いですね、流石。でも歌は……正直全キャストの中でも最下位ランクかと…。歌、なくても良かったんじゃないですかね?いや、ご本人楽しそうだったんですけどね。
ちょっとした台詞の返し方で、一言に裏があるように聞こえるんですよ。軽い口調に重みを感じさせるのは凄いなと。

後は泉見くんが金髪少年になってて「……誰?」と思ってみたり。(可愛かったなぁ) じゅんさんがなんとなくぎこちなかったり。聖子さんが色っぽくて綺麗だったり。

色々突っ込みどころはありますが、SS席が残ってたのでつい買い足してしまったのが私の評価と言うことで(笑)いやー、次回見るのが楽しみだー!
そうそう、一月にライブ収録のハイライト版CDが出るそうです。これは買いだなー。

追記。
ロビーでアカドクロDVDの予告編やってたー!
予告だけで思い出し泣き出しそうになってしまった…早くDVD見たいです。
24日のSHIROHで購入だな。

レ・ミゼラブル in コンサート(ソワレ)2004年12月09日 13:52

@ミューザ川崎

CAST:
ジャン・バルジャン 別所哲也
ジャベール     岡幸二郎
エポニーヌ     坂本真綾
ファンテーヌ    マルシア
コゼット      河野由佳
マリウス      戸井勝海
テナルディエ    駒田一
テナルディエの妻  瀬戸内美八
アンジョルラス   坂元健児

初べっしーバルジャンです。いきなり感想。
噂に聞いてたとおりの演技派バルジャンです。もう囚人たちのシーンから違う。他の囚人を威嚇するようにして、身体をバリバリ掻きながらマイクへ向かう。なんつーか、獣のような態度と荒みきった表情・視線が凄いなぁと。
で、独白に大感動です。私の中のべっしー株急上昇ですよ!本公演もチケット増やそう。
裁判所の「♪24653~」がオリジナルキーなのにもびっくり。高い声出るんだなぁ、結構。それから個人的には「Bring him home」の最後の表情がとても印象的。祈りを捧げて目を閉じた表情がなんともいえなくてね。いいなあ、と。
物語の進行に応じて表情や声、立ち姿が加齢してくのにも驚きました。
今井バルジャンが原作から抜き出てきたような慈悲と優しさに包まれたバルジャンなら、別所バルジャンはもう少しワイルドで、激しいバルジャン。でもそこがとても人間くさくていいなと思いました。かなり好き。

岡ジャベ。美しい…。いやほんと、綺麗なんですよ。華やかで一つ一つの動きがとても印象に残る。歌は安心して聴いてられるし。声質的にかなり好きなんですが、ホールの音響の特性か、今ひとつ突き抜けてこなかった。ジョンの時を考えると本公演ではもっと抜けてくると思うので、そちらに期待。

マルシアファンテ。もっとパワフルな歌かと思ってたんですが、ちゃんと儚くなっててびっくり!(失礼)死に際にコゼットを思って歌う辺り、かなりぐっときました。優しい表情で素敵なファンテーヌですね。

戸井マリと河野コゼは今日もラブラブのカップルでした。心がほんわかします。坂本エポは夏よりも迫ってこなかったな…声量がないのが問題なんだろうか。島田エポのコピーっぽく感じてしまう私の問題かもしれない。

テナルディエ夫妻は相変わらず素敵でした。駒テナは上手いし、瀬戸内テナ妻もほどよく下品でほどよく怖くて、いい感じ。

サカケンアンジョには今日も癒されました。かわゆらしいねぇ。でもアンジョってそれでいいのだろうかとまた自問自答。

出来たばかりのせいかとても綺麗なホール。音も良く響くしいいんじゃないでしょうか。でも4F席は一見繋がってるようで上下分断されてて、休憩後に席へ戻るのが一苦労でした;
来月復活の石井クリスコンサート(違)を見に行くのも楽しみです。

来週は中日で岡アンジョだ!これ逃すと5月まで見られないから楽しみだなぁ♪

社会人のための歌舞伎入門~勧進帳を愉しむ~2004年12月10日 15:32

@国立劇場

勧進帳一演目で19時開演。幸四郎さんの解説とガイドブック付で6列目花道横二等席が2千円ちょい。というわけで行って参りました。お得感ありありです。
タイトル通り社会人が多く、普段見に行く歌舞伎と客層が全然違って面白い。男性比率が高かった気がする。
解説の最中にちらっと写った7代目幸四郎さんの弁慶が非常に格好良くて感動。DVD出たみたいだからちょっと見たいですね。

本編。十月にも思ったけど、幸四郎さんの台詞は何言ってるのか全然わからない。ガイドブックに脚本入ってたので、それと首っ引きになってしまった。井伊大老はそれなりに聞き取れたと言うことは、古典になるとああいう口調になるということなのだろうか。
染五郎の富樫や芝雀さんの義経はわかったから、場所のせいじゃないはず。

とりあえず染五郎の立ち姿が美しくて見とれました。8月の納涼は舞台版姿しか見なかったので「ああ、きれいだなぁ」と。1月歌舞伎もこれで俄然見に行く気が。
幸四郎さんは最後に六方踏むとき、思い切り肩で息しててものすごい汗で、私の周辺の席からは「大丈夫かしら」とざわめきが。
大変だとは思うけど、なんとなく裏を見せられたようで興冷めした部分もあるかも。体調がわるかったのかなぁ。だったら本調子の弁慶を見てみたいと思うけど。そうじゃないならやっぱり「ああ、疲れてるな」って姿を見せないでほしいな、舞台には夢見てたいし。

ともあれ、あの値段であの席はお買い得でした。開演時間もちょうどいいし。
また機会があったら行ってみようと思いました。