東京シティ・フィルPOPS 2006「ミュージカル・ワンダーランド」2006年02月26日 14:30

@ティアラこうとう

「やっぱり雨なんだ…さすが石井さん」
と、つぶやきながら行って参りました。お席は5列目センターでいい感じ。

【一部】
・サウンド・オブ・ミュージックメドレー
この曲を聴くと、高校の校内合唱祭で練習中にピアニストが怪我をして、代理が間に合わなくてアカペラアレンジに変更したらそっちのが評判良かった…という悲しい思いでが甦ります(笑)
それはともかく、この映画のOPが大好きなんですよ。とても好きなミュージカルの一つなので、OPから気持ちよく入っていけました。

・オペラ座の怪人より
「オペラ座の怪人」
新妻ちゃんは今日はピンクの背中開きドレス。とても可愛らしいです。先日よりもオケとの合わせ方が掴めたのか、堂々としている印象。で、ファントムの石井さんが出てくる…と思ったら声はすれども姿は見えず。振り返ったら客席後方の扉から登場。
この曲のデフォが今井さんの「アダルトおじさま」のイメージなせいかもしれませんが、「わかりやすい怪しいエロオヤジっぷり」に乾杯です(褒めてます)。いやー、ものすご~くエロい(セクシーではない)ファントムでした。ラストの最高音は、聖子ちゃんどうにかリベンジ。場内大拍手でした。

「Musuc of the night」
なんだよー、歌わせろよーと思わないでもなかったのですが、神奈川フィルのコンマスの方よりも、音が硬質なイメージのコンマスさんが美しくも哀しいソロを聴かせてくださって、それが曲と合っていてよかったなと思いました。

ここでMC。石井さんに「天才」を連呼されて本気で「やめてください!」という聖子ちゃんが可愛かったり、「お互いダンスができない」で分かり合う二人がおかしかったり。で、曲紹介で「二人で歌う曲です」と言うも、聖子ちゃんに「違いますよー!…私一人で歌ってもいいですか?」と突っ込まれる石井さん。さらに指揮の藤野さんがレミのスコアを忘れるハプニング。地元ネタやらなんやらのMCで時間を繋いでました(笑)

・レ・ミゼラブルより
「On my own」
久々に聴く序曲に「おおお!」となりました。やっぱりレミはいいですね。直前まで爆笑していた聖子ちゃんでしたが、イントロが始まるとすぅっと役に入る感じで、歌い終わった後には藤野さんも興奮気味。素晴らしかったです。

「彼を帰して」
正直色んなところで聴きすぎて「彼返もう飽きた~」とか思わないでもなかったのですが、聴くとやっぱり感動。そして必ずそこにいないマリウスを見ながら歌うんですね、どのバルジャンも。バリケードの夜を思い出す一曲でした。

・美女と野獣より
「Beauty and beast」
うーん…いまいち声質がビーストに合ってなかった気がする石井さん。でも聖子ちゃんとの声の相性が良かったと思うので、個人的好みは置いておいていいデュエットだったと思います。

・コーラスラインメドレー
藤野さんが「ビールが飲みたくなります」と煽りまくった挙げ句、曲間で本当にビールを飲み始めました(笑)私は最近この曲聴くとどうしても「WAHAHA本舗」の「猿のコーラスライン」を思い出します。

というわけで、以下第二部は後ほど…

【二部】
・ピーターパンより
「Overture」
これも見たことないけど、どこかで聴いたことがあるスタンダードな曲。わかりやすくていいです。

・アイーダより
「星のさだめ」
アイーダはヅカしか見たことがなくて…(笑) パワフルなナンバーで、お二人の声に合っているなと思いました。

・キャッツより
「Memory」
これはインスト。あまりにも有名な曲で聞き飽きた感はあったのですが、改めて聴くとやっぱりいい曲だと思います。

・ミス・サイゴンより
「命をあげよう」
「Why God Why?」
「The last night of the World」
いやー、この3曲を聴くためにチケット代を払ったと言っても過言ではありません!Overtureから泣けるんですよもう。私はほんっとにサイゴン好きなんだなーと改めて自覚。個人的には石井さんで「ブイ・ドイ」聴きたかったんですが、新妻ちゃん一緒だしね。クリスとキムのがいいよね。何度も何度も「夫婦」を強調する石井さんがちょっと嬉しかったです。
デュエットの途中でふっと石井さんの表情が変わって、「クリスの顔だー」と思ったらそこから動きがエスカレート。跪いて手を差し出すとことかやってくれて、一瞬戸惑った聖子ちゃんも手を取ったら「キム」の顔に。二人でダンスを踊ったあともずっと手を繋いでいて、思わずそのままオケ突っ切ってバルコニーで「♪奏でるよラストソ~ング」とやっちゃうのではないかと思うくらい舞台を思い出しました。脳内フィルターで石井さんの衣裳はGI服に変換してたし(笑)
目の前で歌ってる二人と、「サイゴン」の時の動きが重なってボロボロに泣けてしまいました。ほんっと好きだ、このミュージカル。生で見たいよー!
そういえばベストコンディションの石井クリスで記憶を上書きできたので良かったです。最後に見たの、千秋楽だったからね…その前9月だからね…。

【アンコール】
・We will Rock youより
「QUEENメドレー」
いやー、まさかこう来るとは!(笑)
このミュージカルももう一回くらい見たかったなーと思いつつ、盛り上がりまくって終了しました。聖子ちゃん、まんまスカラムーシュやれるんじゃないか?

チケット代考えたらほんっとお得なコンサートでした。是非またやってほしいです。今度は今井さんも入れてジョンパートもやろうよ~。

神奈川フィル・ポップスオーケストラ「映画音楽GREATEST HITS Vol.2」2006年01月24日 19:00

@横浜みなとみらいホール

26日のエリザガラコンでどうしても早退しなきゃならないので、今日は流石に早く出ることはできない。このまま行くとみなとみらい着が19:05予定。
どうなることかと思ってたら部長が「ちょっと早いけど帰るわー」と一言。キラーンと目を光らせて、「同じ方向なのでご一緒しましょう!」とか言いながら、途中で部長を上手く丸め込んで駅までダッシュ。
よし、18:58みなとみらい着だ!ちょっと押してくれれば頭から見られるかも…!と思いながら京浜東北に飛び乗るも、若干遅れが出ていて予定の品川初京急に間に合いそうもない。次の駅で降りて方向転換しようとしたら…「!?」自分の乗ってた電車見て驚愕。
「大宮行き」に乗ったつもりが「大船行き」に乗ってました…。つまり、戻るまでもなく、最初から品川方面じゃなく横浜方面に乗ってたんですよ…。
ここでかなりの時間をロス。しかも次に来たのは蒲田行き。やっぱり19:05着予定になってしまったと泣きそうになりながら電車に飛び乗り、蒲田で乗り換えて横浜へ。駅構内を全力疾走してみなとみらい線に乗ったら、あらら…?なんだか早いわ。って、最初から乗る予定の電車じゃん。すげぇ、どうやって2本早い電車に間に合ったんだろう。

で、会場に着いてチケットを見せると蛍嬢さんに「あら!ちょっと急いでください!」と言われ、小走りでロビーを抜けて無事座席へ着くと、すでにオケが板付きしていてチューニングやってる状態。わー、間に合ってよかったと一安心。

では、曲順に。

一幕
・「2001年宇宙の旅」より「ツァラトゥストラはかく語りき」
わー、これオサダくん(春野寿美礼コンサート「I got Music」参照)が楽しそうにティンパニ叩いてたなぁ、去年。と、初っ端から楽しくなってくる。やっぱりOPに似合う曲ですよね。気持ちが盛り上がる。

で、この曲の終わりにパイプオルガンが被って、「…まさか?」と思っていたら

・「オペラ座の怪人」より「Overture」
ぎゃー!ま、間に合ってよかった~; いや、去年のコンサートではオケが数曲やったあとに石井さんとシルビアが出てきたので、最悪5分くらい遅刻しても間に合うかなーと思ってたんです。間に合わなかったよ…よく頑張った自分!
で、本物のパイプオルガンで演奏されるこの曲は格別。ぐっと場が引き締まる感じです。曲の終わりに怪人の笑い声が響き

・「オペラ座の怪人」より「オペラ座の怪人」
上手より、白のフワフワロングドレス(肩出し)に、パールの髪飾りとふわふわロングのウィッグの新妻聖子ちゃん登場。クリスティーヌのイメージだと思います。可愛い!席位置的に彼女の生声も聞こえたんですが、マイクを通した音声が悪い。完全に音声さんの問題だと思うんですが、私の席だと声がぜんぜん届かなくて、生声のほうが響いてました。ちと残念。
そして下手から素敵なスーツに身を包んだ今井さん登場!場内に響き渡る美声にうっとりです。隣の神奈川フィルのご贔屓さんらしき老夫婦も今井さんが歌いだした瞬間びっくりしてました(笑)
とにかく新妻ちゃんのクリスティーヌが可愛らしかった。最後の高音が惜しかったですが、あれは緊張のせいもあったと思います。その緊張した表情がはじめてファントムと出会ったクリスティーヌの緊張とダブって、いい感じでした。今井さんは完全に「ファントム」になってましたね。とても画面が浮かぶ感じ。そのまま「Music of the Night」まで行ってほしかった(笑)

ここでMC。指揮者の藤野浩一さんが今井さんとの出会いやいかに彼にほれ込んでいるか、新妻ちゃんが今いかに注目されているかを熱弁。照れるお二人が可愛かった。「お正月は何してました?」の質問に「仕事してました!31日も、彼女も一緒に」「何やってたんですか?」「……なんだっけ?」とボケる今井さんに新妻ちゃんが「ええっ!?」と鋭い突っ込み(笑)
トークではもじもじしっぱなしの今井さんを新妻ちゃんが上手くフォローして、次の曲へ。

・「慕情」
低く響く声が場内を包み込んで、なんかこう、うっとりと聞いてしまいました。終わった瞬間となりのおじい様が思い切り拍手しながら「上手いね!」と。ちょっと嬉しい。

・「タイタニック」より「MY HEART WILL GO ON」
おなじみの曲ですね。ここではウィッグを取って、髪を白い大きなお花で飾った新妻ちゃんのバズーカー炸裂。ラストの高音地声で歌い上げる所なんか全く不安なく、安心して曲に浸れました。

・「ローラ殺人事件」より「ローラ」
この曲結構好きでした。すごく気持ちよく音楽に乗れた感じ。

・「美女と野獣」
んー、これは正直CDのシルビアとのバージョンや、この前のふれあいホールでのマルシアとのバージョンのが好きかも。今井さんの声が一瞬調子悪げだったのは気のせいかなぁ。あ、新妻ちゃんはお花を取ってノーマルな髪型に。

・「ミッション」より「滝」
チェロのソロでオケを引っ張る曲でした。

・組曲「ロミオとジュリエット」
曲よりもその前のMCでの布施晶とオリビア・ハッセーと加賀まり子の話のほうが印象強いんですが(笑)素敵だったなぁ。この映画の彼女は本当に可愛い。


二幕
・アルフィ
これもスタンダードですよね。

ここで衣裳変えした今井さん(シルバーっぽい上下じゃなかったかな。何かの記者会見で見たことがある)と新妻ちゃん(真っ赤なフワフワロングドレス。可愛い!)が出てきてトーク。つーか二人に任せちゃダメだよー!藤野さんが背中で笑ってるのがわかった(笑)
今井:「一番好きな映画は?」
新妻:「難しいですけど、リピートして見た回数では「サウンド・オブ・ミュージックですね」
今井:「ミュージカルだね!」(嬉しそう)
新妻:「今井さんは?」
今井:「ええっ!?…自分で振って考えてなかった…(思案中)ローマの休日とか?」
新妻:「意外とロマンティストなんですね」(にっこり)
というこの会話が、どちらも可愛くてとても好きでした(笑)

・いそしぎ
「意味を調べたら「磯にいる「しぎ」のことでした」という今井さんの言葉に「まんまかよ!」と心の中で突っ込みを入れた人は少なくあるまい…。
曲はこれも有名な曲。というか、「いそしぎ」ってタイトルだって初めてしりました。今井さんの歌声が素晴らしく、曲終わりでちょっと興奮気味?の藤野さんに手を差し出され、照れながら握手の今井さん。

・追憶
これも超有名曲。切ない曲ですよね…新妻ちゃんの響き渡る歌声にちょっとうるうる。

・「カサブランカ」より「時の過ぎ行くままに」
時の過ぎ行くままに…というと、ジュリーと神宮寺三郎(違)
それはおいといて、この曲大好きなんですよ。ゲストコンサートマスターの桑野聖さんのソロが素敵だった。わりとこう、絡みつく系の甘い音を出される方だったので、それが曲とマッチしていて素敵。

・組曲「風と共に去ぬ」
19分の組曲でした。タラのテーマを聞くと映画の情景が思い浮かびます。全ツで見たヅカの風共に足りないのはやっぱこの曲なんだなと(笑)「私には何もかもなくなってしまった。でもタラがある。そうよ、私にはタラの大地があるじゃない!」と立ち上がるスカーレットの、考えようによっては「いいんか?それで」という性格に突っ込ませる隙なく力技で感動に持っていくにはやっぱり曲とタラの雄大な風景が必要なんだなと。
オケの熱演は素晴らしく、終わった瞬間ものすごい拍手でした。もちろん私も思いっきり拍手。

これで終わりかと思っていたら、何度目かのカーテンコールに答えた藤野さんが「もう1曲」のサイン。黒スーツに黒シャツ、白ネクタイの今井さんと、青系のカジュアルなドレスの新妻ちゃんが登場。

・EC「愛と青春の旅立ち」
うん、いい曲だ。盛り上がり感が強いし、誰でも知ってる曲なので場内も笑顔。そしていつまでも止まらない拍手とともに、本日のコンサート終了でした。

今日見てて思ったこと。
今井さんて基本的に「真っ白」な人なんだなーと。今井さんが歌うと、曲のメロディの美しさや曲の持つイメージがとても明確に伝わってくるんです。レミゼでもそう。今井さんがバルジャンの日は、バルジャンが主役として輝きながら、その他の登場人物の人生が浮き彫りになって「レ・ミゼラブル」という芝居そのものが明確になる気がする。
帰りにご飯したW嬢(残業のためコンサート見られず(涙))の「自分が役に近づくタイプなんだろうね」という言葉に、なるほどと。
真っ白な状態の自分に役を染み込ませて色を変える役者さんなのかなーと思いました。それって、作曲家や作家、演出家から見たらたまらない素材なんじゃないかしら…と思いつつ帰路。もちろん「役を自分に引き寄せる」「役を自分の色に染める」タイプの役者が悪いという話ではない。どっちも技量がないとできないことだと思うし。なんにせよ、素晴らしい楽器を持った、素晴らしい役者さんだと思います。

とにかく楽しかった!これで4000円はありがたかったです。
「フルオケバックに歌えるのは幸せ」と何度も言っていたお二人。また是非ご出演していただきたいです。

SHINKANSEN☆secret project live 内野聖陽 with METAL MACBETH GROUP2005年11月08日 19:00

@恵比寿LIQUIDROOM

ライブハウスは久々~ということで、気合いを入れて行ってきました。
整理番号が140番台だったので、なんとか後方に椅子とカウンター確保。これでビールも気にせず飲める!
物販で売ってたTシャツがすごく可愛くて欲しかったんだけど、4000円出す気にはならなかったなぁ。来年本番舞台で似たようなデザインでもう少し量産してくれて、単価が落ちたら買ってみよう。

で、本番。
メタルマクベスの曲が3~4曲、歌謡曲3~4曲、ミュージカルから5曲くらいかな?スタンダードなロックの曲を2曲くらいやるかなーと思ってたので拍子抜け。前半にメタル集中→後半ミュージカル曲だったので、そこら辺でテンションが下がってしまって後半はのんびり見てました。メタルマクベスの曲を前後に分けても良かったんじゃないかなぁと、終演後にH嬢・W嬢と語る。

印象的だった曲。
・「氷の世界」
その昔TOSHIと坂崎さんが歌ってたり、筋肉少女帯だったり。懐かしいなと。
・「ロックンロール・ウィドウ」
以前宇崎さんが歌ってるのを聞いたことがあるのですが、やっぱり格好いいなと。古さを感じないですよね。
・「ゲッセマネ」
あー、基本ラインはこの歌い方だよね、この曲と。前からB'zの稲葉っちに歌ってほしいと思ってたんですが、益々聞きたくなりました。でも稲葉ジーザス(松本ユダか!?)のJCSじゃ間違いなく会場横浜アリーナとかだろうなぁ…(笑)
・「キッチュ」
ドイツ語詞だったので、無理なく曲がロックになってていい感じ。これがいい感じだったので、後の「最後のダンス」と「闇が広がる」が果てしなく歌詞がリズムに乗ってなくてちょっとがっかりしてしまった。英語かドイツ語で歌えば良かったのにー(無茶言うな)。

内野氏は微笑ましかったです。「あー、まだ照れがあるのかな?」「そうだね、これからロックの動きになっていこうね」「最後決める時は音引っ張ってる間ずっと動いてなくてもいいんだよ」みたいな。ライブ慣れしてないのがありありと伝わってきて、苦笑すること多々。だって動きが面白すぎ。応援団か体操してるみたいなんだもの。何回か吹き出してしまった(笑)後はロックにはロックの歌唱法があるから、来年春まで頑張ってくださいと。

司さんはお元気そうで安心いたしました。メタルマクベスの新曲も良かったです。何よりご本人が楽しそうだったのが嬉しい。実はクドカンの詞がいまいち好きじゃない感じなので(クドカン脚本も得意じゃない…)ちょっと不安だったりしますが、やっぱり楽しみです。

ゲストの冠氏がシャウトしまくってました。好き系な声だけど、ファントム歌うということで期待しすぎたかも。人見元基さんとかで聞きたかったなー…とか思ってしまった(ゲッセマネも同じく)。というか、そもそも一緒に歌ってる「ファントム」のうっちーが声出てなかったり…。
正直なところロック好きな自分と、新感線好きな自分と、内野さん好きな自分と、ミュージカル好きな自分が上手く融合してくれず、それぞれのテリトリーでそれぞれの自分がちょっとづつ乗り切れない所があって不完全燃焼でした。楽しかったですけどね。

とりあえず久々に色々CD引っ張り出して聞こうかなーと。
来年のメタルマクベスに期待してます。

春野寿美礼コンサート「I GOT MUSIC」(東京初日)2005年09月18日 16:00

@昭和女子大学人見記念講堂

東京初日だったそうで、えらい盛り上がり。
そして単純に楽しかった!もの凄く楽しかったぞ~。

1幕はストーリー仕立て。何もない舞台上にオーケストラのメンバーがが揃い、いざ指揮者がタクトを上げると「あの~…パーカッションがいません!」という声。そこに「すいません!いや~、車が遅れちゃって…すいませんすいません!」と客席後方からやってくるのは…「遅いぞ長田くん!」そうです。オサちゃんこと花組トップスター春野寿美礼さんでした(笑)
ふうふう言いながら支度をしてちゃんとティンパニ叩いてシンバル叩いて、叩いた勢いでステージ裏に落ちる長田くん。やってくる救急車。目を覚ました長田くんは気づくと「おとめいかい(音冥界だっけ?)」というミュージシャンが志半ばで倒れたときに行く世界とかそんな感じ?(記憶あやふや)一流のミュージシャンになるために必要なリハビリをしましょう!…と、クラリネット吹いたりブラストやったり、サンバ踊ったり色々して、最後は恥ずかしくて口もきけなかった憧れのピアニスト(桜乃彩音ちゃん)にちょっとだけ自信が芽生えた表情で話しかけにいって1幕エンド。
ストレッチャーに縛り付けられ、謎の白衣軍団に翻弄される長田くん。「君はリズム感がない!」と下級生に言われてしょんぼりする長田くん。かわいー!超かわいー!全体的に漂うヘタレ感と生活感がたまらないというかなんというか。
ていうかですね、私的オサちゃんのイメージがもの凄い勢いで上書きですよ。どっちかっつーとナルシスト低体温系な人だと思ってたんですが、なんですかあの熱量!やっぱりエンターザレビューの「アタシすみれちゃん」で何かが壊れてしまったんだろうか。なんだか感情表現が豊か。よく笑ってご機嫌なオサちゃん。いやー、なんか素敵。マジ素敵。
指揮者が塩田さんでびっくらこいたんですが、塩ちゃんもノリノリですよ。ステップまで踏んで踊ってらっしゃる(笑)

二幕は普通のコンサート形式で、平井堅歌ったりゴスペラーズ歌ったり、トゥーランドット歌ったり、X-JAPAN歌ったり(Forever LoveよりSay anithingが聞きたかったです)、ハウトゥーサクシードにエリザベートメドレー。その合間のトークでも照れたり笑ったり。下級生に「オサさんコンサート始まってから若いですよ!若い!若い!」とコールされてニッコニコになってたり。こんなに人間くさい人だっけ?とそのたびに目から鱗がボロボロです。

そんなこんなであっという間のコンサート。とにかくとにかく楽しい!やってる本人たちが楽しんでるのが伝わってくるし、客席が楽しんでるのも伝わってる感じ。
目当ての一つだったみわっち(愛音羽麗)との「闇が広がる」も良かったんですが、スーツ姿で踊った「最後のダンス」も良かった。オリジナルの曲も印象的だったし、オサちゃんてすごいなぁと素直に思ってしまいましたです。

私的誤算その1。
そのか(桐生園加)の野郎臭さにやられてしまった…。似てると言われてるケロさん(汐美真帆)はさほどツボに来なかったのになんだこれは。踊ってるとこがかっこいいねぇ。パンフの写真がまた素敵でしたわ。どうでもいいですが最近気になるジェンヌさんが未来優希・蘭寿とむ・桐生園加ってなんだそれ。好みの方向がわかりやすすぎるじゃないか自分…。

私的誤算その2。
ハウトゥーサクシードメドレーが聞こえてきたときに、「ああ。この曲樹里ちゃんのサヨナラショーでやったっけなぁ」と思った瞬間、涙出てきましたよ。自分でびっくりしたわい。そんなに追いつめられてるのか私。

まあ、それはおいといて。花男たちには伊達という言葉が良く似合います。最後の黒燕尾勢揃いも格好良かった。娘役さんたちもみんな可愛らしかった。色んな事に挑戦したせいか、終わった後はほっとした笑顔が達成感に満ちあふれてて、こっちまで嬉しくなったよ。
カーテンコールの終わりの方で客席からかかった「オサちゃん愛してるー!」の声に満面の笑顔で「あたしも愛してるよー!」と叫ぶオサちゃんがなんだか印象的でした。

岡幸二郎コンサート~ラブコレクション~2005年07月31日 15:39

@東京芸術劇場中ホール

猛暑の中行ってきました。
入場列の吸い込みが遅く若干押して開演。まあ、1日だけのコンサートじゃ当然の押し時間だなー。舞台と違ってコンサートは仕込みもリハも機材の調整も全部当日だから。
入り口で貰った中に曲順表。二つ折の白い紙で、結婚式のメニュー表のよう(笑)

スクリーンに映る涼しげな映像とバンド・スタッフのクレジットの後、せり上がり出白い衣裳の岡さん登場。一曲目は「Rose」。
前にも書いたかもしれませんが、この曲はやっぱり英語詞がはまるな~と。そして女声のが好きだったり;

アルバムの曲からと、それ以外で「ANTHEM」と「AMAZING GRACE」を歌ってくれ、計11曲かな?時間考えたら曲数少ないなぁと、ちょっと不満足。
と、言いますかですね…。実は私このアルバム自体がそんなにお気に入りではなかったり;(ごめんなさい…)岡さんの声だとやっぱり歌い上げて張ってくれる方が好きなんですよね。柔らかい声で癒し系に歌われると実は結構苦手な声質なのだということに気づいてしまいました。
そんなこんなでこのコンサートで大興奮したのは「ANTHEM」と「Stars」。特に「Stars」は絶好調の声で久々に聴けて大感動です。そうそう、この声よ!この声!とかなりぶあーっと体温が上がりました。帝劇レミ中の色んな事を思い出して、つい涙腺が緩んでしまったり。
違う意味で感動なのが「Your Eyes」。だって会場が…。歌ってる間中、ついつい舞台の上手奥にいないはずのロジャーとミミを捜してしまった。でも岡さんの声だったらやっぱり「I'll Cover you」のリプリーズが聴きたかったな。次回はぜひお願いします。

全体通してシンプルな進行で、セットもほとんど無く素舞台に近い状態。照明もシンプルでした。岡さんのことだからもんのすごく凝ったことしてくると思っていたのでちょっと拍子抜け(笑)衣裳も白と黒のシンプルな2セット。1幕頭と2幕頭はスクリーンを使って色々やってました。
特に2幕は「オペラ座の怪人」に合わせてDVD写真集の中から数ショットをピックアップ。妖しい世界に(笑)でもそこからいきなり「Your eyes」ってのが何となくしっくりこなかったなぁ。

とりあえず、岡さんの声が全快したようで良かったなと思いました。夏~年末まで舞台が続きますので、大事にしてほしいです。