東宝ミュージカル「エリザベート」(マチネ)2004年12月11日 13:54

@梅田コマ劇場

CAST(Wキャストのみ)
トート   :山口祐一郎
フランツ  :石川禅
ルドルフ  :パク・トンハ
エルマー  :藤本隆宏
チビルド  :苫篠和馬

ちょうど超割の期間にかかってたので、お知り合いの某旅行会社の方に「この間の時間なら何時の飛行機でもいいです~」と頼んだら、まんまと朝8:00出発の便でした(笑)いや、取るの大変だったみたいなのでありがたいんですけどね。
というわけで「早いよー。眠いよー」とぐずりながら羽田へ。サクサクと機内に乗り込んで大阪へ出発。
大阪着は9:00ちょい過ぎ。大阪駅方面への空港バスに乗り込んだところでちょうど9:25くらいだったので、こそこそと携帯のイヤフォンマイクを取り出してテレザ先行でぴあに電話。(ぴあなら自動音声だからバス内でも迷惑にならないもんね)
9:30になると同時に隣のW嬢が親指を立てる。どうやら一発で繋がったらしい!すごい!おかげさまで1900回公演を無事に入手できたので、今日のお仕事一発目は終了。

大阪に着いて時間をつぶして会場へ行くと、人・人・人。すげー!びっくりです。入り待ち出待ちが入り乱れてる感じで圧倒されました。出待ちなんか若かりし頃に2回くらいしかやったことない私には、もうあんなパワーはありませんよ…(よぼよぼ)

というわけでまずはマチネの感想。

なんと、今さら初山口トート。そして禅陛下とパクルドの千秋楽です。
山口トートに関しては色々なところでレポートを読んでいたので、楽しみにして行ったのですが、いろんな意味で楽しかったし感心しました。
やはりまずは歌!一人だけマイク通すと音割れてるよ!でかいよ声!
なんというんだろう、緩急自在のテクニックとあの声量・声質にはただただ感心。トートという役で考えるともうちょっと硬質の声が好みなのですが、今回見て俄然バルジャンが楽しみになりました。
一番「うお!」と唸ったのが「最後のダンス」の「♪お前は俺と踊るさ~だめ~ぇ~~~(↑)~~~闇の中か~ら~」とワンブレスで歌ったところ。2日で2回山口トートを見ましたが、あそこはものすごくエキサイティングだった。一番好きなパートだ。それ以外もブラボーです。素晴らしい!
しかし。終演後にW嬢と話してたのが「山口トートって、地雷みたいだよね…」。いや、あのですね。普通に見ててこう、突然謎の動きをされるので、それが埋まってる地雷を踏んだかのように笑いのスイッチを押してしまって…。(すまない)
パクちゃんのビデオでちらっとは見てたけど「最後のダンス」の後半の手振り、最後通告の後の謎のポーズ、闇が広がる全般はもうどうしたらいいかってくらい腹筋がヒクヒク震えてしまって…。歌が素晴らしい分、動きとのアンバランスさがおかしくて仕方ない。
結論。山口トートには癒される。カテコの天然風味な笑顔も良かったし。きっと一芸天才肌の人なんだろうな、と思う。(顔と身長で三芸だが)この人はこのままでいいんでしょう。いや、素晴らしかった。(本気で褒めてます)

禅陛下。ずっと目がキラキラしてて可愛かった…。終演後に「禅さんが~!禅さんが~!」しか言ってない私とW嬢。だってほんとうに可愛かったんだもの…。
印象的だったのはルドルフに対する時の眼力の厳しさと、ルドルフの死の後に「♪この罪は 消せない~」と歌った瞬間の悲痛な表情。それからエリザベートが刺された瞬間に同時に自分も胸を押さえるところかな。
後、長女ゾフィーが亡くなった後、棺をかかえてハケるんですが、スタッフに棺を渡した後に下手にダッシュしてる陛下も可愛かった(笑)
カテコの挨拶では「またいつかルキーニに呼び出される日を楽しみに、眠りにつきたいと思います」とか言ってたかな?お疲れ様でした。

パクルド。帝劇~中日~大阪と、骨太さかげんがアップしてる気がします。この人、将来はフランツとかやってほしいなぁ。皇帝陛下似合うと思うんだけど。
自殺シーンは中日よりもさっさと引き金引いてた気がします。それから今回はハンガリーのシーンとかミルクでも注目してみたので、なんか満足感(笑)
カテコでは韓国語と日本語でお礼の言葉を言ってました。こちらも満足そうだった。

開場時にすっごく混んでた特設CD売り場が幕間はガラガラだったので、とりあえず内野版を購入。山口版は来週帝劇で買おう。
終演後ホテルに戻ってチェックイン。ソワレまでのんびりしてたら窓の外見てびっくり。
梅コマの裏手にあるホテルだったんですけど、楽屋口方面からホテルの正面までもの凄い人数が!何事かと思ってたら山口さんの出待ちでした。すっげー。

東宝ミュージカル「エリザベート」(ソワレ)2004年12月11日 13:56

ソワレCAST(Wキャストのみ)
トート   :内野聖陽
フランツ  :鈴木綜馬
ルドルフ  :浦井健治
エルマー  :藤本隆宏
チビルド  :光平崇弘

というわけで内野さんの楽です。
客席にはクンツェ&リーヴァイがいらしてましたね。

出だしからもう、一声目でずっこけた初演のこととかが走馬燈のように脳内を駆けめぐり、なんだか目頭が…。努力したんだろうなぁと思います。ほんっと安心して聞いていられるようになったもの。
感心したのは裾の捌き方。トート閣下の薄手ひらひらマント、動くたびに裾を持ったり、手でふわっと翻させたりして、裾が綺麗に見えるように計算してるんですね。座るシーンでもぐしゃっとならないように、上から「ぱさっ」と綺麗に裾が落ちるように軽く手で支えたりしてる。
手の角度、目線、脚の上げ方、裾捌き、そういった全部を綿密に計算してやってるんだろうなと思うとほんっと感心しました。馬車飛び降りても体重感じないし、指先一つであの世界すべてをトートが操ってるように見えるもんなぁ。すごいよ。
山口トートは歌で世界最高峰のトートだと思うけど、内野トートは「トート」という概念を徹底的に計算し尽くして作り上げたってことで、やっぱり世界に誇れるトートだと思う。
カテコでは「ここで話す「一言」もないように、全力で演じました」と目を真っ赤に潤ませながら話してくれました。清々しい笑顔に心から拍手。

綜馬フランツ。帝劇以来でした。皇太后と決別するシーンで手にそっとキスをするのが悲しさ倍増。声も絶好調な感じでしたね。
あと、お見合いシーンの優しい表情がいいなぁと。

浦井ルドルフ。同じく帝劇以来でしたが、歌が上手くなっててびっくりした!ダンスのキレも良くなった気がする。ぐんぐん成長してるんですね。
自殺シーンは目を開けたまま死んでて、ちょっとトゥイを思い出してみたり。闇が広がるは内野トートとのバランスが良くて聞き応えあったなぁ。

シングルキャスト陣は抜群の安定感でした。一路シシィと高嶋ルキーニは負担が大きくて大変だろうに、よく何事もなくここに来たなぁと。

客席のクンツェ&リーヴァイもかなり興奮した様子でした。特に脚本のクンツェが興奮してたように見える。

終演後外に出てまたびっくりですよ!なんじゃこの人だかり…。
どうやら明日の当日券に並んでる人もいるらしく、梅コマ前はすごい状態です。それを横目に大阪駅へ向かって、地下鉄で今日のご飯の店へ。
ずっと食べたかったもやし鍋とどて焼きで幸せになりつつ、帰りはタクシーでホテルへ。コンビニで買った酒を空けながらスマステの「新撰組特集」を鑑賞。一年頑張った慎吾に目を潤ませつつ、本番終了後でぼーっとしてるっぽいやまもに笑いつつ、大阪の夜は更けていったのでした。

東宝ミュージカル「エリザベート」(千秋楽)2004年12月12日 13:57

朝の某ホテル前
↑のんびりの合間に部屋の窓から撮った9:53段階の某ホテル前

@梅田コマ劇場

CAST(Wキャストのみ)
トート   :山口祐一郎
フランツ  :鈴木綜馬
ルドルフ  :浦井健治
エルマー  :藤本隆宏
チビルド  :苫篠和馬

レイトチェックアウトにして貰ってたので、開演ギリギリまでホテルにいることができました。9時半くらいに起きて、ご飯食べて、シャワー浴びて、のんびりモード。
ふと窓の外を見ると…(写真参照)
すごいですね~。携帯のズームギリギリで撮ったのでアレですが。ちなみに前日夜はこの何倍もいました。
会場前は大楽に入れなかった人々であふれてて凄いです。

実は今年のエリザで一番いい席が大楽でした。5列目ドセンター。斜め前にはクンツェ&リーヴァイ、後ろに小池先生、その後ろにチビルドくんという、まるで関係者席のど真ん中。びっくりです。

開演すると初っぱなの「我ら息絶えし者ども」から気合いが違う!席のせいもあるけど、それだけじゃないであろう気迫がステージから迫ってきて凄い凄い!
山口トートは最後のダンスで「♪お~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~れぇぇさぁ~~~~~」と15秒ぐらいロングトーンしてるし、千秋楽ムード満載です。(でもこれ、長すぎるのとトートの表情が再び地雷で大変でした)
それに感化されてか、高嶋ルキーニまで「♪トート閣下は ご機嫌なな~~~~~~~~~~~めだよっ」と、ロングトーンで対抗してみたり(笑)高嶋さんは「今までの役者人生で、初めて「千秋楽」ということを意識して演技しました」ってカテコで言ってたのですが、それがこういうことなんでしょう。
キッチュで投げたサイン入り絵はがき、一枚は隣の人の膝の上にぽとんと落ちてました。隣の人狂喜乱舞(笑)サイゴンの花みたいに醜い取り合いにならず良かった。おめでとう!

一曲やるごとに拍手がものすごい。何回ショーストップになっただろう。3年ぶりの再演で、一年通した公演の千秋楽だから客席も熱い!
そして目の前にいるクンツェ&リーヴァイが気になって、曲の終わりでちらりと見たりしてたのですが、どの曲でもとても嬉しそうに、特にリーヴァイは顔を真っ赤にして興奮気味に拍手してました。

最後「悪夢」のシーンでナイフを持つ山口トート。その動きが特徴的で(パラパラちっく?)またおかしい。歌とのギャップがたまりません。

そして最後「愛のテーマ」の部分。一路さんが感極まってしまったのか、その目に涙が…。綺麗だったな、本当に。最後のトートの抱擁も優しくて、それは役柄的にどうなんだろうと普段なら思うんですが、たった一人で過酷な公演を1年乗り切った一路シシィへのご褒美のように見えて感動。
とにかくあまり多くを語れないくらい素晴らしい公演でした。

終演後は治田氏の司会でカーテンコール。「前回の博多座千秋楽ではカーテンコールが45分!」……なんですと!?と思わず時計を見る私とW嬢。その段階で15:15。飛行機は17:30フライトなんだよー!
でもせっかく梅田まで来て途中で帰るのは悔しいので、バスは諦めて空港までタクシーで行く決意をする。

アンサンブルさんの紹介から始まってトートダンサーでは、
治田:「実はトート閣下は副業でホスト倶楽部を経営してるんです!」
始まったのはトートダンサーによる「トート閣下の館」。「♪梅田イチの美男揃いさ トート閣下のコレクショ~ン」だって。職業病では「グキッ」って効果音が入ってみんな腰を押さえてました(笑)いや、ものすごい物を見せて貰いましたよ。

初風ゾフィー様はにこやかにご挨拶された後に厳しい表情でグリュンネ治田氏を扇子で呼びつけ、「綺麗な女ならここにもいます!」とにらみつけて退場。治田氏、思わずヘナヘナとステージに正座。

綜馬さんは背中にビニテで「またね。」と書いて登場。後ろを向くたびにそれが見えておかしいのなんの。挨拶では禅さんも登場。退場するときに右足首に仕込んであった鉢巻きで二人の足首を結び、二人三脚で退場されました。わざとらしくコケて叱咤し合うという小芝居付きで(笑)

山口氏はステージを下手から上手へ横断してそのまま袖へ。慌てる治田氏に「挨拶しなさい!」と怒られて、「生まれて28年間(場内爆笑)で一番いい日でした」。表情が可愛らしくてですね、ああ癒される。

全員に迎えられた一路さんは声を詰まらせながらご挨拶。最後はクンツェ&リーヴァイと小池氏がステージに上がり、全員で挨拶。
「世界で一番のエリザベートだった。自分が原作なことを忘れ、東宝エリザベートのファンになった」との言葉に感慨深そうな皆様。ほんっとうにお二人が嬉しそうだったんですよ。素晴らしいキャストに、それぞれ独自の道を究めた素晴らしい二人のトート。そして多分、制作者としては熱狂的な観客の勢いも嬉しかった要因じゃないかな。

全部が終了して会場を飛び出した段階で16:15。出待ちの人混みをかき分けてダッシュして、梅コマ裏のホテルでタクシーをつかまえて伊丹空港へ。
16:50くらいには到着できたので、食べたかった蓬莱551の豚まんをお土産に買って機内へ乗り込んでほっと一息。
と、前の方から「お疲れ様でした~v」という黄色い声が。「なんだ~?」と思って顔を上げたら、真横を綜馬陛下が歩いて行きました。えええええ~;
観客だった私たちがあのタイミングだったのにこの便に乗ってるってことは、多分終演後衣裳脱いでヅラ外して、そのままニットキャップ被って(すっぽり被ってらっしゃいました)タクシーの中でメイク落とした口かしら…。大変だなぁ。綜馬さん・山口さん・村井さんは15日からのレミコン出るんだもんね。中二日。多分明日からもうお稽古なんでしょう。お疲れ様です。

そんなこんなな大阪二日間。いいステージを見せて頂いて幸せでした。とにかく感謝。高嶋さんがうっすらと匂わせた来年公演でまたお会いできるのが楽しみです。

レ・ミゼラブル in コンサート(マチネ)2004年12月18日 14:01

@中日劇場

CAST:
ジャン・バルジャン 今井清隆
ジャベール     今拓也
エポニーヌ     新妻聖子
ファンテーヌ    井料瑠美
コゼット      河野由佳
マリウス      岡田浩暉
テナルディエ    駒田一
テナルディエの妻  瀬戸内美八
アンジョルラス   岡幸二郎

ご存じの通り本日は本公演の発売日です。モーニングコール代わりのメールがF嬢から来てたので、余裕で待ち合わせの7:00に間に合う予定だったのですが、出がけに切実な忘れ物をしてることに気づいて必死で探索。見つかったんですが結局20分遅刻してしまいました。申し訳ない…。
劇場に向かう途中でW嬢から「今起きた」とメールが。返信メール来なかったから怪しいとは思ってたんだよね…うん。

到着すると整理番号は600番台中程。F嬢は200番台、遅れて来たW嬢は1800番台、ぎりぎりで滑り込んだH嬢は2100番台だったかな?
で、前日深夜寝る直前に発表された2005エリザのスケジュール見ながら頭抱えてみたり、筧さんの結婚発表でほのぼのしたりしつつ、F嬢から遅れる事15分ほどで本抽選。
そのまま場所を移動してW嬢を待つが来ない。電話してみたらまだまだの様子。9:05になってもクジ引けなかったら諦めて抜けてこい…ということで決着。先にF嬢と私はクジの結果発表。
私=1500番台
F嬢=1600番台
・・・わぁい。
二人してどっと落ち込みつつ、合流したW嬢と共にF嬢に手を振って東京駅へ。中でビール1本空けてみたり、かに弁当食べてみたり、熟睡したり。
途中メールでH嬢が12:15~の販売整理券を確保との連絡で小躍り。
以下感想です。

とりあえず驚愕した事実。アンジョルラス一人でここまで泣き所が変わるのか。
関東圏のアンジョは全部サカケンだったし、夏は鹿賀ジャベでいっぱいいっぱいだったのと今アンジョだからすんなりと感動してたので気づかなかった。
まず乞食たちのシーンで「♪誰が導くか 誰がこの国を」とマリウスが歌い始めたときに、後ろにいるアンジョルラスに目を惹かれて「あれは誰!?」って気持ちになる。多分市民も同じ気持ち。で、「♪怒り地に満ちて 裁きの日迫る 殺せ肥えた豚ども 築け今 バリケ~~~ド」で学生や市民と一緒にぐわ~~~っと気持ちが燃え上がるわけですよ。
ABCカフェはなんだかわからずに涙出るし、あんなに泣けた「People's Song」は初めてだったよ。「One day more」なんか赤ベストで「♪嵐の日まで~ あともう一日~」って歌う岡アンジョ見てるだけで感動。
アンジョとマリウスの関係性やアンジョとグランテールの関係性がしっかりと見えるから「恵みの雨」とか「Drink with me」「最後の戦い」でまた泣ける。そんで「Cafe Song」で後ろに立ち上がる学生たち、特に岡アンジョの階段降りの美しさと表情でまた号泣です。
なんていうかね、岡アンジョが出てくる度に突き上げた拳や笑顔、全身から何かキラキラしたものがこう、場内全体に蔓延するわけですよ(笑)
アンジョルラスってレミゼの華だと思ってたんですが、私の考えは間違ってなかったなと拝みたいほどに神々しく、華やかで、カリスマなリーダーでした。アンジョ陣の中で一人だけ赤いタイなのもポイント高し。1幕終わりはほんっと魂抜かれたみたいでW嬢共々言葉が出なかったよ。
5月のお祭り公演のチケット、何が何でも取るぞ!と誓い合った瞬間でした。

今井バルジャンは今日も素晴らしかったな~。独白の辺りからもう泣いてて、オペラグラス使うと口ひげの上に鼻水溜まりが…(笑)
エピローグで涙声で歌うバルジャンに涙でコゼットが返して、それ見てマリウスも泣いてて、なんかもの凄くこう、温かい空気がステージから伝わってきました。
コゼットとバルジャンの視線の交わし合いとか、お互いを見る表情が優しいんですよ。やっぱり今井バルジャン好きだな~。

今ジャベは「うひゃひゃひゃ~」はどうしても好きじゃないけど、今日は「何故ジャベールはあそこで嗤うのか」というのが理解できてしまったような気がする。そのくらい鬼気迫る今ジャベールの「自殺」でした。対決もいい感じだったし、何より今井・今コンビだったので「One day more」の十字を切って神に祈るタイミングがバッチリ。あれを見る為だけでも今井・今の日は増やしたい。
なんだかんだと現ジャベの中では一番好き、かなぁ。カテコの手の振り方と満面の笑顔も含めて好きだ(笑)

新妻エポは最初っから涙目。とても幸薄そうな感じで抱きしめたくるエポちゃんでした。でもちょっと感情過多になりすぎかな。もうちょっとコントロールできるようになったらもっと伝わるかも。涙を堪える姿に観客は涙するってのもあると思うんですよね。歌は危なげなし。やっぱキムやった経験でCDよりも全然良くなってる気がする。

岡田マリと河野コゼのコンビは可愛らしくて良かったです。「♪君の名前も知らない 教えて~」の演技がやっぱりいいですね、岡田マリ。河野コゼは今日も可憐でした。ちょっと喉が荒れてるのか高音掠れ気味でしたね。お大事にです。

瀬戸内テナ妻がソロってる後ろで、スクリーン用カメラにフレームインしようと妙な動きを続ける駒テナに爆笑でした。映ったら映ったで嬉しそうに瀬戸内さんの後ろで千手観音やったり色々してるし。「宴会乞食」では瀬戸内さんの気合いの入った「よろしくお願いします!」で場内一斉に手拍子。
だんだんパワーアップしてますね。今日は本当におかしかった。今井さんも笑ったあげくに変な立ち方してましたね(笑)

終演後にメールをチェックしたらF嬢から「第一希望日A列が取れた」との連絡が。うわ~!すげ~!感謝感激しつつF嬢の状況を聞いたら自分の希望日は全然ダメだったらしい。
あまりにも申し訳ないのでテレザに電話してみるも繋がらない。戯れに某プレイガイドを見たらその日がまだ若干残っていたのでF嬢に即連絡→予約。
恩返しが出来て良かった良かった。

とにかく帰りの新幹線は岡アンジョの話でもちきり。本公演に期待を持ちつつ、東京着。W嬢とはそこで別れてみんなが集まってるY嬢宅に移動。
ビール飲んだり、焼きカボチャ食べたり、名古屋土産の味噌煮込みきしめん食べたり、都内で買った北海道土産の海産物食べたり、Y嬢宅のネット接続手伝ったり、ベッド組み立てたりして怒濤の土日は終了したのでした。

SHINKANSEN-RX「SHIROH」(ソワレ)2004年12月21日 14:04

@帝国劇場

今日は昼夜公演でカメラがかなり入っておりました。
1階だけで7台くらいかな?2階も入れると多分10数台でしょう。これはDVD出るな。
本日のお席はF列上手サブセンセンター寄り。前回うっかり買い足してしまったSS席です。やっぱりアレだわ、前の方で見るとすごいわー。

とりあえず「役者さんの表情・メロディ・歌詞・照明・モニター・ストーリー」を一度に追おうとするとCPUがあっぷあっぷするということが良くわかりました(笑)
なので、とりあえずは前回はわからなかった役者さんの表情とモニターに重点を置くことに。曲は耳に入ってくる部分をすんなりと受け入れる程度のイメージで。

まず印象に残ってるのがアンサンブルさんの表情。1幕のまるちり~天の御子を我らに今与え給われた~の辺りの表情が正直怖かったです…。もうなんというか、シローを見る目がイっちゃってる。あの目に耐えられるシローって凄いわ…
ていうか、恐らくその段階ではキリシタンじゃなかったシローにとって彼らが求める「天の御子」がなんなのかわかってなかったんだろうなと思う。単純になんのてらいもなく「誰かの為に歌える」ってその喜びのが大きかったんじゃないだろうか。
彼らの求める物が何かわかっていた四郎には、あの目は耐えられなかったんだろうと思う。

それが二幕に入ると、自分が耐えられなかった「天の御子」として存在するシローに四郎は嫉妬し、シローは人の心に触れるにつれて純粋故に感情を抑えられず、自らが感情に飲み込まれてゆく。
鏡合わせの二人や、対角線上の二人というキャラクターが交錯して悲劇に向かうラストはやっぱり圧巻。

でも発端はどうにしろ、人々は望んで悲劇に向かっていったわけで。その「殉教」は果たして本当に「はらいそ」へ向かえる物なのだろうかと、やっぱり色々考えてしまいます。

ラストシーン、生き返った後の寿庵の表情が辛くて仕方なかったよ。四郎が生きてる間はまだ無表情。倒れた後にスイッチが入ったように表情が変わって、初めて呼吸したように喘ぎ、周囲の状況を理解して目に涙が浮かんで表情が歪む。最後は覚悟を決めたようにきりっとした顔になって城を出て行くんですが…。
私たちの目には見えないけど、彼女が目覚めた瞬間の状況を想像すると本当に辛い。原城を脱出した寿庵はどんな思いで江戸まで辿り着いたんだろうなぁ。四郎…最後まで女心のわからんやつだ。